カスタムやチューニングを行おうとした時、ふと考えてしまうのが「車検に通るのか?」という心配事だ。
筆者も、カスタムやチューニングをするのが好きなのですが、カスタムパーツを調べている時に注意して見ているのが、「車検適合」なパーツかどうかという部分だ。
車検不適合のパーツを装着することで、当然車検には通らなく、その状態で走行することで周囲に危険な状況を及ぼし、警察による取締りの対象にもなります。
このようにカスタムやチューニングを施すと、車検に通らなかったり、警察の取締りを受けてしまうのではないかと躊躇されている方も多いのではないでしょうか?
そんな方に朗報です!
カスタムやチューニングの中にも、車検に関係なく行えて、しかも効果の高いカスタムやチューニングがあるのです!
今回は、車検の可否に関係ない効果の高いカスタム、チューニングについて紹介します。
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ECUチューニング
ECU(Engine Control Unit)チューニングとは、クルマのエンジン制御ユニットのプログラムや設定を変更することで、パフォーマンスや燃費を向上させるためのチューニングになります。
ECUはエンジンの動作を制御するための重要な部品となっており、燃料噴射量、点火タイミング、エンジンリミッターなどのパラメーターを制御します。
ECUチューニングは、エンジン制御ユニットのソフトウェアを変更することで、エンジンの動作を最適化することを目指します。
これにより、エンジンの出力を増加させたり、燃費を向上させたりすることが可能です。チューニングは通常、特定の性能目標を達成するために行われます。
ECUチューニングは、コンピューター制御となり純正の制御とは異なるため、車検に不適合になってしまうのでは?と心配になってしまう方もいらっしゃると思いますが、意外にも車検に関係なく、しかも効果抜群のチューニング方法のひとつである。
ただし、車検に問題はなくとも、ECUチューニングは車両の保証を無効にする可能性があるため、注意が必要です。
また、適切なチューニングが行われなかった場合、エンジンや他の部品に損傷を与える可能性があるので、ECUチューニングを検討する場合は、信頼できる専門家に相談し、適切なアドバイスを受け、施工することをオススメします。
エアクリーナー交換
エアクリーナーは自動車のエンジンにとって重要な部品であり、外部から吸い込む空気を浄化してエンジンに送り込む役割を果たしています。
エアクリーナーの交換も、特に車検に関係のないチューニングになります。
エアクリーナーには、純正同等品や、より吸入効率を高めた「純正交換タイプのエアークリーナー」や、エアクリーナーBOXを取り外して、むき出しタイプの通称「キノコ型」と呼ばれる吸入効率が高いエアクリーナーが、チューニングパーツとして一般的です。
純正交換タイプの特徴
純正交換タイプには、エアーフィルターが純正同等の集塵効果が得られる商品と、吸入抵抗を減らしたエアフィルターに分けることができます。
純正と同じ性能を発揮する純正同等品に対し、スポーツタイプのエアクリーナーは、吸入抵抗を減らし、高回転時のパワーアップを狙った商品なので、ろ材の折り返しを少なくしてろ材の面積を大きくしています。
これにより、エンジンレスポンスが上がり、ドライバーはエンジンの吹け上がりが良くなったと感じることができます。
純正交換タイプの良いところは、値段が安いことと、吸気音が大きくならないので、さりげなく他と差をつけることができることです。
また、気になる集塵効率ですが、純正交換タイプはメーカー品であれば、純正同等品とさほど変わることはありません。
キノコ型の特徴
キノコ型と呼ばれるエアクリーナーは、吸入抵抗を大きく減らしてエンジンのパワーアップとレスポンス向上を狙ったもので、交換すればエンジンレスポンスの向上がすぐに体感することができ、レーシーな吸気音サウンドを奏でることができることが最大のメリットです。
交換するには、車種専用キットを使い、インテークパイプから交換する必要があり、純正交換タイプに比べると高価な商品となるケースが多い。
キノコ型エアクリーナーは、吸入抵抗を減らす代わり集塵効率を犠牲にしていることが多いほか、エンジンの熱害を受けやすいデメリットがあり、早め早めの洗浄や交換が必要になります。
また、キノコ型エアクリーナーに交換すると、低速トルクが減少する傾向にあり、高回転まで回さなければその真価を体感することができません。
ただし、吸入空気量が上がるということは、吸入空気量の補正を行う必要もあるほか、吸った分排気しなければならないので、効率の良いマフラーに交換しなければ意味はありません。
このように、レーシーなキノコ型は、トータルでバランスを考えて装着しなければ、かえってエンジンのバランスを崩すことになり、逆にパワーダウンとなる事が多いので、注意が必要だ。
ブレーキパッド交換
ブレーキパッドは自動車のブレーキシステムにおいて重要な役割を果たす部品です。
