フォルクスワーゲン ポロ(volkswagen POLO)は、1975年に初代モデルが登場し今現在でも、本国をはじめ日本でも年間販売台数が常に1万台を超える、ロングセラーかつ人気のあるモデルだ。
日本でのユーザーの6割が女性となっていて、その理由にはフォルクスワーゲンにおける主力車種のひとつであるゴルフがモデルチェンジンをするたびに、ボディサイズの拡大を図っていく中、ポロはボディ拡大をあまりせずに、ベーシックなコンパクトカーとしての役割を果たしてきたからと言えるだろう。
世界的に見ても評判は高く、このクラスのベンチマーク的存在であることも人気のひとつであろう。
現行モデルは、2018年より販売開始されているが、このモデルからフォルクスワーゲンの新プラットフォームである「MQB」が採用され、先代モデルに比べ全長65mm、全幅65mmのボディサイズの拡大がされたが、全高は25mm低くなりワイド&ローなシルエットになった。
他にも、このプラットフォームを採用した恩恵として、セグメントの枠を超えて共通部品を増やせたことで、生産コストを削減し車両価格の抑制や、主要技術の共有、最高水準の強度を確保することにもつながっている。
それでは、フォルクスワーゲン ポロについて詳しくお伝えしていく。
車名の由来は、馬術競技のポロからと、13~14世紀のイタリア人冒険家マルコ・ポーロに因んでいる。
ポロの価格は
TSI Comfortline Limited | オプションなし | 265万3,000円 |
TSI Comfortline Limited | セーフティパッケージ | 280万7,000円 |
TSI Comfortline Limited | セーフティパッケージ・テクノロジーパッケージ | 287万8,500円 |
TSI Highline | オプションなし | 301万9,000円 |
TSI Highline | セーフティパッケージ | 315万1,000円 |
TSI Highline | セーフティパッケージ・テクノロジーパッケージ | 322万2,500円 |
TSI R-Line | オプションなし | 334万0,000円 |
TSI R-Line | セーフティパッケージ | 347万2,000円 |
TSI R-Line | セーフティパッケージ・テクノロジーパッケージ | 354万3,500円 |
パワーと燃費を両立した2種類のエンジンラインアップ
ポロには、TSI ComfortlineとTSI Highlineに搭載される1.0L TSIエンジンと、TSI R-Lineに搭載される1.5L TSI Evoエンジンの2種類のエンジンラインアップがある。
1.0L TSIエンジン
直噴技術とターボを組み合わせ、燃費を向上させながら力強いパフォーマンスを発揮し、軽量化と効率を極限まで突き詰めたエンジンとなっていて、小排気量とは思えない力強さを実感できる。
最高出力 | 95PS/5,000-5,500rpm |
最大トルク | 17.9kgm/2,000-3,500rpm |
1.5L TSI Evoエンジン
先進のエンジンテクノロジーーを投入した、日本初搭載の新型4気筒直噴ターボガソリンエンジンで効率的なコモンレール直噴技術を採用し余裕のある走りを実現している。
さらに気筒休止システムのアクティブシリンダーマネジメント(ACT)により、燃料消費と排出ガスの低減にも貢献している。
最高出力 | 150PS/5,000-6,000rpm |
最大トルク | 25.5kgm/1,500-3,500rpm |
大きく進化を遂げたエクステリアデザインと、視界の良さにもこだわったインテリア
エクステリアデザイン
ポロには、同社のティグアンやアルテオンの流れを汲む、フォルクスワーゲンの新世代デザインを採用している。
思わず目を引く、迫力のあるヘッドライトをはじめボンネットにはエッジの効いた2本のラインによって強い個性を主張している。
新デザインのフロントバンパーはボンネットを低く見せワイド感を強調し、サイドの上下を走るトルネードラインは、より低重心に見せてスポーティさを増した。
インテリアデザイン
