日産 シルフィ(SYLPHY)は、2000年に初代モデルが販売され、2005年には2代目が登場し、2012年に現行型である3代目の販売を開始している。
シルフィは、グローバルモデルの1つで日本市場以外にも、北米市場(セントラ)・オセアニア市場(パルサーセダン)・台湾(セントラ)に流通しており、世界でも有名なモデルである。
初代モデル、2代目モデルともに全幅を1,695mmとし5ナンバーサイズセダンとしていたが、現行型である3代目から世界戦略車を担うこととなり、1,760mmに拡大された他、これまで車名に「ブルーバード」の名称が取り入れていたが、外して「シルフィ」の名称に変更された。
実は、2020年9月30日をもって日本仕様車の生産終了となり、以後は流通在庫分のみの販売となるため、在庫がなくなり次第販売終了となっている。
※2021年5月25日現在、日産のホームページにはラインアップあり
シルフィが販売終了になることで、日産からはFF(前輪駆動)のセダンが消滅してしまうこととなり、残念ではあるが近年のSUV人気の後押しとなっているころは事実だ。
車名の由来は、四大精霊のひとつである風の精を表す「シルフ」からの造語である。
それでは、シルフィについて紹介します。
シルフィの価格
グレード | 駆動方式 | 価格 |
S | FF | 202万9,500円 |
X | FF | 219万4,500円 |
G | FF | 250万3,600円 |
Sツーリング | FF | 250万3,600円 |
G ルグラン | FF | 272万3,600円 |
高級セダンさながらの優雅で落ち着いたデザイン
先代よりも、205mm拡大された全幅を持つことによって一回り大きくなったことで、どっしりとした重厚感と高級感が生まれた。
グレード別により、スタイリングのテイストを変え、個性を引き出している。
Sツーリングには、フロントグリルをグロスブラックになり精悍さを高めていて、リヤスポイラーの装着によってスポーティなイメージを前面に出している。
エクステリアデザインに調和する、シンプルで上質なインテリア空間
コクピットに座ってみると、使いやすいナビゲーションやエアコンコントロールパネルなど、直感で操作できるシンプルさを追求している。
リヤシートには、肩周りをワイドにした絶妙なパッケージングで、足元は足が組めるほどの余裕を持たせた、クラスを超えた広大な室内空間を実現している。
空調には、オゾンセーフフルオートエアコンにするとともに、左右独立温度調整機能を採用することで、運転席と助手席をそれぞれ好みの温度に設定することが可能で、快適に過ごすことができる。
後席には、専用のエアコン吹出し口をセンターコンソールに装備することで後席の乗員も快適な温度で過ごすことができる。
ステアリングには、グレード別で本革巻き3本スポークステアリングを採用し、手にしっくりとフィットする上質な仕上がりとなっている。
前席サンバイザーには、運転席にはバニティミラーとチケットホルダー、助手席にはバニティミラーが装備され、いずれも照明付きとなるため、昼夜問わず便利に使えます。
静粛性と力強さ、安定性を追求した走行性能
新開発MRA8DEエンジン
ロングストローク化による燃焼効率の向上を始め、吸排気効率の向上、フリクションの低減などを徹底的に行い、さらに高回転域での、もうひと伸びするパワーバルブの採用により、全回転域でストレスのないスムーズな走行が可能となっている。
高剛性ボディをはじめとする遮音材や吸音材の最適配置によって生まれる静粛性
高剛性ボディによる振動の抑制や、遮音材や吸音材の最適配置により、アイドリング音や発進加速音、低中速時の荒れた路面での振動や音、高速走行での風切音など、あらゆる場面でのノイズを軽減し、ワンクラス上の静粛性を実現している。
新世代エクストロニックCVT
シルフィに採用される、トランスミッションには新世代エクストロニックCVTとなり、副変速機を採用した小型・軽量・高効率でワイドな変速比幅を設定することで、全速域で力強く伸びやかなフィーリングが走りを楽しくしてくれる。
空力特性
フロントスポイラーの大型化や、タイヤディフレクターを配置することでアンダーフロアの空気の流れを最適化することで、高速走行安定性を高めて、ふらつきの少ないストレスのない走りをもたらし、安心感と疲労軽減に繋がります。
広大なラゲッジルーム
スタイリッシュなフォルムからは想像のつきづらい、大容量のラゲッジルームにより9インチのゴルフバッグが4個、スーツケースなら特Aサイズ2個+Cサイズ1個と、ゴルフや旅行にゆとりを持って出かけることができます。
さいごに
シルフィは、いかがだったでしょうか?
初代モデル、2代目モデルより3ナンバークラスになったシルフィは、そのボディ拡大を機に、車内にゆとりのある空間や、エクステリアデザインの洗練さが出て、高級車そのものといった出で立ちへと変化した。
しかし、日本市場では撤退してしまうということで歴史のあるクルマが無くなってしまうのは残念で仕方がない。
その裏で、4代目となるシルフィが2019年7月より中国市場で販売を開始し、北米市場でもセントラとして展開し続けている。
3代目よりもさらに拡大したボディによって、ミドルクラスのセダンと生まれ変わり、これからも世界中で活躍してほしい1台だ。
それでは、今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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