車に乗り込み、公道に出た瞬間から、様々なルールを守り他のクルマとの共存が必要であり、無理な運転や自分勝手な運転によって、交通事故や交通違反のきっかけになり、何よりも他のクルマとの共存ができなく、しっかりルールを守っている大多数のドライバーに「邪険」扱いされても仕方のないことだと思います。
そんな公道上においては、様々なドライバーがいて、それぞれのレベル感があることは確かで、運転の上手い人、上手くない人が存在します。
しかし、中には運転の上手い、上手くない人以前に、「小者感」が漂う「ダサい運転」をしている人も多く見かけます。
今回は、こんな運転してたら「ダサい」と思われ、笑われてる小者感の漂う運転についてお話します。
こんな運転は「ダサい」と思われている運転方法4選
1.信号機が赤を示しているのにも関わらず、ズルズル前進する運転
信号が赤にも関わらず、少しづつ前進させる運転をしている人は、よく見かけるダサい運転の定番です。
きっと心理的には「早く進みたい」という気持ちが先行しているからこそ、そのような行動をしているのだと推察できます。
そこまで、ズルズル前進しているなら、左右の安全を確認し信号なんか守らなくても進むこともできるのに、赤信号を突破することもなく、律儀に信号が変わるのを待ってから進んでいるケースが多くあります。
何が言いたいかというと、結局信号が青に変わるのを待ってから進んでいるのだから、赤信号の状態でズルズル前進しても、全くの意味がないということ。
信号機が変わるのを待てない心理が垣間見えて、「余裕がないな」と他のドライバーに笑われている可能性大です。
赤信号の意味をおさらいすると、「停止位置を越えて進んではいけない」となっていて、決して「止まれ」という意味ではないことを理解しましょう。
このような定義から、赤信号でもズルズル前進するということは、停止線を越えているケースも多くあると思います。
厳密に言えば、赤信号の状態で停止線を越えている=信号無視となるので、結局青信号になってから進むのなら、このズルズル前進は意味のないことだということが分かります。
早く進みたい気持ちも分からなくないが、ズルズル前進によって停止線を越えることで、信号無視となり、9,000円(普通自動車)と、2点の違反点数が課されます。
ズルズル前進は、全く持って意味のないことですから、やめましょう。
2.直進車や左折車の優先順位を守らず、右折する運転
交差点内での優先順位は、「直進」「左折」「右折」の順番で構成されていることから、対向車線の右折車は、交差点内において直進車や左折車がいないことを確認してから右折するのがルールで、教習所でも習うものです。
しかし、昨今「茨城ダッシュ」という、信号が青に変わった瞬間に対向直進車や左折車より先に右折する、ローカルルールが横行し、ニュースやSNSでも取り上げられる事が多く、全国的にも認知されてきています。
この行為も、上述した赤信号でもズルズル前進する行為に似ており、「自分が早く進みたい」という気持ちが前面に出ており、「余裕がないな」と思わせる運転です。
優先順位を守らないこのような行為は、「交差点優先車妨害違反」となり、6,000円(普通自動車)の反則金と、1点の違反点数が課せられる立派な違反行為になります。
交通違反になる以前に、このような行為をすると衝突事故などのリスクも高まり、大変危険な行為となります。
もちろん、他のドライバーにも迷惑がかかりますし、「余裕がないな」と笑われている可能性大です。
他人を巻き込む事故にもなりかねないので、ルールをしっかり守りましょう。
3.あおりハンドル
ここ最近、よく見かける迷惑行為が「あおりハンドル」です。
あおりハンドルとは、交差点を曲がる際に、曲がる方向とは逆方向にハンドルを切ってから曲がる、運転操作のことです。
例えば、左折の際に交差点の直前で、右側に車体を振ってから左折する行為です。
左折の際に逆方向にハンドルを切ることで、第2車線を直進通行しているクルマに衝突の危険がありますし、逆方向に車体を振ることで、左側の空いたスペースにオートバイや自転車などが進入し、曲がる際に巻き込んでしまう可能性が出てきます。
何気なくやってしまっているこの行為は、「交差点右左折方法違反」となり、4,000円(普通自動車)の反則金と、1点の違反点数が課せられます。
この、交差点右左折方法違反とは、クルマが交差点を右折及び左折する時に守らなければならないルールを違反することで、交差点に侵入する前に、左折時には車両をできるだけ左端に、右折時には車両をできるだけ中央(一方通行の場合は右端)に寄せなければならないが、これを守らないと交差点右左折方法違反となります。
そもそも、運転免許の取得試験では、左折時、左側に寄せずに曲がった場合減点され、ドライバーは正しい左折方法を学んでいるはずだが、あおりハンドルをやってしまうのであろうか?
