こんにちは、SCPです。
今回は、今では当たり前の様に自動車メーカー各社が採用している「LEDヘッドライト」について、お伝えしていきます。
筆者が、公道デビューしたのも10数年前の事だ。
その時代では、ヘッドライトと言ったら昔の主流であったハロゲンを光源としたものが多く街に溢れていた。
その当時のクルマのカタログを見ても、オプション設定でHIDやキセノンと呼ばれるハロゲンよりも色味が青白く、遠くを照らし出す光源が出ており、その当時HID光源に憧れたものだ。
それから時は経ちHIDが主流となっていた中、小糸製作所によって当時、世界初となるLEDヘッドライトをレクサスのフラッグシップ、LSに採用された。
この当時は、LED光源を使ったクルマと言うのは、いわゆる高級車に採用される事が多かったが、今の現代では当たり前の様にLEDを使った光源がヘッドライトに限らずテールランプやウィンカーにも採用されている事が多くなった。
そこから、各社LEDヘッドライトの特徴を出す、技術競争に入っていると言っても過言ではない。
そんなところから、今回は各社の特徴のあるLEDヘッドランプについて、メーカーごとに3選出してみましたので、是非読んでいってください。
LEDインテリジェントライトシステム(メルセデス・ベンツ)
メルセデス・ベンツには、LEDインテリジェントライトシステムと呼ばれる、LEDライトを採用しており車両のアクティブセーフティシステムと連動して、明るさや配光パターンを自動的に変化させるようにするなど、安全面において的確なライトをコントロールしている。
LEDインテリジェントライトシステムには、それぞれ個別の役割を持った、光ファイバーによるLEDポジショニングライト/LEDウインカー/LEDカミングホームライト、可変配光タイプのマルチビームLED(アダプティブハイビームアシスト)/LEDロービーム(アクティブライトシステム、ハイウェイモード、フォグランプ強化機能、アダプティブハイビームアシスト・プラス)で構成されている。
フロントウインドウ内側上部に設置されたマルチパーパスカメラとスピード、ステアリング切れ角、ナビゲーションシステムの情報を元に、前走車や対向車の有無、交差点など、前方の道路状況を1秒間に約100回検知しており、それに応じて明るさと配光をリアルタイムに変化させる、革新的なシステムを搭載している。
ヘッドライトをハイビームに固定しておくだけで、前走車や対向車のドライバーを眩惑させることなく、最大限の視界を確保するこのシステムは、メルセデス・ベンツが世界で初めて実用化している。
メルセデス・ベンツの凄いところは、これまでフォグランプをフロントバンパー左右に取り付けられている車種が多かったが、現行車種ではほとんど、外観からひと目で分かるフロントフォグランプの存在は見当たらない。
そこには、ヘッドランプユニットに全て機能を入れることにより従来のようなボディにフロントフォグランプを取り付けることが無くなったことで、デザイン性にも安全性をも両立出来たことが感心する部分である。
マトリクスLEDヘッドライト(アウディ)
アウディには、マトリクスLEDヘッドライトと呼ばれるアウディ独自のヘッドランプシステムを持っています。
マトリクスLEDヘッドライトシステムには、個々に点灯・消灯できる25個の小さなLEDから構成されており、それぞれのLEDが独立して電子制御されており、その照射パターンはなんと驚きの「約10億通り」となっている。
その豊富な照射パターンを活かして、世界初の幻惑防止ハイビームを生み出した。
そのシステムとは、フロント部分にあるカメラが対向車や前方を走る車が発する光を検知することで自動的にその部分だけをロービームに切り替えることが可能としているので、ハイビームのまま走行して自動的に対向車や前方を走る車だけをハイビームの照射範囲から除外することができる。
このシステムによって手動でライトを切り替えることなく、必要な部分を常にハイビームで照らし続けながら走行することが可能なので運転者は、歩行者等の発見も早く行え安全性が増す。
アダプティブLEDヘッドライト[ALH](マツダ)
マツダにも、先進LEDヘッドランプシステムのアダプティブLEDヘッドライトが搭載されています。
アダプティブLEDヘッドライトには、上述した2メーカーと同様、照射範囲を自動でコントロールが可能で、様々な夜間のシーンで運転に安心を与える。
グレアフリー(防眩)ハイビーム
ALHのハイビームには、4ブロックに分かれたLEDを個別に点灯・消灯できる方式を採用しており、ハイビームでの走行を基本として、フロントガラスに設置したカメラで対向車のヘッドランプや先行車のテールランプなどを検知すると、その部分を含むブロックのLEDを消灯して照射範囲をコントロールします。
相手に眩しい思いをさせることなく、ハイビームの優れた視認性を確保できる。
システム作動は、約40km/h以上での走行時に作動します。
ワイド配光ロービーム
約40km/h以下での走行時に、これまでのロービームでは光が届かなかった左右方向を、ヘッドライトの外側に備えたワイド配光ロービームで照らし出し、夜間の交差点などでの視認性を高める。
ハイウェイモード
約95km/h以上の高速走行時にヘッドランプの光軸を自動で上げ、より遠方の視認性を向上。標識や障害物などのより早い認知をサポートする。
様々な型式に適合する、LEDヘッドライトになります。
ご自身の車種のヘッドライトの型式を確認してください。
さいごに
LEDヘッドライトは、日々進化を続けていっています。
このように、紹介してきたがアウディのマトリクスLEDはライト系の演出を得意とするアウディとしては自信作のひとつであるし、シーケンシャルウィンカーを初採用したのもアウディなので相当ライトのシステムについては、突出しているメーカーと言えるだろう。
メルセデス・ベンツのLEDライトシステムも素晴らしく、筆者の乗っているCクラス(W205)でもレバーをハイビームの位置にしておくと、街灯の少ない暗い夜道などで歩道だけに対してハイビームをするように制御するなど、運転していてヘッドライトの照射範囲が変わる姿は見ていて楽しいし、ものすごく安全度が高まる、良い機能だなと感じる。
マツダのアダプティブLEDヘッドライトも、この2社と同等の性能を持ち合わせているので素晴らしい機能と言える。
今では、光源がLEDが主流になりつつあるが、今後も新しい光源が出てくる事を期待している。
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