こんにちは、SCPです。
以前に、日本メーカーで日本市場では販売されず、北米での専売されている車種についてお伝えしましたが、今回は欧州における日本メーカーからラインアップされている欧州専売の日本でラインアップされれば人気の出そうな車種についてお伝えしていきたいと思います。
前回の、北米専売モデルの中でも比較的日本に流通しているクルマの一つが、トヨタのシエナでありましたが、今回お伝えする日本メーカーの欧州専売モデルは中々お目にかかることのない車種となっているので、街中で見かけたらラッキーであり、オーナーの方はかなりマニアックと言えるでしょう。
それでは、ご覧ください。
NISSAN QASHQAI(日産 キャシュカイ)
ひとつ目に紹介するのが、イギリス日産からラインアップされている「QASHQAI(キャシュカイ)」だ。
まず、この車種名!かなりインパクトありませんか?
「キャシュカイ」・・・中々、日本人の感性からはこの車種名は出てこない気がします(笑)
実は、このキャシュカイは以前に日本でも販売されていた車種の後継車にあたるのです。
そのクルマは「デュアリス」だ。
デュアリスは、日本市場で2007年に初代が登場し、2014年まで販売された車種である。
日本市場では、この初代モデルを最後にラインアップから消えてしまうこととなったが、2014年より2代目の登場で、イギリス市場での販売を開始し、その後欧州各国に導入し、オーストラリアやニュージーランドなどのオセアニア、中国、北米市場(北米市場モデル名は「ローグ」)、ロシア、シンガポール、コスタリカなど多くの国々で販売されている。
日本以外で今もなお活躍するキャシュカイは、初代モデルからかなりの人気を誇る車種で、欧州市場では180万台以上販売された大人気モデルであったのだ。
初代モデルで大ヒットとなったキャシュカイは、2代目となり欧州では単月2万台以上の販売を欧州で何度も記録し、後に中国市場に投入され中国市場でも飛ぶように売れているのだ。
確かに、現代ではSUV人気が衰えること無く躍進し続けることもあることから、キャシュカイの人気が高いのも納得できるであろう。
日本市場では、ブームが来る前に少し早く登場した感じになったのは仕方のないことではあるが、日本以外で評価され続けているのは、その当時の最先端をいっていたこととなる、日産の功労者(車)であることは、間違いない。
車名の由来は、イランの遊牧民「Qashqai(ガシュガーイー)族」から来ており、語感としては、羊の群れを連れて山岳地帯をどこまでも移動する力強さをイメージして名付けられた。
なお、中国仕様車に用いられる漢字表記の「逍客」についても「遊牧民」を意味する。
キャシュカイの価格は、20,565 英ポンド~(日本円換算 約280万円~)※1英ポンド136円換算
TOYOTA AYGO(トヨタ アイゴ)
ふたつ目に紹介するのは、トヨタからラインアップされている「AYGO(アイゴ)」だ。
トヨタ アイゴは、欧州における市場拡大を図るトヨタが、Aセグメントに低コストで車種を投入するために、思惑の一致したPSA・プジョーシトロエンと合弁会社であるTPCAを設立し、2001年からフランス政府の要請から新型車を共同開発する運びとなり、開発されたコンパクトカーである。
アイゴは、初代モデルが2005年に登場し、2014年から2代目となり欧州市場向けにデザインされたエントリーレベルの小型乗用車となっている。
徹底した軽量化と低コスト化が図られており、分かりやすい点としてリアサイドウィンドウが5ドアでも通常の上下巻き上げタイプではなく、ポップアップタイプになっていたり、リアハッチ自体がガラスハッチになっていたり、ドアの一部鉄板をむき出しにし、ドア形状の違う姉妹車プジョー・107、シトロエン・C1と内装トリムを共有できるようになっている部分などが挙げられる。
2代目となり、フロントフェイスはヴィッツと共通するデザインとなり先代モデルに比べインパクトの大きいものとなり、2018年のマイナーチェンジでは、純正のカーナビゲーションシステムにAndroidAutoに対応するなどと、機能面でも充実化を図っている。
アイゴの特徴は、扱いやすいボディサイズにあり全長3,455mm×全幅1,615mm×全高1,460mmと日本の軽自動車と大差ないサイズである。
日本市場では、コンパクトカーのニーズが高いことからアイゴが日本市場で販売されたら人気が出そうなモデルとなっている。
車名の由来は、英語の「I go」に由来します。
アイゴの価格は8,995 英ポンド~(日本円換算 約122万円~)※1英ポンド136円換算
MITSUBISHI Shogun Sport(三菱 ショーグン スポーツ)
3つ目に紹介するのは、三菱の「Shogun Sport(ショーグン スポーツ)」だ。
まず、車名に日本らしい名称を与えていていることに印象を感じるが、この名称はイギリスにおける専用の名称であり、イギリス以外の国では「パジェロスポーツ」と呼ばれている。
ショーグンスポーツ(パジェロスポーツ)は、三菱自動車が世界戦略車として位置づけている車種の1つで、かつて日本では三菱「チャレンジャー」として発売されていた車種であり、1996年に登場した初代モデルは2代目のパジェロがベースになっており、実用性と室内空間の快適さを追求して当初は5人乗りとして販売されていた。
日本での販売こそ終了したものの、依然として生産および販売は続けられたチャレンジャーは、2008年には新開発のラダーフレームを採用する2代目モデルへとフルモデルチェンジを敢行し、同年に開催されたモスクワ国際モーターショーでは「パジェロ スポーツ」という名前でワールドプレミアが行なわれた。
その後、2016年には再びフルモデルチェンジを行ない、現在は3代目モデルが生産・販売されており、現在の三菱のアイデンティティである、ダイナミックシールドデザインを採用したスタイリングとなっている。
フロントフェイスを見ると、同社の「アウトランダー」に似ているが、アウトランダーがモノコック構造なのに対しこちらは本格的なオフロード走行にも耐えうるラダーフレーム構造を採用しており、過酷な道路状況でも走破性の高い性質を持っている。
かつて三菱自動車の、フラッグシップSUV「パジェロ」が2019年に惜しまれつつも、ラインアップから無くなってしまった今、ショーグンスポーツのような本格派SUVが日本でラインアップされたら、SUV人気も後押しし売れること間違いないだろう。
ショーグンスポーツ(パジェロスポーツ)の価格は27,519 英ポンド~(日本円換算 約375万円~)※1英ポンド136円換算
さいごに
いかがだったでしょうか?
今回紹介した、車種は以前でも日本で販売されており日本市場では撤退したモデルが、日本市場以外で未だ活躍している事が分かりました。
日産のキャシュカイや、三菱のショーグンスポーツは、かつてオーナーだった方からしてみたら、胸が熱くなる展開となったんじゃないでしょうか?
紹介してきた車種はイギリスでのラインアップとなっており、交通状況が同じであるだけに右ハンドル車となっているので、気になる方は並行輸入などして、日本で乗ってみてはいかがでしょうか?
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