ジープ レネゲード(Jeep RENEGADE)は2015年より日本市場へ導入されたコンパクトSUVである。
外観はジープの原点であるウィリスMBの現代版をイメージしてデザインされ、ブランドの伝統に従ってセブンスロットグリルと台形のホイールアーチを採用する一方で、1940年代に米軍がガソリンの運搬に用いたジェリー缶をモチーフにした「X」型のデザインが室内外の至る所に隠されているのが特徴である。
フィアットから販売される、500Xと基本メカニズムの大半を共用する兄弟車となっており、プラットフォームにはGMと共同開発した「GM FIATスモールプラットフォーム」を発展させた「スモールワイド4×4アーキテクチャー」を採用している。
2019年2月23日には、マイナーチェンジを行い大幅に刷新された、レネゲードについてお伝えしていきます。
車名の由来は、英語で「反逆者」を意味する。
レネゲードの価格は
LONGITUDE | 299万0,000円 |
LIMITED | 362万0,000円 |
TRAILHAWK | 387万0,000円 |
街中を駆け抜ける軽快感と、オフロードを走破するパフォーマンスを両立した走行性能
1.3L マルチエア 直列4気筒ターボエンジン
マルチエアテクノロジーと直噴方式を採用することで、牽引力を強化するトルクを発生させるとともに、低燃費と低排出ガスを実現している。
START&STOPシステム
停車時には、エンジンを自動的に停止し発進時に再始動させるSTART&STOPシステムにより燃費と排出ガスを低減することに貢献する。
6速乾式デュアルクラッチオートマチックトランスミッション(LONGITUDE・LIMITEDに標準装備)
エンジンとの間に2つのクラッチを備えることで、滑らかなシフトチェンジを実現している。
シフト中でも駆動輪へのパワー伝達が途切れない先進トランスミッションにより燃費効率、パフォーマンス、快適性を向上させる。
電子制御式9速オートマチックトランスミッション(TRAILHAWKに標準装備)
1.3ℓ マルチエア 直列4気筒16バルブエンジンとの組み合わせにより高精度なシフトを実現している。
精密に設定された9.81のギアレシオスプレッドで発進時にすぐれた加速を発揮するとともに、使用ギアにかかわらず、全速度域で洗練されたパフォーマンスと低燃費を約束している。
レネゲードの燃費は
LONGITUDE・LIMITED | WLTCモード | 14.3km/L |
TRAILHAWK | WLTCモード | 12.1km/L |
TRAILHAWKグレードによる本格的な4WDシステム
レネゲードの中で唯一の4×4グレードのTraihawkは、雪や岩など路面状況に合わせて選べる走行モードやより過酷な大地を突破するためのJeep4×4システムを軸に、その走破性はクラスの中でも群を抜く高さを誇る。
Trail Rated4×4
Trail Ratedとは、Jeepが世界最高峰のオフロード性能を有する車両を確実に開発できるように考えられた独自の規格となっており、地球上で最も険しいトレイルで実施される過酷なオフロード性能試験に合格したモデルにTRAIL RATEDバッジが与えられる。
セレクテレインシステム
セレクテレインシステムとは、スロットルコントロール、トランスミッションシフト、トランスファーケース、トラクションコントロールなど12種類の車両マネジメントシステムを連動させることで、あらゆる路面状況で走行安定性を実現するシステムとなっている。
「AUTO」「SNOW」「SAND」「MUD」「ROCK」の5つのモードを切り替えることで、あらゆる路面状況で優れた走行安定性を確保しながら、より深く進みたい好奇心に応える。
Jeepアクティブドライブロー
滑りやすい路面から険しい大地や岩場まで、悪路を走破するための4×4システムで、スロットル、車速、ブレーキを制御するヒルディセントコントロールを備えた1速システムを活用することで、急な坂でもスムーズに下ることが可能となっている。
セレクテレインシステムを「ROCK」に合わせれば、強力な20:1クロールレシオが使用可能になる。
万一に備え大きな安心感で包み込む、レネゲードの安全性
