ホンダ CR-V(シーアールブイ)は、1995年に初代の販売を皮切りに北米や中国市場などで高い人気を誇るミドルサイズSUVである。
現行型である、5代目は2016年10月より当初、北米・中国・東南アジア・南米・ロシアに随時投入されており一時、日本でのラインアップはなかったものの2018年8月より2年ぶりの日本市場での販売を開始させた。
このモデルから、7人乗りの3列シート仕様を設定したガソリンモデルのほか、CR-Vとしては初めてとなるハイブリッドモデルをラインアップに加えて発売し、ユーザーの生活スタイルや好み、求める性能などに合わせて、さまざまなニーズに対応できるグレード構成により、支持を得ている。
今回のマイナーチェンジでは、シーケンシャルターンシグナルランプやステアリングヒーター、リバース連動ドアミラーの上級装備を標準装備し、カラーバリエーションについても3つのカラー(スーパープラチナグレー・メタリック、プレミアムクリスタルブルー・メタリック、シーグラスブルー・パール)を新色で設定した。
さらには、最上級グレードの「BLACK EDITION」を新たに追加し、エクステリア・インテリアともに黒基調の専用加飾を施したほか、ブラック塗装のアルミホイールで、SUVならではの力強さや、武骨さといった魅力をより際立たせるスタイリングとした。
それでは、CR-Vについてお伝えしていきます。
車名の由来は、「Comfortable Runabout Vehicle(コンフォータブル・ランアバウト・ビークル)」の頭文字からとって名付けられている。
CR-Vの価格は
EX | 5名 | 1.5L DOHC VTEC TURBO | CVT | 336万1,600円(FF) | 358万1,600円(4WD) |
EX | 7名 | 1.5L DOHC VTEC TURBO | CVT | 355万6,300円(FF) | 377万6,300円(4WD) |
EX Masterpiece | 5名 | 1.5L DOHC VTEC TURBO | CVT | 368万6,100円(FF) | 390万6,100円(4WD) |
EX Masterpiece | 7名 | 1.5L DOHC VTEC TURBO | CVT | 388万0,800円(FF) | 410万0,800円(4WD) |
EX BLACK EDITION | 5名 | 1.5L DOHC VTEC TURBO | CVT | 377万4,100円(FF) | 399万4,100円(4WD) |
EX BLACK EDITION | 7名 | 1.5L DOHC VTEC TURBO | CVT | 396万8,800円(FF) | 418万8,800円(4WD) |
e:HEV EX | 5名 | 2.0L DOHC i-VTEC+e:HEV | CVT | 392万5,900円(FF) | 414万5,900円(4WD) |
e:HEV EX Masterpiece | 5名 | 2.0L DOHC i-VTEC+e:HEV | CVT | 425万0,400円(FF) | 447万0,400円(4WD) |
e:HEV EX BLACK EDITION | 5名 | 2.0L DOHC i-VTEC+e:HEV | CVT | 433万8,400円(FF) | 455万8,400円(4WD) |
力強さが魅力のVTECターボエンジンとモーター走行中心のe:HEVの2種類のエンジンラインアップ
VTECターボエンジン
1.5Lエンジンにターボを組み合わせることで、トルクは低回転から幅広い回転域で2.4Lの自然吸気エンジンに匹敵するほど走り出しから力強く、リニアな走りを愉しめる。
2.0L DOHC i-VTEC+e:HEVのハイブリッドエンジン車
回りはじめた瞬間から最大トルクを生む2モーターハイブリッドの特性を活かし、力強く滑らかな加速と、優れた低燃費を両立している。
モーター走行を中心に、走行シーンに合わせた3つのモードを切り替え高効率な走りを実現
・エンジンドライブモードでは、エンジンの得意領域である高速クルーズ時のみ、エンジンと車輪を直結し、エンジンの力で走行する
・ハイブリッドドライブモードでは、強い加速時などにエンジンの力で発電した電気でモーターを駆動させ、車速にリニアな加速音と共に走行する。
高出力時にはさらにバッテリーから電力を供給する。
・EVドライブモードでは、幅広い領域でバッテリーからの電気によりモーターのみで走行することで、エンジンを止めて走ることでガソリンを一切消費しないので、低燃費となる。
見せかけだけではない確かな走破性を生み出す4WDシステム
CR-Vの4WDモデルでは、電子制御による緻密に4輪のトルク配分をコントロールする「リアルタイムAWD」を搭載している。
旋回情報を判断するヨーレートセンサーと、ステアリング操舵量を検知する舵角センサーのフィードバックに応じて前後輪のトルクをリニアに変化させ、悪路でも爽快なコーナリングを実現させている。
また、急な坂や雪道の坂でも走行状況や前後輪の回転数の差などを細やかに検知して、電子制御で滑りにくくスムーズに坂を上ることが可能となっている。
さらには、4WDのトルク配分をメーターでリアルタイムに確認することが可能となっており、4WD走行の実感と安心感を高める。
CR-Vの燃費は
ガソリンエンジン車 | WLTCモード | 10.6km/L(2WD) | 10.2km/L(4WD) |
e:HEV車 | WLTCモード | 21.2km/L(2WD) | 20.2km/L(4WD) |
ホンダCR-V専用設計の多機能コンソールボックスになります。
USB充電ポートやコインケースなど利便性の高いアイテムです。
