メルセデスベンツ GLBクラス(Mercedes-Benz GLB-Class)が、遂に日本に上陸した。
本国を含む、ヨーロッパ市場では2019年6月より発表し販売開始されていたが、2020年6月25日に日本仕様が発表された。
プラットフォームは同社のAクラスと共有しているが、ホイールベースはAクラスよりも約100mm長く、上位モデルのGLCクラスに迫るサイズとなっているのが特徴だ。
言わば、GLCの弟分と言えるポジションであろう。
本格SUVらしい洗練されたスクエアなフォルムに、乗る人すべてが快適に移動できるオンロード性能はもちろん、レジャーやスポーツの道具を積んでたくましく走れるオフロード性能を搭載している。
さらに、以前紹介したGLAや兄貴分にあたるGLCにはない7人乗り設定なので、家族や仲間とのアクティブライフが遊び尽くせるモデルとなっているのも魅力的だ。
SUVモデル「GLA」および「GLB」のコミュニケーション活動の一環として、2020年に50周年を迎え、世代を超えて愛されるドラえもんの映画「映画ドラえもん のび太の新恐竜」とのタイアップキャンペーンを実施し、ドラえもんと一緒にメルセデスの魅力や先進技術をわかりやすく紹介するスペシャルサイトを公開し、仲間と大冒険を繰り広げる映画ドラえもんの世界観で「GLA」および「GLB」の魅力を伝えるオリジナルWeb CMを公開したのも話題性がありました。
GLBクラスの価格は
GLB200d | 512万0,000円 |
GLB250 4MATIC Sports | 696万0,000円~ |
- 力強さとクリーン性能を高レベルで両立するディーゼルターボエンジン(GLB 200d)と、素早いレスポンスと高度な環境性能を両立する2.0L直列4気筒直噴ターボエンジン(GLB250 4MATIC Sports)
- 本格的なオフロード性能を発揮するOff-Roadエンジニアリングパッケージ(GLB250 4MATIC Sportsに標準装備)
- インテリジェントドライブ
- リアクロストラフィックアラート
- ドライブアウェイアシスト[全車標準装備]
- アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し検知機能付)[全車標準装備]
- アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)&アクティブステアリングアシスト[全車標準装備]
- アクティブレーンキーピングアシスト[全車標準装備]
- アクティブレーンチェンジングアシスト[全車標準装備]
- アクティブエマージェンシーストップアシスト[全車標準装備]
- 緊急回避補助システム[全車標準装備]
- PRE-SAFEサウンド[全車標準装備]
- アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)[全車標準装備]
- トラフィックサインアシスト[GLB250 4MATIC Sportsに標準装備、GLB200dにパッケージオプション設定]
- 渋滞時緊急ブレーキ機能[全車標準装備]
- マルチビームLEDヘッドライト&アダプティブハイビームアシスト・プラス[GLB250 4MATIC Sportsに標準装備、GLB200dにパッケージオプション設定]
- MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)
- ユーティリティ
- さいごに
力強さとクリーン性能を高レベルで両立するディーゼルターボエンジン(GLB 200d)と、素早いレスポンスと高度な環境性能を両立する2.0L直列4気筒直噴ターボエンジン(GLB250 4MATIC Sports)
GLBに搭載されるエンジンは、2.0L 直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジン(GLB 200d)と、2.0L直列4気筒直噴ターボエンジン(GLB250 4MATIC Sports)の2種類から構成される。
2.0L 直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジン(GLB 200dに搭載)
優れた効率を実現する燃焼システム、NANOSLIDEシリンダーコーティングによるフリクションの低減により、アクセルを踏み込んだ瞬間から潤沢にわき上がる力強いトルクとスムーズな吹け上がりが愉しめる。
