ボルボ V60(VOLVO ブイロクジュウ)は、2010年に初代モデルが登場し8年間の時を経て、2018年に2代目となる現行型が登場した。
2010年に登場した2代目S60のワゴンモデルとしてモンディアル・ド・ロトモビルで公開されたコンセプトカー「V60コンセプト」をルーツとしており、ボルボとしてはV70とV50に続く第3のステーションワゴンという位置づけとなり、車格は両車の中間となるミドルサイズステーションワゴンとなっている。
2代目V60には、同社のXC60及び90シリーズと共通の、SPA(Scalable Product Architecture、スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ)プラットフォームを採用しており、特長としてはボルボの長年のこだわりでもある「乗員を守る」「衝突を回避する」という面でも安全性を高める構造としていたり、将来の各種電動デバイスや先進安全技術の搭載にも対応可能としている他、パワートレインの総電動化を見据えた、最新のプラットフォームを採用している。
ボディサイズは、全長4,760mm×全幅1,850mm×全高1,435mm、ホイールベースは2,870mmとなっており、先代モデルに比べ全長が125mm拡大し、全幅が15mm縮小し、全高が45mm低くなっており、走行性能や室内スペースの十分な確保など、より上質なものへと生まれ変わった。
それでは、今回はV60について紹介します。
V60の価格は
グレード | エンジン | 駆動方式 | 価格 |
V60 B4 Momentum | 2.0L ターボ+電気モーター | FF | 499万0,000円 |
V60 B5 Inscription | 2.0L ターボ+電気モーター | FF | 624万0,000円 |
V60 B5 R-Design | 2.0L ターボ+電気モーター | FF | 624万0,000円 |
V60 Recharge Plug-in hybrid T6 AWD Inscription Expression | 2.0L ターボ&スーパーチャージャー+電気モーター | AWD | 684万0,000円 |
V60 Recharge Plug-in hybrid T6 AWD Inscription | 2.0L ターボ&スーパーチャージャー+電気モーター | AWD | 799万0,000円 |
- 躍動感あふれる北欧デザインのエクステリアデザインと、心ときめくインテリア
- 心躍らされる走りを体験できる2種類のハイブリッドエンジンが織りなす走行性能
- ボルボの先進安全・運転支援機能のインテリセーフをV60全車に標準装備
- City Safety(衝突回避・被害軽減ブレーキシステム)
- 歩行者・サイクリスト・大型動物検知機能(夜間含む)
- インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)
- 対向車対応機能
- ステアリング・サポート(衝突回避支援機能)
- オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)
- LKA(レーン・キーピング・エイド)
- DAC(ドライバー・アラート・コントロール)
- RSI(ロード・サイン・インフォメーション)
- ランオフロード・ミティゲーション(道路逸脱回避支援機能)
- ステアリング・アシスト付BLIS(後車衝突回避支援機能付ブラインドスポット・ インフォメーション・システム)
- 衝突回避・被害軽減ブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)
- 被追突時警告機能(静止時ブレーキ維持機能付)
- 全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
- パイロット・アシスト(車線維持支援機能)
- フル・アクティブ・ハイビーム(LEDヘッドライト)
- 360°ビューカメラ
- アクティブボンネット(歩行者保護機能)
- 衝撃吸収機構付フロントシート
- 衝突時ブレーキペダルリリース機能