ホンダの先進安全運転支援システム「Honda SEMSING」を全タイプ標準装備し安全面の向上を図った
検知が難しいとされてきた電波の反射率が低い歩行者までを検知する「ミリ波レーダー」と、車両前方の対象物体の大きさや形状を識別する「単眼カメラ」の異なる特性を持つ2つのセンサーにより、安心で快適な運転を支援する。
尚、CR-Vは夜間の歩行者認識性能を向上した衝突軽減ブレーキ(CMBS)などの安全運転支援システムを搭載することで、2018年度のJNCAP予防安全性能評価において、最高ランクの「ASV+++」を獲得している。
Honda SEMSINGの主な内容
衝突軽減ブレーキ(CMBS) | 車両や歩行者との衝突回避を支援 |
誤発進抑制機能 | 不注意による急発進を防止し注意喚起する |
歩行者事故低減ステアリング | 歩行者との衝突回避を支援 |
路外逸脱抑制機能 | 車線を検知し、はみ出さない様に支援 |
渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC) | 適切な車間距離を保ち、運転負荷を軽減 |
車線維持支援システム(LKAS) | 車線名を走行できるようにステアリング操作を支援する |
先行車発進お知らせ機能 | 停車時に、先行車が発進したことをお知らせ |
標識認識機能 | 標識の見落とし防止を図り、安全運転を支援 |
オートハイビーム | 先行車や、対向車を検知し、ハイ/ロービームを自動で切り替え |
その他安全機能
ブラインドスポットインフォメーション
走行中、斜め後ろに車両が存在すると、その方向のドアミラー上のマークが点灯し、さらにその方向にウインカーを操作すると、マークの点滅と警報音で注意を促す。
LEDアクティブコーナリングライト
ヘッドライト点灯時、約40km/h以下でステアリングやウインカーを操作すると、曲がろうとする方向の内側の路面を照らし、右左折時の歩行者などをより見やすくし、歩行者にも自車の存在をアピールする。
ドライバー注意力モニター
ドライバーのハンドル操作に応じて居眠り運転や不注意運転を検知し、メーター内の運転者注意力レベルの表示や、警報音とハンドル振動で休憩を促す。
衝突安全性能
万が一の衝突にも乗員の被害軽減を軽減させる。
全ての基本である、ボディー骨格
各所に軽量かつ強度に優れた素材を配置することで、衝突安全性能に貢献している。
チャイルドシート
万一の衝突時、チャイルドシートの前方への移動を効果的に抑制するために、汎用型ISOFIXチャイルドシートを確実・容易に装着できる取付金具をリア左右席に対応している。
さらに、i-Sizeチャイルドシートにも対応することでサイズを選ばす、固定が出来る。
1列目シート用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム
万一の側面衝突に備えて、胸部へのダメージを低減するサイドエアバッグと、頭部や頚部を保護するサイドカーテンエアバッグを、全タイプ標準装備している。
ゆとりのある室内空間と、使いやすさにもこだわったラゲージルーム
「メカのスペースは最小に、人のスペースは最大に」というHondaの思想をもとに造りこまれた、ゆとりある室内空間と、使い勝手にもこだわったラゲージルームをCR-Vは持っている。
5人乗りモデルの2列目シートは座面も背もたれも、ゆとりあるサイズを確保し、サイドサポート部は厚みを持たせてホールド感を向上させ、足元空間もゆとりある広さに設計している。
多くのにもつを載せたい時でも、1アクションによって2列目シートを倒すのも戻すのも手軽な操作で行えるのも魅力だ。
7人乗りモデルでは、燃料タンク形状の工夫などにより、2列仕様の全長を変えずに3列仕様を実現させている。
3列目からの乗降時にも、2列目をスライドしてフレキシブルにスペースを調節できるほか、跳ね上げも簡単に行え、スムーズに乗降が可能となっている。
また、3列目シートは普段使わないときはたためておけ、5人乗りモデル同様2列目も倒せるので、多い荷物にも対応できる。
ナビゲーションシステム
Honda インターナビを全タイプに標準装備しており、操作感にはスマートフォンのように直感的な操作が可能となっている。
リンクアップフリーと呼ばれる、多彩な情報を通信費無料で利用できるのも大きな魅力だ。
ホンダ CR-V(5人乗り用)専用設計のフロアマット一式になります。
防水、防汚、ロードノイズの低減にも寄与します。
さいごに
ホンダ CR-Vいかがだったでしょうか?
今回のマイナーチェンジによる上級装備が標準装備されるのは、ひとつの大きな魅力であると筆者は感じました。
CR-Vは、冒頭でもお伝えした通り、日本市場に限らず多くの国・地域で販売されるグローバルな車種のひとつであることから、その地域毎の道路状況を考えこんで造られているので、走りに対する性能も高いことが分かる。
BLACK EDITIONと呼ばれる上級グレードもエクステリアやインテリアに大幅な変更が行われており、例を挙げると、2列目の左右席にもシートヒーターを装備したり、助手席のパワーシートの採用、リアバンパーに足を出し入れするだけで開くパワーテールゲートなど、高級車譲りの装備がされている事もうれしい。
399万円~BLACK EDITIONの購入が可能なので、価格に対する機能面を見ても、お得なグレード設定だと筆者は感じます。
SUVを検討している方は、このCR-Vを検討のひとつに入れるのをオススメしたい。
この記事の参考URL:https://www.honda.co.jp/CR-V/
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