さらに酸化触媒、DPF、2つのSCR触媒を採用する事で、最高水準のクリーン性能も実現した。
GLB200dの燃費は、未公表(2020年7月13日現在)
2.0L直列4気筒直噴ターボエンジン(GLB250 4MATIC Sportsに搭載)
瞬時のレスポンスをもたらすツインスクロールターボチャージャーと、電子制御ウェイストゲートを採用。
運転者の意のままに溢れ出すパワーによって、街中から高速道路まで、俊敏で力強いドライビングが愉しめる。
さらにCAMTRONICが燃料消費の低減と高出力を高次元で両立します。
※CAMTRONIC(カムトロニック)は、可変バルブ機構により吸気損失を低減して燃費を良くするエンジンマネジメントシステム
スムーズで素早いギアチェンジを可能とした8G-DCT
デュアルクラッチトランスミッションを8速化するとともに軽量化を施し、俊敏でスムーズなシフトアップ/ダウンが、思いのままのダイナミックなドライビングを実現しする。
さらに、広い変速比幅により優れた環境性能にも寄与する。
様々な道路状況に対応するフルタイム四輪駆動の4MATIC(GLB250 4MATIC Sportsに標準装備)
エンジントルクを前輪100%:後輪0%~前輪50%:後輪50%で配分することで、様々な天候や路面状況で常に最適なトラクションを発揮する。
舗装されたオンロードでは、コーナリング時や高速走行時の高い安定性と思いのままの俊敏なハンドリングが愉しめ、未舗装のオフロードや雪道などでは、逞しい走破性と絶大な走行安定性を実現している。
さらに、ダイナミックセレクトのモードに応じて制御特性が変化することで、ドライバーのニーズに合わせた最適な走行性能を発揮する。
本格的なオフロード性能を発揮するOff-Roadエンジニアリングパッケージ(GLB250 4MATIC Sportsに標準装備)
滑りやすい路面で力強いトラクションを発揮する「Off-road」モードが追加され、ABSも専用セッティングにすることで、オフロードでの安心感の高いたくましい走りを実現します。
メディアディスプレイに勾配、傾きなどをリアルタイムで表示するオフロードスクリーン機能も装備される。
また、マルチビームLEDヘッドライト装備車には、約50km/hまで左右のコーナリングライトが点灯して広く明るい視界を確保するオフロードライト機能が追加され夜間でもいち早く道路状況を把握することが出来る。
ダイナミックセレクト(全車標準装備)
選んだモードに応じて、エンジン、トランスミッション、ステアリングなどのパラメーターが変化するシステムで、バランスのよい標準設定の「Comfort」、燃費向上を優先する「ECO」、スポーティな走りを与える「Sport」、滑りやすい路面で力強いトラクションを実現する「Off-road」が選択可能となっている。
さらに、「Individual」ではドライバーの好みでエンジン、トランスミッション、ステアリングの特性などを自由に設定してオリジナルのモードがカスタマイズできる。
※「Off-road」は、Off-Roadエンジニアリングパッケージ装備車に設定。
DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)[GLB250 4MATIC Sportsに標準装備]
オフロードで急勾配を下るときに、ステアリング左側のスイッチでセットした約2~18km/hの車速を自動でキープするので、運転者は難しいブレーキ操作をすることなくステアリング操作だけに集中できるので、安心感の高いダウンヒル走行ができる。
サスペンション
フロントにマクファーソン式、リアには4リンク式を採用しており、路面をしっかりとらえることで、様々な道で絶大な安定性がもたらす大きな安心感とともに、思いのままのスポーティなハンドリング、長距離走行でも疲労の少ない快適性を両立している。
ボディシェル
高強度パッセンジャーセルを核に、高強度スチール、超高強度スチール、アルミの使用比率を高めることで軽量化、高剛性化、高度な衝撃吸収性能を実現している。
思いのままのハンドリング、高度な安全性と快適性の強固な土台となる、メルセデスの叡智が凝縮されたボディとなっている。
エアロダイナミクス
最適形状のドアミラーをはじめ、エンジンコンパートメントからリアアクスルまでの大部分を覆うアンダーパネル、前後ホイールスポイラー、大型のルーフスポイラー、ヘッドライト周囲・グリル周囲の入念なシーリングなどによって、優れた空力性能が燃費向上と、高い高速安定性・静粛性に貢献している。
インテリジェントドライブ
