フォルクスワーゲン T-Roc(volkswagen ティーロック)は、2017年8月23日にイタリアで世界的に販売が開始され、それから約3年後となる2020年7月15日より日本市場で販売を開始した。
T-Rocは、フォルクスワーゲンの数あるSUVシリーズの中でミドルサイズSUVのポジションとなり、全長4,240mm、全幅1,825mm、全高1,590mmと以前紹介した、「T-Cross」の一回り大きいサイズであるが、日本の道路状況にもマッチする車体サイズは魅力的だ。
小さすぎず、大きすぎない車体サイズにより、しっかりとしたSUVらしいフォルムに、居住スペースや荷室空間にもゆとりが生まれ、正に使い勝手のいいオールマイティなSUVと言えるだろう。
今回は、フォルクスワーゲン T-Rocについてお伝えしていきます。
T-Rocの価格は
TDI Style | オプションなし | 384万9,000円 |
TDI Style Design Package | オプションなし | 405万9,000円 |
TDI Style Design Package | カラーパネル(ブルー) | 405万9,000円 |
TDI Style Design Package | カラーパネル(イエロー) | 405万9,000円 |
TDI Spor | オプションなし | 419万9,000円 |
TDI Spor | レザーシートパッケージ | 441万9,000円 |
TDI R-Line | オプションなし | 453万9,000円 |
- 力強さと低燃費、さらに環境性能にも優れたエンジンと、走りをもっと楽しくする先進技術
- 見た目で決めちゃってもいいです。シンプルながらも随所に先進装備が光る
- フォルクスワーゲンの安全思想である、Volkswagen オールイン・セーフティからなる、様々な安全と先進技術
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付]
- レーンキープアシストシステム(Lane Assist)
- スタティックコーナリングライト[TDI Style Design Package、TDI Sport、TDI R-Lineに標準装備]
- ブラインドスポットディテクション
- リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)
- リヤビューカメラ(Rear Assist)[TDI Style Design Package、TDI Sport、TDI R-Lineに標準装備]
- パークディスタンスコントロール[TDI Sport、TDI R-Lineに標準装備]
- オプティカルパーキングシステム[TDI Sport、TDI R-Lineに標準装備]
- プリクラッシュブレーキシステム(Front Assist)[シティエマージェンシーブレーキ機能付]
- プロアクティブ・オキュパント・プロテクション
- ドライバー疲労検知システム(Fatigue Detection System)
- ハイビームアシスト[TDI Style Design Package、TDI Sport、TDI R-Lineに標準装備]
- インフォテイメントシステムのDiscover Proで、ドライブを楽しく、もっと楽に
- ミドルSUVならではの、ゆとりのある室内に、シートアレンジによる広大なラゲージスペースを確保
- さいごに
力強さと低燃費、さらに環境性能にも優れたエンジンと、走りをもっと楽しくする先進技術
T-Rocに搭載されるエンジンは、コモンレール式燃料噴射システムと可動式ガイドベーン付ターボチャージャー、さらにデュアルサーキットEGRシステム(高圧タイプ/低圧タイプ)を採用した、パワフルでクリーンなディーゼルエンジンを搭載している。
最大トルク340Nm(34.7kgm)を発揮し、ディーゼルエンジンならではの低回転から力強い余裕の走りを実現している。
また、先進の排気ガス浄化システムにより、世界的にも厳しいと言われる日本のポスト新長期規制にも適合し、優れた経済性と環境性能で、気持ちのいい走りをどこまでも楽しめる。
T-Rocの燃費は、Jc08モード 19.5km/L
素早いシフトチェンジが気持ちいい、DSGトランスミッション
