2024年を迎えました!皆様、明けましておめでとうございます!
引き続き、クルマに関する情報をお伝えし、皆様の役に立てればと思います!
今年も、当HPを宜しくお願いします。
それでは、今回は2023年12月分のリコール情報についてお伝えします。
2023年12月のリコール届出情報(国産車)
日立 ZW100-6 他 計3型式 計3車種を対象(4日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(燃料配管)
・状況及びその原因
ショベル・ローダの燃料配管において、配管の構造が不適切なため、作業時の振動により過大な負荷が発生することがある。
そのため、そのまま使用を続けると、当該配管が破損し、燃料が漏れるおそれがあり、最悪の場合、エンジン室内の高温部に漏出した燃料が付着し、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、燃料配管を対策品に交換する。
日立 ZW100-6 他 計3型式 計3車種のリコール届出一覧表
日立 ZW100-6 他 計3型式 計3車種の改善箇所説明図
トヨタ プリウス 他 計6型式 計2車種を対象(6日)
・不具合の部位(部品名)
その他(事故自動緊急通報装置)
・状況及びその原因
車両工場の完成検査において、緊急通報装置の音声通話機能に係る検査が不適切なため、道路運送車両の保安基準にかかる当該装置の適合性の検査が適切に行われていなかった。
・改善措置の内容
全車両、緊急通報装置に係る検査を行い、道路運送車両の保安基準にかかる不具合が認められた場合は、当該装置に関連する部品交換等を行う。
トヨタ プリウス 他 計6型式 計2車種のリコール届出一覧表
ホンダ N-BOX 他 計63型式 計25車種を対象(8日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(低圧燃料ポンプ)
・状況及びその原因
低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。
そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、低圧燃料ポンプを対策品と交換する。なお、部品が準備でき次第、部品交換を改めて案内する。
ホンダ N-BOX 他 計63型式 計25車種のリコール届出一覧表
ホンダ N-BOX 他 計63型式 計25車種の改善箇所説明図
ホンダ CR-V 計2型式 計1車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(バッテリケーブル)
・状況及びその原因
ハイブリッド車のサブヒューズボックスとバッテリ間を接続するバッテリケーブルにおいて、当該ケーブルの回路が不適切なため、側面衝突の衝撃により車体に挟まれたケーブルが損傷し、短絡した場合に電流が流れ続けることがある。
そのため、短絡した電流によりケーブルが発熱し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、バッテリケーブルを対策品に交換する。
なお、部品が準備でき次第、部品交換を改めて案内する。
スバル フォレスター 他 計6型式 計5車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
動力伝達装置(フロントドライブシャフト)
・状況及びその原因
フロントドライブシャフトにおいて、製造工程における熱処理が不適切なため、アウターレースの表面に亀裂が発生し、強度が不足しているものがある。
そのため、使用過程で亀裂が進展するとアウターレースが破損し動力伝達不良となり、最悪の場合、トランスファクラッチが損傷し、走行不能に至る。
・改善措置の内容
全車両、左右のフロントドライブシャフトを点検し、対象の製造ロット品についてはフロントドライブシャフトを良品に交換する。
スバル フォレスター 他 計6型式 計5車種のリコール届出一覧表
スバル フォレスター 他 計6型式 計5車種の改善箇所説明図
コマツ FE25-1 他 計4型式 計6車種を対象(18日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(バッテリプラグ)
・状況及びその原因
バッテリ式フォーク・リフトのバッテリプラグにおいて、オペレーター等が接触することに対する設計検討が不十分なため、バッテリプラグのハンドルに接触すると、バッテリプラグが勘合不良になることがある。
そのため、そのまま使用を続けると、バッテリプラグ勘合部の端子より発熱し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、バッテリプラグにカバーを取り付ける。
コマツ FE25-1 他 計4型式 計6車種のリコール届出一覧表
コマツ FE25-1 他 計4型式 計6車種の改善箇所説明図
コマツ GD405-7 計1型式 計1車種を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
動力伝達装置(油圧回路)
・状況及びその原因
グレーダにおいて、静油圧変速機のピーク圧の検討が不十分なため、車両が停止する前に前後進切換スイッチを切り換える操作を行うと、油圧回路内に許容圧力を超える圧力がかかる場合がある。
そのためそのまま使用を続けると、フィルタが破損して作動油が漏れ、走行不能に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、