- デュアルモード・エアバッグ(運転席/助手席)
- 電動プリクラッシュ・テンショナー付フロントシートベルト
- WHIPS(後部衝撃吸収リクライニング機構付フロントシート)
- 日常や旅行などのアクティビティにも快適に過ごせるユーティリティ
- さいごに
躍動感あふれる北欧デザインのエクステリアデザインと、心ときめくインテリア
清潔感のあるラインによって明確な意図のもとに描き出されたV60のエクステリアには、良質な北欧デザインそのものといえる。
ダイナミックにしてエレガントなV60の佇まいには、エステートとしての自信が満ちあふれている。
堂々としたフロントグリルは気品高く、彫刻を思わせるボディサイドの造形がアスリートとしての資質を強く印象づけ、強く張りのあるリアショルダーには運動性能の高さを示すディテールとなっており、リアエンドまで延びるワイドなサイドウインドーは実用性の高さを伝えるとともに、日差しが降り注ぐ明るい室内環境を作り出す役割も果たしている。
新世代ボルボを象徴し視覚に訴えかけるライティング
現行モデルラインアップに採用されている、T字型の「トールハンマー」をモチーフにしたTシェイプのLEDデイタイム・ランニング・ライトを内蔵し、独自のビジュアルを演出するLEDヘッドライトはV60にも、もちろん採用されている。
夜間の良好な視界を確保するための先進的なライティング技術が採用されており、ハイビームの配光パターンを適切に制御し、他の道路利用者を眩惑することなく可能な限り広い照射範囲を確保するフル・アクティブ・ハイビームとなっている。
また、LEDヘッドライトの照射方向を最大30°の範囲でステアリング操作に連動させるアクティブベンディング機能を持ち、暗闇の先へと延びるコーナーでも進行方向を明るく照らし出します。
乗り込んだ瞬間から美しさを感じるインテリア
つややかなタッチスクリーン式センターディスプレイやメタル仕上げのルーバーを縦に配置した特徴的なエアベントなど、キャビンのいたるところに目を奪われるディテールが散りばめられている。
エアベントのノブ、エンジンスタートボタン、ドライブモード・セッティングの柔らかなダイヤ目のローレット、そしてステアリングホイールなど、宝飾品を思わせる美しいインテリアがキャビンを演出します。
キャビンを彩るマテリアルには、スウェーデンらしさあふれる現代的ラグジュアリー感を高めるものばかりを厳選している。
Inscriptionに採用されている、スウェーデン・オレフォス社のクリスタル・シフトノブは、熟練した職人が一つ一つ手作業で完成させた作品はシンプルな造形でありながら気品を感じさせ、夜間にはイルミネーションの輝きがインテリアを彩る。
そして独自の処理と高度なクラフトマンシップよって仕上げられたドリフト・ウッド・パネルや、鮮やかな色使いを見せるリニアライム・ウッドも、表情の美しさだけでなくその手触りを通じて、天然素材の温もりを大切にする北欧ならでは逸品となっている。
電動パノラマガラスサンルーフ(チルトアップ機構付)[Recharge Plug-in hybrid T6 AWDに標準装備、他モデルにオプション設定]
V60のキャビンにあふれるほどの自然の光を取り入れることのできる、電動パノラマガラスサンルーフは前後席の両方をカバーできるほどの大きさで、どのシートに座っていても光を満喫できます。
暑さや紫外線を和らげる濃色ガラスに加えて電動サンシェードも備えられているので、日差しの強い日でも安心できる設計となっている。
また、フロント側はボタン操作でチルトアップや開閉が可能なので、短時間で換気したいときなどに役立ちます。
なお、サンルーフを開けたままクルマを降りてしまってもリモコンキーのロックボタンやドアハンドルボタンでも車外から閉じることができます。
心躍らされる走りを体験できる2種類のハイブリッドエンジンが織りなす走行性能
胸がすくような走りの体験と時代が求める地球環境への配慮と、相反する要素を両立させるためにボルボが取り組んでいるのが電動化となっている。
V60はプラグインハイブリッドと48Vハイブリッドの2種類のハイブリッドを採用し、これからの高級車に求められる走行性能と環境性能の両立に、新たな基準を示します。
