プジョー 208(PEUGEOT 208)は、2012年より販売され2019年に現行型である2代目が登場した。
日本市場では、2020年7月2日より販売を開始し、今回のラインアップではガソリンエンジンモデルと、100%電気自動車である「e-208」の2モデルでの販売構成となる。
本国フランスでは、2040年までにガソリン車およびディーゼル車の販売を禁止するという声明を発表しており、今回の「e-208」のラインアップは、こういった背景が少なからず影響している事も言えるだろう。
現行のプジョーのラインアップを見ても、電気自動車のラインアップは208シリーズのみとなっているので、プジョーとしてもこの208を開発してきた想いは強いと感じる。
エントリーモデルだからこそ、ユーザーが触れる機会が多いので、メーカーとしても基盤としてこの208を真面目に開発している様子が随所に現れている。
今回は、プジョー 208について紹介します。
208の価格は
グレード名 | エンジンタイプ | 価格 |
208 Style | 1.2L直列3気筒ターボガソリンエンジン | 239万9,000円~ |
208 Allure | 1.2L直列3気筒ターボガソリンエンジン | 259万9,000円~ |
208 GT Line | 1.2L直列3気筒ターボガソリンエンジン | 293万0,000円~ |
e-208 Allure | フルEV | 389万9,000円~ |
e-208 GT Line | フルEV | 423万0,000円~ |
ロングノーズでワイド&ロー、曲線にもこだわった未来的でエモーショナルなエクステリアデザイン
ロングノーズでワイド&ローを活かし、彫りの深いフロントフェイスにボンネットやボディサイドには、くっきりとしたプレスラインによって力強さと上質感を演出している。
フロントからリアエンドまで流れる曲線に美しさと、走りの予感を感じさせる。
フロントフェイスには、プジョーのアイデンティとも言えるライオンの牙を思わせるLEDデイライトと、大型グリルがダイナミックな印象を与える。
さらに、GT Lineにはかぎ爪のような3本のLEDライトを内蔵したフルLEDヘッドライトを採用している。
テールエンドには、全幅にわたりブラックバンドによってワイド感を強調し、各ボディカラーとの組み合わせにより精悍なイメージを与えている。
テールランプには、3本のかぎ爪が浮かび上がるLEDリアコンビネーションランプ(Styleを除く)を採用し、前から見ても後ろから見てもプジョーのクルマだと分かるデザインになっている。
ルーフエンドには、空力性能と美しい造形を兼ね備えたリアスポイラーを装着し、GT Lineにはクローム仕上げのエキゾーストパイプによりスポーティな印象を高めている。
最新世代へと進化した、3D i-Cockpit[Styleは除く]と利便性にこだわったインテリア装備
プジョーのコックピットには、「i-Cockpit」と呼ばれる技術、インテリアデザインが採用されていたが、今回の208には「3D i-Cockpit」が採用されている。
小径ステアリングホイールとその上に配置されたインストルメントパネルにより、運転中の視線移動は最低限にするとともに、3Dの視覚効果とともに、新しいドライブ体験を生み出す。
従来の、ステアリングの内側からメーターを見るというのが一般的だが、ステアリングの上からメーターを見るのは革新的であり、実用性も兼ね備えている。
GT Lineのダッシュボードからドアトリムへと流れるアンビエンスランプは、全8色から好みのカラーを選択でき、ナイトドライブをさらに盛り上げる演出となっている。
3Dデジタルヘッドアップインストルメントパネル[Styleは除く]
ドライブ中の情報は、グラフィカルな3Dで表示し、重要性や緊急性に応じた表示で、必要な情報を瞬時にキャッチでき、表示スタイルも好みに合わせてカスタマイズが可能となっている。
7インチタッチスクリーン
エアコンやオーディオをはじめ、ハンズフリー通話、ADAS(先進運転支援システム)などを直感的に操作できる7インチタッチスクリーンを搭載。
また、Apple CarPlay、Android Autoに対応するPEUGEOTミラースクリーンを採用しているので、スマートフォンを接続すれば、タッチスクリーンからアプリを起動・操作でき普段使い慣れているデバイスでドライブをもっと楽しくする。
スマートフォンホルダー&ワイヤレスチャージャー
センターコンソールにはスマートフォンを自由に固定できるホルダーを用意し、Qi規格のワイヤレス充電に対応しており、ケーブルなしでの充電が可能となっている。
キャビン前後にUSBポートを2ヵ所ずつ装備(Styleはフロント1ヵ所のみ)しているので、複数同時に持っているデバイスの充電を可能としている。
新開発のプラットフォームに、選べる2種類のパワートレイン
208に採用されているプラットフォームは、新開発の「コモン・モジュラー・プラットフォーム(CMP)」となっており、さまざまな素材を効果的に使い分け、高剛性と約30kgの軽量化を達成することで、運動性能の向上や省燃費化とCO2削減に貢献している。
また、e-208にはEVモデル用の「エレクトリック・コモン・モジュラー・プラットフォーム(e-CMP)」を採用し、ガソリンエンジン車と同等のスペース効率を実現した。
ガソリンエンジンの208