ブレーキパッドはブレーキディスク(またはドラム)に押し付けられ、摩擦を生じさせることで車両を減速または停止させるための摩擦材となっています。
このブレーキパッドの交換も、車検に関係ないカスタムのひとつです。
社外のブレーキパッドは、純正のブレーキパッドと比較してさまざまな特徴や性能を持つことがあります。
1.パフォーマンス向上:一部の社外ブレーキパッドは、摩擦材料やデザインの違いにより、ブレーキ性能の向上や制動力の強化が期待できる場合があります。競技用途やスポーティな運転スタイルに適したパフォーマンスブレーキパッドも各メーカーから供給しています。
2.耐久性:社外ブレーキパッドをリリースするメーカーは、特定の用途や環境に適したブレーキパッドを開発することがあり、熱や摩耗に対する耐性が高く、長持ちする製品もあります。
3.価格:純正部品に比べて一部の社外ブレーキパッドは価格が低く、コストパフォーマンスが良いとされています。車両のブレーキパッド交換を経済的に行いたい場合に選択肢のひとつとして効果的です。
ただし、社外ブレーキパッドを選択する際には注意が必要で、安全性や適合性の確保のため、信頼性のあるメーカーやブランドの製品を選ぶことが重要です。また、自動車メーカーの保証や安全基準を満たしていることも確認する必要があり、もちろんこのような基準を満たしている商品であることが、車検に適合する。
ブレーキシステムは自動車の安全性に直結する重要な部品ですので、ブレーキパッドの交換やアップグレードに関しては、専門的な知識や経験を持つ整備士やブレーキシステムの専門家に相談することをおすすめします。
車高調交換(サスペンション交換)
車高調(しゃこうちょう)とは、自動車のサスペンションシステムを調整するためのパーツで、サスペンションのバネとダンパーを組み合わせたアップグレードパーツであり、車両の車高や乗り心地を調整することができるパーツです。
車高調を取り付けることで、車高の上げ下げが容易になるため、車検に適合する車高の範囲内であれば調整は可能となっていますが、車検に通らない車高の数値にしない限り、車検には関係のないパーツと言えます。
車高調により、車高を調整することで、車両の外観をカスタマイズするだけでなく、ハンドリングや空力特性にも影響を与えることができます。
また、サスペンションのバネとダンパーの硬さや調整範囲を変更することができ、車両のボディロールを軽減し、操縦安定性やコーナリング性能を向上させることができます。
車高調は、乗り心地を調整することも可能で、ダンパーの調整により、路面の凹凸や振動を吸収する能力を変化させることができます。これにより、快適性を重視したり、逆に硬めのセッティングを行ってスポーティな乗り味を追求したりすることができます。
ターボやスーパーチャージャーなど過給器の後付け
ターボ、スーパーチャージャーなどの過給器は、内燃機関におけるエンジンパフォーマンスを向上させるための過給装置で、これらはエンジンに追加され、空気と燃料の混合物を圧縮し、エンジンのパワーとトルクを増加させる役割を果たします。
ターボは、エキゾーストガスのエネルギーを利用して動作する過給装置で、エキゾーストガスの流れを利用してタービンを回転させ、それによって圧縮空気を供給します。
タービンとコンプレッサーは同じシャフト上に取り付けられており、エキゾーストガスによって回転されたタービンによってコンプレッサーが駆動されます。コンプレッサーはエンジンに空気を供給し、シリンダー内の空気と燃料の混合物を圧縮します。
スーパーチャージャーは、エンジンの回転力を利用して駆動される過給装置で、エンジンのクランクシャフトに取り付けられたベルトやギアを介して駆動され、これによってコンプレッサーが回転します。
スーパーチャージャーもターボと同様に空気を圧縮し、エンジンに供給します。
このように取り付けることで、大幅なパワーアップすることが可能であり、車検上は特に問題ないが、ウェイストゲートからの排気ガスの大気開放や、ブローオフバルブからの大気開放、また、パワーが大幅に上がったことで排気音の音量がオーバーするなどが車検に引っかかる可能性はあるが、取り付けをすること自体は全く問題のないチューニングになります。
さいごに
意外に、カスタムやチューニングのハードルは低いと感じたのではないでしょうか?
今回紹介したカスタム、チューニングはエンジン内部や足回り交換など、大掛かりなチューニングと感じやすいが、意外にも車検に関係ないものも多数あることが分かりました。
ただし、車検に関係ないとはいえ、チューニング自体は知識のない方が行うことで、クルマのバランスが崩れてしまい、目的だった性能向上がうまくいかないこともあるので、予めディーラーや自動車整備工場など、有識者のアドバイスや施工が必要になってくるので注意が必要だ。
ただ、車検に何ら影響のないカスタムやチューニングは、気軽に行えることが最大のメリットですね。
ルールを守って、常識の範囲内でカスタムやチューニングを楽しもう!
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