今では、当たり前となった車の希望ナンバー制度のあれこれ

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クルマを購入する際、販売店等で「ナンバープレートの数字4桁に好きなものはありますか?」と、希望ナンバーを付けるよう(付けられる)にアナウンスがあったことはないだろうか?

直近で、筆者がクルマを購入した販売店では希望ナンバーの他に「オリンピックナンバーに興味はありませんか?」とアナウンスもあり、2020年東京オリンピック開催を記念した特別なデザインがされたナンバープレートも登場し、認知が深まっている。

希望ナンバーオリンピックナンバー
オリンピックナンバー

今回は、希望ナンバー制度を中心にナンバープレートの雑学についてお伝えする。

希望番号制度(希望ナンバー制度)とは

登録車の希望番号制度は1999年5月14日(分類番号3桁化先行地区は1998年5月19日)に導入され、分類番号が3桁の自動車登録番号標では、登録時等に所定の手数料を支払うことで一連指定番号に希望する番号を指定することができる。

一連指定番号とは、ナンバープレートのひらがなの右側に表示してある4桁の数字のことです。

希望番号であるか一般払い出しであるかの区別は分類番号でされ、下2桁30~98(4・5・8ナンバーは30~79。軽自動車の80と重複するのを防ぐため)がつけられるのだが、下2桁98(4・5・8ナンバーは下2桁79)を使い切ると下2桁10に戻り、10~29(ただし、3ナンバーは28まで)を使うようになっている(さらに5ナンバーでは510~529まで使い切った一連指定番号も発行されており、その場合は710~から払い出されている)

分類番号(登録地域が書かれている右側の3桁の番号)の下2桁が上記の数字になっていると、希望ナンバーにしているという目印になる。

また、579、510~529の間の払い出しの間に抽選対象に移行した場合、その分類番号の使用終了をもって700からの払い出しに切り替わる。

また、579終了時点で抽選対象の数字はそのまま700~の払い出しとなる。

3ナンバーで328が終了した場合、300~309の一般払い出し枠のうち、未使用の分類番号とかなを割り当てている。

抽選制となっている番号もある

希望ナンバーの番号で、人気が高い番号については抽選を実施し、月~金曜日受付分(インターネットの場合は月曜日0:01-日曜日23:59まで)を翌週月曜日に抽選している。

筆者の知人にも、人気番号を申請して何度も抽選に漏れたという話を昔聞いたことがあります。

抽選となる番号

当初は自家用、事業用の「・・・1」「・・・2」「・・・3」「・・・5」「・・・7」「・・・8」「・111」「・222」「・333」「・555」「・777」「・888」「10-00」「11-11」「12-34」「20-00」「22-22」「30-00」「33-33」「50-00」「55-55」「56-78」「70-00」「77-77」「80-00」「88-88」の26通りが抽せん指定番号とされていた。

希望ナンバー1

なお駐留軍人用・貸渡(レンタカー)用については抽選が当初から不要である。

上記の26通りの番号は、より多くの車で希望番号を取得できるよう分類番号の下2桁30からではなく00から払い出されている。これは一般払い出しの分類番号と重複しているため、自家用・事業用の一般払い出しにおいては上記の26通りの番号は欠番となっている(すなわち、一般払い出しのトップ番号は「・・・4」)

これにより、一般払い出しで手に入る一連指定番号は、分類番号2桁以前の9,799通りから、さらに上記の26通りが減らされ、9,773通りとなる。

駐留軍人用・貸渡用(レンタカー)は抽選不要であるため希望番号は上記の26通りの番号であっても分類番号は下2桁30から始まり、一般払い出しでも上記26通りの番号は欠番ではない。

ただし、2001年1月4日に見直しが行われ、自家用・事業用の「・・・2」「・・・3」「・・・5」「・・・8」「・111」「・222」「10-00」「12-34」「22-22」「50-00」「56-78」「70-00」「80-00」の13通りの抽選は不要となった。

2004年5月6日にさらに見直され、「20-00」「30-00」の抽選が不要となったほか、事業用では抽選制が廃止になりすべての番号が抽選を経ずに取得できるようになった。

一方「・・・8」が再び抽選が必要な番号となり、「・・88」が抽せんが必要な番号に追加された[26]。「・・88」は後から抽せん番号に追加されているため、すでに分類番号の下2桁00の一部の平仮名でこの一連指定番号が出されてしまっている。

そのため例外的に下2桁30以降を継続して払い出している。

2014年6月16日より、すべての地名に対し「20-20」が抽選番号に追加された。

朝日新聞によると、「20-20」が抽選番号に追加される理由は、2020年の東京オリンピック開催予定の影響で希望が集中すると予想されたためであり、2013年9月に東京での開催が決定されて以降「20-20」の希望が増えていたという。

確かにここ近年、「20-20」という番号を、結構見る機会が増えた気がする。

希望ナンバー2020

これらの経過により、2017年2月13日以降、全国共通で抽選が必要な番号は自家用の「・・・1」「・・・7」「・・・8」「・・88」「・333」「・555」「・777」「・888」「11-11」「20-19」「20-20」「33-33」「55-55」「77-77」「88-88」の15通りとなっている(このほか、特定の地域のみで抽選が必要となる番号もある。)

