海外で磨きをかけた新型トヨタRAV4が、日本で発売。本格派オフロードとしての能力を発揮する

rav4 トップ 新車レビュー

新型RAV4(TOYOTA RAV4)が約3年ぶりに日本での販売をはじめた。5代目となる今回のRAV4だが、日本では3代目までしか販売はされておらず、4代目は日本未発売モデルであった。

元々、RAV4は北米市場での人気が高く、2017年にはそれまで16年連続乗用車販売台数が首位だったカムリを抜き、首位に立ったこともあることから北米市場での中心的存在になる程だ。

xa40
日本未発売の4代目RAV4

歴代モデルからモデルチェンジをするごとに、RAV4はボディサイズを拡大してるが、当然5代目RAV4も先代モデルより大きく、全幅1,855mm~と歴代モデルの中でも巨大なサイズ感である。

カーオブザイヤー受賞
日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞式

新型RAV4は、5か月間日本の月間販売台数SUV部門1位を獲得し続けた。2019年-2020年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、国産車では3年ぶりでトヨタ車ではプリウス以来の10年ぶりとなることであった。

発売からおよそ1か月にあたる5月15日時点で日本での月販受注台数目標3,000台に対し、8倍の2万4,000台であったことも発表されている

価格は、265万6,500円~388万8,500円

大胆なデザインで、SUV本来の力強さを表現しUSの雰囲気を前面に出したデザイン

rav4シティ&ワインディング

前述でもあったとおり、これまでのRAV4はモデルチェンジが行われるたびに、サイズの拡大を図ってきた。これは、主に北米市場からの要求にある。RAV4の主戦場が北米にあることから、新型RAV4のエクステリアはアメリカンな匂いをまとったエクステリアであることが特徴だ。都会やワインディングロードのどちらのシーンでも映える見た目で、ユーザー層の趣味にとらわれないデザイン性を持っている。

rav4カラバリ
RAV4のカラーバリエーション

新型RAV4のボディカラーは8色とツートーンカラーを4色用意している。

トヨタの最新プラットフォーム、TNGAが生み出す最新技術を織り込み鍛え上げられたRAV4

GA-Kプラットフォーム
RAV4に採用されるGA-Kプラットフォーム

新型RAV4はTNGAに基づく、「GA-Kプラットフォーム」を採用し、これに伴いエンジンをはじめ、トランスミッションや4WDシステム等の刷新し走行性能、燃費性能、安全性能の向上を果たしている。

rav4ガソリンエンジン

2.0Lダイナミックフォースエンジン(M20A-FKS)

ガソリン車エンジン
新開発の2.0Lダイナミックフォースエンジンをトヨタブランド国内初の採用となっている。胸がすくような動力性能と、優れた燃費をもたらす2.0L直列4気筒エンジンを搭載し、燃焼系の向上や吸気バルブの開閉タイミングを最適制御するVVT-iEを採用。またエネルギーロスを低減させ、最大熱効率は40%に到達させ、全域でのトルクアップと燃費向上を両立させた。
ガソリンエンジン車の燃費は15.2km/L(4WD)~15.8km/L(2WD)

rav42.5Lハイブリッド
2.5Lエンジンハイブリッド( A25A-FXS )

ハイブリッド車
ハイブリッド車には、専用の2.5Lダイナミックフォースエンジンが搭載され、ガソリンエンジン車同様のエンジン改良が行われ、高出力化と燃費性能にも寄与している。

更にハイブリッドシステムとの組み合わせで、システムの最高出力は222PS(E-four)218PS(2WD)と強力なパワーを生み出す。
ハイブリッド車の燃費は20.6km/L(E-Four)~21.4km/L(2WD)

Direct Shift-CVT
RAV4に搭載されるDirect Shift-CVT

新エンジンに組み合わせられるCVTも新開発で国内初となる、Direct Shift-CVTを搭載する。従来のCVTに発進用ギヤを追加し、発進から高速域までダイレクトなフィーリングと低燃費を実現した。マニュアル感覚で自分の好みの走り方を実現してくれる、10速シーケンシャルマチックやSPORTモードによってスポーティな走りができるのも特徴的だ。

世界初のダイナミックトルクベクタリングAWDシステムを搭載し、道路状況にあったトルク配分を制御する

ダイナミックトルクベクタリングAWD
ダイナミックトルクベクタリングAWD

高い走破性や操縦安定性、燃費向上にも寄与する新4WDシステムを、このRAV4に搭載した。ダイナミックトルクベクタリングAWDと呼称されるシステムだが、走行状況に応じ前後トルク配分に加えて後輪トルクを左右独立で制御をし、旋回時の車両安定性を高める「トルクベクタリング機構」や、4輪駆動を使わないシーンではプロペラシャフト前後で動力伝達を切断し燃費向上を図る「ディスコネクト機構」を採用している。

Toyota Safety Senseによる最新の予防安全性能を搭載させ、日常の危険を回避

rav4セーフティセンス

新型RAV4にも、トヨタの最新Toyota Safety Senseが備わっている。Toyota Safety Senseの基本的構造としては、1.プリクラッシュセーフティ(ぶつからないをサポート)2.レーントレージングアシスト(高速道路のクルージングをサポート)3.レーダークルーズコントロール(ついていくをサポート)4.オートマチックハイビーム(夜間の見やすさをサポート)5.ロードサインアシスト(標識の見逃し防止をサポート)と、5つの分野で運転者をサポートしていく。

クラストップレベルのラゲージ容量と、トヨタ初のハンズフリーパワーバックドアによる利便性の向上

rav4ラゲージ&ハンズフリー
左:ラゲージ容量 右:ハンズフリーパワーバックドア作動イメージ

RAV4のラゲージ容量は、580Lとしリヤシートを使用した状態でもゴルフバッグが4個まで収納できるスペースを確保することが出来た。更に、トヨタブランド国内初の、ハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能付き)を採用している。この機能はスマートキーを身につけている状態であれば、リヤバンパーの下部に足を出し入れすることでバックドアが自動で開閉するので、両手に荷物があるとき等には、便利になる機能だ。

RAV4専用設計のラゲッジマットになります。

お手入れも水洗いで、いつでも清潔を保てます。

RAV4のココがすごい

rav4 ツートン

新型になり、TNGAに基づくGA-Kプラットフォームを与えられたRAV4は全てが刷新したと言っても過言ではない。特にRAV4に触れていくと、随所に燃費性能の向上をうたう文言が多くて、刷新されたことに燃費向上のキーワードが見られた。考察していくと、エンジンからトランスミッションによる燃費向上は分かるとして、4WDシステムにも燃費向上のための技術が詰まっていると感心した。

個人的に、推したいモデルは、ハイブリッドのE-Four(4WD)である。ガソリン車とは違う4WDのシステムを採用しており、電気式のAWDシステムで状況に応じた前後駆動の配分を制御してくれ、普段使いは燃費向上を第一に、悪路や雨天時にはそれぞれの道路状況を把握し、運転者に簡単に突破できる機能を持たせているからだ。

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