2024年7月4日、日本自動車販売協会連合会から2024年上半期(2024年1月~6月)の車名別新車販売台数ランキングを発表しました。
今回は、2024年上半期(2024年1月~6月)の車名別新車販売台数ランキング、11位~20位をご紹介します。
- 2024年上半期(2024年1月~6月)の車名別新車販売台数ランキング11位~20位
- 11位 トヨタ ノア 35,105台 前年対比69.5%
- 12位 ホンダ ステップワゴン 34,932台 前年対比218.7%
- 13位 トヨタ ヴォクシー 34,794台 前年対比71.5%
- 14位 ホンダ フィット 32,764台 前年対比109.4%
- 15位 トヨタ クラウン 32,062台 前年対比137.7%
- 16位 スズキ ソリオ 28,908台 前年対比107.5%
- 17位 トヨタ アクア 27,801台 前年対比59.8%
- 18位 ホンダ ZR-V 23,333台 前年対比599.4%
- 19位 トヨタ ルーミー 19,256台 前年対比42.0%
- 20位 日産 エクストレイル 18,621台 前年対比129.9%
- さいごに
2024年上半期(2024年1月~6月)の車名別新車販売台数ランキング11位~20位
11位 トヨタ ノア 35,105台 前年対比69.5%
ノアは、ミニバン型の乗用車です。
現行型は4代目となり、初代から3代目までは5ナンバーサイズモデルが存在していましたが、現行型からはボディサイズの拡大により、すべて3ナンバーサイズとなっています。
そして、現行型からはTNGAに基づいたGA-Cプラットフォームを採用しており、刷新されている。
パワートレインはハイブリッド車はエンジンは3代目から2ZR-FXE型を踏襲するものの、電動モジュールが刷新され、モーターやバッテリーの高出力化並びにシステムを高効率化を実現しました。
予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」は最新化され、プリクラッシュセーフティの検知範囲を自動二輪車(昼)にも拡大するとともに、トヨタ車で初となる交差点で交差する車両や自動二輪車も検知が可能となるなど、安全面の向上が図られている。
トヨタでは2020年4月の販売チャネル統合以降、兄弟車を中心に車種整理が進んでおり、現にノアの祖先たるタウンエースもライトエースと統合されるなどしてきていたが、当代も引き続きヴォクシーとともにフルモデルチェンジを受ける形となっています。
12位 ホンダ ステップワゴン 34,932台 前年対比218.7%
ステップワゴンは、ミニバン型の乗用車です。
2022年に6代目へとフルモデルチェンジした現行型は、タイプ体系を整理し、ガソリンモデル・e:HEVモデル共通で、従来の標準車を新たなタイプ名称である「AIR」とし、5代目から踏襲する「SPADA」には上級仕様の「SPADA PREMIUM LINE」が設定されました。
エクステリアデザインは、基本意匠を共通としつつ、「SPADA」はフロントグリルやバンパー(フロント・リア)が専用品となり、ガーニッシュ類やヘッドライトエクステンションにダーククロームメッキ加飾が施され、16インチアルミホイールがベルリナブラック+ダーク切削クリア仕様となる。
「SPADA PREMIUM LINE」ではクロームメッキ加飾をプラチナ調に変え、アルミホイールはFF車のみ17インチの専用デザインが採用されます。
両側パワースライドドアは全タイプに標準装備されており、ハンドル操作に加えて指先で軽く触れるだけでも開閉可能な世界初の静電タッチセンサー式となった。
また、大気中の微小粒子物質を検知し、空調制御とフィルターにより空気を浄化する空調システム「Clean Air(クリーン エア)」も全タイプに標準装備されています。
13位 トヨタ ヴォクシー 34,794台 前年対比71.5%
ヴォクシーは、ミニバン型の乗用車です。
11位のノアと共有する部分が多く、基本的な構造等は共通している。
主に、エクステリアデザインが異なり、デザインはノアのエアロモデルと差別化されており、薄くなったアッパー部と分厚いスクエア形状のロア部を組み合わせた立体構成のフロントフェイスとなり、フロントやリアのランプ類も特徴的なデザインとなった。
当代ではノアの相当グレードに対し7万円高の価格設定になっている。
14位 ホンダ フィット 32,764台 前年対比109.4%
フィットは、ハッチバック型の小型乗用車です。
軽自動車を除くホンダの乗用車では最も小型であり、同時期同クラスの他車種と比べて優れた低燃費性能・立体駐車場に入庫可能な車高でありながら広い室内空間と広いラゲッジスペース・シンプルながら洗練されたスタイルなどで老若男女誰にでも適合する万能車であり、きわめて割安な価格も実現したことで空前の大ヒット、コンパクトカーのベンチマークの一つとして評されています。
センタータンクレイアウトと呼ばれるホンダ独自の特許技術により、同クラスのコンパクトカーよりも広い室内空間を実現しています。
現行型である4代目は、断面構造の変更で衝突安全性能を確保しつつ、フロントピラーが3代目の半分以下の厚さとなった為、視認性の向上を実現している。
シートにはフロントに骨盤から腰椎までを樹脂製マットで支えるHonda車初のボディスタビライジングシートを採用、リアは厚みのあるやわらかな素材のパッドが採用されています。
国産車ではクラス唯一の全輪ディスクブレーキを全車標準装備しています。
15位 トヨタ クラウン 32,062台 前年対比137.7%
2022年に16代目となったクラウンは、本モデルからは日本だけでなく海外でも初めてグローバル販売されることになった。