①コントローラのプログラムを書き換える。
②フィルタ一式を対策品に交換する。
③一部のホースを対策品に交換する。
④フィルタ変更に伴う取扱説明書を改訂する。
コマツ GD405-7 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
2023年12月のリコール届出情報(輸入車)
プジョー 3008 HYBRID4 他 計4型式 計4車種を対象(5日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(駆動用バッテリー)
・状況及びその原因
駆動用バッテリーにおいて、バッテリーケース底面の防錆処理が不十分な為、長期間使用した場合、当該ケースに錆が発生して穴があくことがある。
このため、バッテリーケース内に水が侵入して短絡が発生し、最悪の場合、車両の走行停止や火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、駆動用バッテリーのアンダーガードに水抜き穴を追加すると共に、バッテリーケース底面及びアンダーガード内側に防錆剤を塗布する。
プジョー 3008 HYBRID4 他 計4型式 計4車種のリコール届出一覧表
プジョー 3008 HYBRID4 他 計4型式 計4車種の改善箇所説明図
ホンダオブアメリカ NSX 計2型式 計1車種を対象(8日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料ポンプ)
・状況及びその原因
低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。
そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、低圧燃料ポンプモジュールを対策品と交換する。なお、部品が準備でき次第、部品交換を改めて案内する。
ホンダオブアメリカ NSX 計2型式 計1車種のリコール届出一覧表
ホンダオブアメリカ NSX 計2型式 計1車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ A180 他 計6型式 計4車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(ESPコントロールユニット)
・状況及びその原因
横滑り防止装置(ESP)において、制御プログラムが不適切なため、ESPによる制御が介入した際に誤って制動灯が点灯する。
このため、制動灯が点灯する要件の法規に適合しない。
・改善措置の内容
全車両、ESPコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
メルセデス・ベンツ A180 他 計6型式 計4車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ A180 他 計6型式 計4車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ メルセデス AMG SL63 4MATIC+ 計1型式 計1車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(電源配線)
・状況及びその原因
スタータとオルタネータの各配線において、配索設計が不適切なため、配線が前輪のプロペラシャフトと干渉して被覆が摩滅し、短絡が発生することがある。
そのため、始動不良やエンジンストールが発生する他、大電流が流れて発熱することで周囲の部品が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、スタータとオルタネータの各配線を点検し、配索を修正する。なお、配線に損傷がある場合は、修理する。
メルセデス・ベンツ メルセデス AMG SL63 4MATIC+ 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ メルセデス AMG SL63 4MATIC+ 計1型式 計1車種の改善箇所説明図
ジャガー I-PACE 計2型式 計1車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
電動機(バッテリーエネルギーコントロールモジュール)
・状況及びその原因
電動機の電源装置において、バッテリーエネルギーコントロールモジュールの制御プログラムが不適切だったため、外-3647のリコール改善措置作業を行った。
この際、不適切なプログラム書換え工具による改善措置作業の実施、又は通信障害により、改善措置が完了していない。
そのため、バッテリーの温度異常を監視できず警告灯が点灯し、最悪の場合、バッテリーパックアッセンブリ内のリチウムイオン電池より火災が発生するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、バッテリーエネルギーコントロールモジュールの制御プログラムを正しいプログラム書換え工具を使用して書き換える。
ジャガー I-PACE 計2型式 計1車種のリコール届出一覧表
トライアンフ ロケット 3R 他 計2型式 計3車種を対象(20日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(リヤブレーキマスターシリンダー)
・状況及びその原因
リヤブレーキマスターシリンダーにおいて、ピストン径の設計が不適切なため、使用過程においてブレーキフルードが劣化しベーパーロックが発生した際、ブレーキペダルのストロークが大きくなる。