乗員はもちろん、周囲の安全まで見据えた約70点のセーフティおよびセキュリティシステムと、強度を増したボディとともに、あらゆる人を大きな安心感で包みます。
強靭なボディ
高張力スチール使用率約70%の強固なモノコックボディ構造で乗る人を守り、大きな安心感をもたらす。
7つのエアバッグ
シート全体をカバーする標準装備のエアバッグシステムが、乗る人に安心安全を届ける。
次世代型フロントエアバッグ、フロント補助サイドカーテンエアバッグ、フロントシートサイドエアバッグ、運転席側ニーエアバッグが連動し、包括的な保護効果を発揮する。
LEDライト
従来型のライトより格段に明るさを増したLEDライトを採用しており、ヘッドライト、フロントフォグランプ、そしてテールランプをLEDにすることで、視認性および非視認性を向上させている。
LaneSense車線逸脱警報プラス
カメラで車両と車線の位置を監視することで、車両が車線の外側に出ている場合や運転者が一定時間ステアリングホイールから手を離している場合、警告ランプやハンドルに振動を与えることで運転者に注意を喚起し、一定時間反応がない場合には自動でハンドル補正を実行する。
前面衝突警報(クラッシュミティゲーション付)
他の車両に急接近しそうになった場合、音と表示で警告し、運転者が一定時間内に対応しないと再度警告を発信し、それでも衝突するおそれがある場合は、自動的にブレーキが作動し衝突被害を軽減する。
アダプティブクルーズコントロール
速度を自動調節することで、前方車両との安全な車間距離をキープする。
ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション
側方や後方の死角に他の車両など物体が入ってきた時、ドアミラー上のアイコンが点灯し、警告音で注意を喚起する。
Parkviewリアバックアップカメラ(アクティブグリッドライン表示機能付)
後退時の安全機能で自車のすぐ後ろの様子をタッチパネルモニターに広角映像で表示します。
映像にはステアリング角度に応じて曲がるダイナミックグッドラインが表示され、駐車スペースが狭い場所への後退操作をサポートする。
ParkSenseリアパークアシスト
リアバンパー内蔵の超音波センサーにより、死角にある障害物を検知し、音と表示で警告する。
ドライブの楽しさと利便性を向上するテクノロジー
音声認識システム、ナビゲーション、エアコンディショナーなど、さまざまな機能を直感的に操作できるUconnectを中心に、アドベンチャーを便利で楽しく進化させる先進テクノロジーが充実している。
オーディオナビゲーションシステム
地図の見栄えやレスポンス、ルートガイダンスや目的地設定などが進化した8.4インチオーディオナビゲーションシステムを搭載しています。
Apple Carplay
iPhoneを運転中でも安全に使用していただくためApple CarPlayに対応している。
AppleのマップおよびGoogleマップによる音声ナビゲーション、ストリーミング再生に対応したミュージックの他、電話、メッセージなどお馴染みのアプリが車載のディスプレイで直接操作できます。
Siriを利用した音声コントロールも可能となっている。
Android Auto
Android搭載スマートフォンを運転中でも安全に使用していただくためAndroid Autoに対応しています。
Googleマップによる音声ナビゲーションやリアルタイム交通情報、GooglePlayMusicのストリーミング再生、電話、メッセージの他、さまざまなAndroid Auto対応アプリが利用可能で、最新の音声技術を使って音声ですばやく簡単に操作することもできます。
Uconnect
Uconnectは、音声認識システム、ナビゲーション、エアコンディショナーなど、さまざまな機能を直感的に操作できる先進テクノロジーで、詳細な車両システムやドライビングの情報をフルカラー7インチマルチビューディスプレイにわかりやすく表示する。
高速起動と高解像度の実現によって、大きく進化したUconnectは、新型タッチパネルモニターは高速レスポンスで、スマートフォンと同様に指先でスワイプやタップなどの直感的な操作が可能で、画像の拡大・縮小、ドラッグ、移動も思いのまま操作できる。
電話/テキスト
ハンズフリー通話やボイスコマンドによるテキストメッセージ発信が行える。
