2021年8月分の各メーカーのリコール・改善対策届出一覧

リコールアイキャッチ 車の情報

こんにちは、SCPです。

9月に入り2021年も、残すところ3ヶ月となりました。

依然、コロナウイルスの感染拡大が止まらず、新たな変異株ウイルスも増えてきており、まだ油断ができない状態です。

ワクチンに関しても、異物混入などのニュースも出ておりこれからワクチンを打つ検討をしている方にとっては、疑念が残ることですよね。

出口が見えないコロナウイルスっですが、引き続き感染対策をしっかり行っていきましょう。

それでは、今回は2021年8月に発表されたリコール対象となった車種についてお伝えします。

2021年8月のリコール届出情報(国産車)

コマツ WA150-8 他 計2車種 計2型式を対象(20日)

リコール2021.8 コマツ WA150-8

・不具合の部位(部品名)
制動装置(駐車ブレーキプレート)

・状況及びその原因
ショベル・ローダの駐車ブレーキにおいて、組立工程が不適切なため、油圧シリンダ先端ヨークと駐車ブレーキレバーを組み付ける際にヨークがレバーと干渉し、駐車ブレーキ内部のプレートを損傷させてしまうものがある。

そのため、そのままの状態で駐車ブレーキの作動と解除を繰り返すと、プレートの損傷部から亀裂が進展し、最悪の場合、プレートが折損して車両を停止状態に保持できなくなるおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、駐車ブレーキレバー、プレート、ピンおよび油圧シリンダ先端ヨークを新品に交換する。

また、当該部品の交換時に油圧シリンダ先端ヨークと駐車ブレーキレバーを組み付ける際には、専用の治具を使用して干渉させないよう組付ける。

コマツ WA150-8 他 計2車種 計2型式のリコール届出一覧表

コマツ WA150-8 他 計2車種 計2型式の改善箇所説明図

トヨタ スープラ 計1車種 計2型式を対象(24日)

リコール2021.8 スープラ

・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジン制御用コンピュータ)

・状況及びその原因
エンジン制御用コンピュータにおいて、制御プログラムが不適切なため、始動直後にエンジンを停止する等の操作により、エンジンに逆回転方向の力が加わり、バキュームポンプ内の潤滑油が逆流して構成部品が損傷することがある。

そのため、倍力作用が損なわれて制動停止距離が伸びるおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、エンジン制御用コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する。

トヨタ スープラ 計1車種 計2型式のリコール届出一覧表

トヨタ スープラ 計1車種 計2型式の改善箇所説明図

三菱 ふそうスーパーグレート 計1車種 計8型式を対象(26日)

リコール2021.8 スーパーグレート

・不具合の部位(部品名)
動力伝達装置(タンデムペラ)

・状況及びその原因
エアサス仕様の大型トラック(4軸車)において、タンデムペラ(後前軸と後後軸間のプロペラシャフト)の長さ設定が不適切なため、タンデムペラが最も縮んだ際にスプラインシャフトがプラグを押してしまい、プラグが脱落し他の交通に影響をおよぼすおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、暫定措置としてタンデムペラにプラグ脱落防止用の樹脂製バンドを装着し、準備が出来次第、対策品のタンデムペラと交換する。

三菱 ふそうスーパーグレート 計1車種 計8型式のリコール届出一覧表

三菱 ふそうスーパーグレート 計1車種 計8型式の改善箇所説明図

カトウ YDS-KRC016 他 計2車種 計2型式を対象(26日)

リコール2021.8 カトウ YDS-KRC016

・不具合の部位(部品名)
補助制動装置(永久磁石式リターダ)

・状況及びその原因
ホイール・クレーンのリターダにおいて、プロペラシャフトを取付けるフランジを固定するナット部のかしめ加工が不完全なものがある。

そのため、そのままの状態で使用を続けると、当該ナット及びフランジが脱落して動力が伝達できなくなり、最悪の場合、リターダが破損し、破損した部品が道路上に落下して他の交通を妨げるおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、フランジ固定ナットのかしめ加工の状態を確認する。かしめ加工が不完全な場合には、固定ナットを新品に交換し、固定する。

カトウ YDS-KRC016 他 計2車種 計2型式のリコール届出一覧表

カトウ YDS-KRC016 他 計2車種 計2型式の改善箇所説明図

2021年8月のリコール届出情報(輸入車)

ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計19車種 計17型式を対象(12日)