エンジンは、1.2L PureTechガソリンターボエンジンとなり、最高出力74kW(100ps)/5,500rpm、最大トルク205Nm/1,750rpmを発揮し、市街地や高速道路などでもストレスのないスムーズな走りを楽しむことができる。
燃費向上の一環として、不要なアイドリングを抑制するストップ&スタートシステムを採用し、市街地などにおける燃費の向上を図っている。
EAT8(8速エフィシェント・オートマチック・トランスミッション)
シフトバイワイヤ技術を採用した軽量コンパクトな最新世代の8速ATである、EAT8を搭載しています。
全ての速度域でエンジンのパフォーマンスを最大限に引き出し、優れた燃費性能と小気味よい走りを可能にしている。
100%電気自動車e-208の高効率電動モーター
e-208には最大出力100kW(136ps)、最大トルク260Nmを発揮する電動モーターを搭載しており、EVならではのレスポンスとトルクフルな走りを静かで心地よいキャビンで味わえます。
JC08モードでの最大航続距離は403kmを達成し、ロングドライブもこなせる。
208の燃費は
車種 | JC08モード | WLTCモード |
208 | 19.5km/L | 17.0km/L |
e-208 | 403km(最大航続距離) |
プジョー208に適合する、オーダーメイドフロアマットになります。
オーダーメイドなので、自分オリジナルのフロアマットになります。
より安全でドライブを楽しむ、先進運転支援システム
208には、クラスの水準を超えた充実のADAS(先進運転支援システム)を搭載している。
各所のCCDカメラ、レーダー、超音波ソナーなどのセンサーが、車両周辺の情報をいち早く検出し、安全運転を支援します。
アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)&レーンポジショニングアシスト[Allure・GT Lineに装備]
前方車両の速度と自車との距離を検知し、一定の車間距離を保つアクティブクルーズコントロールは停止・発進機能を搭載。
前方車両が停止すると車間距離を保ちながら自動で停車し、その後前方車両が再発進した場合、停止後3秒以内であれば自動的に再発進、3秒以上経過した場合はワンタッチで設定速度まで回復する。
※アクティブクルーズコントロールは、約0~180km/hの速度域で作動する。
レーンポジショニングアシストは、アクティブクルーズコントロールの作動中ほぼ全速度域でステアリング補正を行い、車線内の一定の位置を保ったまま走行できるシステムとなっている。
アクティブセーフティブレーキ
前方の車両や障害物を検知し、運転者が回避操作を行わない場合に自動的にブレーキを作動させる機能です。
作動範囲は約5~140km/hと幅広い領域となっており、約80km/h以下では停止車両を、約60km/h以下では歩行者も検知して追突事故などの危険を回避し、あるいは衝突の被害を軽減し、安心で快適なドライブをサポートする。
検知するカメラの精度を上げることで、二輪車や夜間走行の検知能力を高めています。
※Styleは二輪車、夜間検知機能がなく、作動範囲は約5~80km/h以下となる。
レーンキープアシスト
走行中に車載カメラが車線を検知し、ウインカー操作をせずに車線からはみ出しそうになると、自動的にステアリングに反力を生じさせ、元の車線へと戻します。
アクティブブラインドスポットモニターシステム[GT Lineに装備]】
斜め後方のブラインドスポット(死角)に存在する後続車両を超音波センサーが感知し、ドアミラー内にオレンジ色の警告灯を点灯させ、後続車の存在を知らせる。
さらに後続車両の進路に入ろうとした場合には、ステアリングの反力によって車線変更を抑制します。
さいごに
プジョー 208はいかがだったでしょうか?
まず、エクステリデザインが先代モデルに比べ、明らかに精悍なデザインになりプジョーのアイデンティティシンボルであるライオンをイメージするデザインが多く採用され、コンパクトカーとはいえ圧倒的な存在感を感じる1台となった。
インテリアでも、他社にはない一風変わった3D i-Cockpitを採用し、革新的なインパネ周りと今ではマストなミラーリングシステムやUSBポートの設置、また、置くだけ充電などの便利装備が多く配置され現代に合った装備が、幅広い年齢層にも支持を得る上質なクルマと言える。
208を、購入するにあたりおすすめのグレードは、ずばりAllure、もしくはGT Lineを推したい。
最新の3D i-Cockpitが採用されているし、先進運転支援システムも充実しているので、運転も楽しく国産車の同クラスとはワンランク上の上質感を体験できることだろう。
エントリーグレードのStyleも、239万9,000円からと手の出しやすい価格帯となっているので初めてクルマを所有する若者でも、国産車にはない走りなどを体感することができるので、Styleも1つの選択肢と言える。
EVモデルは、正直インフラがまだ確立していないので、使用用途によっては選択してもいいと思うが普段からクルマの使用頻度の高い方には、あまりおすすめできないだろう。
新しいもの好きな筆者にとっては、気になる1台であることは間違いない。
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