7月に入り、グッと気温も上がり夏らしい感じになってきました。
7月は、夏休みやお盆休みなど長期の休暇が待っています!
季節の変わり目ですから、引き続き体調管理などにも十分気をつけてください。
それでは、今回は2023年6月分のリコール情報についてお伝えします。
- 2023年6月のリコール届出情報(国産車)
- ホンダ N-BOX 他 計9型式 計10車種を対象(2日)
- ヤマハ MT-09 他 計3型式 計4車種を対象(6日)
- いすゞ ギガ 計12型式 計1車種を対象(8日)
- クボタ R530E 他 計3型式 計6車種を対象(9日)
- 昭信 3S-CE1052HC 他 計8型式 計18車種を対象(9日)
- ニッサン キャラバン 他 計5型式 計2車種を対象(15日)
- マツダ CX-60 計2型式 計1車種を対象(15日)
- いすゞ エルフ 他 計58型式 計6車種を対象(16日)
- ヤンマー YT490 他 計3型式 計4車種を対象(19日)
- 三菱 ふそうスーパーグレート 33型式 計1車種を対象(22日)
- ダイハツ トール 他 8型式 計3車種を対象(23日)
- ダイハツ ムーヴ 他 12型式 計6車種を対象(23日)
- トヨタ GRヤリス 1型式 計1車種を対象(23日)
- トヨタ ヤリス 他 14型式 計3車種を対象(23日)
- トヨタ クラウン 4型式 計1車種を対象(23日)
- 日野 日野プロフィア 他 28型式 計2車種を対象(29日)
- カワサキ ELIMINATOR 他 1型式 計2車種を対象(29日)
- ホンダ Rebel 250 1型式 計1車種を対象(30日)
- 2023年6月のリコール届出情報(輸入車)
- BMW BMW 218i Active Tourer 他 計3型式 計3車種を対象(2日)
- ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計3型式 計2車種を対象(13日)
- プジョー e-208 他 計4型式 計4車種を対象(15日)
- メルセデス・ベンツ CLS350 他 計96型式 計66車種を対象(22日)
- メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 他 計9型式 計5車種を対象(22日)
- メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 他【2】 計4型式 計2車種を対象(22日)
- メルセデス・ベンツ GLE400d 4MATIC 他 計11型式 計11車種を対象(22日)
- メルセデス・ベンツ GLE400d 4MATIC 他【2】 計11型式 計11車種を対象(22日)
- BRP SPYDER RT 他 計5型式 計2車種を対象(23日)
- フォルクスワーゲン ID.4 計1型式 計1車種を対象(29日)
- フォルクスワーゲン VW T-CROSS 1.0/85kW 他 計25型式 計26車種を対象(29日)
- 2023年6月の改善対策届出情報(国産車)
- 2023年5月の改善対策届出情報(輸入車)
- さいごに
2023年6月のリコール届出情報(国産車)
ホンダ N-BOX 他 計9型式 計10車種を対象(2日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(低圧燃料ポンプ)
・状況及びその原因
低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。
そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、低圧燃料ポンプを対策品と交換する。
ホンダ N-BOX 他 計9型式 計10車種のリコール届出一覧表
ホンダ N-BOX 他 計9型式 計10車種の改善箇所説明図
ヤマハ MT-09 他 計3型式 計4車種を対象(6日)
・不具合の部位(部品名)
電気配線(メインハーネス)
・状況及びその原因
メインハーネスにおいて、O2センサの配線に接続するコネクタの防水構造が不適切なため、雨天走行等でコネクタに溜まった水が、原動機を停止した際などO2センサが冷えることにより、当該コネクタ内部に吸い込まれ、端子が短絡することがある。
そのため、エンジン警告灯が点灯し、そのまま使用を続けると、排出ガスが基準値を満足しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、メインハーネスとO2センサのコネクタ内の端子を点検し、錆が認められないものは、防水カバーを取付けてテープで固定する。
錆が認められるものは、メインハーネスを対策品と交換するとともにO2センサを新品と交換する。
ヤマハ MT-09 他 計3型式 計4車種のリコール届出一覧表
いすゞ ギガ 計12型式 計1車種を対象(8日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(シャシハーネス)
・状況及びその原因
リアアクスルに備えられたエア圧により作動する永久磁石式リターダ(補助ブレーキ)において、リターダハーネスへ接続するシャシハーネスのコネクタ端子の設計に誤りがあり不適切な端子配列になっているため、温度センサに過電流が流れ、内部回路が断線することがある。
そのため、リターダの温度上昇に係る保護機能が作動せず、エア圧を保つシリンダ内部のゴム部品が損傷してしまうことでエア圧が保てなくなり、マグネチックバルブからエア漏れが発生し、そのまま使用を続けるとエア圧低下により警告灯が点灯するとともに警報が鳴り、最悪の場合、同一エアタンクのエア圧を用いるクラッチアシスト機能が停止することで
