日に日に浸透してきた「図柄入りナンバープレート」ですが、加えて「都道府県版」の図柄入りナンバープレートの導入が、発表されました。
筆者も以前、東京オリンピック・パラリンピック特別仕様ナンバープレートを交付していたので、また新たな図柄入りナンバープレートが登場するということで、図柄入りナンバープレートに肯定的な筆者は、この都道府県版の図柄入りナンバープレートの登場を楽しみにしています。
これまでは、都道府県内の各地域に与えられていた図柄入りナンバープレートだったので、その図柄入りナンバープレートを交付する管轄内でしか交付できなかったのですが、今では「全国版図柄入りナンバー」として、誰でも交付することのできるナンバープレートが登場しました。
そして、今回は「都道府県版」の図柄入りナンバープレートが登場します。
これまで、都道府県内の地域に与えられるナンバープレートだった為、同じ都道府県内の地域でも図柄入りナンバープレートが交付されていない地域もありました。
これにより、ユーザーのナンバープレートの選択肢が増え、今後も図柄入りナンバープレートの普及が広まっていくと思います。
それでは、今回はこれから導入される「都道府県版」ナンバープレートについてお話します。
新たに導入される都道府県版図柄入りナンバーとは
図柄入りナンバーは、地域の名所や名産品などの観光資源を描き、「走る広告塔」として魅力を発信しようという国土交通省の取り組みです。
2022年4月からの地方版「第3弾」では都道府県単位の導入が可能になったため、各都道府県による国土交通省に申請することが可能となった。
申請の発表を行った、各都道府県について紹介します。
栃木県版図柄入りナンバープレート
栃木県では、県の魅力を発信するために県の特産品である「いちご」のイラストを入れ、2023年10月からの交付を目指している。
これにより、ナンバープレートのデザイン案を、募集することになり、募集の期間は2022年7月26日(火)から2022年8月31日(水)15時まで募集をしています。
全国どの地域を走っても栃木県のナンバープレートと認知できるデザインとして、生産量が53年連続日本一であり、本県を代表する地域資源としての認知度が高い「いちご」を条件としている。
デザイン案の主な条件としては、
1.「いちご」を使用したデザインとすること
(1)「いちご」の実(花托)に加えて、花・葉・茎等のいずれか、あるいは、いずれもがデザインの要素として含まれていて良いものとする。
(2)「いちご」以外の、特定の地域資源(景勝地、名産品、動物、人物、とちまるくん等)と認識されるモチーフは使用しないこと。
2.県民が愛着を持ち、使用したくなるようなデザインとすること
応募資格に関しては、日本在住の個人(国籍・年齢・経験・受賞歴の有無等は問いません。)
※「日本在住」とは、少なくとも、応募する日から国土交通省への提案が終わるまでの間とします。
応募点数は、1人何作品でも応募ができるが、応募申請書1点につき1作品として応募することが条件だ。
最優秀賞(1作品)に関しては、賞状及び賞金として20万円が贈呈され、優秀賞(数作品)については賞状が贈呈されます。※すでに終了しております。
群馬県版図柄入りナンバープレート
群馬県でも、同様に県の魅力を発信するために「群馬県版」の図柄入りナンバーの導入を発表しました。
導入予定のスケジュールに関しては、
2022年8月下旬に、導入表明書を国土交通省に提出
2022年9月下旬に、導入申込書を国土交通省に提出
2022年10月頃に、県民アンケートを実施(県民のみなさんに複数の図柄案をお示しし、ご意見をお伺いします。)
2022年11月下旬には、図柄を決定し、国土交通省に提出
2023年10月頃に、群馬県版図柄入りナンバーの交付開始
というような予定になっています。
現段階の話ですが、栃木県のようにデザイン案を日本全国から募集するのではなく、群馬県内で決定していくことがより地域密着な感じがしますね。
そして、図柄のモチーフは群馬県のマスコットキャラクターである「ぐんまちゃん」があしらわれたデザインになるとのことです。
群馬県の図柄入りナンバーについての詳細はこちら(群馬県ホームページ内)を御覧ください。
東京都版図柄入りナンバープレート
東京都は、地域振興と観光振興のため、東京都単位の図柄入りナンバープレートの導入に向けて進めることとなりました。
導入にあたりましては、都民の皆様や都内区市町村の意向を確認しながら進めていくとのことだ。
導入予定のスケジュールに関しては、
2022年8月31日に、都から国への導入の意向を表明
2022年9月30日に、都から国への導入の申込み(要件として、都民の賛同と区市町村の過半数の同意)
2022年11月30日に、都から国への図柄の提案(要件として、都民の賛同)
2023年10月頃、交付開始
となっている。
図柄のデザインなどについては、未発表なので随時更新していきます。
東京都版図柄入りナンバーについての詳細は、こちら(東京都ホームページ内)を御覧ください。
トヨタ純正のナンバーフレームになります。
希望ナンバーに関してはこちらから
さいごに
個人的には、図柄入りナンバーに関しては大賛成なので、今回の都道府県版の図柄入りナンバーの導入はさらにその地域の魅力を発信できる良いツールだと思います。
ただ、筆者の体感でしかないですが、それでも図柄入りナンバーの普及率は、中々多くはないと思います。
しかし、このように都道府県版の図柄入りナンバーが導入されることにより、その地域内で図柄入りナンバーが選択できなかった方も、図柄入りナンバーを交付することができるので普及率が増えるかもしれません。
今後、徐々に図柄入りナンバーが普及していき、街中を走るクルマのナンバープレートが彩られ華やかになっていくのを期待します。
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