皆さんの、運転免許はマニュアルとオートマ限定のどちらを取得していますか?
日本国内の、運転免許保有者は約8,200万人いて、その内マニュアル免許取得者は32.4%、オートマ限定免許取得者は67.6%の割合となっているそうです。
この数字を見て、意外にもマニュアル免許取得者が存在するなと感じてしまうのは筆者だけでしょうか?
というのも、日本国内で販売されている新車のうち、オートマ車は「98%」でマニュアル車は「2%」しかないことから、この割合から見るとオートマ限定免許の取得割合は90%以上あっても、別に変じゃない割合なのではないかと感じてしまう。
筆者も、マニュアル免許を取得しているが、免許取得後にマニュアル車を乗ったことは、10本の指で収まることは間違いないし、これまで乗ってきた自家用車は、全てオートマ車である。
確かに、オートマ車はとても便利で、実用性に富んでいるが、マニュアル車の自分で操っている感の楽しさも捨てがたく感じます。
しかし、国産メーカーの新車でマニュアル車を見つけるのは難しいですよね。
今回は、トヨタ・日産・ホンダの新車でマニュアル車の設定がある車種をご紹介します。
マニュアル車の設定のある車種(トヨタ・日産・ホンダ)
トヨタ
GRヤリス RZ RZ”High performance”
GRヤリスは、ハッチバッククーペ型のスポーツカーです。
グレード展開には、2WDモデルのRS、4WDモデルの「RZ」「RZ”High performance”」の3グレードで、4WDモデルには全てマニュアルトランスミッションの設定があります。
搭載するエンジンは、1.6L直列3気筒インタークーラーターボで、最高出力は272PS、最大トルクは370N・m(37.7kgf・m)を発揮する、高出力エンジンとなっています。
搭載されるマニュアルトランスミッションは、トヨタが新開発した「iMT(インテリジェントMT)」と呼ばれるもので、6速マニュアルが搭載されます。
iMTは、シフトアップ/ダウン時に自動的にエンジン回転を合わせてくれるのが特徴的で、アップシフト時は、積極的にエンジン回転数を下げてくれます。
これによって変速ショックの少ないスムーズなシフトチェンジをアシストします。
マニュアル免許を取得したばかりの方や、久々にマニュアル車を乗る方でも容易に操れるのが、iMTの特徴です。
GRヤリスの価格は、「RZ」は396万円、「RZ”High performance”」は456万円となります。
ヤリス Z G X(ガソリン車)
ヤリスは、Bセグメントのコンパクトカーです。
上述したGRヤリスとは異なり、一般車として位置付けされます。
日本国内では、初代から3代目まで「ヴィッツ」の名称で販売されていましたが、初代から20周年となる2020年発売の4代目からは、2017年から復帰している世界ラリー選手権(WRC)で「ヤリスWRC」の名称で参戦していることや、フルモデルチェンジでの心機一転を図り、国内でもヤリスに名称が統一されています。
グレード展開には、大きく分けるとハイブリッド車とガソリン車と展開しており、マニュアル車の設定にはガソリン車(1.5L 2WD)の、「Z」「G」「X」グレードに6速マニュアルが設定されています。
上述したGRヤリスに搭載されている「iMT」ではないため、従来のマニュアルトランスミッションが搭載されています。
機械的に制御されているiMTとは違い、意のままに操れるダイレクト感と、GRヤリスに比べ安価であるため、気軽にマニュアル車を味わえます。
ヤリスの価格は、「Z」は205万円、「G」は188.7万円、「X」は157.9万円となります。
カローラアクシオ EX ガソリン車 2WD
カローラアクシオは、1966年より製造・販売している乗用車シリーズ「カローラ」のうち、2006年以降に日本国内の道路・交通事情に特化した車種として登場した小型自動車規格(5ナンバー)専用の派生車種です。
現行型である2代目は、2012年より販売されており、2022年には一部改良モデルとなっております。
搭載されるエンジンは、1.5L直列4気筒エンジンとなっており、5速マニュアル搭載となっております。
カローラアクシオEX ガソリン車 2WD MTの価格は、161.16万円となります。
カローラフィールダー EX ガソリン車 2WD
カローラフィールダーは、ステーションワゴン型の乗用車であり、「フィールダー」の通称で呼ばれています。
現行型は3代目となり、2012年より販売されております。
日本国内向けは、本代からコスト削減および小型・軽量化を理由にこれまでのMCプラットフォームからヴィッツ系プラットフォームのBプラットフォームに変更されました。
全長を先代に比べ60mm短縮しつつ、Aピラーを100mm後退させ、リア膝前スペースを40mm拡大し併せて、荷室長も90mm拡大され実用性に磨きをかけています。
