クルマの寿命はいつ訪れる?様々な観点からクルマの寿命について考察する

車の情報

最近では、技術の進歩によりクルマの寿命は長くなってきているのは確かです。

ただ、寿命が伸びていると言えど、クルマは機械の集合体で出来ていますので、使用するに従い各部が疲労や劣化していき、いずれクルマには寿命が訪れます。

ただ、一概に寿命が来ると言っても、日々のクルマの使い方やメンテナンスを行う頻度、はたまたクルマ自体の個体差によっても寿命が変わってきます。

ただ、寿命が来ると言っても突然来るのは稀であり、クルマ自体が寿命だと知らせるサインを送ってくるのも確かです。

今回は、クルマの寿命について知る方法や、クルマが発する寿命のサインなどお話します。

様々な視点から見るクルマの寿命とは?

走行距離は一般的で分かりやすい目安として参考にする

クルマの寿命 10万キロ

クルマは使えば使うほど走行距離を重ねていき、走行距離が伸びれば伸びるほどクルマの耐用限界に近づいていきます。

ただし、クルマの乗り方やメンテナンスの頻度によっても、クルマの寿命が来るタイミングはまちまちになります。

当然ながら、マメに点検をしたりメンテナンスを行うことにより、クルマの寿命は長くなります。

点検で不具合が発見された部品を修理、あるいは新品に交換すればリフレッシュになるし、エンジンオイルの定期的な交換によりエンジンの延命につながります。

メンテナンスをしっかり行い、クルマに負担のかかりづらい運転(急加速や急ブレーキ等をしない)をすることにより、現代の国産車は「15万km」程度なら楽々走れてしまいます。

以前は、「10万km」程度を寿命として目安とされていたが、製品自体のクオリティが高まっている現代では、10万kmで寿命が来る国産車は稀だと言えるだろう。

ただ、年間3万km以上を走るヘビーユーザーの場合には、クルマの進行する疲労度が変わってくるので、こういったケースでは10万kmが寿命の目安になります。

タクシーやトラックなどの事業用で使われているクルマは、しっかりメンテナンスが行き届いているため20万km~30万km走っていても、いまだ現役で走ることができるのだろう。

使用年数で寿命の目安を考える

クルマの寿命 使用年数
使用年数は伸びている傾向だが

次に寿命として目安になるのは「使用年数」だ。

以前は新車登録から10年が寿命の目安と言われてきたが、これは10年を経過した車両の車検が、通常2年に1回に対し毎年に行うことになっていたのがその理由にあります。

しかし、現代ではクルマの寿命が伸びている傾向もあることから、この毎年行う車検制度は撤廃され、現在では10年以上乗っているクルマでも通常の車検同様、2年毎に行うことになっているため、10年以上経ったクルマを一概に寿命とは言い切れない。

ただし、10年以上乗り続けているクルマを買い替えで下取りに出した時に、クルマの状態にもよりますが下取り価格が0円となってしまうケースも稀ではありません。

まだまだ十分に走れる個体でも、古いクルマには価値が付きづらく、ある意味寿命を迎えていると言えるだろう。

他にも、現在の法制度では、新車登録から13年以後は自動車税と重量税額が上がってしまう法律になっているため、13年をクルマの寿命として目安にしている人もいます。

部品がないことによって寿命を迎えることも

メンテナンスや使い方に気をつけていても、機械である以上不具合が出てしまうこともあります。

不具合の出た部分を修理や部品交換できればいいのだが、国産車の場合、メーカー純正の部品は「そのクルマの生産終了から10年目までは在庫すること」と法律で決められているため、生産終了後10年以上経ってしまった車種については、メーカー純正パーツを入手することができないため、そこで寿命が尽きるというケースもあります。

メルセデスベンツや、BMWなどのクルマを長く使う習慣のある欧州のメーカーでは比較的長期間補修パーツを在庫しているが、買い替えサイクルの速い国産車では「10年まで」という法律も要因となって、古いクルマのパーツが入手しにくい為、長く乗り続けるのも難しくなってくる。

クルマ自体が寿命をお知らせするサインとは?

トラブルの頻発には注意

クルマの寿命 トラブル頻発

当然、長く走らせているクルマは各部に故障が起きやすくなってきます。

故障した箇所を修理したあとに、立て続けにまた別の箇所で不具合が出るなどの症状は、クルマ全体がヤレてきている証拠になります。

1つの不具合をきっかけに、相次いで不具合が出る個体は寿命が近づいているサインなのかもしれない。

燃費の悪化は危険なサイン

クルマの寿命 燃費悪化イメージ

燃費の悪化は、重大な故障の原因となっている可能性があります。

燃費の悪化にはエンジンの劣化をはじめ、トランスミッションが不調で駆動効率が低下していたり、燃料制御が正常に動いていないなどの不調が考えられます。

いつもどおりの走り方をしているのにも関わらず、燃費が悪化していると感じたら寿命なのかもしれません。

乗り心地の悪化も寿命のサイン

クルマの寿命 サスペンション

サスペンションスプリングなどが経年劣化によってヘタってきた、もしくはサスペンションに使われるラバー製パーツが劣化して硬くなったサインは乗り心地の悪化となって表れます。

日常的にクルマに乗っていると、こうした劣化に気づきにくいのですが、例えば切り返し時の応答が遅れたり、段差の乗り越え時に以前より跳ねるようになったなどの症状を感じられるようになったとき、寿命と言えるだろう。

一番わかりやすいのは、クルマからの異音

クルマの寿命 異音

走行中に、普段どおりの音以外に異音がするようになったら、故障のサインになります。

ある意味、故障による異音がはっきりと聞こえるなら、すぐに修理工場やディーラーなどに診てもらい対応してもらい、異音が出なくなれば問題は解決できるが、それ以外にもボディのきしみ音や走行中の風切り音が徐々に増えることなども、ボディの細部や、各部のゴムが劣化しているため寿命のサインと言えるだろう。

たまには、車内のオーディオ切って、クルマから発する音に耳を傾けるのも、クルマの異常をいち早く知ることができるだろう。

さいごに

大切に乗っているクルマでも、いずれ寿命が来てしまうことは否めません。

しかし、日々のメンテナンスや乗り方(使い方)によっては、寿命を早めるも遅くするにもクルマのオーナー次第です。

筆者の経験上「トラブルが頻発する」ことが、一番わかりやすい寿命のサインだと思います。

現代のクルマになってから、立て続けに不具合が出たことはないですが、クルマの不具合は急に出てくるものなので、いつでも車の状態を把握することが、車の寿命を長くする秘訣にもなります。

クルマを長く乗るためには、日々のメンテナンスはもちろん、セルフでできるクルマの状態を把握することが大切なので、みなさんも参考にしてみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました