こんにちは、SCPです。
8月に入り、全国的にも梅雨明けを観測し、真夏の季節がやってきましたね。
実は、筆者は暑いのが苦手なので、夏という季節は得意ではありません(笑)
しかし、夏の暑い時に食べる冷たい系の食事は、体を冷やしてくれて夏の風情がありますよね。
そうめん、スイカ、冷奴などなど夏に食べるとおいしいものが増えていくのも良いですよね~。
それでは、本題に入りますがタイトルにある通り、スーパーカーや高級スポーツカーってなるとドアが横に開かず、上に持ち上がるように開くタイプのクルマが思い出されませんか?
颯爽と街に現れて、ドアが上に開いた姿は車好きでなくても、「すごい」と思うでしょう。
上に開くタイプのドアは、一般的に「ガルウィング」と呼ばれますが、実は上にドアが開くタイプでも、個々に開き方や名称も変わるんです。
今回は、普通のドアではない特殊なドアの種類についてお伝えします。
ガルウィングとは、こんな意味があった。「ガルウィングドア」
まずは、聞き慣れたガルウィングドアについてですが、「ガルウィング」という言葉は、「カモメの翼」という意味で、ルーフとドア上辺の間に車体中心線にほぼ平行なヒンジを持ち、地面に対して垂直に展開するかたちで開く形状をしている。
市販の乗用車で採用されたのは、1954年発表のメルセデスベンツ300SLが初めて採用し、それ以降では主に、スーパーカーや高級スポーツカーに採用されている。
ガルウィングドアが採用されている(た)車種には、映画のバック・トゥ・ザ・フューチャーに登場する、「デロリアン」にも採用されている。
初採用したメルセデスベンツ社は、その後メルセデスベンツSLS AMGにもガルウィングドアを採用し、初採用した300SLをモチーフにして作られているので、ガルウィングドアの正統復活と言えただろう。
日本車にも採用されていた過去があり、その車種は「マツダ・オートザムAZ-1」に採用されていた。
バブル時代真っ只中に作られたこのクルマですが、今の現代にこのようなクルマを発表したらどんな反応になるでしょうかね(笑)
ガルウィングドアに似てるが、これまた微妙に違う。「バタフライドア」
バタフライドアは、Aピラーに沿った2つ以上のヒンジを軸に上方かつ外側へと開くドアである。
ガルウィングドアと比較すると、ルーフ部にドアヒンジを持つガルウィングドアに対し、バタフライドアは、従来のドア部分にヒンジが付いているタイプで、上に開く動きは一緒でも、開き方が異なっている。
初めてバタフライドアを採用したクルマは、1967年に発表されたアルファロメオ ティーポ33/2ストラダーレで採用された。
ガルウィングドアで紹介した、メルセデスベンツSLS AMGの先代にあたるメルセデスベンツSLRマクラーレンではこのバタフライドアが採用され、後にSLS AMGでガルウィングドアを採用したという経緯も中々感慨深いものがありますね。
バタフライドアでも、日本車で採用されていたクルマがあります。
それは、「トヨタ セラ」です。
セラに採用された経緯は、安価な小型量産車でこれを企画・設計・販売することにより、トヨタの企業イメージをアピールすることにあった。
しかも、実際にこの構造を可能にするために用いられた生産技術や構造は当時としてはハイレベルなものであった。
なので、スーパーカーのようなクルマを目指していたわけではなく、あくまでも雰囲気を楽しむというコンセプトのクルマであったことが、読み取れます。
技術をアピールするために生まれたセラは、隠れた名車であることは間違いないですね。
ランボルギーニで多く採用されている、「シザーズドア」
「シザー」という名称の通り、ハサミのように縦開きになる構造を「シザーズドア」と呼ばれています。
また、ウィングドアやランボルギーニドアと呼ばれることもあることから、現代ではランボルギーニの車種に多く採用されているドアである。
しかし、シザーズドアを初めて採用したクルマは、1968年に発表されたコンセプトカーen:Alfa Romeo Caraboである。
ただし、その後に市販車モデルとして初めてランボルギーニ カウンタックに採用され、瞬く間にシザーズドアが有名となった。
その後、ディアブロやムルシエラゴ、アヴェンタドールとシザーズドアが採用されている。
各メーカーの象徴といえば、エンブレム。メーカー毎にエンブレムに対する思いは熱いものがあった。
まるでガルウィングの進化系?「ファルコンウィングドア」
ファルコンウィングドアは、テスラ社のモデルXで採用されているドアで、こちらは前席ドアではなく後席ドアが「鷹の翼」如く上部に開くタイプのドアだ。
後席ドアがガルウィングのような開き方をしてしまったら、狭いところで開けるのが難しくなるのではないか?と考えるのは普通のことで、実はこのファルコンウィングドアは、従来のガルウィングドアとは異なり、ダブルヒンジによりドアの上側と側面が別々に動くという複雑な構造になっており、ミニバンのスライドドアより小さなスペースしか要しないので、狭い駐車スペースでも簡単に乗降が可能となっている。
このように、ファルコンウィングドアが実用的なのは、テスラ社の創始者である、イーロン・マスク氏の想いが大きく反映されているのだ。
ファルコンウィングドアは、車体より少しせり出させる事で、雨が降った時に子供が乗り降りする際に、傘代わりにできるようにというアイデアがあってからこそ生まれたドアなのだ。
優雅なデザインに惚れ惚れする、「スワンウィングドア」
スワンウィングドアは、名前の通り「白鳥の羽」のような形で、ヒンジに角度をつけることで、やや斜め上方向にドアが開くタイプだ。
微妙に上がって開く姿は、とても優雅な雰囲気を醸し出すとともに、最低地上高が低い車でもドア下部を縁石などのぶつけないというメリットがあります。
採用されているクルマは、アストンマーチンが特許を取っているのもあり採用されているが、日本メーカーのマツダも5~15度に開く特殊ドアのヒンジ部に関する特許を米国の特許庁に申請し、許可されています。
唯一無二、ケーニグセグだけが採用するディヘドラル・シンクロ・へリックス・アクチュエーション・ドア(ラプタードア)
覚えるのに、時間がかかってしまう事間違い無しのディヘドラル・シンクロ・へリックス・アクチュエーション・ドア(以下ラプタードア)は、猛禽類の翼をイメージした設計で、今では同ブランド車のアイコンとも呼べるべき存在となっている。
構造は、前部分が下がる形でドア本体が垂直になり、そこから乗り降りする仕様となっています。
手動ならクルッという効果音が聞こえてきそうで、オート開閉時には、近未来的な雰囲気が特徴的だ。
このドアは、開閉するのに一定のスペースが必要となってくるので、狭いところでは乗り降りが出来なくなってしまうことが最大のデメリットと言えるでしょう。
上側に向かって開くドアは、ある意味受け入れやすいですが、このラプタードアを実際に見たらその構造に驚くこと間違いなしですね。
海外メーカーのエンブレムが作られた理由は、こちらから
さいごに
いかがだったでしょうか?
同じように上側に向かって開くドアでも、それぞれ細かく違い見た目や利便性を考えられて作り込んでいるところに感心しましたね。
見た目でかっこいいのは、バタフライドアやシザーズドア、ラプタードアなどほとんど見た目に重視していると感じ、ガルウィングドアやファルコンウィングドアは見た目の良さと実用性も兼ね備えている感じがしました。
今回、紹介したクルマを見かけたときには、ただただガルウィングという括りじゃなく、正式名称を言えたらかっこいいですね(笑)
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