2023年1月分の各メーカーのリコール・改善対策届出一覧

車の情報

2023年が始まり、もう既に1ヶ月が経ちます。

時の流れが早く感じ、テレビで毎週見ている番組を見ると、本当に1週間が早いなと感じてしまいます。

これからも、年を取るごとに時の流れが早く感じるのだと思うと、少し切ない気持ちになります。

それでは、今回は2023年1月分のリコール情報についてお伝えします。

クルマSNSで話題のヘッドライト

2023年1月のリコール届出情報(国産車)

トレクス FFB12402 他 計-型式 計-車種を対象(6日)

リコール2023.1 トレクスFFB12402

・不具合の部位(部品名)、状況及びその原因

フルトレーラ及びドリー付バントレーラのアンチ・ジャック・ナイフ装置(以下、AJK装置)において、電気回路が不適切なため、トラクタ運転席内のAJKスイッチON状態で次の不具合が生じる。

トラクタのブレーキ・ペダルを踏み変速装置を後退位置から変更しても後退灯が消灯しない。

変速装置が後退位置、且つトラクタの駐車ブレーキを操作するとトラクタのブレーキ・ペダルを踏んでいないにも関わらず制動灯が点灯する。

・改善措置の内容

全車両、 AJK装置の電気回路内のリレーを対策品に交換する。

トレクス FFB12402 他 計-型式 計-車種のリコール届出一覧表

トレクス FFB12402 他 計-型式 計-車種の改善箇所説明図

ロジスネクスト アレシス 計1型式 計1車種を対象(17日)

リコール2023.1 ロジスネクスト アレシス

・不具合の部位(部品名)

荷役装置(ティルトシリンダ)

・状況及びその原因

バッテリ式フォークリフトの荷役装置において、ティルトシリンダのロッドヘッドを固定するボルト締付作業が不適切なため、締付トルクが不足している可能性がある。

そのため荷役作業等により当該ナットが緩み、最悪の場合、ロッドヘッドからロッドが抜け落ち、車体の堅牢性不足によりマストが脱落するため、保安基準に適合しなくなるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、ボルトを規定のトルクで締付ける。

ロジスネクスト アレシス 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

ロジスネクスト アレシス 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

ダイハツ タフト 他 計28型式 計8車種を対象(19日)

リコール2023.1 タフト

・不具合の部位(部品名)

制動装置(電動パーキングブレーキアクチュエータ)

・状況及びその原因

電動パーキングブレーキを制御するコンピュータにおいて、ブレーキ解除時のプログラムが不適切なため、ブレーキケーブルの戻し量が不足する場合がある。

そのため、そのままの状態で使用を繰り返すと、やがてブレーキケーブルの作動域から逸脱するため、パーキングブレーキ作動時に異常を検出して警告灯が点灯し、最悪の場合、パーキングブレーキが解除できなくなるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、電動パーキングブレーキアクチュエータ内の制御コンピュータのプログラムを修正する。

ダイハツ タフト 他 計28型式 計8車種のリコール届出一覧表

ダイハツ タフト 他 計28型式 計8車種の改善箇所説明図

UDトラックス クオン 計6型式 計1車種を対象(24日)

リコール2023.1 UDトラックス クオン

・不具合の部位(部品名)

かじ取り装置(運転者補助制御ユニット)

・状況及びその原因

電子制御操舵装置(UDAS)搭載の車線変更支援機能(LCS:レーンチェンジサポート)装備車両において、運転者補助制御ユニット(DACU)のプログラム設定が不適切なため、LCSが左側方車両を検知した状態で方向指示器を操作しても車線逸脱抑制機能(LDP)および車線逸脱警報装置(LDWS)が無効化されない。

そのため、左車線からはみ出しそうになるとLDPは警報音と操舵介入が作動し、LDWSは警告灯の点滅とブザーが吹鳴する。

・改善措置の内容

全車両、運転者補助制御ユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。

UDトラックス クオン 計6型式 計1車種のリコール届出一覧表

UDトラックス クオン 計6型式 計1車種の改善箇所説明図

ニッサン セレナ 他(1) 計8型式 計3車種を対象(27日)

リコール2023.1 セレナ1

・不具合の部位(部品名)

電気装置(ECOモータ)

・状況及びその原因

アイドリングストップ付車のECOモータにおいて、内部ベアリングのシール仕様が不適切なため、シール性能が不足し異物が侵入するとベアリングが破損し異音が発生することがある。

そのまま継続して使用した場合、ECOモータが故障しエンジンが停止するおそれがある。

万が一、周辺部品に整備時等でこぼれたエンジンオイル等の可燃物がある場合、ECOモータ故障に伴う熱風と火花が開口部から吐出し周辺部品が焼損することがあり、最悪の場合、火災にいたるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、ECOモータを対策品に交換する。

なお、対策品の準備ができるまでの間、遮熱カバーを取り付け、部品準備ができしだい改めて案内し対策品に交換する。

ニッサン セレナ 他(1) 計8型式 計3車種のリコール届出一覧表

ニッサン セレナ 他(1) 計8型式 計3車種の改善箇所説明図

ニッサン セレナ 他(2) 計3型式 計2車種を対象(27日)

