時はさかのぼり、2014年6月にこれまでスバルのステーションワゴンの主力を担っていたレガシィツーリングワゴンの後継車として、レヴォーグ(LEVORG)が登場し、今やスバル内でのメイン車種となった。
毎年、改良を加え大なり小なりマイナーチェンジすることが基本となっているスバルのクルマだが、もちろん初代レヴォーグも例外ではなく2014年から今回のフルモデルチェンジまで進化を遂げてきた。
今回2代目となる新型レヴォーグが、2020年8月20日より先行予約開始を開始し、同年10月15日に正式発表、同年11月に発売開始とアナウンスがありました。
2016年より、続々採用されているスバルの次世代プラットフォームの「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」をもちろん採用し、それだけではなく「フルインナーフレーム構造」をプラスする事により、より高いボディ剛性を実現しているのも大きな目玉である。
それでは、今回は新型レヴォーグについて紹介する。
レヴォーグ(LEVORG)の車名の由来は、Legacy(受け継いだもの)、Revolution(大変革)、Touring(視察・巡遊など)を掛け合わせた造語からなる。
新型レヴォーグのグレード体系
グレード名 | 特徴 |
GT | アイサイト搭載のスタンダードモデル |
GT EX | アイサイトX搭載のスタンダードモデル |
GT-H | アイサイト搭載でスポーティさと上質感を兼ね備えたハイグレードモデル |
GT-H EX | アイサイトX搭載でスポーティさと上質感を兼ね備えたハイグレードモデル |
STI Sport | アイサイト搭載で、最先端の走りと特別な内外装をまとった、最上級モデル |
STI Sport EX | アイサイトX搭載で、最先端の走りと特別な内外装をまとった、最上級モデル |
- 新たなデザインコンセプトを採用しより精悍なエクステリアに先進性を象徴したインテリアデザイン
- 乗る人すべてに安心と愉しさを与える進化したプラットフォームに、走りへのこだわりを結集させた新開発のパワーユニット
- 基本性能を磨き上げた新世代アイサイト(GT・GT-H・STI Sportに標準装備)と、新開発のアイサイトX(GT EX・GT-H EX・STI Sport EXに標準装備)
- 万一の事故やトラブル時にもつながる安全でサポートする「SUBARU STARLINK」(GT EX・GT-H EX・STI Sport EXに標準装備) (GT・GT-H・STI Sportにメーカー装着オプション)
- 革新的な広さと使いやすいラゲージルームに、パワーリヤゲートによって利便性も向上
- さいごに
新たなデザインコンセプトを採用しより精悍なエクステリアに先進性を象徴したインテリアデザイン
スバル(SUBARU)のデザインフィロソフィーである「Dynamic×Solid」の進化版とも言える、新たなデザインコンセプトの「BOLDER」デザインを、新型レヴォーグに採用した。
ダイナミックな躍動感を表現する、明確な「軸」の通ったデザインに、ヘキサゴングリルから始まる、包まれるような安心感を乗る人にもたらす「強い塊感のあるボディ」に、愉しさを大胆に表現する、「特徴的なフェンダーデザイン」により、クルマが持つ個性をより「大胆」に際立たせることを目指し、レヴォーグでは「意のままにコントロールする愉しさ」や「先進性」を表現している。
先進性を象徴するデジタルコクピットを新たに採用したインテリアデザイン
新型レヴォーグではインフォティメントシステムが一新され、11.6インチの縦型センターインフォメーションディスプレイが採用され、ナビゲーションや車両設定、エアコン調整などの様々な機能を集約させた。
さらには、スバル初となる12.3インチフル液晶メーター(GT EX・GT-H EX・STI Sport EXに搭載)を設定し、オーソドックスな2眼メーターのほか、地図やアイサイトの制御状態に任意で切り替え可能となっており、走り慣れた道は2眼メーターで、ナビの行き先案内をしているときは地図表示で、高速道路を走行しているときはアイサイト表示と、それぞれのシチュエーションや好みに応じて使い分けることができる。
乗る人すべてに安心と愉しさを与える進化したプラットフォームに、走りへのこだわりを結集させた新開発のパワーユニット
新型レヴォーグには、SUBARUの次世代プラットフォームである「スバルグローバルプラットフォーム」を核に、ボディのさらなる高剛性化と軽量化を実現する「フルインナーフレーム構造」を採用した。
これに合わせて、サスペンションを刷新し、運転者のステアリング操作にクルマが正確に反応する意のままの走りや、路面の凹凸を感じさせないしなやかな乗り心地を与え、さらには高い静粛性を実現するなど、走りの質感が飛躍的に向上している。
