受け継がれ続けるキャデラックのフラッグシップラグジュアリーSUV、エスカレード(ESCALADE)。最新モデルは米国で2020年後半に発売へ

新車レビュー

キャデラック エスカレード(Cadillac ESCALADE)は、1999年に初代モデルが販売開始し、2020年後半に5代目となる新型が登場する高級SUVである。

新型エスカレードはホイールベースを延長した新しいアーキテクチャーを採用したことで、2列目および3列目シートのレッグルームが大幅に拡大することに成功している。

特に3列目シートは、リアサスペンションが独立式に一新されたことにより、レッグスペースが現行型と比べて40%も広くなり、より自然な姿勢で着座できるようになるなど、さらにラグジュアリー感を感じられる室内空間となった。

10年くらい前に、このエスカレードが街中に溢れ、一時期の流行ともなったが、今回の新型エスカレードは高級SUVとしての覇権は取れるか?

今回は、キャデラック エスカレードについて紹介します。

エスカレードの価格は

グレード排気量駆動方式価格
Platinum(プラチナム)6.2L V8セレクタブル4WD1,490万0,000円
Sport(スポーツ)6.2L V8セレクタブル4WD1,520万0,000円
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フルサイズボディによる強烈な印象に洗練さと美しさを兼ね備えるエクステリアデザイン

エスカレード エクステリアデザイン

蒼天にそびえ立つ独立峰を思わせる、はるか遠くからでもエスカレードを見間違えることがない、強烈な印象を持つエクステリアは、圧倒的な存在感だけではなく、現代的な洗練度と美しさを兼ね備えています。

冒頭でも少し触れたが、新しいアーキテクチャーを採用しホイールベースを120mm延長した上に、堂々たるそのボディには、彫刻のようにシャープに彫り込まれ、さらに入念で緻密なディティールの造形が品格を生み出しています。

秘めた強大なパワーを印象づけるフロントグリル、ナイフのよブレードような鮮烈できめ細かい光を放つLEDドライビングライト、そして大胆なバーティカルタイプのリアコンビネーションランプはキャデラック独自の逞しさと気品を演出する。

エスカレード グリル
左:プラチナム 右:スポーツ

プラチナムグレードには、洗練されたガルバノクローム仕上げを施したホリゾンタルバーのフロントグリルを装備し、スポーツグレードではクロスブラックのメッシュグリルとブラックアウトされたモールディングにより、精悍でスポーティな走りを予感させる個性を際立たせている。

最新テクノロジーはもちろん、素材にもこだわり抜いたインテリアデザイン

エスカレード インテリアデザイン

最新テクノロジーを積極的に採用するとともに、本物のウッド素材とセミアニリンレザーを採用し、見事なクラフトマンシップで丹精した高品質のインテリアにするのもキャデラックの変わらぬ伝統だ。

入念なステッチで縫い上げられたフロントシーはパーフォレーテッド(通気孔付き)タイプで、シートヒーターとベンチレーションのみならず、マッサージ機能も装備されて、いつでも快適な移動空間となります。

センターコンソールの艶やかなウッドパネルの下には冷凍も可能な冷蔵庫内蔵され、またスマートフォンのワイヤレスチャージャーも装備されており、現代のニーズも考えられて造り込まれている。

追求されたパフォーマンスと高効率によって、進化した走行性能

新型エスカレードには、6.2L V8エンジンを搭載し、最大出力426PS、最大トルク623Nmと強力なパワーを生み出します。

パワーだけではなく、クルージングなどの低負荷時には8気筒のうち4気筒、または6気筒を休止させるダイナミックフューエルマネジメントを採用し、低燃費にも寄与します。

パワートレインには、最新の10速オートマチックトランスミッションを採用し、力強い走りと高効率を両立しています。

足回りには、新開発の独立式リアサスペンションに加え、瞬時にダンピングを制御するマグネティックライドコントロールと、車高調整機能も持つエアライドアダプティブサスペンションを採用し、定評のあるセレクタブル4WDシステムと合わせて、オンロードでもオフロードでも安定した快適な走行性能を発揮する。

マグネティックライドコントロール

キャデラックの磁性体サスペンション技術である、マグネティックライドコントロールは、センサーを使用して路面状況を読み取り、ダンパーの減衰率をほぼ瞬時に変更するシステムで、コンピューター制御のダンパーよりも速く反応し、大型のSUVにありがちな垂直方向に共振する動き、ロール、振動を低減する。

エアライドアダプティブサスペンション

新開発のエアライドアダプティブサスペンションは、マグネティックライドコントロールと組み合わせた最新のシステムとして利用できます。

エアサスペンションは、4つの車輪で継続的かつ自動的に、車高の調整と負荷の平準化を行います。

高速道路を走行する場合、システムが自動的に車高を下げて、空力性能を向上させ、また、スイッチ操作より、サスペンションが51mm低くなり、乗員の乗降性を支援します。

オフロードを走行する場合には、車高を引き上げることもできるので、様々なシーンで運転者に安心を与えます。

eLSD

電気式LSDの、eLSDを搭載し後輪のより正確なトラクションとパワーエンゲージメントを可能にします。

可変式のクラッチエンゲージメントは、コーナリングや雨天などの条件を含め、ほとんどのシーンで後輪に駆動トルクを送り続け、安定感を高めます。

先進セーフティシステムによる、ドライバーに寄り添う革新的な安全技術

エスカレード 先進セーフティシステム

最も進んだ安全装備を世界に先駆けて採用するのが、キャデラックの伝統となっている。

車両各部に多くのレーダー、カメラ、超音波センサーを搭載し、多彩な先進のセーフティデバイスにより、クルマの周囲に危険を感知する機能を張り巡らせ、安全なドライブをアシストする。