そのため、ブレーキペダルを最大に踏んだ場合でも最悪の場合、リヤブレーキが効かなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、リヤブレーキマスターシリンダーを対策品に交換する。
トライアンフ ロケット 3R 他 計2型式 計3車種のリコール届出一覧表
トライアンフ ロケット 3R 他 計2型式 計3車種の改善箇所説明図
トライアンフ ロケット 3R 他 計2型式 計3車種を対象(21日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(ヒューズ)
・状況及びその原因
電気装置においてヒューズの設計が不適切なため、運転中に警音器を操作するとスターター回路兼警音器用のヒューズが切れることがある。
そのため、警音器の作動及びエンジンの再始動ができないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、スターター回路兼警音器用ヒューズを対策品に交換する。
取扱説明書およびヒューズボックスカバーの表示を修正する。
トライアンフ ロケット 3R 他 計2型式 計3車種のリコール届出一覧表
トライアンフ ロケット 3R 他 計2型式 計3車種の改善箇所説明図
フォルクスワーゲン アルテオン 2.0/200kW 他 計8型式 計9車種を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(遮熱マット)
・状況及びその原因
ブレーキ液のリザーバータンクにおいて、生産工場での組付作業指示が不適切であったため、遮熱マットが正しく取り付けられていないものがある。
そのため、エンジン高負荷時等の熱により当該リザーバータンクの端部が溶損することがある。
最悪の場合、ブレーキ液が漏れ、高温の排気系部品に触れると火災となるおそれがある。
・改善措置の内容
①全車両、遮熱マットの組付状態を点検し、正しく取り付けられていない場合は修正する。
また、リザーバータンクの端部に溶損が認められた場合はブレーキ液リザーバータンク付マスターシリンダーを新品に交換する。
②全車両、リザーバータンクの端部に新たに遮熱フォイルを取り付ける。
フォルクスワーゲン アルテオン 2.0/200kW 他 計8型式 計9車種のリコール届出一覧表
フォルクスワーゲン アルテオン 2.0/200kW 他 計8型式 計9車種の改善箇所説明図
2023年12月の改善対策届出情報(国産車)
ホンダ フィット 他 計32型式 計14車種を対象(8日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(ブレーキオペレーティングシミュレータ)
・状況及びその原因
電動サーボブレーキシステムのブレーキオペレーティングシミュレータにおいて、製造工程が不適切なため、製造時に使用する組付け油が圧力センサ内に浸入することがある。
そのため、使用過程で当該センサ内の抵抗部が腐食し、出力値が異常となり、警告灯が点灯するとともにフェールセーフが働き、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ブレーキオペレーティングシミュレータを対策品と交換する。
ただし、改善対策部品の供給に時間を要することから、希望されるお客様へは、点検の必要が生じた際にその旨の案内をマルチインフォメーションディスプレイに表示する自己診断ソフトウェアを追加する。
なお、部品が準備でき次第、部品交換を改めて案内する。
ホンダ フィット 他 計32型式 計14車種のリコール届出一覧表
ホンダ フィット 他 計32型式 計14車種の改善箇所説明図
ホンダ アコード 計1型式 計1車種を対象(8日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(ブレーキオペレーティングシミュレータ)
・状況及びその原因
電動サーボブレーキシステムのブレーキオペレーティングシミュレータにおいて、製造工程が不適切なため、製造時に使用する組付け油が圧力センサ内に浸入することがある。
そのため、使用過程で当該センサ内の抵抗部が腐食し、出力値が異常となり、警告灯が点灯するとともにフェールセーフが働き、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ブレーキオペレーティングシミュレータを対策品と交換する。
ただし、改善対策部品の供給に時間を要することから、希望されるお客様へは、点検の必要が生じた際にその旨の案内をマルチインフォメーションディスプレイに表示する自己診断ソフトウェアを追加する。
なお、部品が準備でき次第、部品交換を改めて案内する。
2023年12月の改善対策届出情報(輸入車)
対象車両なし
さいごに
以上が、2023年12月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。
対象となる車両をお持ちの方は、早めの対応をおすすめします。
2024年早々から、大地震や事故、事件など起きています。
みなさんも気をつけてお過ごしください。
リコール対象に限らず、日常の点検を怠らずに安全な状態で運行できるようにしましょう。
この記事の参照URL:https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/top.html
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