ひと目でシトロエンだと分かるデザインに、自由度高めの使い方でアクティブな日常を可能とした、新ベルランゴ。収納力は、申し分なし

新車レビュー

シトロエン ベルランゴ(CITROEN BERLINGO)は、1996年に初代モデルが登場し、2018年より3代目となる現行型を販売している。

ルノー社のカングーに対抗して、作られたベルランゴは、正にボディフォルムは同じような形をしている。

ベルランゴ イベントの様子

実は、筆者は2020年8月27日に、東京都江東区にある大型複合施設である「アーバンドック ららぽーと豊洲」内において、ベルランゴの展示イベントが開催されていたので、そちらに伺い実際に見たり触れたりしてきました。

そういった経験も含めて、今回はシトロエン ベルランゴについて紹介していきます。

ベルランゴの価格は

グレード駆動方式排気量価格
BERLINGO FEELFF1.5L312万0,000円
BERLINGO SHINEFF1.5L338万0,000円
BERLINGO SHINE XTR PACK[特別仕様車]FF1.5L343万0,000円
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シトロエンらしさを、もちろんベルランゴにも継承しているエクステリアデザイン

ベルランゴ ライト

ベルランゴは、全長4,405mm・全幅1,850mm・全高1,850mmと余裕溢れるボディ寸法に、フロントフェイスにはシトロエンのコーポレートアイデンティティである「ダブルシェブロン」をグリルに配置し、3つに分かれたライトユニットによって、シトロエンのクルマだとすぐに分かるデザインが印象的だ。

ベルランゴ エアバンプ
AIRBUNP(エアバンプ)

ボディのサイドには、同社からラインアップされている「C3」や「C5 AIRCROSS SUV」に採用されているAIRBUNP(エアバンプ)がベルランゴにも搭載されており、一際目を引く画期的なデザイン性を特徴にし、空気入りの衝撃吸収パネルとなっており、軽い接触からボディを守るプロテクション機能も兼ね備えている。

他社にはない、個性的なデザインでオリジナリティを演出する。

広々としたインテリアは、全ての乗員が楽しく寛げる上質で自由度の高いものへ

ベルランゴ インテリア

ハイエンドな家具や旅行からインスピレーションを得たと言われるインテリアには、柔らかく手触りの良い素材を使用し、落ち着いた印象を感じた。

スタイリッシュなカラーコンビネーションを採用したシートには、クッション材をふんだんに使用することで長時間のドライブでも疲労を軽減する設計となっている。

リアの3座独立シート[SHINEに標準装備]は、一人一人のホールド性は高いものの、個人的には少し窮屈さを感じた(筆者の身長は173cm・体重68kg)

ベルランゴ シートバックテーブル
フロントシートバックテーブル

風量調整機能付きのリアエアアウトレット[SHINEに標準装備]や、フロントシートバックテーブルの装備などは、移動時やレジャーなどで快適にする良い装備だと感じた。

MODUTOP(モジュトップ)[SHINEに標準装備]

ベルランゴ モジュトップ

ベルランゴの、インテリアにひときわ目立つものが、MODUTOP(モジュトップ)だ。

MODUTOP(モジュトップ)とは、前席から後席の頭上まで広がる、圧倒的な開放感をもたらすパノラミックガラスルーフに、多機能ルーフストレージを1つにした、ユニークな装備だ。

ルーフ中央を通るスタイリッシュなフローティングアーチには、約14Lの容量で身の回りの小物をすっきり収納が可能で、半透明なので日中は光を遮らず、夜はバックライトにより室内を演出するアンビエンスライトとして機能する。

ベルランゴ ルーフ収納

また、サンバイザー上部にも約18Lの収納スペースを備え、さらにラゲッジスペース上部には、リアシート、テールゲートの両方からアクセスできる約60Lの収納ボックスを設置している。

こうした独創的な収納アイデアにより、ルーフだけでも約92Lの容量を確保しているのは魅力的だ。

モジュトップは、収納力の高さをアシストするものだが、懸念としては収納する物によっては、コーナリング時などにずり落ちてしまうのではないかという不安は正直否めない。

広大なスペースを生み出す、ラゲージルームはベルランゴの最大のメリットと言えるだろう

ベルランゴ ラゲージルーム

大きな開口部で、低くフラットなフロアを持つラゲージルームは日常やレジャーでの使いやすさを最大限に考え抜かれた設計となっている。

ベルランゴ トノカバー

5人乗りのシートポジション時では、室内高も十分に確保しているため背の高い荷物などもらくらく収納可能であったり、荷物の大きさに合わせて高さを2段階調整できるフレキシブルラゲッジトレイ(トノカバーのようなもの)により、効率的な積み込みを可能としている。

実際に、展示会では車椅子の方が、ラゲッジルームに車椅子の収納をスタッフの方が実演していたが、その車椅子の方も、「積み込みやすいね。」と使いやすさに満足している様子だった。