誰もが安心して運転でき、いつまでも乗っていたくなるような快適で愉しいドライビングを提供している。
新開発エンジンの1.8LBOXER 直噴ターボDITに、進化したリニアトロニック(CVT)
新型レヴォーグには、新開発の1.8L直噴ターボエンジンを搭載した。
日常での扱いやすさを重視し、低回転域から300N・mの高トルクを発生することで、アクセルを踏み込むとしっかりとした加速感が得られ、高速道路上での合流や追い越しなども気持ち良く行える。
同時に、少ない燃料でより多くのエネルギーを生み出す最新技術リーン燃焼などの採用によって、優れた環境性能を実現したほか、使用燃料をレギュラーガソリン仕様にすることで、経済性にも優れている。
すでに、定評の高いSUBARU独自のパワートレインである、変速ショックのない滑らかな加速と、リニアなレスポンス「リニアトロニック」にも全面的に刷新した。
変速範囲の拡大によって、発進時の力強い加速や高速巡航時の燃費向上を実現し、また、8速マニュアルモードを採用し、操る愉しさも一段と高められている。
ドライブモードセレクト(STI Sport・STI Sport EXに標準装備)
最上級モデルの、STI Sport・STI Sport EXには、電子制御ダンパーを採用するとともに、ドライブモードセレクトを搭載している。
スポーツカーから高級車まで、クルマのキャラクターをスイッチひとつで変えることができる革新的なシステムで、パワーユニットだけでなく、AWDシステムや電子制御ダンパー、パワーステアリング、アイサイト、エアコンに至るまで、さまざまなデバイスを緻密に制御します。
気分やシーンに合わせて、5つのモードから自由に使い分けることが可能となっており、レヴォーグ STI Sportだけでしか味わえない、SUBARU最先端の走りの愉しさがここにあります。
Comfort Mode
滑らかで扱いやすい出力特性と、高級車のようなしなやかな乗り心地を提供する、快適性を重視したモード。
Normal Mode
走りの愉しさと快適な乗り心地を最適にバランスさせた、標準モード。
Sport Mode
アクセル操作に忠実なスポーティな出力特性としながらも、乗り心地も重視したモード。
Sport+ Mode
アクセル操作に対するダイレクトな反応や、ロールを抑えた旋回性能、手応えのあるステアリングフィールなど、スポーツカーのような走りが愉しめるモード。
Individual Mode
各デバイスの設定を、自由にカスタマイズできるモードとなっており、ドライバーモニタリングシステムと連携し、5名分まで登録可能。
クルマに乗り込むと自動的にユーザーを認識し、スイッチひとつでカスタマイズした設定を呼び出すことができる。
レヴォーグの燃費は
GT | WLTCモード | 13.7km/L |
GT EX | WLTCモード | 13.7km/L |
GT-H | WLTCモード | 13.6km/L |
GT-H EX | WLTCモード | 13.6km/L |
STI Sport | WLTCモード | 13.6km/L |
STI Sport EX | WLTCモード | 13.6km/L |
スバル純正レヴォーグ(VN5)用カーゴステップパネルになります。
荷物の積み下ろし時などにボディを守る効果と、ドレスアップ効果を両立します。
基本性能を磨き上げた新世代アイサイト(GT・GT-H・STI Sportに標準装備)と、新開発のアイサイトX(GT EX・GT-H EX・STI Sport EXに標準装備)
SUBARUが長年にわたって磨き続けている運転支援システムの「アイサイト」が、革新的な進化を遂げた。
広角化した新開発のステレオカメラに加えて、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現。
さらにソフトウェアの性能向上や、電動ブレーキブースターの採用などにより、これまで以上に幅広いシーンで安全運転をサポートする。
新開発のアイサイトXには、安全性と快適性を飛躍的に高める「高度運転支援システム」を備えた、最先端の安全テクノロジーにより、最も進化したアイサイトとなった。
車線単位の道路情報を持つ3D高精度地図データをはじめ、GPSや準天頂衛星「みちびき」を活用した位置情報を組み合わせることで、運転支援機能を大幅に拡張した。
一定の条件を満たした自動車専用道路において、かつてないほど安心で快適な安全運転をサポートする。
新世代アイサイトの主な機能
プリクラッシュブレーキ
更に衝突回避をサポートする作動範囲が拡大したプリクラッシュブレーキは、事故が起こりやすい交差点などの様々な危険なシーンを安全に回避します。
前側方プリクラッシュブレーキ
見えづらい前側方から接近するクルマを検知して警告し、危険時はブレーキまでサポートするので、見通しの悪い交差点も安心だ。