国内でステーションワゴン型が少ない中、ステーションワゴン+5速マニュアルを搭載した希少な存在となっています。
カローラフィールダー EX ガソリン車 2WDの価格は、175.84万円となります。
コペン GR SPORT 5MT
コペンは、ダイハツが製造する軽自動車規格のオープンカー型スポーツカーで、コペン GR SPORTは2019年10月より、ダイハツからのOEM供給によって発売されました。
コペン GR SPORTのグレード構成は、CVTモデルと、5速マニュアルモデルの展開になっています。
新たな骨格構造「D-Frame」と、脱着構造「Dress-Formation」が、主な特徴です。
「D-Frame」は、フロント・サイド・リア・フロアを切れ目なくつないだ構造としたことで曲げ剛性やねじれ剛性を高め、高い走行性能とルーフオープン時の剛性確保を行っています。
脱着構造「Dress-Formation」は、D-Frameによりボディ外板の一部を樹脂化し着脱が可能な構造となり、購入後でもユーザーの好きなタイミングで、ボンネットフード、トランクフード、バンパー(フロント/リア)、フェンダー(フロント/リア、左右各1個ずつ)、ロッカー(左右各1個ずつ)、フューエルリッドの樹脂外板11パーツとヘッドランプ・リアコンビランプを着せ替えできるようになっています。
コペン GR SPORTの価格は、243.72万円となります。
GR86 RZ SZ RC
GR86は、トヨタ自動車とSUBARUが共同開発をしたスポーツカーです。
初代は、86という名称でしたが、2021年から販売されている2代目からは、「GR86」へと名称が変わりました。
搭載されるエンジンは、先代から引き続き水平対向4気筒ガソリン直噴エンジンが搭載されるが、排気量を2.0Lから2.4LにアップしたFA24型に換装したことで、先代の課題であった中回転域の「トルクの谷」の改善を図り、加速性能やレスポンスが向上しました。
最大出力は235PS、最大トルクは250N・m(25.5kgf・m)を発生します。
グレード構成は、MT専用のエントリーグレードである「RC」と、標準グレードである「SZ」、上級グレードの「RZ」の3種類であり、全てのグレードに6速マニュアルを設定しています。
GR86の価格は、「RC」は291.6万円、「SZ」は315.3万円、「RZ」は347.6万円となります。
GRスープラ RZ 6MT
スープラは上級スポーツカーで、初代は1978年より登場しています。
その後、2002年の4代目の販売終了をもってラインナップから消滅していたが、2019年にGRブランドの専用車種「GRスープラ」として復活しました。
本代から、トヨタが2011年から技術提携を結んでいるBMWとの共同開発となっており、理由としては歴代モデルからの伝統となる「直列6気筒エンジン+後輪駆動(FR)」というパッケージングを実現するためであり、開発が始まった2012年当時に直列6気筒エンジンを世界で唯一製造していた自動車メーカーがBMWであったことも大きな要因となっています。
発売当初は、ATモデルのみのラインアップとなっていましたが、2022年4月28日に日本仕様車の一部改良モデルが発表され、設定されていなかったマニュアルトランスミッション車を「RZ」に追加設定されることとなりました。
GRスープラ RZ 6MTの価格は、731.3万円となっております。
ピクシストラック エクストラ スタンダード”農用スペシャル”
ピクシストラックは、ダイハツのハイゼットトラックのOEM版にあたる、フルキャブオーバー型の軽トラックです。
現行型である2代目からは、全車にようやくSRSエアバッグ(運転席側)が標準装備となり、2021年12月のマイナーチェンジでは、助手席にもSRSエアバッグが標準装備化され、デュアルSRSエアバッグとなりました。
2023年12月20日には、OEM元のダイハツ工業の不正問題の調査で対象がこれまで判明していた6車種から当車種を含めたほぼ全ての車種に拡大することが明らかとなり、国内外の全てのダイハツ工業製の車種の出荷を停止する方向で調整することとなりました。
ピクシストラックの価格は、エクストラは128.7万円、スタンダード”農用スペシャル”は112.75万円となります。
日産
フェアレディZ 6MT Version S Version ST 6MT
フェアレディZは、クーペタイプの乗用車です。
GT-Rと並んで日産を代表するフラグシップモデルで、日本を代表するスポーツカーとして幅広く知られています。
フェアレディZの歴史は古く、初代モデルは1969年に登場しており、現行型は2022年より販売され50年以上の歴史があります。