EV走行も可能なプラグインハイブリッド[Recharge Plug-in hybrid T6 AWDに搭載]
Recharge Plug-in hybridパワートレインは、ターボチャージャーとスーパーチャージャーの、2つの過給機を備えるパワフルなガソリンエンジンで前輪を駆動させ、電気だけの走行を可能とする電気モーターで後輪を駆動する2つの役割を果たしています。
ギアトロニック付8速オートマチック・トランスミッションとの組み合わせにより、発進した瞬間から力強くスムーズな加速と高い静粛性を実現し、また、必要に応じてエンジンと電気モーターを同時に使用することで、オンデマンドAWDとして路面状況を問わず高い走行安定性を確保し、ゆとりあるパワーを効率よく路面へと伝達します。
エンジン作動による充電の他、外部電源と専用ケーブルを接続し充電することも可能となっている。
際立つ俊敏なレスポンスが魅力の48Vハイブリッド[B4 Momentum、B5 Inscription、B5 R-Designに搭載]
新開発のISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)がエンジン始動や発進加速をアシストし、静かで上質なドライビングフィールと、効率に優れた走りを実現します。
ブースト機能により動力性能をアシストし、エンジン始動時の静粛性の高さや様々なドライビングシーンでアクセルを踏み込んだ瞬間からスムーズに湧き上がるパワーを実感できます。
回生ブレーキ機構はブレーキ時の負荷を電気エネルギーに変換し、48Vバッテリーに蓄電し、気筒休止機構はエンジンが低負荷時に燃料消費を抑制します。
特別に意識をすることなく、日常のドライビングにおいて、スムーズで俊敏なレスポンス、そして環境性能の高い走りを実現しています。
ドライブモード・セッティング
ドライブモード・セッティングは、そのときの気分や状況に応じて走行特性を切り替えることができます。
ドライブモードはフロントシート間に設置されたローラースイッチで選択することができ、エンジン、オートマチック・トランスミッション、ステアリング、ブレーキ、スポーツモード付ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)、エンジン・Start/Stop機能の各特性が最適な状態に切り替わるので、3つのセッティングから好みに合わせて選ぶことが出来る。
さらに、各特性を自由に組み合わせることのできる「Individual」モードも用意されており、自分だけのオリジナルな走りを実現できます。
ドライビングモード選択式FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャシー
ドライブモード・セッティングを切り替えると、FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャシーのサスペンション特性も連動して、サスペンションのダンパー減衰力を電子制御し、V60のパフォーマンスを運転者の意思に応じて最適化する装備だ。
1秒間に500回もの演算により走行中の路面状況と現在のドライビングスタイルを分析し、それに合わせてダンパーの応答性を調整することで、快適性とコントロール性の最適なバランスを実現します。
「Comfort」モードでは乗り心地がよりなめらかに、「Dynamic」モードではハンドリングと応答性がよりシャープに変更される。
「Individual」モードでは各特性を個別に組み合わせ、運転者オリジナルのセッティングを作ることも可能です。
ボルボの先進安全・運転支援機能のインテリセーフをV60全車に標準装備
レーダーやカメラを使い、他の車両や歩行者、サイクリスト、大型動物との衝突を回避または衝突被害を軽減するための警告およびブレーキ作動を行うCity Safetyや、主に高速道路において、設定された速度を上限に前方を走行する他の車両との車間距離や速度を調整するアダプティブクルーズコントロール、さらに軽く手を添えているだけで、車線を走り続けられるようにハンドル操作をアシストし、運転者の疲労を軽減するパイロットアシストなど、数多くの先進安全・運転支援機能が、ドライブをサポートします。