変速ができず走行不能に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、シャシハーネスとリターダハーネスの間に適切な端子配列に修正するための変換用ハーネスを追加するとともに、温度センサを点検し、損傷が認められたものは温度センサを新品に交換する。
また、エア漏れが認められた場合は、シリンダ、マグネチックバルブ等を新品に交換する。
クボタ R530E 他 計3型式 計6車種を対象(9日)
・不具合の部位(部品名)
原動機
・状況及びその原因
ホイールローダを寒冷環境で使用した際に、エンジンオイルセパレータ内が凍結するため、そのまま使用を続けるとエンジンオイルが逆流し、燃焼室に入ることでエンジンが過回転となり、車両を適切に停止できず、最悪の場合、エンジンが破損し走行不能となるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンオイルセパレータの凍結を防止するためエンジンオイルセパレータにウォータジャケット(エンジン冷却水の水温によりエンジンオイルセパレータの凍結を防止する)、管路にヒーター2個を追加、エンジン最高回転数以上になった場合の制御のためコントローラープログラムの書き換え、その制御の説明を取扱説明書に追記する。
また、部品追加により発電能力不足となるためキャビン仕様機のみ作業灯をハロゲン仕様から消費電力の少ないLED仕様に変更する。
クボタ R530E 他 計3型式 計6車種のリコール届出一覧表
昭信 3S-CE1052HC 他 計8型式 計18車種を対象(9日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(駐車ブレーキレバー)
・状況及びその原因
農業用薬剤散布車の駐車ブレーキにおいて、レバーを固定状態で保持するフックとギヤの製造管理が不適切なため、フックとギヤの強度が不足し?み合わせ部が摩耗・変形する場合がある。
このため、そのままの状態で使用を続けると噛み合いが不十分となり、最悪の場合、駐車ブレーキが解除され駐車できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、駐車ブレーキレバーを対策品に交換する。
昭信 3S-CE1052HC 他 計8型式 計18車種のリコール届出一覧表
昭信 3S-CE1052HC 他 計8型式 計18車種の改善箇所説明図
ニッサン キャラバン 他 計5型式 計2車種を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジン制御コンピュータ)
・状況及びその原因
エンジン制御コンピュータにおいて、開発時のアクセル診断制御プログラムが不適切であること及びフェールセーフ制御の評価が不十分であったことにより、特定のアクセルペダル操作を行なった場合にアクセルペダルセンサが故障していると誤判定することがある。
そのため、出力を止めるフェールセーフ制御が作動し、走行不能となるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、当該エンジン制御コンピュータのプログラムを修正する。
ニッサン キャラバン 他 計5型式 計2車種のリコール届出一覧表
ニッサン キャラバン 他 計5型式 計2車種の改善箇所説明図
マツダ CX-60 計2型式 計1車種を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
①緩衝装置(フロントサスペンション)
②かじ取装置(インターミディエイトシャフト)
③制動装置(フロントABSセンサ)
・状況及びその原因
①フロントサスペンションにおいて、車両組立工程の組付け作業が不適切なため、アッパアーム・ボールジョイントとステアリングナックルを締結するボルトとナットが規定トルクで締め付けられていないものがある。そのため、そのまま使用を続けるとボルトが外れ、最悪の場合、ステアリングナックルがボールジョイントから抜け、タイヤと接触することでパンクして走行不能となるおそれがある。
②インターミディエイトシャフトにおいて、車両組立工程の組付け作業が不適切なため、ステアリングギヤに締結するボルトが規定トルクで締め付けられていないものがある。そのため、そのまま使用を続けるとボルトが外れ、最悪の場合、ステアリングギヤからインターミディエイトシャフトが抜け、操舵不能になるおそれがある。
③フロントABSセンサにおいて、車両組立工程の組付け作業が不適切なため、ステアリングナックルにハーネスを固定するブラケットを締結するボルトが規定トルクで締め付けられていないものがある。そのため、そのまま使用を続けるとボルトが外れ、最悪の場合、ハーネスがタイヤ等に干渉することで損傷し、ABS警告灯およびTCS/DSC表示灯が点灯し、EPB表示灯が点滅すると共に、ABS、TCS、DSCおよびEPBの作動が停止し、さらに先進安全運転支援システムも停止するおそれがある。
・改善措置の内容
①全車両、当該ボルトとナットの状態を点検し、規定トルクで締付けを行う。また、ボルトとナットが脱落していた場合は、新品のボルトとナットを取付ける。
②全車両、当該ボルトの状態を点検し、規定トルクで締付けを行う。また、ボルトが脱落していた場合は、新品のボルトを取付ける。
③全車両、当該ボルトの状態を点検し、規定トルクで締付けを行う。また、ボルトが脱落していた場合は、フロントABSセンサ一式を新品と交換し、新品のボルトを取付ける。
いすゞ エルフ 他 計58型式 計6車種を対象(16日)
・不具合の部位(部品名)
塵芥車(ハイマウントリアパネル内配線)
