遂にキャデラックがコンパクトSUVとなるXT4を発表!真のアメリカンラグジュアリーを体感せよ。

新車レビュー

2021年1月16日、キャデラックよりコンパクトSUV XT4(Cadillac エックスティーフォー)が日本市場で発売を開始した。

日本市場で発表される前に、2018年のニューヨーク・モーターショーにて初公開されており、競合モデルにはBMW・X1、アウディ・Q3、メルセデス・ベンツ・GLAクラスなどで、今やこの3車種は日本市場でも売れ行きが良いモデルとなっている。

その、激戦となっているコンパクトSUVセグメントに、満を持して登場させたのがXT4である。

気になるXT4のボディサイズは、全長×4,605mm・全幅1,875mm・全高1,625mmと、日本の道路状況でも扱いやすいものとなっており、XT4の兄貴分にあたる、XT5のボディサイズが全長×4,825mm・全幅×1,915・全高×1,700mmとなっており、だいぶコンパクトで日常使いでも安心して乗れるパッケージングが魅力的だ。

今回は、キャデラック XT4について紹介します。

XT4の価格は

グレード排気量駆動方式価格
Premium(プレミアム)2.0LAWD570万0,000円
Platinum(プラチナム)2.0LAWD670万0,000円
Sport(スポーツ)2.0LAWD640万0,000円
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キャデラックの哲学を凝縮したエクステリアデザイン

XT4 エクステリア

扱いやすいコンパクトなボディサイズに、現代のSUVに必要とされる機能を凝縮したXT4のフォルムは、少しの無駄もなく引き締まったアスリートを連想させるデザインとなっている。

ボディの四隅にホイールを配置した逞しく均整の取れたプロポーションに加え、くっきりと際立つ鮮明なラインと、彫刻のようなコントラストを生み出すダイナミックで精密なボディパネルもまた、スタートを待つランナーのような躍動感に溢れている。

XT4 エクステリアデティール

ひと目でキャデラックと分かる、堂々としたフロントグリルから伸びるシャープなヘッドライトと、ナイフのブレードのように鋭く輝くデイタイムランニングライトが、キャデラックファミリーの一員であることを主張している。

照射角度と範囲を自動制御するインテリビーム・ヘッドライトもデイタイムランニングライトも鮮明かつきめ細やかに発光する最新のLEDを採用、夜間でもXT4を見誤ることはありません。

「プレミアム」と「プラチナム」、そして「スポーツ」の3モデルがラインアップされ、日々のライフスタイルを彩る。

XT4 リアビュー

美しく緻密な面構成はエアロダイナミクスの観点からもきわめて重要であり、XT4のボディは細部に至るまで入念に形成されており、空気抵抗を低減し、また静粛性向上にも大きく貢献している。

フロントグリルには必要のない場合には閉じて空力特性をさらに改善するアクティブグリルシャッターを装備、リア下部のフェイシアはフロアパネル下の気流をスムーズに吸い出すディフューザーのような形状に整えられ、ツインエグゾーストはその中に一体化されている。

XT4では、幅広い層で特に若者に興味を持ってもらいたいという事から、スタジオの若手デザイナーを集め、「自分たちが欲しいと思えるクルマを」と、オーダーを出しデザインされている。

本物の素材にこだわった高級感あるインテリアと最新のテクノロジーで快適空間を演出する

XT4 インテリア

快適で安心安全な移動を保証することが自動車の本質であり、走る舞台を選ばない走行性能を求められるSUVではなおさら最優先されるべきであるとキャデラックは考えます。

クラス最大級のスペースを持つ室内空間は、隅々まで丹念に仕上げられているばかりでなく、ラミネート遮音ガラスの採用をはじめとした徹底的なノイズ対策によって高い静粛性を実現し、心地よくくつろげる上質な移動空間を提供する。

職人技が光るインテリアトリム

XT4 インテリアトリム

インテリアトリムには、キャデラックの哲学に従って本物の素材を使い、丹精込めて仕上げられている。

ウッドパネルには本物の杢目材を、メタルインサートは本物の金属を、直接触れるレザートリムには高品質レザーを使用し、さらにシートやドアトリムのステッチは人の手で丁寧に縫い上げられ、作り手のこだわりが細部に表れる。