フロント歩行者対応ブレーキ+リアペデストリアンディテクションアラート

カメラを用いて前後方の道路状況を確認し、歩行者を発見すると運転者に警告します。

また、必要に応じてブレーキをかけて前方の衝突回避および被害の軽減を図ります。

レインセンスワイパー

降雨を検知するとワイパーが自動的に作動し、雨の強さに合わせて速度を調整します。

また、オートドライブレーキ機能がワイパーの作動に合わせてブレーキパッドをローターに近づけ、水分を効果的に除去して制動力を高める。

フォワードコリジョンアラート

前方の交通状況をモニターし、衝突の危険性を察知すると警告を発する。

また、フォワードディスタンスインジケーターは、先行車との車間距離を算出して、DIC(ドライバーインフォメーションセンター)に秒数で表示する。

一定の速度で走行中、差し迫った衝突の危険性を感知すると、自動的にブレーキをかけて衝撃の軽減を図ります。

アダプティブクルーズコントロール

前方レーダーを駆使して先行車を継続的にモニターし、必要に応じて加速・減速・完全停止を自動で行う。

設定した車間距離を維持するので、ロングドライブや渋滞で運転者の負担を軽減します。

さらに、通常のレギュラークルーズコントロールにも切り替えが可能となっているので、シーンに合わせた設定ができる。

セーフティアラートドライバーシート

キャデラックが特許を持つ革新的なセーフティシステムのセーフティアラートドライバーシートは、センサーが危険を感知すると、シートクッションの左右に内蔵したバイブレーターが振動して運転者に警告し、状況に応じてシートの左右それぞれまたは両方同時に振動するので、危険が迫る方向を感覚的に認識できます。

リアクロストラフィックアラート

駐車スペースなどから、バックで車を出す際に、後方を横切る車の存在をレーダーで感知し、DIC(ドライバーインフォメーションセンター)およびセーフティアラートドライバーシートで警告を行い、注意喚起します。

レーンキープアシスト

運転者がウインカーを出さずに走行車線を逸脱しそうになると、ステアリングをゆるやかに制御して本来の車線内に戻します。

また、レーンディパーチャーウォーニングは、走行車線からの逸脱を検知すると、DIC(ドライバーインフォメーションセンター)に警告を表示するとともに、セーフティアラートドライバーシートを振動させます。

サイドブラインドゾーンアラート

走行中、運転者の死角となるエリアに他の車が入ったり、急速に接近してくる車を検知すると、検知した側のドアミラーに警告アイコンを点灯します。

なお、その状況で運転者がウインカーを出した場合、警告アイコンを点滅して注意を促す。

エマージェンシーブレーキシステム

前進時と後進時に、一定の速度で走行中に前後の衝突の危険性を感知し、自動的にブレーキをかけて衝撃の回避を図ります。

新世代サラウンドビジョン

低速での前進や後退時に、自車とその周囲を真上から見下ろしたような360度の映像をキャデラックユーザーエクスペリエンスのディスプレイに表示することで、安全な駐車をアシストします。

リアビューカメラ

高解像度リアビューカメラによって、自動的に車両後方のライブ画像をキャデラックユーザーエクスペリエンスに映し、画像上のガイドラインによって適切な進路を示し、進行方向にいる人や障害物が確認できる。

オートマチックパーキングアシスト

駐車可能なスペースをスキャンし、対応し自動で縦列駐車に加えて、並列駐車に適切なステアリング操作を行うので、運転者はシフト操作のみで駐車できます。

36個のAKG製スピーカーによって、車内が極上のコンサートホールとなる

エスカレード AKG製スピーカー

新型エスカレードには、36個ものスピーカーを備えたAKG製3Dサラウンドサウンドシステムが備わっています。

AKGは、70年前にウィーンで創業したプロフェッショナル用音響・録音システムメーカーで、現在では高品質なオーディオシステムもラインアップしているメーカーです。

そのAKGとキャデラックがエスカレード専用のためだけに共同開発したサウンドシステムは、驚くほどリアルで立体的な音響空間を創り出します。

また、広い車内で前後席の乗車間のコミュニケーション向上のために、マイクとスピーカーを利用した会話を助けるシステムも搭載しています。

さらにフロントシート背後に12.6インチのHDタッチディスプレイを2台備えたリアシート用エンターテインメントシステムも装備し、HDMIやUSB入力にも対応している。

新アーキテクチャーによって居住空間の拡大に成功、ラゲージスペースも強大な広さを与える

エスカレード ラゲージスペース

ホイールベースを延長する、新アーキテクチャーによって、2列目および3列目シートのレッグルームを大幅に拡大することを実現しました。

特に3列目シートは、リアサスペンションが独立式に一新されたことにより、レッグスペースが旧型と比べて40%も広くなり、より自然な姿勢で着座できるようになりました。

ラゲージスペースもさらに広く改良され、7名が全て乗車した標準状態でも722Lというスペースとなり、旧型に比べ70%もの増大となり、さらに3列目シートを畳めば2,065Lという広大でフラットなラゲージスペースが生まれます。

さらには、全てのドアにソフトクローズシステムも装備されます。

さいごに

エスカレード リアビュー

キャデラック エスカレードはいかがだったでしょうか?

販売開始されてから、およそ20年経ちこれまで高級SUVとして君臨し続けているエスカレードが、ここにきて最新テクノロジーや、現代的な流行を最大限に取り入れまた一歩先のクルマへと進化した。

これまでのフルサイズSUVとしての風格を存分に主張するエクステリアデザインに、高級感溢れ、なおかつ利便性や快適性にもこだわったインテリアデザインは、まさしく最高級SUVとしてふさわしい仕上がりとなっている。

SUV人気がいまだ続いている現代に、エスカレードの存在は誰もが羨むポジションに登り詰めるであろう。

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