・状況及びその原因
小型回転式塵芥車において、ハイマウントリアパネル内右側配線の処置が不適切なため、後部扉を開閉する際に後部扉付属部品と接触し断線することがある。
そのため、方向指示器及びその他車両後部の灯火が不点灯または点滅回数が保安基準を満たさなくなり、最悪の場合、重大事故につながるおそれがある。
・改善措置の内容
ハイマウントリアパネル右側に新たに配線保護カバーの取付を行う
いすゞ エルフ 他 計58型式 計6車種のリコール届出一覧表
ヤンマー YT490 他 計3型式 計4車種を対象(19日)
・不具合の部位(部品名)
走行装置(フロントスピンドル)
・状況及びその原因
農耕用トラクタのフロントスピンドルにおいて、設計段階の評価が不適切なため、強度が不足している。
そのため、フロントウエイトやフロント作業機を装着した状態で、旋回操作の繰返しにより、フロントスピンドルに亀裂が入るものがある。
そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、当該箇所が破断し、タイヤが脱落するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、左右のフロントスピンドルユニットを対策品と交換する。
ヤンマー YT490 他 計3型式 計4車種のリコール届出一覧表
ヤンマー YT490 他 計3型式 計4車種の改善箇所説明図
三菱 ふそうスーパーグレート 33型式 計1車種を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジンハーネス)
・状況及びその原因
6R20型エンジンを搭載した大型トラックにおいて、エンジンハーネスの組付けが不適切なため、当該ハーネスとハーネス固定用のブラケットが強く接触した状態のものがある。
そのため、エンジン振動によって当該ハーネスのブラケット接触部が摩耗して損傷すると、突然のエンジン停止やエンジン再始動不能に至り、最悪の場合、当該部がショートした際のアークによって火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンハーネスの分岐部を点検し、損傷が認められない場合は当該ハーネスとハーネス固定用ブラケットの間に干渉防止用のゴム板を追加し、損傷が認められた場合は当該ハーネスを対策品に交換する。
三菱 ふそうスーパーグレート 33型式 計1車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうスーパーグレート 33型式 計1車種の改善箇所説明図
ダイハツ トール 他 8型式 計3車種を対象(23日)
・不具合の部位(部品名)
前部霧灯(フロントLEDフォグランプ)
・状況及びその原因
前部霧灯(フロントLEDフォグランプ)において、工程の管理が不適切なため、LEDチップへのはんだの塗布量が少ないものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、はんだが剥がれて、前部霧灯が暗くなり、最悪の場合、点灯しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、フロントフォグランプのLEDソケットを良品と交換する。
ダイハツ ムーヴ 他 12型式 計6車種を対象(23日)
・不具合の部位(部品名)
運転者席、乗車装置(スマートアシスト用カメラ)
・状況及びその原因
予防安全機能(スマートアシスト)用カメラにおいて、ウインドシールドガラスへのカメラ固定用ブラケットの接着工程管理が不適切なため、接着力が弱いものがある。
そのため、使用過程で当該ブラケットが剥がれ、最悪の場合、走行中に落下して前方視界を妨げるため、運転者席の基準を満足しないおそれがある。
また、落下したブラケットの端部形状が乗車装置の基準を満足しないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、カメラブラケットに接着補強材を追加する。
ダイハツ ムーヴ 他 12型式 計6車種のリコール届出一覧表
トヨタ GRヤリス 1型式 計1車種を対象(23日)
・不具合の部位(部品名)
車体(防水用キャップ)
・状況及びその原因
バックドアの防水用キャップにおいて、作業指示が不適切なため、当該キャップが組付けられておらず、高圧洗車等により電気配線が被水することがある。
そのため、そのまま使用を続けると、コネクタ端子に錆が発生して導通不良となり、番号灯、補助制動灯およびドアロック等が機能しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、防水用キャップを追加するとともに、番号灯および電気配線を新品に交換する。
トヨタ ヤリス 他 14型式 計3車種を対象(23日)
・不具合の部位(部品名)
緩衝装置(ロアアーム)
・状況及びその原因
前輪緩衝装置のロアアームにおいて、ボールジョイント取付部の製造が不適切なため、亀裂が生じているものがある。
そのため、凹凸路面等を繰返し走行すると亀裂が進展し、最悪の場合、ロアアームが破断し、ボールジョイントが脱落して走行安定性を損なうおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、左右ロアアームを点検し、亀裂が生じているものは良品と交換する。
トヨタ クラウン 4型式 計1車種を対象(23日)
・不具合の部位(部品名)
灯火装置(前照灯)
・状況及びその原因
前照灯において、タクシー用途等で使用する際、想定を超えて長時間点灯し続けると、バルブからの熱と紫外線により反射板のアルミ蒸着が剥離することがある。
