レクサス CT(シーティー)は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランドのレクサスが販売する、ハッチバック型のコンパクトカーとなる。
2011年より、販売されるCTだが9年経ち、ビッグマイナーチェンジ程の改良はないものの、2014年には今やレクサスのデザインアイコンとして根強い、「スピンドルグリル」を採用したり、2017年のマイナーチェンジによって、エクステリアデザインを中心に刷新されたモデルが登場した。
2020年8月20日には、安全装置の追加やボディカラーやインテリアカラーの新色追加するなど、日に日に熟成されている。
今回は、レクサスCTについてお伝えしていきます。
車名の由来は、「Creative Touring vehicle」に由来し、「200h」は2.0Lガソリンエンジン並の動力性能を有するハイブリッド車(「h」はハイブリッドの頭文字)であることを表す。
CTの価格は
グレード | エンジン | 駆動方式 | 価格 |
CT200h | ハイブリッド | 2WD(FF) | 386万9,000円 |
CT200h version C | ハイブリッド | 2WD(FF) | 409万3,000円 |
CT200h F SPORT | ハイブリッド | 2WD(FF) | 451万0,000円 |
CT200h version L | ハイブリッド | 2WD(FF) | 488万1,000円 |
見るものに強烈な存在感を放つ、レクサスのアイデンティティが詰まったエクステリアデザイン
都市にふさわしいサイズにレクサスの思想を凝縮したプレミアムコンパクトカー、CT200hは、デザインにおいても、レクサスらしさを隈なく体現している。
なかでも、クルマの顔とも言えるフロントマスクは、街で見かけた時だけでなく、前を走るクルマのミラーに映り込んだ一瞬だけでもレクサス車であること、CT200hと認識させたいという想いを胸にデザイナーはスケッチを進めた。
クルマにとってヘッドランプは、表情の第一印象を司る人の目のようなもので、起動時に鋭角のL字に光を放つデイライトは、人の記憶に残る様な鋭く精悍な印象を与えている。
デイライトをヘッドランプの上に配置することで、サイドのキャラクターラインと連続性が生まれ伸びやかな印象になり、シャープなフロントマスクとの対比を際立たせている。
さらに、レンズ表面に細かいL字パターンを配置することで、透明感と立体感を両立させ、レクサスのアイデンティティを細部まで行き渡らせています。
ヘッドランプのほか、リヤコンビネーションランプもL字に光り、レンズ表面に細かいL字パターンが放射状にあしらわれているなど、レクサスらしさが満載なデザインとなっている。
メッシュパターンによるスピンドルグリルは遊び心と機能美を追求したものへ
フロントマスクで大きな存在感を放つスピンドルグリル。
その内側を構成するメッシュパターンは、エクステリアデザインを手がけるデザイナーの遊び心が出発点である。
レクサスのデザインアイコンであるスピンドルモチーフをエレメントとして使用し、それらが細胞分裂を起こして形を変化させていくような生命力を表現したいという考えが込められたCT200hのメッシュパターンとなっており、デザイナーのインスピレーションを受けて、デジタルモデリングの匠が感じたことを大切にしながらデジタルツールを駆使して具現化している。
小さなスピンドルエレメントが、ロアからアッパーへ、その大きさを少しずつ変化させながら、ゆるやかな曲面でボンネットへとつながる精緻なフォルムで、遠くから見ると機能美と規則性を感じる精悍な表情、近くで見ればスピンドルエレメントの精緻さと移ろいのある変化に富んだ表情を狙い、絶妙なバランスを追求した結果、レクサスらしい生命感のあるスピンドルグリルに仕上がっている。
華やかな室内空間を演出するインテリアデザイン
シートをはじめ、ドアトリムに至るまで一貫したコーディネーションに仕上げ、多彩な素材とカラーバリエーションを取り揃え、落ち着いた雰囲気からスポーティな印象まで、お好みのインテリアコーディネートを楽しむことができ、個性を主張できる。
環境性能を向上しつつ、加速の快感を体感できるハイブリッドドライブ
ダイレクトなドライビングの快感を、全身で楽しむために。というコンセプトのもと、発進は瞬時にトルクが立ち上がるモーターによって力強くスタートし、さらにアクセルを踏み込めば、高出力モーターがエンジンとともに力強い加速を持続します。
無段変速によるシームレスな加速フィールが体感でき、力強いパワーとすぐれた低燃費、CO2排出量の低減、そして静粛性を高次元で両立している。
レクサス・ハイブリッド・ドライブの価値を高次元で融合させ、運転者の興奮を呼び起こす。
モーターのみで走行可能なEVドライブモード
ハイブリッド駆動用バッテリーの電力を使うことで、エンジンの始動を制限することで、早朝や深夜など静かに走りたい時や、ガレージ内で排出ガスを抑えたい時などに便利です。