使いやすさと、利便性を両立するユーザーインターフェース

XT4 ユーザーインターフェース

本物のクラフトマンシップとともに最新技術を取り入れて運転者をアシストするのもキャデラックの変わらぬ伝統である。

キャデラック自慢の先進的ユーザーインターフェースであるCUE(キャデラックユーザーエクスペリエンス)はさらに進化し、スマートフォンのように直感的に操作できる8インチの高精細タッチディスプレイに加えて、各種機能はステアリングホイール上のスイッチや前後左右のジョグ機能も備えたロータリーコントローラーでも操作することができ、状況にあった使い方を選択することができる。

ディスプレイ下部にはクライメートコントロールなど使用頻度の高い機能用に独立したハードスイッチを設けて運転者の扱いやすさを徹底的に追求している。

さらに、常に最新の地図情報をストリーミングできるナビゲーションシステムを搭載したほか、センターコンソールには出力を向上させたワイヤレスチャージング機能も備わっている。

ヘッドアップディスプレイ&リアカメラミラー

XT4 ヘッドアップディスプレイ&リアカメラミラー

アクティブセーフティに効果的な装備の好例が、視線を動かすことなく運転情報を確認できるヘッドアップディスプレイです。

さらにルームミラーに広い後方画像を映し出すリアカメラミラーも利便性を向上させる装備であり、これらの積み重ねがドライバーの疲労度を低減させ、安全な運転を支えることにつながります。

より移動空間を楽しむサウンドシステムと、オールシーズン過ごせる快適装備

XT4 サウンドシステム シートヒーター

XT4にはリアルな音響空間を作り出すBose サラウンドサウンド13スピーカーシステムが搭載されている。
さらにこのシステムには逆位相の音波を発生して不快なノイズを打ち消すアクティブノイズキャンセレーションも備わり、静粛性をさらに向上させている。

前後のレザーシートにはヒーターが備わり、さらにステアリングホイールもヒーター付き、加えてフロントシートにはベンチレーションシステムとマッサージ機能も装備し、贅を尽くしている。

天井には広い開口部を持つウルトラビューパノラミックサンルーフを採用(Platinum)、あなただけの極上のプライベート空間を作り出します。

コンパクトSUVとは思えないほどの広大なラゲージスペース

XT4 ラゲージルーム

コンパクトサイズでありながら、XT4はロングホイールベースによる巧妙なパッケージングによって広い室内空間とラゲージスペースを両立させている。

ラゲージスペースの容量は通常時で637L、リアシートバックレストを倒せば最大1,385Lまで容量を拡大することができます。

また、テールゲートは電動パワー式のうえに、脚のモーションで開閉できるハンズフリーテールゲートを装備し、両手がふさがっている状態でも荷物の積み下ろしの際の利便性を向上させています

燃費性能を考えられた高効率エンジンと、圧倒的な安定感をもたらすパワートレーン

XT4 パフォーマンス

2L直列4気筒直噴ターボエンジンはクラストップレベルの230psの高出力を生み出すだけでなく、ツインスクロールターボチャージャーを採用して低回転域から鋭いレスポンスを実現、同時にクルージング時などの低負荷時には4気筒のうちの2気筒を休止して燃費効率を向上させる「アクティブフューエルマネジメントシステム」を搭載している。

ダイレクト感をもたらすトランスミッション

トランスミッションはワイドレシオの9速オートマチックトランスミッションを採用することで、各ギアのつながりが滑らかでシームレスであるうえに、間髪入れないシフトのおかげで俊敏な加速と高速巡航時の低燃費を両立しています。

またタップシフトスイッチによってステアリングホイールから手を放すことなくマニュアルでのシフト操作も可能、XT4の優れたドライビングダイナミクスを操作する愉しさを体感することができる。

AWDシステム

パフォーマンスと高効率の両立は現代のプレミアムSUVにとっては必須の課題となっている。

さらに高い走行安定性と運転者が意のままに操れる鮮やかなハンドリングを確保するために、XT4はインテリジェントなツインクラッチAWDシステムを採用している。

この駆動システムは、前後アクスル間の駆動力を適切に配分するだけでなく、リアアクスルの各ドライブシャフトに備わるクラッチによって、左右後輪間の駆動トルクも最適に制御するトルクベクタリング機能を持ち、滑りやすい路面からドライの舗装路まであらゆる路面状況で安定したシャープなコーナリングを実現する。

トランスミッション直後にはディスコネクトクラッチを配置しており、必要のない場合にはプロペラシャフトから後方の駆動系全体を切り離し前輪駆動として走行することで、燃費を向上させるシステムも備わっている。