そのため、そのまま使用を続けると、集光不足となり、光度が徐々に低下し、最悪の場合、保安基準第32条(前照灯の基準)を満足しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、前照灯の反射板を対策品に、レンズを新品に交換する。
日野 日野プロフィア 他 28型式 計2車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
①②緩衝装置(エアサスペンション)
・状況及びその原因
停車作業用の車高降下装置を取り付けた車両において、制御回路の設計が不適切なため、
①車高を降下すると車高制御用ソレノイドバルブが作動し続けソレノイドコイルが過熱し断線することがある。そのため、車高降下状態から復元できず、走行できなくなるおそれがある。
②車高降下時にエアサス ECU 電源を遮断するため異常を検知し警告表示する。
・改善措置の内容
①全車両、車高制御装置に対策用電気回路を追加するとともにソレノイドバルブを良品に交換する。
②全車両、車高制御装置に対策用電気回路を追加する。
日野 日野プロフィア 他 28型式 計2車種のリコール届出一覧表
日野 日野プロフィア 他 28型式 計2車種の改善箇所説明図
カワサキ ELIMINATOR 他 1型式 計2車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(フロントブレーキ)
走行装置(フロントタイヤ)
・状況及びその原因
フロントホイール周りの組立工程において、工程管理が不適切であった為、特定のボルト・ナット※の締め付けトルクが不足している可能性がある。
そのため、走行振動等で当該ボルト・ナットが緩み、異音の発生、走行安定性の低下、制動力の低下等が発生するおそれがある。
※フロントキャリパボルト(2箇所)、フロントホイール回転センサブラケットボルト、フロントホイール回転センサボルト、フロントアクスルナット。
・改善措置の内容
全車両、対象部位の取付けボルト・ナットを規定トルクで締め付ける。
カワサキ ELIMINATOR 他 1型式 計2車種のリコール届出一覧表
カワサキ ELIMINATOR 他 1型式 計2車種の改善箇所説明図
ホンダ Rebel 250 1型式 計1車種を対象(30日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(右側クランクケースカバー)
・状況及びその原因
原動機において、右側クランクケースカバーの製造工程が不適切なため、シーリングプラグの圧入部に塗装が付着しているものがある。
そのため、エンジン等の熱により当該シーリングプラグの保持力が低下し、そのまま使用を続けると、シーリングプラグが抜け、エンジンオイルが噴き出し、最悪の場合、運転者に付着すると火傷、飛散したエンジンオイルが排気管等の高温部に付着すると火災、後輪タイヤに付着すると転倒のおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、右側クランクケースカバーを良品と交換する。
ホンダ Rebel 250 1型式 計1車種のリコール届出一覧表
ホンダ Rebel 250 1型式 計1車種の改善箇所説明図
車のサブスク【SOMPOで乗ーる(そんぽでのーる)】2023年6月のリコール届出情報(輸入車)
BMW BMW 218i Active Tourer 他 計3型式 計3車種を対象(2日)
・不具合の部位(部品名)
座席ベルト(後席シートベルト)
・状況及びその原因
後部座席の左右シートベルト組み付け工程が不適切であったため、シートベルトの一部がCピラーカバー下部に挟まっている可能性がある。
そのため、挟まったシートベルトが衝突等の衝撃によって引き出されることにより、シートベルトにたるみが発生し本来の拘束力が発揮されないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、後部座席の左右シートベルトの取り付け状態を確認し、必要に応じて修正する。
BMW BMW 218i Active Tourer 他 計3型式 計3車種のリコール届出一覧表
BMW BMW 218i Active Tourer 他 計3型式 計3車種の改善箇所説明図
ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計3型式 計2車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(冷却水パイプ)
・状況及びその原因
冷却水の循環経路の一部である樹脂製冷却水パイプにおいて、耐熱性が低い材質を選定したため、ウォーターポンプの故障時等、冷却水が循環しない場合、当該パイプが過熱により破損することがある。
そのため冷却水が飛散し、最悪の場合、火災が発生するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、当該樹脂製冷却水パイプを対策品に交換する。
ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計3型式 計2車種のリコール届出一覧表
ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計3型式 計2車種の改善箇所説明図
プジョー e-208 他 計4型式 計4車種を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
動力伝達装置(電動パワートレインECU)
・状況及びその原因