DSGトランスミッションは、2つのクラッチを持ち、切れ目のない滑らかな加速を実現する新世代のトランスミッションであり、オートマチックトランスミッションと同様の簡単な操作で0.03~0.04秒というレーシングドライバー並みのシフトチェンジを実現した。
また、高い伝達効率により燃費の向上にも貢献する。
アダプティブシャシーコントロール(DCC)[TDI R-Lineに標準装備]
ダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性を瞬時にコントロールする先進のサスペンションシステムで、日常走行に適した「ノーマル」、快適な乗り心地を維持する「コンフォート」、俊敏性を高める「スポーツ」の3種類のモードを選択可能となっており、様々な走行状況に合わせて連続的に減衰力特性を変化させ、運転者の意思に応える自在な走りを実現する。
ドライビングプロファイル機能[TDI Style Design Package、TDI Sport、TDI R-Lineに標準装備]
通常の「ノーマル」に加え、シーンに合わせた選択が可能となっている。
さまざまな機能の設定を最適化させ、その時の道路状況や気分で好みのドライビングスタイルが得られる。
エコ | エンジンやシフトプログラムに加え、エアコンを省エネモードで作動。 |
スポーツ | エンジンやシフトプログラムに加え、ステアリングトルクやアクセルレスポンスをスポーティに変更し、俊敏なレスポンスを実感できる。 |
カスタム | ACCやステアリングトルクなど、各機能を個別に制御し、運転者のカスタムスタイルに合わせたカスタマイズが可能です。 |
見た目で決めちゃってもいいです。シンプルながらも随所に先進装備が光る
T-Rocの見た目の一番の特徴は、リヤにかけての緩やかなカーブを描く、流れるようなシルエットを持つルーフラインが印象的です。
ライト類にも先進のLEDを採用しており、視認性/被視認性を高め、実用性とオシャレなデザインを兼ね備える、現代のクルマに相応しい出で立ちだ。
LEDヘッドライト[TDI Style Design Package、TDI Sport、TDI R-Lineに標準装備]&デイタイムランニングライト
ヘッドライトには、高い視認性を確保しながら、消費電力の少なさと長寿命を実現させたLEDを採用している。
ヘッドライト下の六角形に縁取りされた光源は、デイタイムランニングライトが備われ、ヘッドライトのON/OFFにかかわらず、エンジンONで点灯し、歩行者からの視認性を高めて安全に寄与する。
なお、ウインカーはデイタイムランニングライトと兼用で、方向指示器を出すとデイタイムランニングライト部が、オレンジに点滅し戻すとデイタイムランニングライトに復帰する。
こういった部分は、デザイン面においてもクルマ自体の先進性をイメージさせるアクセントになっている。
LEDテールランプ
視認性に優れるLEDを採用し、減速や停止を後続車に知らせます。
従来のテールランプより長寿命を実現している。
なお、リアウインカーもLEDが採用され、被視認性にも優れている。
フォグランプ[TDI Style Design Package、TDI Sport、TDI R-Lineに標準装備]
フロントフォグランプは濃霧や雨などによる悪天候時の視界確保を、リヤフォグランプは後続車への注意喚起に役立つ。
ダークティンテッドガラス(リヤ/リヤ左右、UVカット機能付)
陽射しを抑えるとともにプライバシーを確保、室内の快適さや安心感を高め、さらに紫外線対策にも配慮し、UVカット機能付ガラスを採用している。
レザーマルチファンクションステアリングホイール
オーディオ機能の選局や曲送り、音量などがステアリングから手を離さずに操作でき、快適で安全なドライビングをサポートする。
またメーターディスプレイで表示される、各種メニュー機能の操作やACC等アシスト機能の設定が可能となっている。
ボディカラーで個性を主張し、2トーンカラーで個々のオシャレを演出
T-Rocのアクティブな魅力をいっそう引き出すために、ブラックまたはホワイトのルーフカラーをラインアップしている。
Style Design Packageでボディカラーがターメリックイエローメタリックおよびラヴェンナブルーメタリックを選択した場合はインテリアもカラーコーディネートされる。