XT4にはツーリング/AWD/スポーツおよびオフロードの4種類のドライブモードが設定されており、モード毎にスロットルやシフト、AWDシステムのプログラムが定められており、それぞれの特性によって様々な道路状況でも走破することができる。

「スポーツ」には減衰力可変のバリアブルリアルタイムダンピング・サスペンションを装備、さらにダイナミックでスポーティーなハンドリングを実現しています。

状況に応じて各モードを選択した運転者は、その確実かつ俊敏でしなやかな走行性能に驚くこと間違いない。

ユーザーに寄り添う、革新的な先進セーフティシステム

XT4 セーフティシステム

XT4には、車両各部に多くのレーダー、カメラ、超音波センサーなどの先進のセーフティデバイスを搭載し、クルマの周囲に危険を感知する機能を張り巡らせ、安全なドライブをアシストする。

フロント歩行者対応ブレーキ+リアペデストリアンディテクションアラート

カメラを用いて前後方の道路状況を確認し、歩行者を発見すると運転者に警告します。

また、必要に応じてブレーキをかけて前方の衝突回避および被害の軽減を図ります。

フォワードコリジョンアラート

前方の交通状況をモニターし、衝突の危険性を察知すると警告を発する。

また、フォワードディスタンスインジケーターは、先行車との車間距離を算出して、DIC(ドライバーインフォメーションセンター)に秒数で表示する。

一定の速度で走行中、差し迫った衝突の危険性を感知すると、自動的にブレーキをかけて衝撃の軽減を図る。

アダプティブクルーズコントロール

前方レーダーを駆使して先行車を継続的にモニターし、必要に応じて加速・減速・完全停止を自動で行います。

設定した車間距離を維持するので、ロングドライブや渋滞で運転者の負担を軽減します。

セーフティアラートドライバーシート

キャデラックが特許を持つ革新的なセーフティシステムのセーフティアラートドライバーシートは、センサーが危険を感知すると、シートクッションの左右に内蔵したバイブレーターが振動して運転者に警告し、状況に応じてシートの左右それぞれまたは両方同時に振動するので、危険が迫る方向を感覚的に認識できます。

リアクロストラフィックアラート

駐車スペースなどから、バックで車を出す際に、後方を横切る車の存在をレーダーで感知し、DIC(ドライバーインフォメーションセンター)およびセーフティアラートドライバーシートで警告を行い、注意喚起します。

エマージェンシーブレーキシステム

前進と後進のオートマチックブレーキは、一定の速度で走行中に前後の衝突の危険性を感知し、自動的にブレーキをかけて衝撃の回避を図ります。

新世代サラウンドビジョン

鳥のように俯瞰した目で、安全な駐車をアシストするシステムで、低速での前進または後退時に、自車とその周囲を真上から見下ろしたような360度の映像をキャデラックユーザーエクスペリエンスのディスプレイに表示します。

リアビューカメラ

高解像度リアビューカメラによって、自動的に車両後方のライブ画像をキャデラックユーザーエクスペリエンスに映し、画像上のガイドラインによって適切な進路を示し、進行方向にいる人や障害物が確認できる。

オートマチックパーキングアシスト

駐車可能なスペースをスキャンし、対応し自動で縦列駐車に加えて、並列駐車に適切なステアリング操作を行うので、運転者はシフト操作のみで駐車できます。

GM純正のエアバルブキャップになります。

キャデラックロゴが足元をオシャレにします。

さいごに

XT4 リアビューさいごに

キャデラック XT4はいかがだったでしょうか?

筆者が驚いた部分は、キャデラックがコンパクトSUVをラインアップしてきたことはもちろん、キャデラックの中でもエントリーモデルの位置付けとなったが、同社のミドルサイズSUVやフラッグシップセダンのXT6にも採用されている安全技術や快適装備がXT4にも搭載され、言い方が悪くなるがエントリーモデルなのに充実した装備が満載なので、十分にキャデラックならではの高級感が楽しめると思う。

570万円からの価格設定も、ユーザーは手を出しやすいものであり、なにより大きいアドバンテージは2.0Lのエンジンを採用していること。

同社の既存のSUVでは、XT4が発表されるまで3.7Lエンジンを採用していたこともあり、このXT4では税制面でも有利に働くことから、正直日本市場では人気があるとは言えないアメリカ車、それもキャデラックという高級ブランドのクルマを手にする大チャンスがきたと言っても過言ではない。

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