電動パワートレインECUにおいて、電源制御プログラムが不適切なため、電動コンプレッサーの絶縁不良が発生した場合、セーフモードにより走行停止する。
・改善措置の内容
全車両、電動パワートレイン ECU の電源制御プログラムを修正プログラムに更新し、セーフモードにおいても走行可能な状態を維持する。
プジョー e-208 他 計4型式 計4車種のリコール届出一覧表
プジョー e-208 他 計4型式 計4車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ CLS350 他 計96型式 計66車種を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
車体(スライディングルーフ)
・状況及びその原因
スライディングルーフのガラスパネルにおいて、製造管理が不適切なため、接着強度が不十分なものがある。
そのため、ガラスパネルに浮きが発生し、最悪の場合、走行風により脱落して、後続車両の妨げになるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、スライディングルーフの製造日を確認し、対象の期間であるものはガラスパネルの接着強度を点検し、不十分なものはスライディングルーフを良品に交換する。
メルセデス・ベンツ CLS350 他 計96型式 計66車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ CLS350 他 計96型式 計66車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 他 計9型式 計5車種を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(電圧変換器)
・状況及びその原因
電圧変換器において、制御プログラムが不適切なため、故障診断機(スキャンツール)を接続中に一時的な通信障害がサーバと、故障診断機の間に発生すると、電源変圧器に故障が発生していると判断して1次電源と2次電源の回路を遮断し、2次電源に電源が供給されなくなる。
このため、2次電源のバッテリが充電されず、バッテリ上がりに至ることでESPとABSの警告灯が点灯して機能が停止し、制動性能が損なわれる。
このまま運転を続けると、最悪の場合、出力を低下させたフェイルセーフモードになるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、電圧変換器の制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 他 計9型式 計5車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 他 計9型式 計5車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 他【2】 計4型式 計2車種を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
車枠(フロントウォール)
・状況及びその原因
フロントウォールにおいて、雨水の排水設計が不適切なため、多量の雨水等が流れると車室内に水が浸入することがある。
そのため、床下の電気配線が腐食による断線や、短絡を引き起こすことで原動機の始動不良等の電気的な不具合が発生し、最悪の場合、プレセーフシステムの機能が損なわれて衝突時に乗員が負傷するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、シーリングを追加する。また、床下を点検し水分が浸入している場合は、影響を受けている部品を新品に交換する。
メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 他【2】 計4型式 計2車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 他【2】 計4型式 計2車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ GLE400d 4MATIC 他 計11型式 計11車種を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
その他(エアコンの排水ホース)
・状況及びその原因
エアコンのエバポレータにおいて、排水ホースの組付けが不適切なため、車室内に凝縮水が漏れ出すものがある。
そのため、床下が浸水して電気配線に腐食や短絡が発生し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、排水ホースの組付け状態を点検し、正しく装着されていない場合は組付けを修正する。
なお、凝縮水の漏れによって部品に損傷等が発生している場合は、当該部品を新品に交換する。
メルセデス・ベンツ GLE400d 4MATIC 他 計11型式 計11車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ GLE400d 4MATIC 他 計11型式 計11車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ GLE400d 4MATIC 他【2】 計11型式 計11車種を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
車体(後席窓枠)
・状況及びその原因
後席窓枠において、製造時の取付けが不適切なため、トリムバーが適切に固定されていないものがある。
