スズキ スペーシアギア(SPACIA GEAR)は、2013年まで販売されていたパレットに代わる後継車として発表され、両側スライドドアや副変速機構付CVTなどパレットの大きな特徴であった部分も継承されている。
2017年より、2代目スペーシアシリーズが2代目となる現行型を発表し、「スペーシア」、「スペーシア カスタム」、「スペーシアギア」と、それぞれ変わったエクステリアデザインを持ち、ユーザーの好みや使用用途によって、選べるデザインとなっている。
今回、紹介するスペーシアギアは、「遊びゴコロにギアを入れろ」というキャッチフレーズでCMキャラクターには「ムロツヨシ」さんを起用しており、ムロツヨシさんの面白い独特なキャラクターでスペーシアギアを紹介し、クルマとCMキャラクターがバッチリ合ってるといった印象を受けました。
それでは、スペーシアギアについてお伝えしていきます。
車名の由来は、英語で空間を表す「Space」からきており、広いスペースを名前からも分かる様にと、スペーシアとなっている。
スペーシアギアの価格は
HYBRID XZ | CVT | 164万4,500円(2WD) | 176万4,400円(4WD) |
HYBRID XZ(ガンメタリック2トーンルーフ仕様車) | CVT | 168万8,500円(2WD) | 180万8,400円(4WD) |
HYBRID XZ TURBO | CVT | 172万7,000円(2WD) | 184万6,900円(4WD) |
HYBRID XZ TURBO(ガンメタリック2トーンルーフ仕様車) | CVT | 177万1,000円(2WD) | 189万0,900円(4WD) |
2種類の選べるエンジンに、低燃費をアシストするマイルドハイブリッド
スペーシア ギアに搭載されるエンジンは、自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類のエンジンに、いずれもマイルドハイブリッドを組み合わせ、状況に応じて極力モーターのみで賄える部分はカバーし、余計な燃料消費を抑え低燃費とスムーズな走りが楽しめる。
スムーズな発進や、パワフルな加速が欲しい時には、ステアリングスイッチにより簡単操作でパワーモードに切り替え可能で、エンジンやCVTの制御変更に加えて、ISGによるモーターアシストをトルクアップさせることで、坂道や高速道路などへの合流時に力強い加速力を発揮し、気持ちのいい俊敏さを与える。
ISGと呼ばれる、モーター機能付発電機には減速エネルギーを効率よく発電させ、エンジン再始動や加速時にモーターによってエンジンをアシストするほか、モーターによるクリープ走行を可能にしている。
組み合わせられる、専用の大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、モーターによるクリープ走行や頻繁に行われるモーターアシストを可能としている。
効率よくエンジンを止めるアイドリングストップシステム
減速時など、ブレーキペダルを踏んで約10km/h以下になると自動でエンジンを停止し、エンジン再始動までのガソリン消費をカットします。
さらにモーターによるクリープ走行時もモーターのみの力で走行するのでガソリン消費が無く、低燃費に貢献している。
空調ユニットに内蔵した蓄冷材によって、アイドリングストップ中でも冷たい風を一定時間キープすることで、暑い日でも快適な空間を保つとともに室温上昇によるエンジンの再始動を遅らせ、低燃費に貢献する、エコクール機能もうれしい。
スペーシアギアの燃費は
HYBRID XZ | JC08モード | 28.2km/L(2WD) | 26.4km/L(4WD) |
HYBRID XZ TURBO | JC08モード | 25.6km/L(2WD) | 24.0km/L(4WD) |
遊べる毎日に、安心の予防安全機能を満載
安心して、楽しくクルマに乗るというコンセプトのもとに、スペーシアギアにもスズキセーフティサポートを搭載し、事故を未然に防いだり運転者の疲労軽減にもつながります。
JNCAPによる、2017年度予防安全性能アセスメントにおいて、「ASV++」を獲得し、優れた予防安全技術であることが評価されている。
車線逸脱警報機能
走行中に左右の区画線を検知して進路を予測し、前方不注意などで車線をはみ出しそうになると、ブザー音などの警報によって運転者に注意を促す。
ふらつき警報機能
走行中に左右の区画線を検知して、自車の走行パターンを計測し車両が蛇行するなど、システムが「ふらつき」と判断した場合、ブザー音などの警報によって運転者に注意を促す。
ハイビームアシスト
ヘッドランプをハイビームにして走行中、前方に対向車や先行車がいたり、明るい場所を走行すると自動でロービームに切り替えし対向車や先行車がいなくなったり、周囲が暗くなると自動でハイビームに戻ります。
標識認識機能[進入禁止]
走行中に進入禁止の標識を検知すると、ヘッドアップディスプレイに進入禁止マークを表示して運転者に知らせ、未然に進入禁止を防ぐ。
先行車発進お知らせ機能
停車中、前のクルマが発進して約5m以上離れても停車し続けた場合、ブザー音やメーター内の表示によって、運転者に先行車の発進をお知らせします。
デュアルセンサーブレーキサポート
システムが衝突のおそれがあると判断すると、警報音(ブザー)やヘッドアップディスプレイなどの表示によって運転者に警告し、ブレーキペダルを踏むと、ブレーキ力をアシストし、衝突の可能性が高まると、自動で強いブレーキをかけ、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図る。
