オープンエアを存分に楽しむコペン、GRモデルは刺激的!?

コペンアイキャッチ 新車レビュー

ダイハツ コペン(DAIHATSU COPEN)LA400K型は、初代モデルが2002年から発売され、現行型の2代目コペンは2014年から発売が開始されている。

フルモデルチェンジした2代目コペンは、新たな骨格構造「D-Frame(ディーフレーム)」と脱着構造「Dress-Formation(ドレスフォーメーション)」を採用した部分が主な特徴となっている。

コペンdフレーム&ドレスフォーメーション
左: D-Frame(ディーフレーム)
右: Dress-Formation(ドレスフォーメーション)

他にも2代目コペンは、4種類のグレードを準備し、それぞれのエクステリアとインテリアに異なるモデルが年次改良を経てラインアップされている。

4種類のグレードモデルでは、スタンダードモデルである「Robe(ローブ)」「Cero(セロ)」「XPLAY(エクスプレイ)」と3種類。

スポーティモデルの「Robe S(ローブエス)」「Cero S(セロエス)」「XPLAY S(エクスプレイエス)」、トヨタ自動車とのコラボレーションモデルの「コペンGR SPORT(ジーアールスポーツ)」をラインアップする。

コペン全グレード
左からCero 、Robe 、GR SPORT、 XPLAY

2代目で様々なスタイリングを持って生まれ変わったコペンの魅力に迫る。

ダイハツ コペンの価格は
Robe:188万6,500円(Robe)~211万2,000円(Robe S)
XPLAY:188万6,500円(XPLAY)~211万2,000円(XPLAY S)
Cero:194万1,500円(Cero)~216万7,000円(Cero S)
GR SPORT:238万0,000円(CVT)~243万5,000円(5MT)

4つのモデル別による個性のあるエクステリアを実現する

Robeでは、フロントフェンダーからボディサイドへ立体的な弧を連続させた「ダブルスウィープシルエット」になっており、車両の後端には、高速走行時に車体を持ち上げようとする空気の力を大幅に低減させ走行安定性に寄与するダックテール状としている。

コペンrobe
Robe

XPLAYでは、フェンダー、トランクフードに多面体のブロックボディに噛み合わさる印象とし、グリルなども多角形にしているのも特徴である。斬新なデザインに挑むことで、オープンスポーツカーの楽しみを広げる新ジャンルを創造するデザイン。

コペンXPLAY
XPLAY

Ceroでは、前傾した雫がきびきび動く様をイメージさせるシルエットになっており、フロント周りからリヤスポイラーまで美しい映り込みを追求し、豊かな曲面を緻密に作りこんだデザインとなっている。また、リヤコンビランプはLEDを採用しており、万華鏡のような美しいきらめきを表現したスパークルリフレクションを採用している。

コペンcero
Cero

GR SPORTでは、ワイド&ロースタイルの前後バンパーに加えて、専用のLEDヘッドランプとLEDリヤコンビランプ、LEDフォグランプを採用している。空力性能を高めるとともに、スポーツマインドを掻き立てるチューニングが施されている。

コペンGR SPORT
GR SPORT

冒頭でもお伝えした、脱着構造「Dress-Formation(ドレスフォメーション)」の恩恵で、RobeとCeroのモデル間で、樹脂外板の交換が可能であり、それぞれフルセット/フロントセット/リヤセットが選択可能であり、フロントのみやリヤのみの着せ替えが可能になっていて、4つの創れるスタイルで、ユーザーの好みに応じたスタイリング変更ができる。

コペンドレスフォーメーション2

D-Frameによる強靭なボディと、走りにこだわった装備

コペンのオープンスポーツカーらしい本格的な走りを支える基本骨格として高剛性を誇る「D-Frame」を専用開発し、コペンに採用された。

入念なボディチューニングを施し、ステアリングからの入力を素早くタイヤへ伝えて旋回できる応答性の良さや、コーナリングでの大きな荷重にたいしても確保できる接地性能。

高速走行でもどっしりとした直進安定性、そしてスポーツ性能と快適な乗り心地の両立。コペンにはこのような高いボディ剛性が原点となっており、基本性能の良さもボディ構造から通ずるものがある。

ダイハツ コペンに搭載されるエンジンは、ツインカムDVVT3気筒12バルブインタークーラーターボ付きエンジンが採用され、低回転からのトルク特性を向上し、吸気バルブタイミングを変える「DVVT」の恩恵で力強さとスムーズな加速を実現している。

コペン エンジン

このエンジンは「TOPAZ NEO」と称され、パワー、エコロジー、信頼性など全ての面でトップレベルを目指したパワーユニットという意味の造語である。

CVTモデルには、7速スーパーアクティブシフト付きCVTを採用し、シームレスな加速が楽しめるDモードをはじめ、リニアでステップ感が特徴の有段自動変速に切り替わるSモードの切り替えが可能である。