フォルクスワーゲンT-ROCに適合する、エンブレムカバーになります。
貼り付けるだけの簡単施工で、ブレックエンブレムにより精悍なイメージに。
フォルクスワーゲンの安全思想である、Volkswagen オールイン・セーフティからなる、様々な安全と先進技術
アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付]
クルーズコントロールにレーダーセンサーを組み合わせたシステムで、高感度なレーダースキャンにより先行車を測定し、あらかじめ設定されたスピードを上限に自動で加減速を行い、一定の間隔を維持することで、長距離走行などでの運転者の疲労を低減させる。
またこのシステムは渋滞などの低速度域でも作動し、先行車が完全に停止するまでの範囲で制御が可能で、作動状況はメーターディスプレイで視覚的に確認できる。
レーンキープアシストシステム(Lane Assist)
フロントガラス上部に設置されたカメラにより走行中の車線をモニタリングし、運転者の意図しない車線の逸脱を検知すると、ステアリング補正を行い運転者に警告し、ステアリング操作をサポートする。
スタティックコーナリングライト[TDI Style Design Package、TDI Sport、TDI R-Lineに標準装備]
低速でカーブを曲がる時に、ウインカーと連動して点灯することで、その先の交差点での歩行者の確認がしやすく、歩行者側に注意を促すこともできる。
ロービームの際、時速40km以下で作動します。
ブラインドスポットディテクション
リヤバンパーに内蔵されたレーダーセンサーを使用し、側面および後方車両との車間距離と車速の差を測定し、運転者の死角となる後方側面に車両を検知した際、運転者が方向指示器を操作すると、ドアミラーに内蔵された警告灯が点滅し運転者に注意を促す。
自車両から約20mまでが検知範囲可能となっている。
リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)
バックで出庫する際の安全性を大幅に高めるシステムで、駐車位置から後退で発進する際、リヤバンパーに内蔵されたレーダーセンサーにより車両後方の交通状況をモニタリングし、死角から接近してくる車両を検知した際、警告音にて運転者に注意を促す。
運転者が反応しなかったり、ブレーキ操作が不十分な場合には、自動的にブレーキを作動させます。
リヤビューカメラ(Rear Assist)[TDI Style Design Package、TDI Sport、TDI R-Lineに標準装備]
シフトギヤをリバース(R)に入れると、リヤエンブレムに内蔵されたカメラが後方の映像を映し出し、車庫入れ時などに後方視界を画面で補助する。
パークディスタンスコントロール[TDI Sport、TDI R-Lineに標準装備]
センサーにより障害物などを検知して警告音で知らせるシステムで、障害物との距離や位置を表示して、駐車時の安全な操作をサポートする。
オプティカルパーキングシステム[TDI Sport、TDI R-Lineに標準装備]
センサーにより障害物などを検知してディスプレイで知らせるシステム。
プリクラッシュブレーキシステム(Front Assist)[シティエマージェンシーブレーキ機能付]
全速度域においてレーダーで前方の車両との距離を探知し、衝突の危険を感知するとブレーキシステムをスタンバイし、警告音と警告灯で運転者に注意喚起を促す。
第二段階ではステアリングを振動させて警告し、それでも運転者が回避操作を行わない場合や運転者によるブレーキングが不十分な場合、システムが介入し自動で車両を減速させて衝突の被害を軽減します。
また、時速30km未満での走行中にはシティエマージェンシーブレーキ機能が作動する。
プロアクティブ・オキュパント・プロテクション
プロアクティブ・オキュパント・プロテクションは、事故が起きる可能性を予測し、早い段階で乗員保護機能の作動に備える機能だ。
急制動や極端なオーバーステアやアンダーステアによって発生しうる事故の可能性を検出すると、即座にシートベルトのテンションを高め、さらに同時にウインドーを閉じ、万が一の衝突が起きた際、各エアバッグが最大限の効力を発揮できるように備えるシステムとなっている。