City Safety(衝突回避・被害軽減ブレーキシステム)
ミリ波レーダーとカメラを使用し、他の車両や歩行者、サイクリスト、大型動物と衝突の危険がある場合、警告やブレーキを作動させ、衝突の回避または被害軽減を支援する。
また、交差点右折時の対向車の動きを監視し、必要に応じてブレーキを作動させるインターセクションサポート(右折時対向車検知機能)や、対向車線から進入してきた車両との衝突被害を軽減する対向車対応機能も備わっている。
歩行者・サイクリスト・大型動物検知機能(夜間含む)
昼間だけでなく薄暗い環境下でも自車前方の歩行者やサイクリストを識別し、衝突の危険が生じた際には運転者へ警告します。
適切な回避操作が行われなければ被害軽減ブレーキを作動させます。
大型動物検知機能は、前方のヘラジカやトナカイ、馬などの大型動物を検知し、衝突の危険を察知した際には運転者へ警告を行い、必要に応じ被害軽減ブレーキを作動させます。
インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)
交差点を右折しようとしている際に対向車の動向を監視し、対向車と衝突する危険度が高いと予測された場合は被害軽減ブレーキを作動させ、交差点内での対向車との衝突被害の軽減をサポートします。
こうした状況では、車両が危険を検知してから衝突を回避する操作を実行するまでに時間的な余裕がないため、衝突警告を発すると同時にフルブレーキを作動させます。
対向車対応機能
対向車線から自車の走行車線へと進入してきた対向車の接近を検知する、ボルボ初の革新的な安全機能で、衝突を回避できないと判断された場合、衝突による被害を抑えるため、被害軽減ブレーキを作動させます。
ステアリング・サポート(衝突回避支援機能)
ステアリング・サポート機能は、被害軽減ブレーキだけでは衝突を回避できない場合に、ステアリング操作を補って障害物の回避を支援する安全技術です。
運転者によるステアリング操作が障害物の回避に不十分であれば、適切な操作量を確保できるようにステアリング操作を補助すると同時に、前後内輪のブレーキを作動させ、緊急回避操作を安全に行えるように支援します。
オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)
ステアリング操作をアシストし、対向車との衝突回避を支援する機能となっており、意図せずセンターラインを越えて対向車線へ進入し、対向車と衝突する危険があると判断されると、速やかに元の走行車線へ復帰できるようにステアリングを自動修正します。
車線境界線がはっきりと視認できる道路で、車速60km/hから140km/hで作動します。
LKA(レーン・キーピング・エイド)
進行方向の車線を監視し、無意識のうちに走行中の車線を逸脱しそうになっていると判断された場合に、走行中の車線を保持できるようにステアリングを穏やかにアシストします。
ステアリングのアシストでは不十分な場合、あるいは隣接する車線へと進入してしまった場合は、警告音やステアリングホイールの振動で注意を促します。
DAC(ドライバー・アラート・コントロール)
左右車線(走行区分線)と自車の位置関係をカメラで監視するとともに、運転者のステアリング操作を監視するシステムです。
運転中の眠気や注意力低下による運転のふらつきなど異常な走行状況を感知すると、警告音で運転者の注意を喚起し、休憩を促すメッセージとコーヒーカップのマークをデジタル液晶ドライバー・ディスプレイ内に表示します。
RSI(ロード・サイン・インフォメーション)
制限速度や追い越し禁止などの重要な道路標識をカメラで読み取り、デジタル液晶ドライバー・ディスプレイ内に表示します。
刻々と変化する道路標識の情報をわかりやすく伝え、運転に必要な情報の見逃しを防ぎます。
速度警告機能では、制限速度を超過したときに標識のシンボルを一時的に点滅させるように設定することができます。
ランオフロード・ミティゲーション(道路逸脱回避支援機能)
道路からの逸脱を防止するため、ステアリング操作をサポートする機能です。