そのため、走行時に後席窓枠から脱落し、最悪の場合、後続車両の妨げになるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、トリムバーの固定状態を点検し、適切に固定されていない場合は修正する。
メルセデス・ベンツ GLE400d 4MATIC 他【2】 計11型式 計11車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ GLE400d 4MATIC 他【2】 計11型式 計11車種の改善箇所説明図
BRP SPYDER RT 他 計5型式 計2車種を対象(23日)
・不具合の部位(部品名)
ブレーキランプスイッチ
・状況及びその原因
①リヤブレーキランプスイッチにおいて、シール設計が不適切であるため、シール部から侵入した異物が電気部品に付着し、時間の経過とともに汚染と腐食より当該スイッチが短絡することがある。そのため、ブレーキ操作にかかわらず、ブレーキランプが点灯し続けるおそれがある。
②リヤブレーキランプスイッチにおいて、内部部品の設計が不適切なため、部品間に過度の摩擦が発生し、スイッチ内部に取付けられているバネの戻りが悪くなり、ブレーキレバーを離してもバネが元の位置まで戻らないことがある。そのため、ブレーキ操作にかかわらず、ブレーキランプが点灯し続けるおそれがある。以上の状態でそのまま、走行するとブレーキ操作が行われていることが後続車に伝わらないため、衝突する危険性がある。
・改善措置の内容
①リコール対象車のブレーキランプスイッチにバネを取り付ける。
②ブレーキランプスイッチを交換してから、ブレーキランプスイッチにバネを取り付ける。
BRP SPYDER RT 他 計5型式 計2車種のリコール届出一覧表
BRP SPYDER RT 他 計5型式 計2車種の改善箇所説明図
フォルクスワーゲン ID.4 計1型式 計1車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
乗降口(アウタードアハンドル)
・状況及びその原因
乗降口のドアにおいて、アウタードアハンドルの製造管理が不適切なため、メンブレンフィルターが正しく取り付けられていないものがある。
そのため、湿気が電子回路に浸透し、時速15km/h未満で車両に強い横方向の力がかかった場合、意図せずドアが開くおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、全てのアウタードアハンドルのメンブレンフィルターの装着状態を点検し、正しく取り付けられていない場合は、該当するアウタードアハンドルを交換する。
また、ドアコントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。
フォルクスワーゲン ID.4 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
フォルクスワーゲン ID.4 計1型式 計1車種の改善箇所説明図
フォルクスワーゲン VW T-CROSS 1.0/85kW 他 計25型式 計26車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
かじ取装置(フロントカメラ)
・状況及びその原因
運転支援システムTravel Assist(※)の制御プログラムにおいて、開発時の評価が不十分なため、プログラムに不備がある。このため、ステアリングのハンズオフ検知時のシステム無効化に関する作動が、保安基準に適合していない。
(※)アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をサポートする運転支援システム
・改善措置の内容
全車両、当該システム用のフロントカメラのコントロールユニットを対策プログラムに書き換える。
フォルクスワーゲン VW T-CROSS 1.0/85kW 他 計25型式 計26車種のリコール届出一覧表
フォルクスワーゲン VW T-CROSS 1.0/85kW 他 計25型式 計26車種の改善箇所説明図
2023年6月の改善対策届出情報(国産車)
UDトラックス クオン 他 計22型式 計5車種を対象(20日)
・不具合の部位(部品名)
センタービーム取付部マウントブラケット
・状況及びその原因
バン型ウイング車のリヤフレーム上部のセンタービーム取付部において、マウントブラケットの溶接が不適切なため、強度が不足しているものがある。
そのため、繰り返しウイングを開閉すると亀裂が生じ、最悪の場合、当該ブラケットが破断し、ウイングの開閉ができなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、リヤフレーム上部のセンタービーム取付部のマウントブラケット溶接部を点検し、溶接が不適切な車両は溶接補修を行う。
UDトラックス クオン 他 計22型式 計5車種のリコール届出一覧表
UDトラックス クオン 他 計22型式 計5車種の改善箇所説明図
2023年5月の改善対策届出情報(輸入車)
該当車種なし
さいごに
以上が、2023年6月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。
対象となる車両をお持ちの方は、早めの対応をおすすめします。
リコール対象に限らず、日常の点検を怠らずに安全な状態で運行できるようにしましょう。
この記事の参照URL:https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/top.html
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