リコール2023.1 セレナ2

・不具合の部位(部品名)

電気装置(ECOモータ)

・状況及びその原因

アイドリングストップ付スマートシンプルハイブリッド仕様車のECOモータにおいて、内部ベアリングのシール仕様が不適切なため、シール性能が不足し異物が侵入するとベアリングが破損し異音が発生することがある。

そのまま継続して使用した場合、ECOモータが故障しエンジンが停止するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、ECOモータを対策品に交換する。

なお、部品準備ができしだい改めて順次案内し対策品に交換する。

ニッサン セレナ 他(2) 計3型式 計2車種のリコール届出一覧表

ニッサン セレナ 他(2) 計3型式 計2車種の改善箇所説明図

2023年1月のリコール届出情報(輸入車)

アウディ アウディ Q8 55Tq エアサス 他 計6型式 計4車種を対象(11日)

リコール2023.1 アウディQ8

・不具合の部位(部品名)

燃料装置(燃料供給ユニット)

・状況及びその原因

燃料タンク内に組み付けられている燃料供給ユニットにおいて、内部部品の強度が不足しているため、燃圧変動により、当該部品が走行中に破損することがある。

破損した部品によりユニット内のゴムシールが損傷し、エンジンへの燃料供給圧力が低下することにより警告灯が点灯するおそれがある。

ゴムシールの損傷の程度によっては、エンジンの出力低下や、最悪の場合、走行不能となるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、燃料供給ユニットを対策品と交換する。

アウディ アウディ Q8 55Tq エアサス 他 計6型式 計4車種のリコール届出一覧表

アウディ アウディ Q8 55Tq エアサス 他 計6型式 計4車種の改善箇所説明図

ボルボ  ボルボ XC60 他 計6型式 計6車種を対象(13日)

リコール2023.1 XC60

・不具合の部位(部品名)

原動機(エンジンコントロールモジュール)

・状況及びその原因

ECM(エンジンコントロールモジュール)のプログラムが不適切なため、電動駆動系冷却水回路への最大冷却要求時、誤って保護回路が作動し、スターターモーター機能が作動しないことがある。

そのためエンジンの始動ができないおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、ECM(エンジンコントロールモジュール)のプログラムを対策プログラムに書き替える。

なお、改善のためのプログラムの書き換えは、下記のいずれかで行う

販売店に入庫して診断機により実施する。

対象車両へ遠隔配信にて配信し、使用者自身でインストールしてもらう。

ボルボ  ボルボ XC60 他 計6型式 計6車種のリコール届出一覧表

ボルボ  ボルボ XC60 他 計6型式 計6車種の改善箇所説明図

フォルクスワーゲン VW T-CROSS 1.0/85kW 計1型式 計1車種を対象(19日)

リコール2023.1 T-cross

・不具合の部位(部品名)

座席ベルト等(コンビネーションメーター)

・状況及びその原因

コンビネーションメーターにおいて、コントロールユニットのプログラムが不適切なため、ある一定の条件下において、助手席および後部座席のシートベルト非着用の警告表示および警告音が作動しないおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、コンビネーションメーターのコントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。

フォルクスワーゲン VW T-CROSS 1.0/85kW 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

フォルクスワーゲン VW T-CROSS 1.0/85kW 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

BRP RYKER600 他 計5型式 計4車種を対象(20日)

リコール2023.1 RYKER600

・不具合の部位(部品名)

電気装置(配線)

・状況及びその原因

フロントフェンダーの内側に配置されたハーネスにおいて、固定方法が不適切であったため、使用過程において、固定が緩むことがある。

そのため、当該ハーネスがタイヤと干渉し、ハーネスの被覆が損傷し、回路がショートするおそれがある。

また、これにより、エンジンが停止し、ABS等の車両安定制御システムも不作動となることで、車両衝突を引き起こすおそれがある。

・改善措置の内容

左右フロントフェンダーの内側に4つの貫通穴を開け、結束バンドにて、ハーネスをフロントフェンダーに固定する。

BRP RYKER600 他 計5型式 計4車種のリコール届出一覧表

BRP RYKER600 他 計5型式 計4車種の改善箇所説明図

BMW BMW 218d Active Tourer 計1型式 計1車種を対象(30日)

リコール2023.1 218d Active Tourer

・不具合の部位(部品名)

原動機(オイルパン)

・状況及びその原因

エンジンのオイルパンシーリング部分において、脱脂処置が不十分であり、また液体シーリング剤の塗布箇所が不適切であった可能性がある。

そのため、エンジンオイルが漏れるおそれがあり、場合によってはチェックコントロールメッセージが表示される。

・改善措置の内容

全車両、オイルパンのシーリングを修正する。

BMW BMW 218d Active Tourer 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

BMW BMW 218d Active Tourer 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

2023年1月の改善対策届出情報(国産車)

該当なし

2023年1月の改善対策届出情報(輸入車)

該当なし

さいごに

以上が、2023年1月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。

対象となる車両をお持ちの方は、早めの対応をおすすめします。

寒波の到来で、道路状況が変わりやすくなり、通行止めやチェーン規制などの情報をいち早く把握し、無理はしないように運行してください。

この記事の参照URL:http://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/index.html

コメント

タイトルとURLをコピーしました