コペンcvt
CVT車のシフトノブ

さらに「+」「-」のポジションにより、マニュアルシフトチェンジの醍醐味を楽しめ、高精度な制御でダイレクト&クイックな変速を実現した。

なお、シフトダウン時にはショックのないスムーズな変速を行う「ブリッピング制御」も採用されている。

5速MT車には、1・2速にダブルコーンシンクロとケーブル式シフトにより、大幅なシフトフィーリングを向上させている。

更に、快適で刺激的なドライビングを実現させるために、Sグレードには「ビルシュタイン製ショックアブソーバー」が採用され、高いガス封入技術が生きる単筒構造により内部の気泡発生を抑え、常に安定した減衰特性を生み出す。

コペンビルシュタイン
ビルシュタインショックアブソーバー

採用されているシートにはレカロ社のスポーツシート(スエード調)が使われ、肩口にサポートワイヤーを内蔵し、強い横Gに対して身体をしっかり支持する。

コペンレカロシート
レカロのシート

素材には、滑りにくく、肌触りも上質なスエード調生地を採用し、高級感も高めている。

なお、インテリアパックに合わせて3色を展開している。

ステアリングには、MOMO製の革巻きステアリングホイールを採用し、CVT車にはステアリングから手を離さずにマニュアル感覚を楽しめるパドルシフトも採用している。

コペンステアリング
MOMO製の革巻きステアリングホイール

GR SPORTには、GR SPORT専用のレカロシート、MOMO製ステアリングホイール、BBS製の鍛造16インチアルミホイールを標準装備し、より走りにこだわった装備が採用されている。

コペンgrsport内装
GR SPORTの内装

GR SPORTには、ただでさえ高いボディを実現しているコペンをベースに、フロントベース、センターブレースで補強することでステアリングの応答性を高めたり、バンパーの裏側に通気孔(フロントバンパーエアアウトレット)を設け、専用の床下スパッツと合わせて強力なダウンフォースを発生させる。この様に、GR SPORTでは更にワンランク上のスポーツ走行が可能となっている装備が惜しみなく使われている。

コペン下回り

ダイハツ コペンの燃費は、WLTCモード18.6km/L(5MT)~19.2km/L

おしゃれなインテリア空間と機能的な収納

ダイハツ コペンの内装色には3色準備され、ユーザーの好みの色合いを選択できる。

シート色やダッシュボードパネル部分が、それぞれ選択可能でベージュ、レッド、ブラックを用意した。車体色との組み合わせによりイメージが変わるので、ユーザー層の好みに合わせる部分はうれしい。

コペン内装色
内装には3色展開

収納では、キーロック付きのグローブボックス、メッシュタイプのドアポケット、キーロック付きのセンターコンソールボックス&ドリンクホルダー(2個)とバックパネルにもメッシュタイプのポケットが備わり、ラゲージルームにはルーフクローズ時にはゴルフバッグ1個や旅行鞄などが入り、オープン時でもハンドバッグなどが入り、日常での使い勝手にも対応する。

コペンラゲージルーム

なお、トランクフードはイージークローザー機能により、軽く押さえることで自動で全閉し半ドア状態をなくします。

シートにはヒーターが標準装備され、寒冷時でも快適なオープンドライブが可能となっている。

コペンシートヒーター

安全性能の向上によりワンランク上の走りの楽しさ

ダイハツ コペンにはVSC&TRCによる、急ハンドル操作や滑りやすい路面でのコーナリングで横滑りが発生した場合にブレーキとエンジン出力を自動的にコントロールし、車両安定性を確保する。

コペンvsc
VSCの作動イメージ

ヘッドランプには、LEDが採用されCeroとCero Sには軽初のBi-Angle LEDヘッドランプを装備しており夜間でも安心した走行が可能だ。

コペンライト

車内にはデュアルSRSエアバッグにより、頭部・胸部への重大な傷害を軽減させる。ボンネットに衝撃緩和装置・吸収スペースを設定し、万一歩行者と接触してしまっても、歩行者の保護性能を高めている。

コペンエアバッグ
エアバッグの展開イメージ

追求した走りとオープンを気軽に楽しむコペン

ダイハツ コペンは、2代目になりさらにオープンエアーを楽しむクルマとして進化を遂げている。

スタンダードモデルに加えてSグレードやGR SPORTグレードなどは本格的にボディや足回りのつくり込み、装備されるサスペンションやダンパーにも抜かりなく装備し、走りに対しての本気度が伺える。

2019年10月にGR SPORTが販売開始されるとともに、ダイハツ店のみならずトヨタディーラーにも供給され、初の軽自動車・初のオープンカー・初のOEMモデルとして販売店の拡大にも一役担っている、モデルになる。

2代目では、グレード別にそれぞれの『味』が特徴でユーザーの使用用途に合ったモデルをラインアップさせてユーザーを楽しませる部分もダイハツの心意気が見られる。

現代では、このようなオープンカーでMTの選択も可能となっているクルマは非常に希少さを感じる中、コペンが現行型を継続的に販売してくれることは、ファンにとっては貴重な存在になるだろう。

コペン5mt
コペンの5MT

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