あおりハンドルを、やってしまいがちなのは、「初心者」に多いと言われています。
初心者は、車体の感覚が掴めていないため、無意識にやってしまう傾向があると言います。
他にも、過去に巻き込み事故をやったり、縁石に乗り上げ脱輪を経験した方が、「内輪差」を意識しすぎてやってしまうケースがあります。
もうひとつが、曲がる直前に逆に振る行為が、カッコいいいとか、運転テクニックがあるというふうに思い込んでやってしまうケースもあるので、百歩譲って初心者ドライバーは仕方ないように思えるが、運転経歴が2~3年以上の方であおりハンドルをしているのならば、ある意味初心者と同等の運転技術しか持っていないと、他のドライバーに笑われている可能性大です。
今一度、教習所で習った右左折方法を思い出し、「しっかり徐行し」、「後方確認をミラーと目視し」、「曲がる方向にしっかり寄せて」曲がるようにしましょう。
4.ウィンカーを出すのが遅い、出さない
ウィンカーとは「方向指示器」とも言い、自分の進路方向を周囲の車に知らせるための合図です。
自分がウィンカーを出さなければ、周囲のクルマは曲がったり車線変更することに気づかずに、クルマや歩行者、自転車などと衝突する危険にさらされます。
ウィンカーを出すタイミングとして最近多いのが、信号待ちの状態ではウィンカーを出さず、信号が変わり動き出してから交差点に入る頃に、ようやくウィンカーを出すパターンだ。
クルマの発進時には、周囲の安全を確認したり、ブレーキペダルやアクセルペダルの操作、マニュアルトランスミッション車ではギアの操作、ハンドルの操作など、意外にドライバーはやることが多く、忙しい状態になっています。
その一番忙しい時間帯に、ウィンカーを出すというもうひとつの仕事を増やすのも賢くないし、何より、周囲の他のドライバーだって忙しいので、ウインカーに気付くのが遅くなるかもしれません。
道路交通法では、ウィンカーの出すタイミングが、「交差点に差し掛かる30m手前」と、「進路変更を行う3秒前」と決められています。
このようにウィンカーを出すタイミングを適切に行うことで、周囲に自車がどのような行動を取るか示せることで、周囲のクルマの行動も、いち早くどのような行動をすればいいか余裕が持てるので、限りなく事故のリスクを減らすことができます。
クルマを公道で走らせることは、周囲のクルマとの協調性を最低限行わないと、意思疎通ができないため、ウィンカーを正しく使うことが大切です。
ウィンカーを出さないと、「合図不履行違反」となり、6,000円(普通自動車)の反則金と、1点の違反点数が課されます
「ウィンカーを出さないで曲がる、車線変更をするのがカッコいい」なんて思っていることは、逆に「ダサい」ので、すぐにウィンカーを正しく使いましょう。
ウィンカーを出さない=カッコいい。とは誰が思っていることなのでしょう?それを行っている自分自身だけの思い込みでは?
ウィンカーをしっかりと出したほうが、スマートでカッコいい大人と思われますよ!
さいごに
今回、紹介した内容は「ダサい運転」以前に、全てが「違反」となってしまう行為なので、もしこのような行為を行っている方がいらっしゃったら、ご自身の運転を思い出し、見直すようにしましょう。
「初心忘るべからず」ということわざがあるように、ルールを守り安全運転を行うようにしましょう。
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