車速65km/hから140km/hの範囲で走行中、意図せず道路から逸脱するようなステアリング操作が行われたことを検知すると、ステアリング操作への介入とともに、必要に応じて被害軽減ブレーキを作動させて危険回避をサポートします。
ステアリング・アシスト付BLIS(後車衝突回避支援機能付ブラインドスポット・ インフォメーション・システム)
リアバンパー左右に内蔵されたミリ波レーダーにより、後方から接近する車両の存在を知らせるBLISに、ステアリング・アシストが加わりました。
ドアミラーガラスに内蔵されたインジケーターが点灯中に車線変更または無意識に自車線から逸脱した際に、隣接車線の車両と衝突する危険度が高いと判断されると、元の車線へ戻るようにステアリングを自動修正し、衝突回避を支援する。
衝突回避・被害軽減ブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)
駐車スペースから後退して出庫するときの安全を確保するための装備です。
リアバンパーに内蔵されたミリ波レーダーによって、接近する車両、歩行者やサイクリストの存在を検知し、検知された場合は警告音で運転者に知らせるとともに、必要に応じて被害軽減ブレーキを作動させ、衝突の回避または衝突被害の低減をサポートします。
被追突時警告機能(静止時ブレーキ維持機能付)
後方から接近する車両が自車に追突する危険を検知すると、ハザードランプを通常よりも速く点滅させて後方の運転者に注意を促します。
衝突の危険が迫ると、フロントのシートベルトを自動的に巻き取り、乗員を衝撃から保護し、さらに、自車が停止している状態ならあわせて被害軽減ブレーキを作動させ、2次被害の衝突を防ぎます。
全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
設定した速度を上限として、前方車両との車間距離を自動的に調整しながら加速、巡航、減速を交通の流れに合わせて自動で行い、長距離ドライブの疲労を軽減します。
停止した場合は、ブレーキ作動状態を維持し、車速70km/hを超えて先行車に追従している際にウインカーを操作して追い越す意思を示すと、車両を一時的に加速させてスムーズな追い越しを支援する「追い越しアシスト」機能も備えています。
パイロット・アシスト(車線維持支援機能)
全車速追従機能付ACCを設定して高速道路などを走行中にパイロット・アシストを作動させると、車線を維持するためにステアリングを穏やかに自動修正するステアリング・アシストが働き、わずかなステアリング操作で車線の中央を保持できるよう支援します。
この機能は渋滞中でも車線を維持するようにステアリング操作をアシストし、前走車や隣接車線の他車と接触するリスクを低減させて運転者の疲労を軽減し、単独走行中でも作動させることができます。
フル・アクティブ・ハイビーム(LEDヘッドライト)
対向車両や先行車両への眩惑を防ぐように、ハイビームの配光エリアを自動調節する機能です。
ハイビームで走行中に対向車が来たとき、または前走車に追いついたときに、相手車両の運転者に向けられる部分のみを遮光します。
ハロゲンライトの2倍以上の明るさを誇るLEDヘッドライトは照射エリアを最大限に確保できるので、高い視認性で、対向車や先行車が存在する状況でも、夜間走行時の安全性向上に寄与します。
360°ビューカメラ
車両の周囲に装備されている4個のカメラを使用して真上から見下ろしている映像を作成し、センターディスプレイに表示します。
自車と周囲との位置関係をひと目で確認することができ、障害物の有無などの周辺状況を把握しやすくなります。
リバースギアにシフトすることで、センターディスプレイに360°ビューの映像を表示できるほか、ステアリングホイールの操作に応じて自車の予想進路をガイドラインで案内するリアビューカメラの映像を表示することも可能です。
アクティブボンネット(歩行者保護機能)
車速25km/h~50km/hで走行中に、フロントバンパーに取り付けられた5つの加速度センサーが歩行者との衝突を検知すると作動します。