リコール2021.8 レンジローバースポーツ

・不具合の部位(部品名)
変速機(トランスミッションコントロールモジュール、シャシコントロールモジュール、ゲートウエイコントロールモジュール)

・状況及びその原因
トランスミッションコントロールモジュール及びシャシコントロールモジュール、又はトランスミッションコントロールモジュール及びゲートウエイコントロールモジュールのプログラムが不適切なため、加速騒音の数値が保安基準第30条(騒音防止装置)の基準に適合しなくなるおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、トランスミッションコントロールモジュール及びシャシコントロールモジュール、又はトランスミッションコントロールモジュール及びゲートウエイコントロールモジュールのプログラムを更新する。

ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計19車種 計17型式のリコール届出一覧表

ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計19車種 計17型式の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ C200 他 計3車種 計7型式を対象(20日)

リコール2021.8 Cクラス

・不具合の部位(部品名)
電気装置(オルタネータのダイオード)

・状況及びその原因
4気筒ガソリンエンジンに搭載されているオルタネータにおいて、アイドル時の発電制御が不適切なため、整流器のダイオードが熱を受けて破損し、警告灯の点灯や充電不良を起こし、エンジンがストールすることがある。

また、特定の組み合わせのダイオードが複数破損して短絡すると、オルタネータに大電流が流れて発熱し周囲を溶損させることで、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、オルタネータの点検を行いダイオードが破損している場合は、オルタネータを対策品に交換する。

ダイオードに破損がない場合は、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。

メルセデス・ベンツ C200 他 計3車種 計7型式のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ C200 他 計3車種 計7型式の改善箇所説明図

BMW BMW M340i xDrive 他 計11車種 計11型式を対象(24日)

リコール2021.8 M340i

・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジン制御用コンピュータ)

・状況及びその原因
エンジン制御用コンピュータにおいて、制御プログラムが不適切なため、始動直後にエンジンを停止する等の操作により、エンジンに逆回転方向の力が加わり、バキュームポンプ内の潤滑油が逆流して構成部品が損傷することがある。

そのため、倍力作用が損なわれて制動停止距離が伸びるおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、エンジン制御用のコンピュータの制御プログラムを対策プログラム
に書き換える。

なお、改善のためのプログラムの書き換えは、下記のいずれかで行う
①販売店に入庫して診断機により実施する。
②対象車両へ遠隔配信にて配信し、使用者自身でインストールしてもらう。

BMW BMW M340i xDrive 他 計11車種 計11型式のリコール届出一覧表

BMW BMW M340i xDrive 他 計11車種 計11型式の改善箇所説明図

シボレー ソニック 計1車種 計1型式を対象(24日)

リコール2021.8 ソニック

・不具合の部位(部品名)
その他の装置(運転席エアバッグ)

・状況及びその原因
運転席側エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、環境温度および湿度変化の繰り返しにより推進剤(ガス発生剤)が劣化することがある。

そのため、エアバッグ展開時にインフレ-タ内圧が異常上昇して、インフレータ容器が破損するおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、運転席側エアバッグモジュールを対策品に交換する。

シボレー ソニック 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表

シボレー ソニック 計1車種 計1型式の改善箇所説明図

キャデラック エスカレード 他 計4車種 計5型式を対象(24日)

リコール2021.8 エスカレード

・不具合の部位(部品名)
その他の装置(助手席エアバッグ)

・状況及びその原因
助手席側前面エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、環境温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがある。

そのため、エアバッグ展開時にインフレ-タ内圧が異常上昇して、インフレータ容器が破損するおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、助手席側前面エアバッグインフレータを対策品に交換する。

キャデラック エスカレード 他 計4車種 計5型式のリコール届出一覧表

キャデラック エスカレード 他 計4車種 計5型式の改善箇所説明図

2021年8月の改善対策届出情報

該当車種なし

さいごに

以上が、2021年8月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。

2021年8月のリコールの対象車両を所有されている方は、早めの対応をおすすめします。

8月に届け出されたリコール対象車両は、国産車・輸入車ともに該当車種が少ないのが幸いでした。

しかし、輸入車部門で日本国内でも人気の高いメルセデスベンツCクラスのリコール対象車が、約1万8,500台にのぼりました。

販売店などでも、コロナウイルス感染対策を行いながらの縮小営業を行っている店舗も多いので、混雑する前に早めに対策を行うことをおすすめします。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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