デジタルメーターと、インフォテイメントディスプレイを同じ高さに配置した水平基調のデザインは、視線移動を少なくし直感的に使える優れた操作性にも寄与している。
またエアコンの吹き出し口をダッシュボード下にレイアウトすることで、視界も広くなり安全性も確保している。
様々なデジタル化を施しつつも、シンプルに運転に集中できる使いやすさを実現している。
フォルクスワーゲン ポロに適合する、TVナビキャンセラーになります。
ドライブ中でもTVの視聴やナビゲーションの操作が可能になります。
ラゲージルーム
ホイールベースの拡大により室内空間を広くし、特に後席の快適性を向上させるとともにラゲージスペースにはクラストップレベルの容量を確保している。
予防安全、衝突安全、二次被害防止からなるオールイン・セーフティ
フォルクスワーゲンには、事故が起きないように予防し万一の時のダメージを軽減し、二次被害の防止というトータル的に考え抜かれた安全思想の基、安全技術を取り入れています。
アダプティブクルーズコントロールACC
クルーズコントロールにレーダーセンサーを組み合わせたシステムで、高度なレーダースキャンにより先行車を測定。
あらかじめ設定されたスピードを上限に自動で加減速を行い、一定の車間距離を維持することで、長距離走行などでの運転者の疲労を低減させる。
またこのシステムは渋滞などの低速域でも作動し、先行車が完全に停止するまでの範囲で制御が可能となっており、作動状況はマルチファンクションインジケーターで視覚的に確認できる。
レーンキープアシストシステム[Lane Assist]
フロントガラス上部に設置されたカメラにより走行中の車線をモニタリングし、運転者の意図しない車線の逸脱を検知すると、ステアリング補正を行い運転者に警告する。
マルチファンクションインジケーターには走行車線マーキングを表し、運転者のステアリング操作をサポートする。
ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)
リヤバンパーに内蔵されたレーダーセンサーを使用し、側面および後方車両との車間距離と車速の差を測定し、ドライバーの死角となる後方側面に車両を検知した際、ドライバーが方向指示器を操作すると、ドアミラーに内蔵された警告灯が点滅し運転者に注意を促す。
自車両から約20mまでの範囲が検知可能となっている。
スタティックコーナリングライト
低速でカーブを曲がる時に、ウインカーと連動して点灯するので、交差点での歩行者の確認がしやすく、歩行者側に注意を促すこともできる。
ロービームの際、時速40km以下で作動します。
リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)
バックで出庫する際の安全性を大幅に高めるシステムとなっており、駐車位置から後退で発進する際、リヤバンパーに内蔵されたレーダーセンサーにより車両後方の交通状況をモニタリングし、死角から接近してくる車両を検知した際、警告音にて運転者に注意を促す。
運転者が反応しなかったり、ブレーキ操作が不十分な場合には、自動的にブレーキを作動させる。
プリクラッシュブレーキシステム[Front Assist](シティエマージェンシーブレーキ機能付)
全速度域においてレーダーで前方の車両との距離を探知し、衝突の危険を感知するとブレーキシステムをスタンバイし、警告音と警告灯で運転者に注意喚起を促す。
第二段階ではステアリングを振動させて警告し、それでも運転者が回避操作を行わない場合や運転者によるブレーキングが不十分な場合、システムが介入し自動で車両を減速させて衝突の被害を軽減します。
また、時速30km未満での走行中にはシティエマージェンシーブレーキ機能が作動する。
ドライバー疲労検知システム[Fatigue Detection System]
運転者のステアリング入力や角度をモニタリングし、疲労や眠気による急なステアリング操作など、通常の運転パターンと異なる動きを検知して、マルチファンクションインジケーターの表示と警告音で休憩を促す。
強固なボディで万一の衝突の際に乗員を保護する
安全性はもちろん安定した走りや快適な乗り心地など、あらゆる性能の基本となるボディに、フォルクスワーゲンは妥協なくこだわっている。