エンジンルーム後部に装着されたパイロテクニックピストンがボンネットの後ろ側を持ち上げ、ボンネットとエンジンの間に空間を作り、この空間がボンネットに加わった衝撃を吸収する役割を果たし、歩行者の頭部への衝撃を低減することで負傷の程度を緩和します。
衝撃吸収機構付フロントシート
道路からの逸脱などによる落下の際に乗員の脊柱を保護するための、垂直方向の衝撃を吸収する独自の構造が取り入れられています。
衝突時ブレーキペダルリリース機能
正面衝突が発生した際に、ブレーキペダルを踏む右足の負傷するリスクを低減する機能が備えられています。
ブレーキペダルの可動範囲を制限している機構を火薬点火装置によって瞬時に取り払い、通常時よりもさらに押し込めるようにするもので、この機能は、シートベルト・プリテンショナーやフロント・エアバッグと同じセンサーで起動します。
デュアルモード・エアバッグ(運転席/助手席)
2つの膨張パターンが設定されたフロントシート用デュアルモード・エアバッグは、衝突時に加わる衝撃が極めて小さい場合、エアバッグは開かず、プリテンショナー付シートベルトを介して運転者や同乗者を拘束します。
電動プリクラッシュ・テンショナー付フロントシートベルト
フロントシートベルトにはプリテンショナーとフォースリミッターに加えて、電動式のシートベルト巻き取り装置(電動プリクラッシュ・テンショナー)を採用しています。
各種センサーが衝突の危険を察知すると、事前にフロントシートベルトを巻き取ることで乗員をシートに拘束し、衝撃に備えます。
巻き取る力は状況により変化し、最大10秒間、乗員の身体を適切に保持して安全を確保します。
WHIPS(後部衝撃吸収リクライニング機構付フロントシート)
事故の種類によっては、シートクッションに向かって下方向の非常に強い力が乗員の身体に加わります。
それにより、一見したところではそれほど深刻ではないと思える事故でも、重大な脊椎損傷へとつながる危険性があります。
ボルボ車のフロントシートクッションは、そのような重大事故においても衝撃のエネルギーを吸収することのできる機構を備えており、衝突や事故の際に乗員が負傷するリスクを低減します。
日常や旅行などのアクティビティにも快適に過ごせるユーティリティ
様々なシーンで活躍するラゲッジスペース
積み込む荷物に合わせて倒す側を使い分けることのできる、リアシートの60:40分割可倒式シートバックにより、最大限に荷物を積むことができます。
しかも、どちら側を倒してもラゲッジフロアはフルフラットになり、また、ボタンひとつで操作できる電動式を採用しており、シートバックに連動してヘッドレストも自動的に折りたたまれます。
ラゲッジスペースではフロア下にもストレージを設えることで、リアシートのシートバックの高さまでで529Lの容量を確保し、リアシートのシートバックを折りたためば1,441Lにまで拡大できます。
パワーテールゲート
荷物を積み降ろしする際に便利なパワーテールゲートの操作ボタンは、リモコンキー、テールゲート、ダッシュボードの3カ所に設置されています。
両手が荷物でふさがっているときでも、リアバンパーの下で足を動かすだけで、パワーテールゲートに組み合わされたハンズフリー・オープニング/クロージング機構が利用者に代わってテールゲートを開閉します。
タッチスクリーン&9インチセンターディスプレイ&12.3インチデジタル液晶ドライバー・ディスプレイ
ダッシュボードにすっきりと美しく収められ、タッチスクリーンによる扱いやすい操作性を実現した9インチのセンターディスプレイは、新世代のボルボ車に共通するインテリアデザインとなっている。
そして、V60に搭載されているさまざまな機能の操作は、ほとんどがそのセンターディスプレイに集約されています。
くっきりとした鮮明なグラフィックと画面を縦に使ったレイアウトは情報を読み取りやすく、マップ画面では進行方向が広く表示されるため、ほとんどスクロールさせる必要がありません。
タッチスクリーンは手袋を着用したまま操作できるほど応答性に優れ、映り込みを抑える特殊なコーティングも施されています。
ステアリングホールの奥に設置された12.3インチのデジタル液晶ドライバー・ディスプレイは、重要な情報を運転者のすぐ目の前に表示し、しかも周囲の明るさに応じて輝度が自動調整されるので、いつでも見やすさは変わりません。