Bluetoothと互換性のある携帯電話を8台まで組み合わせることができ、端末の連絡先と同期するため、連絡先の名前を口にするだけでタッチパネルモニターにその名前を表示します。
運転に集中したい場合は自動応答機能をONに設定すれば着信通知は行わない設定も可能だ。
ボイスコマンド
運転者は、手にハンドルを握ったままラジオ放送局の選択、電話の発信、車内温度の設定など操作を声で行うことができます。
エンターテイメント
MP3、USBポート、AUX、Bluetoothオーディオなどのサウンド機能を装備している。
ナビゲーション
初めての目的地でも安心できるよう、UconnectがGPSナビゲーションによる音声案内によりサポートします。
ボイスコマンドにも対応しているため、正確な住所を音声入力するとルート検索を行います。
タッチパネル操作
車内温度の設定、フロントシートのヒーター起動など、多様な機能がタッチパネルモニターから操作できる。
ドラッグ&ドロップメニューを使えば、8.4インチUconnectタッチパネルモニター上でお気に入り機能を6個登録することが可能となっている。
ドラッグ&ドロップメニュー
Uconnect8.4インチVGAタッチパネルモニターでは、よく使用する6つの機能やサービスを最も使いやすい場所に配置できるのも便利だ。
ジープ レネゲード専用設計のラゲッジマットになります。
防水仕様のため、アクティブな使い方も可能です。
スモールSUVの概念を大きく変える多彩な機能と先進テクノロジーを充実させたインテリア
ドライバーズコンフォート
軽快に息づくやわらかいレザーシートを採用し、運転席にパワーランバーサポート付パワーシートを搭載することで、運転者が快適で運転に集中できるようサポートする。
フロントシートヒーター
クッション性の高いシートにヒーター機能を内蔵しているので、寒い日のアドベンチャーも快適に楽しめる。
マルチファンクションステアリングホイール
ステアリングホイール上に配置されたスイッチ類を指先で操作するだけで、アダプティブクルーズコントロール、オーディオ、ボイスコマンド、その他多彩な機能を操作可能。
寒い日に役立つヒーテッド機能も装備している。
デュアルペインパノラミックサンルーフ(Limitedにメーカーオプション)
どのシートに座っても、大きな空を望める2枚の大型パネル。
前部にパワーサンシェード、後部に固定ガラスを設置しておりボタンを押せば、フロントパネルが後方にスライドして開き、フロント部分からフレッシュエアを取り入れることができる。
高さ調整機能付カーゴフロア
大きさが様々な荷物を積み込むときなど、まずリアシートを倒してカーゴルームを拡大できます。
フロアを上昇させれば、荷物をスライドさせて簡単に積載でき、下降させれば高さのある荷物をスムーズに積み込めます。
多彩な収納
スマートフォンに最適なフロントシートカップホルダー脇のスペースをはじめ、ドリンクやタブレット端末などさまざまなアイテムをきれいに整頓できる収納を随所に設置しています。
センターコンソールの後部にはリアシート用USBポートを設けています。
40:20:40分割可倒式リアシート
40:20:40分割可倒式リアシート(トランクスルー付)を装備することで、乗員と荷物の組み合わせに合わせて柔軟に室内空間をアレンジできます。
さいごに
レネゲードについて、お伝えしてきましたがいかがだったでしょうか?
ひと目見たらJeepのクルマだと分かる、7スロットグリルに新しいラングラーからインスピレーションを得てデザインされた丸目ライトのフロントフェイスはこれまでのJeepの血統を受け継いできた証で、無骨さの中にも現代に合ったデザインが、特徴的だ。
インテリアには、その無骨さからは想像できない程のラグジュアリー感や使い勝手にこだわった先進テクノロジーなど街中をメインに使う方やアウトドアなどのシーンでも、両立できるパッケージングとなっている。
価格も299万円からの設定で、使いやすい車格なのでレネゲードを検討するのも大いにありだと筆者は感じる。
この記事の参考URL:https://www.jeep-japan.com/renegade-bv.html
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