セダンに加え、ハッチバックモデルのスポーツ、セダンとSUVを融合させたクーペライクシルエットを特徴とするクロスオーバー、そして、SUVモデルとして約15年ぶりの名称復活を果たすエステートの4つのバリエーションへ刷新された。
トヨタのみならず日本を代表する自動車のひとつであり、同社の中で最も古い歴史を持つブランドでもある。
16位 スズキ ソリオ 28,908台 前年対比107.5%
ソリオは、小型ハイトワゴンです。
2020年に、5年ぶりのフルモデルチェンジとなって、ファミリー層を中心とした「後席の快適性向上」「荷室の拡大」「安全装備の充実」を求める顧客の声を重視しました。
最大の変更点はボディサイズの拡大で、先代よりも全幅を20mm、全長を80mm(ソリオ)または70mm(バンディット)拡大されました。
合わせて内装部品の形状見直しにより、荷室床面長を100mm拡大するとともに、後席左右乗員の肩まわりスペースが広められた。
一方で、最小回転半径は先代と同じ4.8mとし、小回り性能は維持されています。
パワースライドドア(グレードにより標準装備又はメーカーオプション設定)には閉めている途中でロック操作を可能にする予約ロック機能が追加され、スズキの小型車で初採用となる薄型デザインのスリムサーキュレーターを一部のグレードに標準装備しています。
17位 トヨタ アクア 27,801台 前年対比59.8%
アクアは、ハッチバック型のハイブリッド車です。
2021年にフルモデルチェンジとなった2代目は、TNGAの導入により、シャシーは4代目ヤリスシリーズにも採用されているGA-Bプラットフォームへ刷新され、ホイールベースは50mm拡大され、リアシートの居住空間や荷室空間の拡大に充てられた。
また、空間効率を高めるためシフトレバーはフロアシフトからインパネシフトに変更され、パーキングブレーキはサイドレバー式から足踏み式(フットリリース式)に変更されました。
ヤリスでトヨタ車に初導入されたスイッチ操作のみで駐車操作をアシストする高度駐車支援システム「トヨタ チームメイト(アドバンスト パーク)」はトヨタのコンパクトカーで初となるシフト制御を追加した改良型で採用されました(全車にメーカーオプション)
18位 ホンダ ZR-V 23,333台 前年対比599.4%
ZR-Vは、クロスオーバーSUVです。
ZR-Vの起源は、北米向けHR-Vであり、このHR-Vは北米以外の市場へもグローバルに展開されることがアナウンスされ、その翌月に中国における合弁会社である広汽ホンダが公式SNSを通じて、ZR-V(中国名:致在)として世界初公開。
日本でも同年7月に先行情報が公開され、同年11月に正式発表されました。
日本仕様にはハイブリッドモデルとガソリンエンジンモデルの2種類が用意されており、ハイブリッドモデルには11代目シビックe:HEVに採用されている2.0L直噴エンジンLFC型と2モーター内蔵電気式CVTを組み合わせたことで燃料消費率や排出ガスクリーン性能・静粛性と加速性能を両立させる「スポーツe:HEV」を搭載しています。
ガソリンモデルは低速域からの高トルクと高回転までパワーを発揮する高出力を特徴とする1.5L直噴VTEC ターボエンジンであるL15C型を搭載します。
ハイブリッドモデル・ガソリンエンジンモデル共に四輪駆動をベースに走行状況に応じて前後の駆動力をきめ細かく制御する「リアルタイムAWD」が設定されています。
19位 トヨタ ルーミー 19,256台 前年対比42.0%
ルーミーは、トールワゴン型のコンパクトカーです。
LivingとDrivingを掛け合わせた「1LD-CAR(ワン・エル・ディー・カー)」がコンセプトで、広大な居住空間が魅力的な車種です。
スタイリッシュでモダンなデザインで、コンパクトでありながらも存在感のあるフロントフェイスが特徴です。
コンパクトなボディサイズと軽量な設計により、都市部での取り回しがしやすく、運転が楽しい車となっています。
20位 日産 エクストレイル 18,621台 前年対比129.9%
エクストレイルは、ミドルサイズSUVです。
4代目となる現行型では、ガソリンモデルを廃止してハイブリッドモデルのみとし、2022年7月19日にマイナーチェンジされたP15型キックスと同じ第2世代「e-POWER」となり、エンジンは排気量がダウンサイジングされた1.5L直列3気筒 可変圧縮比エンジンの「VCターボ」KR15DDT型へ換装され、初代モデルの「GT」以来となるガソリンターボ車となりました。
「e-POWER」の採用に合わせてプラットフォームが刷新され、高剛性ボディと遮音構造を採用。アクセルペダルで車速のコントロールが可能な「e-Pedal Step」は状況に応じて自動的に油圧ブレーキが作動する「e-POWER」搭載車初のブレーキ協調制御が採用されています。
四輪駆動システムも一新され、電気自動車のアリアにも採用されている電動化技術・4WD制御技術・シャシー制御技術を統合した電動駆動4輪制御技術「e-4ORCEフォース」を採用。
前後2つのモーターと4輪のブレーキを統合制御することで路面と車両状況を瞬時に判断し、タイヤの摩擦力を最大限使い切れるように前後モーターの駆動力やブレーキをきめ細かく制御することでステアリング操作を最小限化。
オフロードや雪道でも常に最適なトラクションが確保されることでタイヤのスリップやスタックを回避します。
さいごに
以上が、2024年上半期(2024年1月~6月)の車名別新車販売台数ランキング11位~20位になります。
次回は、いよいよ1位~10位をご紹介します。
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