さらに、V60にはエアコンディショナー、ナビゲーションシステム、エンターテイメントメディア、接続したスマートフォンを操作できるボイスコントロール機能も搭載されており、ボイスコントロールは人と会話するように自然に話しかけるだけで指示を理解できるので、特定のコマンドを憶えておく必要はありません。
Bowers&Wilkinsプレミアムサウンド・オーディオシステム[nscription、R-Designにオプション設定]
V60に用意されたオーディオシステムの最高峰が、Bowers&Wilkinsプレミアムサウンド・オーディオシステムです。
車内の音響特性を設計に織り込みながら車両本体と同時進行で開発することにより、V60のインテリアへ完璧に最適化している。
計1,100Wの大出力を15スピーカーへと送り込む迫力のサウンドをアレンジする、新たにJazz Clubモードが加わった4つの音響空間を再現するオーディオモードも用意されています。
楽曲や気分に合わせてお好みのモードをお選びください。
パワフルで切れのある重低音を生み出すユニークなエアベンチレーテッドサブウーファーを車体に組み込み、フロントウインドーによる反響音を最小限に抑えるツイーターをダッシュボード中央にマウントするなどの手法によって追求した高音質はもちろん、さらに進化したアンプリファイヤーやBowers&Wilkinsのロゴが特徴的なステンレス製スピーカーグリルに収まるコンティニュアス・コーンなど、視覚的にもキャビン全体を特別な雰囲気で満たすオーディオシステムとなっている。
harman/kardonプレミアムサウンド・オーディオシステム[Inscription、R-Designに標準装備。Momentum、Inscription Expressionにオプション設定]
世界にその名を知られるオーディオブランドと共同開発したもうひとつのオーディオシステムが、harman/kardonプレミアムサウンド・オーディオシステムです。
600W/12チャンネルのアンプと14スピーカーによる高品位な音楽体験を、提供します。
それぞれのスピーカーのレスポンスをシステム自身に最適化させることで可能になった、着座位置を問わない圧倒的な音響体験をお届けし、そのほかにも、楽曲ごとに異なる録音時の音量や音圧を揃える自動レベル補正機能や、走行騒音などの影響を最小限に抑える特殊な音質調整アルゴリズムも採用しています。
スマートフォン接続機能
お手持ちのスマートフォンがiPhoneならApple CarPlayとAndroid Autoにも対応しています。
もちろん、あとはスマートフォンに収録された楽曲を、タッチスクリーン式センターディスプレイまたはボイスコントロールで選ぶだけで、お気に入りの曲を簡単にV60のオーディオシステムで楽しむことが出来る。
ボルボV60などボルボ車に適合するTVキャンセラーキットになります。
取り付けは専門店に依頼することをオススメします。
さいごに
V60は、いかがだったでしょうか?
2代目のV60となり、やはり目玉となるのは冒頭でもお伝えした新プラットフォームのSPAを採用していることだろう。
本国では、2030年以降ガソリン、ディーゼル車の新車販売を禁止する方針が決まっており、このSPAプラットフォームではこの方針に対応できる礎となっているのが分かる。
V60も、日本仕様ではお伝えしてきた通り全車がハイブリッドモデルとなっているのも環境性能を考えてラインアップされていることが分かる。
10年後には、新車販売としてガソリンとディーゼル車の新車を出せなくなるため、EV車のみとなりそこまで考えられたプラットフォームは、まさに新時代のものと言えるだろう。
その他にも、V60らしい上質な空間づくりや使い勝手の良さ、扱いやすいボディサイズなど日本でもマッチしていると言える。
対抗車種として、メルセデスベンツCクラスやアウディA4、BMW3シリーズなどの激戦区の中に位置するが、それらに負けない上質さや走行性能を持ち合わせているV60は、一度検討してみるのをおすすめする。
この記事の参考URL:https://www.volvocars.com/jp/v/cars/v60-hybrid
コメント