こんにちは、SCPです。
今年も、日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考が終わり受賞車の面々が決定しました。
日本カー・オブ・ザ・イヤーは、1980年から始まり、毎年11月に最終選考をし年間を通じて最も優秀なクルマに授賞される企画になっている。
今回は、2020~2021年、日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車が決定されたので、紹介していきます。
日本カー・オブ・ザ・イヤーとは
冒頭でもお伝えしたとおり、日本カー・オブ・ザ・イヤーは1980年より始まり、選考は二段階で行われ、第一次選考で10車種(10ベスト)を選考、この中からイヤーカーが決定される。
主催者は、雑誌を中心とした37媒体で構成される、日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会となっており、催媒体を発行、発売、制作、放送する法人に属する常勤役員または社員を実行委員とし、選考委員は60名を上限とし、実行委員の推薦・投票により決定される。
対象車は、前年の11月1日から当年の10月31日までに日本国内で発表、発売された乗用車のうち、ノミネートされたものが対象となります。
選考基準や方法
始めにノミネート車のなかから上位10車種(10ベスト)が選出され、最終投票の直前には選考委員によるそれらの試乗会が行われます。
最終投票では、各委員は持ち点25点のうち最上位の1車種に10点を投じることが義務付けられ、残り15点が2位以下の4車種に配分できる仕組みとなっており、理論上の最高得点は10点x60名=600点であり、最も高い得点を得た自動車が「イヤーカー」として受賞する流れとなっている。
選考の基準として、実施規約では「選考委員は対象車についてコンセプト、デザイン、性能、品質、安全性、環境負荷、コストパフォーマンス等を総合的に評価して選考する」と定めている。
輸入車の扱い
第15回(1994年)以降、輸入車は日本国産車から区別して選考されており、別枠での第一次選考(「輸入車10ベスト」)が行われた後に、「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を決定するというものであった。
しかしながら、このような二重基準は諸外国にも類例がなく(ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーや北米カー・オブ・ザ・イヤーなど)、第23回(2002年)からは統一した平等な評価が為されるようになった。
これに対して、輸入車業界から「輸入車は本国より遅れて輸入されるのが多いので不公平だ」という反発があり、事実日本車より大きく点数で劣っていることが多かったため、第25回(2004年)からは、輸入車のなかで最高得点の車種に対しては「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」が無条件に授与されることとなっている。
2020~2021年カー・オブ・ザ・イヤー選考結果
日本カー・オブ・ザ・イヤーや、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを選考する他、「特別賞」についても、結果が発表されている。
今回の日本カー・オブ・ザ・イヤーでは、「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」、「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」、「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」、「スモールモビリティ部門賞」の特別賞を授賞したクルマについてもお伝えします。
第41回 日本カー・オブ・ザ・イヤー「スバル レヴォーグ」
栄えある、2020~2021の日本カー・オブ・ザ・イヤーカーは、スバル レヴォーグに決定いたしました。
授賞理由は、「スバルグローバルプラットフォーム」とフルインナーフレーム構造の組み合わせで類い希な操縦性と快適性を高次元で両立。
日常域での扱いやすさを重視した新開発1.8L直噴ターボエンジンはリーン燃焼という新しい技術トライとユーザー目線の開発姿勢で支持を集めました。
インテリアも大型センターインフォメーションディスプレイや、フル液晶メーターで構成された先進的なデジタルコクピットを採用するなど大きく進化し、2020年代のベンチマークにふさわしい仕上がりとなっており、3D高精度地図データと、GPSや準天頂衛星「みちびき」などの情報を活用した高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を設定しながら、装着車で317万円(税抜)スタートというコストパフォーマンスの高さも評価された。
前評判でも、注目の浴びたスバル レヴォーグが日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。
スバルの中でも、主力車種を担うレヴォーグですが、今年フルモデルチェンジを行い、走りや先進技術の著しい発展により、次世代のクルマとしてワンランク上の性能を引き出すことができたレヴォーグが授賞されるのも納得ですね。
第41回 インポート・カー・オブ・ザ・イヤー「プジョー 208/e-208」
インポートカー・オブ・ザ・イヤーには、プジョーのコンパクトカー「208/e-208」が授賞されました。
