三菱の中でも、一番小さいサイズのSUVであるRVR(アールブイアール)は現行の3代目になる前の初代と2代目は、トールワゴンして当時スライドドアを採用していたことから使い勝手の良さに好評を受けてた車種だ。
その後、オフロード走行を意識した「スポーツギア(SPORTS GEAR)」グレードを設定するなどして、他社にはない独自の路線が受け、初代は特に好セールスを記録したがRVブームの終焉とともに販売台数も下降していった。
現行型である3代目では、全く初代と2代目のテイストから完全に脱却しクロスオーバーSUVとして生まれ変わった。
初代や2代目から全く異なるジャンルとして生まれ変わったRVRの魅力について掘り下げていく。
RVRの価格は
M | 214万3,900円(2WD) | 238万4,800円(4WD) |
G | 231万4,400円(2WD) | 255万5,300円(4WD) |
Black Edition | 244万8,600円(2WD) | 268万9,500円(4WD) |
日常から遠出のシーン等どんな時でも愉しめる走り
RVRには、スポーティな走りと環境性能を追求した1.8L MIVEC SOHC 16VALVE エンジンを搭載し力強い走りを実現するとともに優れた燃費性能を発揮します。
燃費 | WLTCモード | 13.8km/L(2WD) | 12.8km/L(4WD) |
最高出力 | 138ps/6,000rpm | ||
最大出力 | 17.5kgf・m/4,200rpm |
スポーティな走りを実現するCVT
滑らかな走りと低燃費を両立するINVECS-Ⅲ 6速スポーツモードCVTを採用しており、6速スポーツモードではパドルシフトによりマニュアル感覚のシフトワークが楽しめ、新たに設定されたMポジションでは停車時でも6速スポーツモードが解除されることがないので、6速を駆使したスポーティな走りをより満喫することが可能となっている。
4WD車には、3つのドライブモードを設定し状況に応じた走りができる
電子制御4WDを備え路面状況や走行条件に応じて、前後に駆動力を適切に配分する「4WDオート」、強力なトラクションが得られる「4WDロック」、燃費のよい「2WD」の3つのモードを設定可能だ。
高いヒップポイントにより見晴らしがよく安全な運転に寄与する
RVRは高いヒップポイントとボンネットフードを前傾させた設計により、運転しやすい良好な視界を実現しており、交差点などでも車両や歩行者を確認しやすく、安心して運転できる。
また、ヒップポイントが高いため乗り降りも楽に行える。
三菱 e-Assistをはじめとする安全運転支援で運転者や同乗者に安心を与える
衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)
レーザーレーダーとフロントカメラにより前方車両や歩行者を検知し、衝突の危険があると判断したときに、警報ブザーとメーター表示で注意を促しブレーキを制御して衝突回避または衝突被害の軽減をアシストする。
オートマチックハイビーム
対向車や先行車、道路周辺の明るさを検知しハイビームとロービームを切り替えることにより、遠方視認性を高めるとともに、切り替え忘れや手動操作の煩わしさを軽減する。
誤発進抑制機能(前進時)
ーザーレーダーにより前方に車両や壁等の障害物を検知している状態で、踏み間違いなどの操作ミスによってアクセルペダルを素早く強く踏み込んだ場合、警報ブザーとメーター表示で注意を促します。
さらにエンジン出力を抑制し発進をゆるやかにすることで、衝突被害の軽減をアシストする。
車線逸脱警報システム(LDW)
フロントカメラにより、前方の車線位置を監視するとともに車線を外れそうになると、警報ブザーとインフォメーション画面表示で運転者に注意を促します。
後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)[BSW/LCA]
リヤの電波式レーダーが死角になりやすい斜め後方・隣レーン後方からの接近車両を検知し、ドアミラーインジケーターの点灯で車両の存在を告知します。
その状態で車両のいる方向にウインカーを出すと警報ブザーとドアミラーインジケーターの点滅でより強く注意を促す。
後退時車両検知警報システム(RCTA)
リヤバンパー内に取り付けられた電波式レーダーにより、ドライバーの死角になりやすい斜め後方や後方に近づいてくる車両を検知します。
駐車場などから後退して出庫する際、接近してくる車両を検知すると、ドアミラーインジケーターの点滅とブザー音、インフォメーション画面表示で注意を促します。
万一の際に乗員の被害軽減を図る、SRSエアバッグ
全車標準装備の運転席& 助手席SRSエアバッグと運転席SRSニーエアバッグ、さらにメーカーオプションのSRSサイド&カーテンエアバッグで安全性を高めている。
スマホとの連携可能なナビゲーションで運転の楽しみが広がる
今や、当たり前となりつつなるスマホとの連携が可能な、Apple CarPlay(iOS)とAndroid Auto(android)をRVRにも備わっている。
Apple CarPlayでは、ステアリングのボタンの長押しで「Siri」を呼び出し、音声操作で音楽を再生したり電話をかけたり、メッセージを読み上げたり、その他多くのオーディオアプリケーションなどを使用することができます。
Android Autoでは、ステアリングのボタンを長押しして、音声認識を起動しハンズフリー通話はもちろん、Google Play Musicの音楽を楽しんだり、またAWA、Spotify、Amazon Musicなどのアプリに簡単にアクセスできる。
さらには、三菱自動車オリジナルアプリ「週末探検家」と連携することで雲海出現スポットなどアプリ内の絶景スポットを車載のカーナビに送信して、目的地までのナビゲーションを設定することができます。
様々な荷物を余裕で積めるラゲージルーム
RVRは、コンパクトSUVでありながら、効率的な空間設計によりラゲッジルームは5名乗車時でも余裕の広さを確保しています。
またラゲッジルームのフロア下には使い勝手のよい収納スペースとしてラゲッジアンダーボックスも用意しておりあると便利な機能だ。
開口部が広いので、大きな荷物の積み降ろしも楽に行えます。
リヤシートには分割可倒式で思い通りのシートアレンジ
リヤシートは6:4分割可倒式を採用しており、荷物の量や長さ、乗員の人数に合わせてフレキシブルに使いこなすことができます。
ラゲッジルームの両サイドには、ネットなどを引っ掛けて荷物を固定するのに便利なラゲッジフックも用意されている。
小物を収納するのに便利なフロアコンソールボックス/フロントカップホルダー
ちょっとした小物を整理して収納でき、アームレストとしても使えるフロアコンソールボックス。
フタの内側には、ポケットティッシュ入れやペンホルダーも付いていおり、またカップホルダーは前席の使いやすい位置に用意し使いやすさを重視した。
RVRは先代モデルとは全く異なり、ジャンルを超えて生まれ変わった
ここまで、RVRについてお話してきたが正直RVRはもっと売れて良いクルマのひとつに挙げたい。
コンパクトSUVが流行している今、このRVRも検討する余地があるクルマだと思います。
どのグレードにも、安全性能を向上させるe-Assistを標準装備させているし、快適装備であるナビゲーションシステムも各スマホとの連携が可能だし、車内の積載物もよく載せられ、価格も200万円台とお得な感じしか筆者はしない。
ただし、他メーカーでもこの手のクルマが流行っているのでどうしても話題性というのは他車種と比べてしまうとインパクトは少ないのが本音だ。
しかし、この手のコンパクトSUVが流行している中、敢えてこのRVRを検討するのも一つだと思う。
何よりも、コスパが良いのと最新技術が詰まっているのが魅力的だ。
三菱には、これよりも車格が上のアウトランダーやエクリプスクロスといったSUVの中ではメイン的な車種が目立ってばっかりいるが、このRVRも忘れてはいけない存在と思います。
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