緊急時プリクラッシュステアリング
プリクラッシュブレーキだけでは衝突回避が困難な場合、障害物を回避するようにステアリング制御を行い、衝突回避をサポートする。
新開発アイサイトXの主な機能
カーブ前速度制御&料金所前速度制御
減速が必要な急カーブや、高速道路などの料金所を事前にクルマが把握し、適切な車速に制御することで、安心な運転支援を実現します。
※全車速追従クルーズコントロール(ACC)作動中の制御機能になります。
渋滞時ハンズオフアシスト&渋滞時発進アシスト
小刻みな操作で疲れないように、渋滞時のハンズオフ走行と、発進をアシストします。
渋滞でのストレスが飛躍的に軽減されます。
アクティブレーンチェンジアシスト
不安な自動車専用道路でのレーンチェンジを周辺車両を検知しながら滑らかにアシストします。
運転の上手いドライバーのような安定した車線変更を実現します。
ドライバー異常時対応システム
突然意識がなくなるなどハンドル制御が困難になったとき、運転者の状態を検知し、周囲に注意を促しながら停車をアシストするので、万一の時も安心です。
万一の事故やトラブル時にもつながる安全でサポートする「SUBARU STARLINK」(GT EX・GT-H EX・STI Sport EXに標準装備) (GT・GT-H・STI Sportにメーカー装着オプション)
万一の、事故や車両トラブルが起きた際に、専用の車載通信機(DCM)を搭載し24時間365日コールセンターとつながる、国内SUBARUで初となるコネクティッドサービスの「SUBARU STARLINK」を開始する。
※DCM=Data Communication Module
SUBARU STARLINKの主な機能
先進事故自動通報(ヘルプネット)
エアバッグが作動するような大きな事故を感知して、自動的にコールセンターに通報することで、その後の救命活動に繋げます。
SUBARU SOSコール
急な体調不良で運転が困難な時や、あおり運転を受けた時など、車内のSOSボタンを押すだけでコールセンターにつながり、サポートします。
SUBARU iコール(安心ほっとライン)
急な車両故障などのトラブル時に、iボタンを押すだけでコールセンターにつながり、ロードサービスなどを手配しサポートします。
お知らせ機能
故障や盗難時にはアプリやeメールでアラートをお知らせし、さらにリコールがあった場合は、クルマのディスプレイにてお知らせします。
革新的な広さと使いやすいラゲージルームに、パワーリヤゲートによって利便性も向上
多彩な使い方に応える、大容量で機能的なラゲージルームは、VDA法で561L(カーゴフロアボード上部:492L、サブトランク:69L)という大容量を確保するとともに、ひと目で使いやすさが感じられる広い開口部を実現した。
さらにリヤシートは3分割で倒すことができ、4名乗車時でもスキー板など長い荷物の積載が可能で様々なシーンで、優れた使い勝手を与えます。
大型サブトランク
サブトランク底面からルーフまで最大1,105mmの高さがあるため、背の高い荷物を積載することができる。
また、買い物袋などを吊り下げておくのに便利なフックを4ヶ所設け、細部にわたって使いやすさを追求している。
ハンズフリーオープンパワーリヤゲート(GT-H・GT-H EX・STI Sport・STI Sport EXに標準装備)
アクセスキーを携帯し、六連星オーナメントに肘など体の一部を近づけるとリヤゲートが自動で開くので、荷物で両手がふさがっている時や、アウトドアで手が汚れている時などでもスマートに開けられる。
スバル レヴォーグ(VM4・VMG)に適合する、ホイールロックナットになります。
ホイール盗難などを未然に防ぎます。
さいごに
新型レヴォーグは、いかがだったでしょうか?
筆者が現在乗っている、フォレスター(SKE)と比べてみると(ちょっとお門違いかもだが)すでに、SGPによる走行性能の素晴らしさを知っているだけに、今回のレヴォーグではSGP+フルインナーフレーム構造になってさらに剛性を高めたというところは非常に興味深いと思います。
さらには、新世代アイサイト、アイサイトXによる安全技術の進化も舌を巻くレベルまで向上したのが分かりました。
今のフォレスターのアイサイトも、もらい事故以外、どのようにしたら事故が起きるの?という位、優秀ですからね。
さすがは、国内でのスバル社のラインアップで中心的存在でファンも多いレヴォーグだからこそ革新的な進化を遂げて登場してきたなと思います。
内外装含め、デザインもかなりかっこいいものだと感じます。
今後も、新しい情報が入り次第、お伝えしますので宜しくお願いします。
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