プジョー 2008(PEUGEOT 2008)は、2013年より販売されるコンパクトSUVだ。
プジョーのSUVラインアップの中でも、一番コンパクトボディを持つSUVで、全長4,160mm×全幅1,740mm×全高1,570mmと日本の道路交通状況にも適しているサイズが魅力的だ。
2008は、非常に販売が好調で、登場からわずか2ヶ月でヨーロッパ全体で2万6,000台以上を受注した。
その後も、受注は右肩上がりを続け、生産工場では増産体制を続け、発売開始から1年を迎える前に累計生産台数が10万台に到達したのだった。
日本では、2014年2月15日から販売開始し、改良を重ね走行性能や快適装備、安全装備などを充実させ現在に至る。
今回は、プジョー 2008について紹介します。
2008の価格は
2008 CROSSCITY | 274万9,000円 |
2008 GT Line Black Pack | 305万5,000円 |
プジョーのアイデンティティが詰まった、エクステリアデザイン
2008は、コンパクトSUVとは思えない力強いエクステリアデザインを持つ。
フロントフェイスには、水平基調のボンネットに直立した大型グリルが精悍さを演出し、サイドビューでは力強く張り出したホイールアーチと、フロントとリアのアンダーガードを備え本物のSUVに相応しいエネルギッシュなデザインが特徴的だ。
ディティールでは、ブラックとクロームで鮮やかに彩られたヘッドライトにより引き締め効果を高め、テールライトには、LIONʼS CLAW(ライオンの鉤爪)と称されるデザインにより、ひと目でプジョー社であることが分かります。
フロントグリル内と、テールゲートにはプジョーのブランドアイデンティティの力強いシンボルである、ライオンエンブレムが輝きを放つ。
i-Cockpitと呼ばれる、こだわり抜いたインテリアデザイン
プジョーのコックピットには、intensive-強く、innovative-革新的に、intuitive-直感的に。という「i」のコンセプトのもとに、プジョーが描いたコックピットの未来像を演出しています。
このことから、ヘッドアップインストルメントパネル、タッチスクリーン、小径ステアリングホイールで構成され、必要な情報をシンプルに、スピーディに、正確にドライバーに伝え、直感的な操作を可能にしている。
強力なトルクと、優れたレスポンスを実現するエンジン&トランスミッション
2008に搭載されるエンジンは、1.2L PureTechターボガソリンエンジンとなり、最高出力81kW(110ps)/5,500rpm、最大トルク205Nm/1,500rpmを発揮します。
トランスミッションには、6速オートマチック・トランスミッション(EAT6)との組み合わせで、トルクフルでスムーズな走りと優れた燃費性能を両立している。
なお、このエンジンはインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2018の1.0~1.4L部門で4年連続の最優秀賞に選ばれた、優秀なエンジンとなっている。
2008の燃費は
JC08モード | 17.3km/L |
走行性能のポテンシャルを引き出すグリップコントロールと先進の安全技術
走破性を高めるグリップコントロールと、先進のアシスタンス機能が運転者をサポートし、2008の行動範囲を広げる。
グリップコントロール
優れた走破性を生み出すグリップコントロールは、重量増加とハイコストを強いられる4WDシステムではなく、トラクションコントロールをベースにプログラミングされた最新のシステムとなっている。
路面状況に応じて5つの走行モードを切り替えることで、トラクションコントロールとブレーキが駆動輪を最適に制御し、さらに専用の4シーズンタイヤの性能と併せ、滑りやすい路面でも優れた駆動力を保つ。
走行モードの詳細は、ノーマル(舗装路)、スノー(雪道)、マッド(ぬかるみ)、サンド(砂地)、オフモードとなっている。
アクティブシティブレーキ
約5~30km/hの間で走行中、フロントウィンドウ上部に内蔵されたレーザーセンサーが前方の車両や障害物を検知し、ドライバーが回避操作を行わない場合に自動的にブレーキを作動させる機能で、市街地走行の安全性を高めます。
市街地走行時だけではなく、渋滞中の低速走行時に起こりやすい追突事故などの危険を回避、あるいは衝突の衝撃を軽減し、安心で快適なドライブをサポートする。
パークアシスト(縦列駐車)
縦列駐車の際に、駐車可能なスペースを検知し、そのステアリング操作を自動で行う機能です。
運転者は、シフトチェンジとアクセル・ブレーキ操作だけで駐車ができるので、運転操作の負担が軽減され、難しい縦列駐車が簡単に行なえる。
バックアイカメラ
シフトをバックレンジに入れると、テールゲートに設置されたバックアイカメラにより、車両後方の状況をタッチスクリーンに映し出します。
距離や角度が認識できるガイドラインにより、停車状況が正確に把握できる。
さらに、同時に前後バンパーに内蔵された超音波センサーが車両の前方及び後方の障害物との距離を検知し、タッチスクリーンにスケールを表示します。
障害物に近づくと、警告表示と警告音で注意を促す。
さいごに
プジョー 2008はいかがだったでしょうか?
数あるコンパクトSUVの中で、欧州での人気の高い2008は、日本市場でも十分に通用するクルマといえるだろう。
冒頭でお伝えしたとおり、サイズ感もベストだしダウンサイジングされたエンジンにターボの組み合わせと、日本国内メーカーが出しているコンパクトSUVに通じる部分も日本市場にマッチしていると思う。
敢えて、4WDのラインアップを出さずにテクノロジーでカバーし、軽量化により燃費性能も高めているのも素晴らしい。
プジョーの走りの質感は、2008のようなSUVにも継承しており、昔ながらのプジョーファンはもちろん、プジョーのファーストユーザーにも感動を与えるであろう。
このクラスで200万円台後半の価格設定は、少し高く感じるかもしれないが、国産コンパクトSUVが乱立しているいま、プジョーのアイデンティティが詰まった2008で、他メーカーにはないオシャレ感を前面に出し、さらに走りの面でもモータースポーツで培ってきた性能を体感できるであろう。
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