アグレッシブで力強いエクステリアを纏いながらも、快適性も備えた現行型ヴォクシー

ヴォクシー 外観 新車レビュー

トヨタ ヴォクシー(TOYOTA VOXY)は、初代モデルを2001年11月16日に発売し、今日までトヨタのミニバン販売台数の中心となっている1台だ。

先代モデルからフルモデルチェンジまでの期間を見ると、2014年1月20日発売開始の現行モデルはモデル末期になるが、熟成され次世代のヴォクシーの基本となっている現行型ヴォクシーについて掘り下げてみる。

価格は255万6,400円~344万3,000円

現代のミニバンらしいスタイリッシュな外観を持ち、さらにクールでスタイリッシュな「煌」グレードを用意

ヴォクシーは、兄弟車のノアと共通設計ではあるが、エクステリアに差をつけお互いの個性を持ち合わせたクルマだ。ヴォクシーのエクステリアは、今どきの「オラオラ顔」のデザインで、威圧感のあるフロントマスクを持っている。

煌 外観
煌の外観

そんな、スタンダードなノアとは全く違うテイストを持っているヴォクシーには、初代モデルから続く、特別仕様モデルの「煌」をリリースしている。この煌は外装パーツにメッキ系をふんだんに使い、メリハリのあるエクステリアデザインになる。

毎日の使い勝手を重視した、広大な室内空間と収納スペースと多彩なシートアレンジでいつものヴォクシーが様々な表情を出す

voxy リアゲート
ヴォクシーのリアゲート開口部

現行型ヴォクシーは、低床フロアによって室内高に余裕を持たせることはもちろん、人の乗降性の向上にもなっている。リアゲートの開口部も約1,110mmと広くとられているので、荷物の積み込みや積み下ろしも楽にこなせてしまう。

シートアレンジvoxy
左:フロントフラットソファモード 右:スーパーリラックスモード

3列シートならではの、多彩なシートアレンジで乗員人数により快適なモードを選べるし、たくさんの荷物があるときや、長尺物などがある場合でもシートアレンジで全て思うままに使えるのは、ユーザーにとってはうれしい使い勝手さだ。

voxy収納
左:コンソールボックス 右:スーパーラゲージボックス

このように、シートアレンジが思いのままになるヴォクシーだが、収納スペースも充実してる。両側のドアや助手席のグローブボックス付近などにも、様々な収納ボックスやポケット、ドリンクホルダーが備わっており、少人数でも大人数でもみんなが寛げる空間になる。

環境性能を考えた、低燃費と低排出ガスを実現したエンジンと、スムーズな加速と静粛性を両立したハイブリッドエンジン

ハイブリッドシステム
ハイブリッドシステムのイメージ

トヨタが進化と熟成を重ねてきたハイブリッドシステムを採用し、低燃費はもちろん静粛性や、エンジンとモーターによるスムーズな加速性能や低重心化や静粛性の向上により、優れた走行性能を実現している。

voxyスーパーcvt
VOXYに搭載されるSuper CVT-i

ガソリン車にも、エンジンのバルブマチック、電動オイルポンプ、CVTなどの改良により大幅な燃費の向上を果たしている。

ヴォクシーの燃費はJC08モードで23.8km/L(ハイブリッドモデル)、14.8~16.0km/L(ガソリンエンジンモデル)

Toyota Safety Senseの搭載で安全性能も向上。日常に潜んでいる危険を回避し運転者の安心感を獲得する

voxyクリアランスソナー
クリアランスソナーの作動イメージ

以前にも書いたシエンタにも搭載されている「Toyota Safety Sense」がヴォクシーにも装備されており、アクセルとブレーキの踏み間違いを軽減したり、8つのソナーにより障害物の検知など、低速時での操作時での安全を見守るのはもちろん、一般道での歩行者等と接触する危険を察知しブレーキをサポートしてくれる機能など、安全機能についてもヴォクシーに搭載されている。マイナーチェンジ前にも、このような機能はあったが、モデル末期となる現行型はさらに煮詰まった設計になっている。

特別仕様車の豊富さにも注目。専用パーツでスポーティさを極めたGR SPORTと、メッキパーツでアクセントを付けた煌グレード

voxy-gr-sport前後
GR SPORTの外観

上記で述べた、煌という専用グレードの他に、スポーティーさにこだわったGR SPORTという専用グレードもラインアップされている。エクステリアには、黒を基調とした前後バンパーが採用され、よりアグレッシブでスポーティーな印象を与える。インテリアには、専用のスポーティシートをはじめ、ステアリングやメーター、アルミペダルなど専用装備にさせて車内からスポーティーさを感じられる演出が施されている。

外装や内装だけのチューニングではなく、しっかり下回りも剛性を向上させるパーツが装着され、サスペンションにも専用チューニングサスペンションが装着されるなど、走りに関する点にも本気度が伺える。

ヴォクシーの熟成度は高い。様々なグレードを用意することで、ユーザーの選択肢が広がり個性的なスタイリングを造る

現行型ヴォクシーは、グレードが豊富にあり買う人のニーズに対する応答性が高いクルマだと感じる。ファミリー層はもちろん、若い夫婦やアウトドアを趣味とした方にも、みんなが快適に使える仕様になっている。外観のコンセプトである、「父になっても自分のスタイルを貫きたい。カッコいいを諦めない」とあるように、ベースのスタイリングはもちろん、煌やGR SPORTなどによる更にエクステリアデザインを向上する特別仕様車など、購買層に向けて男心をくすぐられるパッケージングが素晴らしい。

2001年から販売され続け、19年とロングセラーモデルであるだけにクルマの完成度は高い。

2021年にヴォクシーは20周年を迎えるが、すでに2021年に新型モデルが登場し。次期モデルは兄弟車であるノア/エスクァイアと完全に統合されるとのこと。
なので、他のヴォクシーと被らないスタイリングを求めたり、兄弟車との差別化としてヴォクシーを選択する方も少なくないと思うので、コンセプトにあるように自分を貫きたいと思う方はヴォクシーを選択の一つに入れてもいいのではないだろうか。

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