授賞理由は、高剛性ボディとしなやかに動くサスペンションの組み合わせで実現した、クラスを超えた上質な乗り心地と、ドライバーの意のままにライントレースするハンドリングが秀逸。
フランス車らしい内外装の高いデザイン性と精緻な作り込みも魅力で、発進時から豊かなトルクを発揮しガソリン車同様のフットワークを持ちながら、400万円を切る車両価格のEVモデル「e-208」を選べる点も評価した。
本国フランスをはじめ、欧州では208のようなBセグメントは激戦区と言われている中で、今回208が授賞されたのには、圧倒的に走行性能面で他車を凌駕するポテンシャルを持ち合わせた事による評価が高いだろう。
第41回 デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー「マツダ MX-30」
デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーは、マツダ MX-30となりました。
授賞理由は、SUVスタイルながら、観音開きの「フリースタイルドア」の採用などで、新しいスペシャリティカーを提案。
インテリアにはコルク素材やリサイクルファブリック、「プレミアムヴィンテージレザレット」と呼ばれる人工皮革を採用するなど、サスティナビリティとデザインの両立も評価した。
MX-30の最大の特徴といえば、観音開きのフリースタイルドア。
前評判や、販売直後から、フリースタイルドアを採用することで注目を浴びたMX-30は、その構造からSUVながらクーペスタイルの美しいフォルムが特徴だ。
観音開きによって、使い方に制限があると思われがちだが、後席への乗り降りや荷物の出し入れ時にも快適に行えるようにしっかりと考えれ、不便さを感じさせない構造によって高評価を得たに違いない。
第41回 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー「アウディ e-tron Sportback」
テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーは、アウディ e-tron Sportbackとなりました。
授賞理由は、高度な回生システムを備えた発電&蓄電テクノロジーを採用。
EV特有のノイズを一切排除し、プレミアムモデルらしい快適性を実現した。
大型スクリーンを奢ったインテリアやデジタル式の「バーチャルエクステリアミラー」の設定もEV専用車らしい演出。前後輪の電気モーターによる強力な駆動力、実用的な405㎞の航続距離も評価を集めました。
e-tronは、電気自動車とハイブリッドカーのコンセプトカーとなっており、e-tron Sportbackはアウディ史上初の電気自動車としてラインアップされた。
テクノロジー部門での授賞に相応しい先進技術の数々は、近未来のクルマのベンチマークとなるだろう。
第41回 パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー「BMW ALPINA B3」
パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤーはBMW ALPINA B3となりました。
授賞理由は、どんなシーンでも最高のパフォーマンスを発揮するスポーツサルーンで、ハイスピード域を難なく走りきるポテンシャルを持ちながら、日常域での扱いやすさは感動を覚えるほど。
エンジンも足回りもこの上なくスムーズで、20インチという大径のホイール&タイヤを履きながら、しなやかな乗り味も評価した。
BMW ALPINA B3は、アルピナ史上最もパワフルとされており、BMWのお家芸とも言える、最新世代の3.0リッター直列6気筒エンジン採用されいる。
最高出力は340kW(462PS)、最大トルクは700Nm(71.4kgm)/2,500rpmを発生させる、ハイパフォーマンスながら、低回転域から中回転域までスムーズな加速を実現し、どんな場面でも愉しく走れる走行性能が光る。
第41回 K CARオブ・ザ・イヤー「日産 ルークス/三菱 eKクロス/eKスペース」
K CARオブ・ザ・イヤーは日産 ルークス/三菱 eKクロス/eKスペースとなりました。
授賞理由は、実用性の高いスーパーハイトワゴンながら、コントロールのしやすい、安定感の高い走行性能で軽自動車の水準を引き上げた。
内装の質感やシートの座り心地も評価を集め、さらに登録車と同等性能の先進安全運転支援システム「プロパイロット/マイパイロット」の採用も大きな魅力になっている。
日産と三菱自動車から販売される3車種ですが、その高い走行性能に、最新の先進安全運転支援システム、プロパイロット/マイパイロットが採用され、利便性の高さや安心面を大きく向上させ、ワンランク上の軽自動車として評価されている。
さいごに
日本カー・オブ・ザ・イヤーについて、いかがだったでしょうか?
2017年~2019年の間まで、SUVが日本カー・オブ・ザ・イヤーを授賞してきましたが、今回はステーションワゴンタイプのレヴォーグが授賞しました。
昨今のSUV人気から、レヴォーグのようなステーションワゴンが評価されたことで、次世代の流行としての礎を築いた気がします。
輸入車勢の授賞を見ても、それぞれの特徴を最大限に評価され納得のいく結果だと思います。
K CARオブ・ザ・イヤーでは、2年連続の日産・三菱からラインアップされる車種が決定されるなど、頭角を表してきましたね。
この結果を受け、自動車メーカーはさらなるクルマの発展を目指すでしょうから、良い車がどんどん出てくることを期待する。
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