パワーと低燃費を引き出す先進のシステム
CT200hには吸入空気量を抑え、大きく膨脹させる1.8Lアトキンソンサイクルエンジンを採用している。
このエンジンに高性能モーターを最適な効率で組み合わせることで、排気量以上のパフォーマンスを発揮することを可能にした。
停車時は原則としてエンジンを停止して燃料の無駄を抑えるとともに、減速・制動時のエネルギーを電気エネルギーに変換し、バッテリーに充電する回生ブレーキシステムも備え、すぐれた環境性能を実現している。
気分に合わせて走りを選べるドライブモードセレクト
穏やかに走りたい時や、ハンドリングを楽しみたい時など、状況や気分に合わせてノーマル、エコ、スポーツ、3つの走行モードを選択できるドライブモードセレクトを全車に採用しています。
運転者の気持ちに応えるように、室内照明色も切り替わり状況に応じた雰囲気作りを演出します。
【瞬時のレスポンスを生み出す高剛性・軽量ボディ】h3
ドライバーの意思に、クルマが瞬時に反応するといった「人車一体感」を創出するための重要な要素がボディの剛性だ。
バックドア開口部などに、より細かいピッチでスポット溶接を実施し、さらにパネルを面で結合し、剛性の向上と振動の減衰特性を高める「構造用接着剤」などの技術を採用しました。
高剛性を確保した上でアルミニウムや高張力鋼板などを効果的に使用し、軽量化も同時に実現している。
マニュアル感覚の走りを楽しむパドルシフト
ステアリングから手を離すことなく、指先の操作でクイックなシフトチェンジを楽しめます。
「S」レンジでは6段階からシフトレンジを固定して選べ、マニュアルシフトと変わらない感覚で、思いのままに加速・減速をコントロールが可能だ。
「D」レンジでも素早いシフトダウンにより、レスポンスのよいエンジンブレーキが得られる。
パフォーマンスダンパー[version L・F SPORT・version Cに標準装備]
クルマと人との一体感をより高めるために、車両の前後に「パフォーマンスダンパー」を装着することで、走行中に生じるボディのしなりや微振動を速やかに吸収し、ハンドリング特性を一層シャープにするとともに、乗り心地と静粛性もアップしました。
走りの質感を総合的に高め、素直で品のある乗り味に仕上げている。
エアロダイナミックボディ
走りとともに燃費のパフォーマンスを高めるため、クルマ全体で空力性能を追求している。
空力特性に配慮したロングルーフデザインを始め、アンダーカバーの整流フィン、さらにエアロスタビライジングフィンなどにより整流効果をアップし、高速走行時のすぐれたコーナリング安定性・直進安定性を確保し、燃費性能にも貢献する。
Lexus Safety System +による予防安全装備によって危険回避と疲労軽減につながる
プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
進路上の車両や歩行者をミリ波レーダーと単眼カメラで検出し、衝突する可能性が高いと判断した場合に警報やブレーキの制御により衝突回避、あるいは衝突被害の軽減を支援します。
万が一、車両や歩行者と衝突しそうな場面に遭遇した場合には、警報の後、運転者がブレーキを踏むと、プリクラッシュブレーキアシストがブレーキ力をアシストし、運転者の回避行動をサポートする。
また、仮に運転者がブレーキを踏めなかった場合でも、プリクラッシュブレーキが作動するので、例えば停止車両に対し自車の速度が約40km/hの場合は、約40km/h減速し、衝突回避または衝突被害軽減を支援し、また、例えば歩行者との速度差が約30km/hの場合には、約30km/h減速し、衝突回避または衝突被害軽減を支援します。
レーンディパーチャーアラート[LDA](ステアリング制御機能付)
道路上の白線や黄線を単眼カメラで認識し、運転者がウインカー操作を行わずに車線を逸脱する可能性がある場合、警報ブザー、およびメーターディスプレイ表示により注意喚起します。
同時に電動パワーステアリング[EPS]を制御することで、車線逸脱を回避しやすいように運転者のステアリング操作をサポートし、また、車両のふらつきを検知して、警報ブザーとメーターディスプレイ表示により休憩を促す機能も付いている。
オートマチックハイビーム[AHB]
夜間走行時に、周囲の明かりの状況によりハイビームで走行可能と判断した場合、ロービームをハイビームに自動的に切り替え、前方視界確保をアシストします。
先行車や対向車などを検出するとハイビームからロービームへ切り替え、運転者の切り替え忘れを防ぐとともに手動操作の煩わしさを軽減します。
なお、スイッチ操作でオフにすることもできます。
レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)
ミリ波レーダーと単眼カメラで先行車を認識し、設定した車間距離を保ちながら追従走行を支援します。
高速道路の走行時などのシーンで、運転者の運転負荷を大幅に軽減します。