80年近くにわたってメルセデスが追求し続けてきたセーフティの、究極のゴールとなるアクシデントフリーを実現する為に、自動運転を重要なステップと考え、新世代のドライビングシミュレーターの竣工など、新たな開発体制を整えている。
これらの取り組みから生まれた、パッシブセーフティとアクティブセーフティを高次元で統合した「統合的安全性」の最新の成果が「インテリジェントドライブ」です。
ここでは、ドライブの快適性と安全性を劇的に進化させるインテリジェントドライブの機能について紹介する。
リアクロストラフィックアラート
駐車スペースからバックで出るときに、後方を横切るクルマなどを検知すると、表示と音で警告します。
必要な場合は自動(被害軽減)ブレーキが作動します。
※作動速度範囲:約0~10km/h
ドライブアウェイアシスト[全車標準装備]
車両前方もしくは後方約1m以内に障害物が検知された場合に、その方向に進むギアを選択してアクセルを踏んでも時速2km/h以上の速度が出ず、警告音によって誤発進の可能性があることを知らせます。
アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し検知機能付)[全車標準装備]
前走車、歩行者などとの衝突の危険を警告。ブレーキを踏むと、必要な場合は自動でブレーキ圧を高める。
運転者が反応しない場合は、自動(被害軽減)ブレーキが作動し、衝突回避または衝突被害の軽減を図ります。
アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)&アクティブステアリングアシスト[全車標準装備]
高速走行から渋滞時まで、ステアリングに手を添えているだけで、スピードを調整し、前走車との最適な距離を維持しながら、車線もキープする。
運転者の疲労を大幅に軽減し、より安全性向上に貢献します。
アクティブレーンキーピングアシスト[全車標準装備]
フロントウインドウのカメラが車線を検出し、フロントホイールが走行車線を越えたと判断するとステアリングを断続的に微振動させて運転者に警告し、反応しない場合は自動補正ブレーキによって車両を車線内に戻そうとします。
アクティブレーンチェンジングアシスト[全車標準装備]
移動したい車線側の方向へウインカーを点滅させるだけで、自動で車線変更するシステムで、高速道路での追い越しなどが簡単に行える。
※一般道では使用不可
アクティブエマージェンシーストップアシスト[全車標準装備]
一定時間以上両手がステアリングから離れているのをシステムが検知すると、警告音が鳴り、運転者が反応しない場合は、さらに警告音を鳴らしながら、緩やかに減速して完全に停止します。
緊急回避補助システム[全車標準装備]
前方にいる車道横断中の歩行者との衝突の危険があるときなどに、回避しながら走行車線にスムーズに戻れるよう運転者のステアリング操作をアシストするので、とっさの回避操作が安心して確実に行える。
PRE-SAFEサウンド[全車標準装備]
衝突が避けられないときに、スピーカーから短時間ノイズを発生させることで、鼓膜の振動を内耳に伝えにくくすることで、聴覚への影響の軽減を図ります。
アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)[全車標準装備]
斜め後方の死角にいるクルマや自転車に気づかずに車線変更しようとすると警告や自動補正ブレーキで危険回避をサポートします。
さらに停車時に、後方から接近するクルマに気づかずにドアを開けようとすると、インジケーターと音で警告します。
トラフィックサインアシスト[GLB250 4MATIC Sportsに標準装備、GLB200dにパッケージオプション設定]
一般道や高速道路で、カメラが制限速度などの標識を読み取り、ディスプレイに表示し、制限速度を超えた場合は警告を行うので、初めての道でも安心して走ることができる。
渋滞時緊急ブレーキ機能[全車標準装備]
突然渋滞の後尾が現れた場合などに、その左右などに回避スペースがないと判断すると、即座に自動(被害軽減)ブレーキが作動し、衝突回避または被害軽減を図ります。
回避スペースがある場合は、運転者の回避操作を優先します。
マルチビームLEDヘッドライト&アダプティブハイビームアシスト・プラス[GLB250 4MATIC Sportsに標準装備、GLB200dにパッケージオプション設定]
片側18個のLEDを瞬時に制御することで、前走車や対向車を眩惑せずに、より広い範囲を自動で照らし続ける先進のシステムによって、安心感に満ちた夜間の視界を実現する。