ベルランゴ リアオープニングガラスハッチ

さらに、頻繁に出し入れしたい小物などは、わざわざテールゲートを開かずにアクセスできる「リアオープニングガラスハッチ」を装備しているのも魅力的であると感じた。

最大限に荷物を収納したい場合は、リア3座独立シートをワンタッチでシートバックが倒れ座面が沈み込む機能があり、リアシートを倒した状態では2,126Lの大容量を生み出します。

ベルランゴ 前方可倒式シート

さらに、助手席には前方可倒式シートにより約2.7mの長尺物を積載可能となっている。

シトロエン純正のベルランゴ用、ラゲッジトレイになります。

ゆとりのあるトルクに優れた燃費を生み出す、パワートレイン

ベルランゴに搭載されるエンジンは、直列4気筒DOHCターボ付き1.5L BlueHDi(クリーンディーゼル)を搭載し、最高出力96kW(130ps)/3,750rpm、最大トルク300Nm/1,750rpmとし、ディーゼルならではの低回転域からストレスのない豊かなトルク感を感じることができる。

ベルランゴ シフトセレクター

組み合わせられるトランスミッションは、最新世代の「EAT8(速エフィシェント・オートマチック・トランスミッション)」となり、ダイレクト感のある加速と、シフトショックの軽減や静粛性に寄与する。

信号待ちや渋滞時などでは、不要なアイドリングを抑制するストップ&スタートシステムや、ECOモードを選択しているときには、アクセルオフ時にクラッチを切る、フリーホイール制御が働き、燃費向上に貢献する。

ベルランゴの燃費は、WLTCモード18.0km/L

INTELLIGENT TECHNOLOGY

ベルランゴには最新のテクノロジーを採用し、万一の事故を未然に防ぐ安全機能や、移動を楽しくするナビゲーションシステムなど多彩な先進装備で運転者はもちろん、乗員全てを移動を楽しくします。

8インチタッチスクリーン

ベルランゴ 8インチタッチスクリーン

Apple CarPlayやAndroid Auto対応スマートフォンをケーブル接続するだけで、タッチスクリーンにアプリを表示し、マップ、通話、メッセージの送受信、音楽を聴くなど、アプリの機能をボタンタッチでシームレスに活用できます。

洗練された安全装備と、快適性を備えたベルランゴの運転支援技術

ベルランゴ 安全技術

アクティブセーフティブレーキ(被害軽減ブレーキ)

カメラが前方の車両や障害物を検知して警告を発し、運転者が回避操作を行わない場合に、危険回避、被害軽減のため自動的にブレーキを作動させます。

スマートキー&エンジンスタートボタン

キーを携帯していれば、ドアハンドルに触れるだけで自動的に解錠。

さらにセンターコンソール上のプッシュボタンでエンジンをスタートできる。

ヒルスタートアシスタンス

3%以上の勾配のある坂道で発進する際、ブレーキペダルから足を離しても約2秒間ブレーキの作動状態を維持するので、アクセルに踏み替える前にクルマが動き出すことを防止して、スムースな発進をサポートする。

ブラインドスポットモニター

斜め後方の死角に存在する後続車両を超音波センサーが感知し、ドアミラー内にオレンジ色の警告灯を点灯させます。

バックカメラ

バックする際に車両後方の状況をタッチスクリーンに映し出し、さらに距離や角度が認識できるガイドラインにより、停車状況が正確に把握できる。

ドライバーアテンションアラート

ステアリングやアクセルの操作、車線に対するふらつきを検知し、居眠り防止の警告を発します。

さらに平均速度65km/h以上での連続運転が2時間を超えると、コーヒーカップマークが点灯し警告音とともに休憩を促す。

さいごに

ベルランゴ イベント様子 外

シトロエン ベルランゴはいかがだったでしょうか?

ららぽーと豊洲での、展示イベントですが筆者が思っていたよりも盛況しており、このベルランゴに対する期待や興味が高いことが感じられた。

平日ではあったが、展示イベントが初日であったことが盛況であった要因であったであろうと考えられる。

スタッフ同士の会話でも、「いっぱい来て頂いて良かったですね」なんて話してました。

実際に見に来ていた方の様子を見ても、日常でも大きな荷物を積載する機会が多い方や、アウトドアなどのレジャーを趣味にしている方が多く見受けられ、ユーザーの多くは積載性能の高い部分に魅力を感じているようだった。

確かに、積載能力は収納スペースの設置の仕方には日本車にはないユニークさがあるので、面白いクルマだなと思った。

ただ、1つだけ気になったことは、リアドアのスライドドアには、電動ドアが皆無であることだ。

現代の日本車の乗用車におけるスライドドアには、大体電動ドアが付いているだけあって、ここをユーザーがどう考えるかというところは唯一の懸念である。

この記事の参考URL:https://www.citroen.jp/car/berlingo.html

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