洗練されたデザインと機能が光り、ドライブを愉しくあせるユーティリティ
10.3インチワイドディスプレイの大画面に、情報処理がスピーディなナビゲーションシステム
快適なドライビングを楽しめるように、地図など知りたい情報をフルスクリーンで表示できる10.3インチのワイドディスプレイを採用しました。
メニューと地図を同時に表示するときも必要な情報を妨げることがないので便利です。
ナビゲーションシステムには、VICSの情報サービスVICS WIDEに対応していることで、気象庁が提供する特別警報(地震を除く)のポップアップ表示、豪雨エリアの表示、より精度の高い最適ルート探索や渋滞回避ルートの案内など、快適な運転を支援する情報の入手が可能となります。
スピーディな情報更新が可能なmicroSDカードを採用するとともに、エンジン始動/パワーON時や目的地設定時に、G-Linkセンター上の地図更新データの配信状況を確認し、新しいデータがあると、道路や周辺施設の情報を自動更新する「マップオンデマンド」が利用できる。
メーター内4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
ナビディスプレイとマルチインフォメーションディスプレイが連携し、オーディオ情報やハンズフリー電話の着信通知、簡易ナビ表示などがドライバー正面のメーター内マルチインフォメーションディスプレイに表示され、ステアリングスイッチで画面切り替え操作などが可能です。
先進のインターフェイスが、ドライビングの楽しさをさらに広げる。
リモートタッチ
左手をステアリングから移し、自然に手のひらにおさまるポジションにあるリモートタッチは、画面を見ながらナビゲーションやオーディオ、エアコンなどの操作を直感的に行えます。
ラゲージルーム
コンパクトハイブリッドであることを感じさせない広さとユーティリティを兼ね備える、ラゲージルームは、ハイブリッドバッテリーを低い位置に搭載することで最大375L(VDA方式) の容量を確保し、リヤシートを倒すことなく9.5型のゴルフバッグ等を収納できます。
さらに6:4分割可倒式のリヤシートを倒せば奥行き約1,500mmのフラットな空間が広がり、様々なシーンでの遊び心に応える。
オーディオ&ビジュアル機能
多彩なメディアを楽しめ、Blu-rayディスクプレーヤーで、高画質、高音質な映像を楽しむことができる。
microSDカードスロットも搭載し、パソコンやオーディオ機器でmicroSDカードに保存した音楽データを車内で気軽に再生でき、またUSB入力端子が2つあるため、携帯音楽プレーヤーを使用しながら携帯電話の充電も可能となり利便性も高めている。
マークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステム[version L/F SPORTにメーカーオプション]
ハイエンドオーディオというジャンルを確立し、40年以上にわたり君臨し続けるマークレビンソンを、搭載するただ一つのプレミアムカーブランドがレクサスです。
CT200hでは、最大出力270Wアンプと13スピーカーレイアウトによる5.1chサラウンドシステムを搭載し、音の定位をより正確に表現する。
ダッシュボードにはツィーターとミッドレンジを一体化したコアキシャルスピーカーを配置することで、あなたの目の前で、あなたのためだけに演奏しているかのような圧倒的な臨場感をお届けします。
レクサスCTプレミアムサウンドシステム
天然の竹から抽出した植物由来オパールを使用した、竹炭プラントオパール樹脂振動板を10スピーカーシステムに採用しました。
自然素材の持つナチュラルな音質を備え、臨場感あふれる音場空間を実現し、中高音域の収束性を高め、歪みの少ない澄み切った5.1chサラウンドサウンドを再生します。
レクサスCTに適合する、LEDファイバーテールになります。
ウィンカー部は他のレクサス車でも採用されているシーケンシャル(流れる)タイプです。
スモークタイプ・クロームタイプ・ブラッククロームの3色からお選び頂けます。
さいごに
レクサスCTはいかがだったでしょうか?
冒頭でもお伝えしたとおり、CTが登場してから9年が経過し、フルモデルチェンジをこれまでしてこなかったCTだが細かい改良を日々続けていくことで、レクサスのプレミアムコンパクトカーとしての存在感を主張し続けている。
各メディアによっても、このCTが今後どのような立ち位置になっていくかと話題に取り上げられるが、個人的には比較的、昔からあるこのCTを残し他メーカーの同セグメントに肩を並べる存在になってほしいと感じる。
最新のCTは、街中で見てもマイナーチェンジ前のものとは全く違うほど高級感が溢れている装いで、全く古臭さは感じない。
ぜひ、フルモデルチェンジいてくれることを期待し、CTの進化を見ていたい。
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