現行型である6代目のスタイリングは、初代モデルのS30型のアイデンティティである「ロングノーズ」や、後方に向かって下がっていくリアビューなどを踏襲したデザインになっています。
ヘッドライトはティアドロップ形状のものになり、フロントグリルはS30型をイメージした長方形型グリルを採用し、リアデザインは4代目のZ32型に似た横長のテールランプを採用している他、リアゲート右側にはS30型と同じ書体の「Fairlady Z」のバッジが装着されているなど、歴代モデルのアイデンティティが散りばめられています。
フェアレディZの価格は、6MTは539.88万円、Version Sは624.58万円、Version ST 6MTは、665.72万円となります。
NV100クリッパー DX 5MT(2WD) GX 5MT(2WD) DX 5MT(4WD) GX 5MT(4WD)
NV100クリッパーは、セミキャブオーバー型軽ライトバンで、初代は三菱自動車工業から、2代目以降はスズキからそれぞれOEM供給を受ける車種になります。
現行型である3代目は、2015年より販売されています。
日産が販売する商用車で初めてとなる赤外線レーザーレーダー方式の「エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ、エブリイでの「レーダーブレーキサポート」相当)」をはじめ、踏み間違い衝突防止アシスト(エブリイでの誤発進抑制機能に相当)、VDC(エブリイでのESPに相当)、エマージェンシーストップシグナルを搭載するなど、安全装備も充実しています。
NV100クリッパーの価格は、DX 5MT(2WD)は109.01万円、GX 5MT(2WD)は133.21万円、DX 5MT(4WD)は122.21万円、GX 5MT(4WD)は146.41万円となります。
NT100クリッパー DX 5MT(2WD) DX 5MT(4WD) GX 5MT(4WD)
NT100クリッパーは、セミキャブオーバー型軽トラックで、初代は三菱自動車工業から、2代目以降はスズキからそれぞれOEM供給を受ける車種になります。
現行型は、2代目となり2013年より販売されています。
DXグレードは、標準グレードにして最量販グレードで、マニュアルエアコン(クリーンフィルター付)、パワーステアリング、AM/FMラジオ、サンバイザー(運転席・助手席、運転席はチケットホルダー付)、インストボックス、SRSエアバッグ(運転席・助手席)、ABS+EBD等が標準装備されます。
GXグレードは、オーナードライバー向けに特化した最上級グレードで、LEDヘッドランプ、バンパー組み込みハロゲンフォグランプ、2スピーカー、パワーウインドウ(運転席・助手席、運転席:ワンタッチ、挟み込み防止機構付)、リモートコントロールエントリーシステム、集中ドアロック、ドアポケット(運転席・助手席)などが追加され、AM/FMラジオはCD一体型(2DINとなる為、インストポケットは非装備化)に、シート地はファブリックに、ドアミラーとアウトサイドドアハンドルはカラードにそれぞれ変更されています。
5MT車には、4WDハイ(H)/ロー(L)2スピードトランスファー、デフロック、ヒルスタートアシストも装備されます。
NT100クリッパーの価格は、DX 5MT(2WD)は92.84万円、DX 5MT(4WD)は108.02万円、GX 5MT(4WD)は132.22万円となります。
ホンダ
N-VAN G(2WD・4WD) L(2WD・4WD) +STYLE FUN(2WD・4WD)
N-VANは、軽貨物車で、2011年11月に発売した初代N-BOXを皮切りに展開している「Nシリーズ」の第5弾で、軽商用車の「新しい姿」を目指して開発されました。
シリーズでは初の商用車種であるとともに、以前販売されていたアクティバン/バモス/バモスホビオの実質的な後継車種です。
2代目N-BOXで開発されたFF車用プラットフォームをベースとしたトールワゴン型のスタイルを採用し、これによりミッドシップエンジンレイアウトを採っていたアクティバンとの比較で、荷室長が大幅に削減されています。
一方、軽商用車としては初めて助手席側のセンターピラーを廃した「ドアインピラー構造」を採り、長尺物などの積み下ろし作業における使い勝手の向上を図ったほか、N-BOX同様のセンタータンクレイアウト採用による低床化で、荷室高はアクティバンと比較して165mm高い1,365mmまで拡大されました。
搭載される6MTは、S660用をベースに改良したものを軽商用車で初採用しております。
N-VANの価格は、Gは133.76万円(2WD)144.87万円(4WD)、Lは147.29万円(2WD)158.4万円(4WD)、+STYLE FUNは170.72万円(2WD)184.03万円(4WD)となります。
