ドライブやレジャーに出かける際に悩ませられるのが、「ガソリン価格の高騰」です。
今現在も、ガソリン価格を高く感じている方も多いと思いますが、この燃油価格の高騰を抑えるために政府が打ち出している対策には、補助金を支出して燃油価格を抑えているという状況です。
この補助金は、すでに6回行っており、期限は2024年4月までとなっています。
しかし、原油価格が高止まりしており、2023年10月30日時点で37円10銭が支給されていた補助金は、3分の1程度に縮小されている事実もあります。
しかしながら、2024年1月9日時点での、レギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、175円50銭と、お世辞にも安いとは言えない状況であります。
4月以降の政府による燃料価格に対する対策が不透明の中、価格が高い状態が続く中、ユーザーとしては少しでも対策して燃料消費を抑えたいと思うのが常識的であります。
それでは、一体どの様に対策するばよいのかというと、「エコドライブ」を意識し、愛車の燃料消費を少なくする方法が誰でも直ぐにできる対策なのではないだろうか?
今回は、ガソリン代の節約につながる、「エコドライブ」のテクニックを紹介します。
ガソリン代の節約につながるエコドライブテクニック5選
急がつく加速や減速をやめること
クルマが最も燃料消費するのが、発進時と言われています。
発進時に、ガンっとアクセルを踏み込むのは、とても燃料を使ってしまうので、発進時はじんわりとアクセルを踏み込んでいくことが燃料消費に繋がるテクニックになります。
イメージとしては、止まった状態から車速が時速20キロに到達するまでに、5秒かけてゆっくりアクセルを踏み込んでいくと良いでしょう。
また、急減速も燃費を悪くする原因にもなります。
急減速するということは、アクセルを離すことで発生する「エンジンブレーキ」をしている時間が短くなることが挙げられます。
エンジンブレーキを行っている間というのは、当然アクセルを離している状態なので、エンジンブレーキ中は燃料を使っていない状態になります。
クルマを停止するまでに、周囲の状況をしっかり把握し、例えば前方の信号機が赤色に変わりそうだなと感じたら、その瞬間にアクセルを離してエンジンブレーキを使い、ゆっくり停止させるなどの行動が急減速を回避するテクニックになります。
周囲の状況、また前方車の状況を把握するためには、しっかりと「車間距離をとる」ことで、以上のような行動を取りやすくなります。
アクセルのON,OFFだけのアクセルワークではなく、アクセルを離してエンジンブレーキを使うことがエコドライブに繋がります。
不必要なアイドリングをなくす
アイドリングとは、エンジンが動いている状態で、クルマが静止している状態を指し、車が停車しているときや信号待ちなどでエンジンが回転している状態がアイドリングとなります。
クルマが進んでいない状態とは言え、エンジンは動いているために燃料を消費しているので、長時間アイドリングを続けると、燃料の無駄遣いとなり、環境にも悪影響を与える可能性があります。
さらに、エンジンがアイドリング中には、燃費が悪くなるだけでなく、エンジンや排気系統の負担も増えてしまいます。
目安としては、3分間以上停車するなら、エンジンを切るようにしたほうが良いです。
ガソリンスタンドでの洗車機を使用し、拭き上げをする際だったり、コンビニに立ち寄った時などには、エンジンを切るようにしましょう。
クルマが盗まれたり、何かの拍子に無人でクルマが動き出すなどのトラブルも避けられます。
タイヤの空気圧の適正化
タイヤの空気圧が適正値より低下していると、燃費の悪化に繋がります。
自転車のタイヤの空気がない状態だと、漕ぐ力が通常よりも必要とするように、クルマにおいても低気圧が下がっていると、その分アクセルを踏まないと進んでいきません。
環境省の資料によると、空気圧が適正値より低下(50kPa不足した場合)した場合、燃費性能は市街地で約2%、郊外で約4%低下することが報告されています。
タイヤの空気圧は、気温の変化など自然に低下していくため、1ヶ月に1回の定期チェックが必要です。
チェックするには、ガソリンスタンドに空気入れを備えているところが多いので、給油をしたときにでも空気圧のチェックをするのをオススメします。
使い方が分からなければ、ガソリンスタンドの店員さんに聞けば、優しく教えてくれます。
また、空気圧が不足したタイヤで走行を続けた場合、異常発熱でコードやゴムが劣化するので、燃費悪化だけでなく、タイヤの寿命を早める原因にもなるので、空気圧は適正にしていたほうが良いです。
不要な荷物を積みっぱなしにしない
クルマを走らせる際に、今すぐに使わない物を積みっぱなしにすると、燃費が悪化します。
重量が増えると、発進時に必要なエネルギー量が増し、例えば重量100kgの荷物を積んで走行した場合、燃費は約3%悪化してしまいます。
キャンプ用品や、ゴルフバッグ、釣り道具など、アウトドアで使う物など、積みっぱなしにしておくと、燃費の悪化だけではなく車上荒らしのリスクも増えてしまいますので、常に使うもの以外はクルマから降ろしておきましょう。
エアコンの適切使用
クルマのエアコンは、「A/C」スイッチを入れることにより、コンプレッサーが作動して作動する仕組みになっています。
コンプレッサーを動かすためには、ガソリンを使用するので、温度の上げ過ぎ・下げ過ぎはもちろん、A/CスイッチやAUTOスイッチの使い方に注意が必要です。
冷房時は、A/CスイッチをONにする必要がありますが、実は暖房時はA/CスイッチをOFFのままでも車内は暖まります。
冷房時でも、設定温度の下げすぎや、風量を強くし過ぎないようにしましょう。
冷房使用時の設定温度は、国産車では「25℃」、欧州車では「22℃」設定が効率の良い設定温度になります。
さいごに
今回紹介した行動を取ると、燃費は良くなります。
大したことはないんじゃない?と思うことがあるかもしれませんが、たしかに短期的に見たら大したことはにかもしれませんが、クルマは長い付き合いになることが多いと思いますので、長期的に見ると塵も積もれば山となると言うように、効果が出てくると思います。
今回紹介したことは、燃費をよくすると同時に、安全に運転したりクルマを長持ちさせることにも繋がりますので、是非試してください!
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