全モデルに超高張力鋼板を始めとする先進素材を積極的に採用し、剛性と軽量化を高い次元で両立している。
そして、一台で数十mに及ぶレーザー溶接により、優れた組み立て精度を実現している。
またボディには衝撃吸収構造を採用することで、衝突エネルギー吸収構造材・エネルギー分散構造材を組み合わせたクラッシャブルゾーンと、頑強なフレームで囲まれたキャビンが衝突時に高い乗員保護性能を発揮する。
ボディの耐久性に関わる防錆対策にも力を注ぎ、錆に圧倒的な強さを発揮する総亜鉛メッキを全車に採用しており、12年もの錆穴保証を無償で用意するなど、万全の体制を整えている。
ポストコリジョンブレーキシステム
衝突の危険を最大限回避する機能を搭載するとともに、起こってしまった事故の被害を最小限にとどめる機能が、ポストコリジョンブレーキシステムです。
これは、衝突や追突時の衝撃をエアバッグのセンサーが検知することで作動し、自動でブレーキをかけて車両を10km/h以下になるまで減速させて、対向車線へのはみ出しによって起こる多重事故の危険を低減させるシステムとなっている。
エマージェンシーストップシグナル
高速走行時に急ブレーキをかけると、ブレーキランプが自動点滅し、後続車に緊急制動を知らせます。
そのまま時速が10km/h以下になると、ハザードランプ点滅に自動切替し、再加速または手動操作で解除することができる。
使いやすいユーザーインターフェースをもったDiscover Proによって充実したドライブを提供する
フォルクスワーゲン純正インフォテイメントシステムのDiscover Proは、8インチのタッチスクリーンに、センサーボタンとダイヤルを採用することで高い視認性とスムーズな操作性を実現させた。
センサーボタン採用により、まるでスマートフォンを扱うような感覚での操作が可能で、ボリューム調整や地図縮尺変更にはダイヤル操作を採用することで、好みに合わせた微調整を可能としている。
モバイルオンラインサービス[volkswagen Car-Net]
オンラインVICSによる全国の交通情報、ガソリンスタンドや駐車場などのインフラ情報、ニュースや天気などの生活情報等、ステアリングを握ったまま、いつでも最新の情報が手に入る。
運転者と対話するコンシェルジュが同乗しているような、サービスの行き届いたドライブが体験できる。
コネクティビティ機能[App-Connect]
インフォテイメントシステムとスマートフォン間の通信を可能とするフォルクスワーゲンが提供するシステムで、App-Connectを使用して、対応するアプリケーションを車載器の画面上で閲覧したり、音声で操作することが可能となっている。
volkswagen純正インフォメイトシステム[Composition Media]
フォルクスワーゲン車専用に開発されたオーディオシステムとなり、運転者の手の動きを感知して必要な時だけメニューを表示するなど、情報の見やすさと操作のしやすさを両立している。
またスマートフォンのアプリを使えるApp-Connectにも対応し、地図アプリをナビとして使用したり、メッセージアプリや音楽アプリを車内で楽しむことができる。
フォルクスワーゲン ポロに適合するデザインアンテナになります。
フォルクスワーゲン純正カラーに塗装済みなので、お好きなカラーからお選び頂けます。
さいごに
いかがだったでしょうか?
さすがは、コンパクトカーとしてのベンチマークとなっているだけあって、車両のボディ剛性の強さやインテリアの使いやすさ、ゆとりのある居住スペースなど、このクラスを乗るにあたり求められている機能を全てクリアしているといっても過言ではない感じがします。
ボディの拡大は、これまで乗り続けてきたファンにとっては微妙と判断する方もいらっしゃると思いますが、新プラットフォームにより安全性や走りの進化はもちろん、前モデルよりも高級感が高まった事の恩恵はでかい部分だ。
今後も、フォルクスワーゲンの主力モデルとして担い続けるポロは飛躍していくであろう。
この記事の参考URL:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/polo.html
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