N-ONE RS
N-ONEは、トールワゴン・セミトールワゴン型の軽自動車です。
N-ONEは2011年12月に発売したN-BOXから展開を開始した、軽自動車シリーズ「Nシリーズ」の第3弾として、2012年11月に登場しました。
以前販売されていた、ゼストの後継車種にあたります。
ホンダ初の市販軽乗用車N360をモチーフに「人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に」の基本思想であるM・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想を受け継ぎ、新しいベーシックカーの創造を目指して開発されました。
2代目となる現行型は、初代モデルの販売終了から約7ヶ月経った後の11月に、発売8年目にして初めてフルモデルチェンジが2020年に行われました。
RSグレードに搭載される6MTは、S660同様にギアレシオをクロスレシオ化されており、クラッチにはS660同様に大トルク対応型を採用しているが、操作荷重を変更するなどのチューニングがされたほか、クラッチペダルの急操作の際にクラッチ継合速度を低下させてエンジントルクの急激な伝達を回避するピークトルクリミッターやダンパー機構によりクラッチペダルに伝わる振動を軽減するクラッチダンパーが採用されています。
また、シフトノブはN360同様にインパネに配置され、S2000ベースの専用デザインとしています。
N-ONE RSの価格は、206.25万円となります。
シビック LX EX
シビックは、欧州でCセグメントに、アメリカ合衆国ではコンパクトカーにそれぞれ区分されている乗用車です。
1972年(昭和47年)に販売が開始されて以降、ホンダの世界戦略を担う基幹車であり、ホンダ製乗用車の中でも最も長く同一の車名で販売されているクルマです。
11代目となる現行型は、2021年より販売され、以降のホンダ車に導入される新世代コモンアーキテクチャー戦略「ホンダ アーキテクチャー」採用の第1弾商品となります。
フロントフェイスは基本デザインは共通となっているが、グリルのデザインが異なり、セダンが水平基調に対し、ハッチバックではハニカムメッシュとなります。
サイドビューはセダン・ハッチバック共にベルトラインを低くして水平基調とし、視認性向上のため、ドアミラー(サイドミラー)の取付位置が10代目のフロントウィンドウ先端からドア上に移動されました。
リアのLEDコンビネーションランプはセダンとハッチバックで異なっており、ハッチバックではリッドランプを上下で光らせることで遠方からの視認性を高める”C”ライングラフィックスが採用されています。
搭載される6MTは、シフトレバーをショートストローク化及び高剛性化されています。
シビックの価格は、LXは324.06万円、EXは359.04万円となります。
シビック TYPE R
シビック タイプRは、NSXタイプR、インテグラタイプRに続く「タイプR」シリーズの第3弾として登場したスポーツカーです。
現行型は、5代目の販売終了から1年2ヶ月のブランクを経て2022年に6代目へフルモデルチェンジされました。
エンジンは3代続けてK20C型が踏襲されているが、ターボチャージャーの刷新などにより、最高出力を8kW(10PS)、最大トルクを20N・m(2.0kgf・m)それぞれ向上された改良型となっています。
5代目で採用されたレブマッチシステムはクラッチのフライホイールの軽量化に伴うレスポンス向上により、エンジン回転数差が最も大きい2速から1速へのシフトダウンでも適用されるようになりました。
エクステリアには冷却性能を高めるためグリル開口部を大きくし、後端に張り出し面を設けたサイドシルガーニッシュやアルミダイキャスト製のステーと組み合わせたリアスポイラーを装備しています。
リアフェンダーはボディと一体化された。
インテリアはブラックをベースにシートやフロアカーペットをレッドとした2トーンで、インストルメントパネルには反射を抑えるため偏光ガンメタリックが採用されています。
シビック TYPE Rの価格は、499.73万円となります。
さいごに
今回は、トヨタ・日産・ホンダの新車でマニュアル設定のある車種について紹介しました。
新車の中で2%の割合といいますが、その割にはマニュアル設定のある車は結構あるなというのが、筆者の正直な感想です。
軽自動車から、スポーツカーまで様々なタイプの車種にマニュアル設定があるので、ご自身のライフスタイルに合わせられる車種ばかりなのも良い点ですね!
ぜひ、参考にして頂けたら幸いです。
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