誤発進抑制機能
駐車場などで、前方に壁などがあるにも関わらずシフトをD・M・L(前進)の位置でアクセルペダルを強く踏み込むと、最長約5秒間、エンジン出力を自動的に抑制し急発進・急加速を抑えて、踏みまちがいなどによる衝突回避に貢献する。
後方誤発進抑制機能
後方に障害物があるにも関わらずシフトをR(後退)位置の状態でアクセルペダルを強く踏み込むと、エンジン出力を自動的に抑制して急な後退を防止するので、うっかり誤操作による衝突回避に貢献します。
全方位モニター用カメラ(全方位モニター用カメラパッケージ装着車)
メーカーオプションの「全方位モニター用カメラパッケージ装着車」には、クルマの前後左右に4つのカメラを設置し、別売の対応ナビゲーション(販売会社装着アクセサリー)を装着すれば、クルマを真上から見たような映像などを映し出す「全方位モニター」となります。
見通しの悪い場所で人などが近づいてくるとお知らせする「左右確認サポート機能」も前後に装備し、運転席から見えにくい周辺状況の確認をサポートする。
ヘッドアップディスプレイ(全方位モニター用カメラパッケージ装着車)
運転に必要な情報をフロントガラスにカラーで映し出す、フロントガラス投影式のヘッドアップディスプレイによって、車速やシフト位置、デュアルセンサーブレーキサポートの警告などが、視線の先に焦点を合わせやすいように表示され、メーターパネルを見なくても確認可能となるので、運転者の視線移動や焦点の調節を減らし、安全運転に貢献する。
スペーシアギア用、メッキ仕上げフォグランプガーニッシュになります。
高級感のある見た目になります。
万が一の衝突被害を軽減するスズキの技術
軽量衝撃ボディーTECT(テクト)
ボディーの広範囲に高張力鋼板を使用し、強度を高めながら軽量化も実現している。
さらに、より強度の高い超高張力鋼板も採用し、安全性を高めている。
ボディー構造には、衝突時の衝撃を吸収するクラッシャブル構造や、衝撃を効果的に分散する骨格構造、さらに高強度なキャビン構造など数々の安全技術を投入し、高い衝突安全性能を実現している。
高性能シートベルト
前席のシートベルトには、ベルトを瞬時に引き込むプリテンショナー機構や、胸部への衝撃をやわらげる可変フォースリミッター機構を装備することで、万一の際の安全性を高めている。
SRSエアバッグ&SRSサイドエアバッグ
運転席と助手席SRSエアバッグに加えて、フロントシートSRSサイドエアバッグを全車に標準装備し乗員の保護を高めている。
頚部衝撃緩和フロントシート
後方から低速で追突された際に、シートバックとヘッドレストがカラダ全体を包み込むように受け止め、頚部への衝撃を緩和する。
歩行者障害軽減ボディー
フロントボディー周辺に衝撃吸収構造を採用し、万一の衝突時に歩行者の頭部だけでなく脚部へのダメージ軽減を図る。
様々なシーンを支える、快適装備には使えるがいっぱい
後席の両側には、大きなパワースライドドアを装備し両手がふさがっていても、ボタンひとつで開け閉めできるパワースライドドアを後採用しドアがワイドに開くので、荷物を持ったままでも、乗り降りが楽に行える。
なお、「予約ロック機能」を搭載することで、パワースライドドアが閉まりきる前にドアロックを「予約」できるので、降りたらすぐに次の行動ができる。
さらに、「パワースライドドア一時停止機能」も搭載し、好きな位置で開閉を止められるのでちょっとした荷物の出し入れや雨の吹き込みを避けたい時などに活躍する。
室内空間には、スリムサーキュレーターを採用しているので、前席と後席の温度の偏りを解消して、どの席でも快適に過ごすことができる。
アレンジ多彩のビッグスペースで日常でも、趣味の時間にも対応する自由空間が生まれる
低床&大開口で積み下ろしがしやすい荷室開口部となっており、リヤシートは荷室側からもワンタッチで折りたためる左右独立式を採用している。
シート背面と荷室フロアは、汚れに強い防汚仕様だから、泥のついたシューズや濡れた荷物などを積んでも、拭き取りやすくて安心となっていて、たくさん積めてハードに使える空間が、アクティブな毎日を支える。
2人+大きな荷物
2人+長い荷物
スズキ スペーシアギア用エアコンパネルカバーになります。
サテンシルバー・ピアノブラックの2色展開です。
さいごに
冒頭でお伝えした通り、スペーシアには今回のスペーシア ギアを含め3種類の異なったタイプのクルマを展開しており、スペーシア ギアは完全にアウトドアなどの趣味を楽しむ為のコンセプトの中で造られている事がわかる。
エクステリアデザインでも、他のスペーシアが都会的なテイストを纏っているが、スペーシア ギアは山中や海沿いなどのアウトドアなローションがぴったりとなっているし、防汚素材を使っているラゲージルームなど、キャッチフレーズにある「遊びゴコロにギアを入れろ」というのが、まさに一致するクルマとなっている。
クロカン風のエクステリアから、広々とした車内空間を持ち合わすので、使い勝手は良い
パッケージングである事が分かる。
それに加えて、予防安全技術に関しても十分すぎるほどの機能を持ち合わせており、日常使いでも毎日安心感を乗員に与える。
都会でも、アウトドアでも気兼ねなく使えるスペーシア ギアはオールマイティな軽自動車だ。
この記事の参考URL:https://www.suzuki.co.jp/car/spacia_gear/
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