これはのちに導入されたご当地ナンバーにも共通し、ご当地ナンバーの場合はその導入前に抽選不要になった番号(「・・・2」など。事業用も含む。)が分類番号の下2桁00からではなく30から始まるようになっており、一般払い出しでは欠番となっている。

またご当地ナンバーにおいて、その導入当初から抽選対象となっている自家用の「・・88」は分類番号の下2桁00から払い出され、また2014年11月17日よりスタートしたご当地において抽選不要の希望番号は下2桁10からスタートとなっている。

「・・・0」は特殊用途番号になっており、抽選でも取得できないようになっている。

その時代の、トレンドにより抽選番号の対象になったり、途中から対象外になったり日々変わっていることが、面白いですね。

軽自動車については、自家用の「・・・1」「・・・7」「・・・8」「・・88」「・333」「・555」「・777」「・888」「11-11」「33-33」「55-55」「77-77」「88-88」は抽選指定番号とされ、毎週行われる抽選で当せんした者のみに払い出される。

当せんするのは週1組のみで、前述した特定地域のみ抽選になっている番号の抽選は、軽自動車では不要であり、また登録車と同じく抽選対象番号は一般払い出しと同じ分類番号から始まるため、偶然取得することができない。

つまり、一般払い出しの最初の番号は「・・・2」で、一般払い出しの車両番号数は9,786通りとなる。

2014年6月16日以降、登録車と同様、すべての地名に対し「20-20」が抽選番号に追加され、2017年2月13日以降、すべての地名に対し「20-19」が抽選番号に追加された。

参考URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88#%E5%B8%8C%E6%9C%9B%E7%95%AA%E5%8F%B7%E5%88%B6%E5%BA%A6

人気のナンバーと、その理由。語呂合わせなど面白いナンバーも

人気の高いナンバーと、思い浮かべたら筆者は迷わず「・・・1」かなと思うが、実は3ナンバー、5ナンバー、軽自動車で人気のナンバーは異なります。

3ナンバー希望番号人気ランキング
1位:「・・・1」
2位:「・・・8」
3位:「・・・3」
4位:「・・・5」
5位:「8888」

5ナンバー希望番号人気ランキング
1位:「2525」
2位:「・・・3」
3位:「1122」
4位:「・・・1」
5位:「8008」

軽自動車希望番号人気ランキング
1位:「2525」
2位:「1122」
3位:「・・・1」
4位:「・・・8」
5位:「・・・3」

以上の通り、5ナンバーと軽自動車の人気は同じような傾向があり、3ナンバーだと独自の番号になることが分かります。

1桁の希望ナンバーも多い中で、1(ナンバーワン・オンリーワン)や8(末広がり)を付ける意味は分かるが、3,5などの番号も人気があるが、3は風水では金運アップや三方良しなど、大きな発展を意味する数字といわれているそうです。

また5は、ご縁や五行という意味を含ませている方が多いとの話も。

さらに、最近では人気の1桁の数字を組み合わせ「・358」の番号もよく見かけるものとなっている。

それぞれ縁起が良いとされる数字をかけ合わせただけでなく、「エンジェルナンバー」と呼ばれるものになるそうだ。

希望ナンバー358

これはスピリチュアルの分野でも「大きな変化や創造」を意味する、縁起のいい数字と言われている。

筆者が、テレビで見たサンゴ礁漁師のクルマのナンバーについて記者が尋ねると、その漁師は「358でサンゴ屋」と答えていたところを見て、縁起のいい数字と語呂合わせが一緒になって最高に縁起担ぎの番号だと思った。

まだまだ、少数だが分類番号がアルファベットに!?

皆さん、クルマのナンバープレートの分類番号にアルファベットが記されているのを見たことはあるだろうか?

希望ナンバーアルファベット

筆者は、走っているクルマのナンバープレートを見るのが好きなのだが、これまでに数えられるほどしか見たことがない。

しかし、2017年1月に国土交通省が施行したもので、2018年1月から実際にナンバー交付されているのだ。

このような制度が必要になったのかは、1999年にはじまった希望番号制度の普及により、上述している数字に人気が集中したからだ。

誕生日や記念日などに由来する数字であればまだ在庫に余裕はあるようだが、地域によって「・・・1」や「・・・8」など抽選となる数字で事態は切迫していたのであった。

導入されたアルファベットは10文字で、「A・C・F・H・K・L・M・P・X・Y」になり、数字と混同になりにくいアルファベットが採用されているのも特徴的だ。

4色から選べるカーボン調ナンバーフレームになります!

ナンバーフレームを取り付けることにより、締まった表情になります。

さいごに

希望ナンバー制度が始まって、20年以上が経つがそれでもナンバーが枯渇していないことは素直にすごいし、ユーザーの希望をほぼ叶える状態にしていることは感心する。

ただ、希望ナンバーにつける番号は個人情報が漏洩しにくい番号を選ぶようにした方が無難であると思う。

好みの問題があるとは思うが、人に誇示するような数字より自分だけが分かる数字を付けた方が個人情報の漏洩リスクを少なくできるし、他のクルマのナンバーと被ることも少なくなるだろう。

ただ、今は分類番号の下1桁がアルファベットになってるのを狙って敢えて人気の番号を選ぶのも、1つの方法だと思う。

ただし、必ずそうなるとは限らないのであしからず。

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