GLBクラスなど、10.25インチナビに適合するカーナビ専用保護シートになります。
MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)
MBUXは、自分の言葉で、指先で操作でき、あなたの好みや行動を学習しサポートする革新のインフォテインメントシステムです。
運転者が運転に集中できるよう、様々な機能がより素早くシンプルに操作できるので、高い安全性を実現している。
自然対話式音声認識機能
「ハイ、メルセデス」とクルマに話しかけるだけで起動し、「少し暑い」「カフェに行きたい」など、普段の会話のように話しかけるだけで、車両設定やインフォテインメント機能が簡単に操作できる。
タッチインターフェース
センターディスプレイのタッチスクリーンとセンターコンソールのタッチパッドでは、指先でセレクト、スワイプ、拡大などが可能なので、インフォテインメントのすべての機能がスマートフォンのように素早く簡単に操作ができる。
インターネット情報表示地図機能
ナビゲーションの地図上に、料金情報付のガソリンスタンド、天気情報などを表示する。
パーソナライゼーション機能
普段乗るクルマ(MBUX搭載車)の車両設定やナビゲーション設定をサーバーに保存することで、他のクルマ(MBUX搭載車)を運転する際などに、普段乗っているクルマの情報をダウンロードして、普段と同じドライビング環境を簡単に設定することができる。
また、同じクルマで家族のプロフィールを複数保存することが可能となっている。
予測提案機能
勤務先やよく立ち寄るお店など、普段の行動を学習し、目的地の候補として自動で提案し、ナビゲーションしてくれます。
さらに、いつも聴いているラジオ局なども提案する。
革新のハードウエア
高精細なディスプレイと高速演算テクノロジーを採用する事で、すべての動作が素早く快適に行われる革新のハードウエアを搭載している。
ユーティリティ
用途に合わせて多彩にアレンジできるフラットで広いラゲッジルーム[全車標準装備]
3列目シート使用時で130ℓ(VDA方式)、3列目シート格納時で500ℓ(VDA方式)を実現するスクエアで使いやすいラゲッジルームを実現している。
2列目シートには、バックレストを40:20:40で前方に倒せる分割可倒機構を装備し、2列目シートのバックレストをすべて倒し、3列目シートを格納すると、ラゲッジ容量は、1,680ℓ(VDA方式)にまで広がります。
また、2列目シートにはリクライニング機構と前後スライド機能も装備しているので、前にスライドすることで、3列目シートの足元を広げることができる。
また、2列目シートを倒さなくても、ゴルフバッグ2つが積載可能となっている。
ワイヤレスチャージング
前席中央前方の小物入れに、Qi規格対応のスマートフォンを置いておくだけで充電が可能なので、移動中に手軽に充電できます。
フットトランクオープナー(テールゲート自動開閉機能)
両手がふさがっているときに、リアバンパーの下側に足を近づけることで、センサーが感知し、テールゲートを手を使わずに開閉することができる。
EASY-PACK自動開閉テールゲート
運転席、エレクトロニックキー、テールゲートのスイッチで自動で開閉できます。
また、テールゲートの開口角度を設定できる。
さいごに
新型GLBについてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
大きな強みは、7人乗りというところであろう。
かと言って、ボディサイズは全長4650mm×全幅1845mm×全高1700mm(GLB 250 4MATIC スポーツ)となっているので、日本の道路状況でも、扱いやすいサイズとなっているのでユーザーを選ばないパッケージングもGLBの強みであると感じる。
今の流行である、小型SUVの中では一回り大きいサイズ感ではあるが、7人乗りという事も考えれば、最低限に抑えていると言っていいだろう。
エクステリアデザインをはじめ、テクノロジーや走行性能の高さも相まって、逞しい本格的SUVとなっているので街中メイン、アウトドアをガンガン趣味にしているユーザーなどに対しても、使い勝手の高いGLBは、メルセデスのSUVの中心となっていくポテンシャルを秘めている。
この記事の参考URL:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/glb/glb-suv/explore.html
コメント