ドライバー疲労検知システム(Fatigue Detection System)
運転者のステアリング入力や角度をモニタリングし、疲労や眠気による急なステアリング操作など、通常の運転パターンと異なる動きを検知して、マルチファンクションインジケーターの表示と警告音で休憩を促す。
ハイビームアシスト[TDI Style Design Package、TDI Sport、TDI R-Lineに標準装備]
ハイビームアシストは、他の車両が検知されるとハイビームとロービームを自動的に切り替えるので、夜間の視界を確保するとともに操作の煩わしさをなくします。
インフォテイメントシステムのDiscover Proで、ドライブを楽しく、もっと楽に
volkswagen純正インフォメイトシステム(Discover Pro)
8インチのタッチスクリーンに、センサーボタンとダイヤルを採用することで高い視認性とスムーズな操作性を実現している。
センサーボタン採用により、まるでスマートフォンのような感覚での操作が可能で、ボリューム調整や地図縮尺変更にはダイヤル操作を採用することで、好みに合わせた微調整を可能とした。
また、純正システムならではの車両との連動性により、車両の各種情報の表示や先進安全装備などの設定も可能となっている。
デジタルメータークラスター(Active info Display)
従来のアナログ型に代わる大型ディスプレイによる、フルデジタルメータークラスターを搭載しており、高解像度ディスプレイはグラフィック性能がさらに向上させた。
基本のスピードメーターとタコメーターの表示に加え、ナビゲーションモードを選択した場合は、画面中央にDiscover Proと連動したマップをより大きくワイドに映し出すことも可能だ。
マルチファンクションステアリングホイールのViewボタンやDiscover Proから、簡単に素早く基本画面を切り替えられる。
モバイルオンラインサービス(volkswagen Car-Net)
オンラインVICSによる全国の交通情報、ガソリンスタンドや駐車場などのインフラ情報、ニュースや天気などの生活情報など、ステアリングを握ったまま、いつでも最新の情報が手に入るシステムで、運転者と対話するコンシェルジュが同乗しているような、サービスの行き届いたドライブを体感できる。
コネクティビティ機能(App-Connect)
インフォテイメントシステムとスマートフォン間の通信を可能とする機能で、App-Connectを使用して、対応するアプリケーションを車載器の画面上で閲覧したり、音声で操作することが可能です。
ミドルSUVならではの、ゆとりのある室内に、シートアレンジによる広大なラゲージスペースを確保
通常でも445Lの大容量を確保している、ラゲッジスペースは後席の背もたれを倒せば、1,290Lもの広大なスペースが出現します。
また後席は60:40の割合で別々に倒すこともできるので、積み荷の大きさや形状に合わせた多彩なアレンジも可能で、日常からレジャーでも幅広いシーンに対応する。
フォルクスワーゲンT-ROCに適合するTVナビキャンセラーになります。
OBDⅡに差し込むだけの簡単施工で、TVナビを走行中でも視聴や操作が可能になります。
さいごに
T-Rocは、いかがだったでしょうか?
T-Rocはエクステリアデザインが秀逸で、デザインに合わせたライト類、2トーンカラーの選択など、クルマの基本中の基本とも言えるエクステリアのポテンシャルを引き上げるような形で、T-Rocを演出している。
特に筆者のお気に入りな部分は、デイタイムランニングライトとウインカーが兼用となっているところだ。
少し細かいが、TDI Styleにはヘッドライトの光源をハロゲンライトの設定をしていることは、改善の余地があると思いました。
安全面でも先進技術によって、もしもの危険な場面も限りなく回避する技術や、運転を楽しく楽にする機能も、しっかりしているし、なによりボディサイズが全長も長すぎず、全幅も大きすぎないところは、日本における道路状況にもマッチしているので、T-Rocは正にオールマイティなSUVと言えるだろう。
年内に春休み合宿免許を申し込んでクオカード3,000円をゲット!!
コメント