日本での、道路状況については左側走行で右ハンドルと言うのが基本的になりますが、クルマ大国であるアメリカやドイツなどの欧州に関しては右側通行、左ハンドルが基本になります。
世界的に見ても、日本のような左側通行、右ハンドル車というのは、少数派だと言えます。
しかし、少数派と言えど日本と同じ道路状況である国が存在します。
左側通行を採用している中でも、オーストラリアなどが採用されているのは比較的ポピュラーだと思います。
とは言え、筆者が初めて行った海外がオーストラリアで、道路状況が日本と同じだったのを驚いた記憶があります。
今回は、同じ右ハンドル車を作っているなら、そのまま日本市場でもラインアップしてほしい、日本国内メーカーのオーストラリア市場専売モデルについてご紹介します。
トヨタ(TOYOTA)
Kluger(クルーガー)
以前、日本トヨタでもラインアップされていた「クルーガー」と名称は同じだが、その時のクルーガーとは一線を画すのが「Kluger」だ。
日本で販売されていたクルーガーのボディサイズが、全長4690mm✕全幅1825mm✕全高1685mmに対して、Klugerは全長4966mm×全幅1930mm×全高1755mmとなっており、迫力のあるボディサイズを持っている。
用意されているエンジンについては、システム最高出力250馬力の2.5L直列4気筒+モーターのハイブリッド仕様と、最高出力296馬力の3.5L V型6気筒仕様が設定されており、日本のトヨタ(SUV)ではランドクルーザーにしか3.5Lエンジンを搭載していないので、日本市場にあればユーザーの選択肢は広がるであろう。
また、予防安全パッケージである「トヨタセーフティセンス」の最新版や、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応した8インチディスプレイが全モデルに標準装備されるということなので、安全面や機能面でも全く問題ないと言えるだろう。
サイズ感では、ランドクルーザーより小さいので、ランドクルーザーは大き過ぎというユーザーの支持を得られんじゃないかと、筆者は思います。
LandCruiser70(ランドクルーザー70)
日本市場でも1984年~2004年まで販売されていた、ランドクルーザー 70だが、オーストラリア市場では未だ存続し続ける。
2007年3月オーストラリアを皮切りに、フロント周りの意匠を大幅変更した新型がデビューし、日本でも2014年8月から2015年6月まで期間限定販売されたモデルで、多くのファンが居ることが伺える。
日本でも、期間限定で販売されていることから根強いファンが多くいる70系ランドクルーザーは、オーストラリア市場ではいつでも買えるので、日本市場でも是非ラインアップしてほしいところだ。
日産(NISSAN)
PATROL(パトロール)
パトロールは、日本国内では1980年(昭和55年)から2007年(平成19年)までサファリの名称で販売されていたが、現在ではパトロールと名称を変更し、海外専売モデルの大型高級SUVだ。
現在の日本でのSUVのラインアップでは、エクストレイルとキックス、電気自動車のアリアがラインアップされているが、ミドルサイズとスモールサイズしかSUVラインアップにないので、このパトロールが導入されたらランドクルーザーを凌駕できるほどのポテンシャルは持っているだろう。
パトロールのボディサイズは、全長5165mm✕全幅1995mm✕全高1940mmと、若干だが全てで現行型ランドクルーザーより大きい寸法となっている。
日本で走っていたら、かなりの印象を受けること間違いないだろう。
用意されるエンジンには、5.6L V型8気筒と、4.0L V型6気筒となっており、現代では中々ない大排気量ならではのパワフルで余裕のあるパワー感が感じられるでしょう。
大型のSUVは、ランドクルーザーの一人勝ち状態と言っても過言ではないので、対抗車としてパトロールを導入したら、高級SUVが活性化されるだろう。
三菱自動車(MITSUBISHI-MOTORS)
Pajero Sport(パジェロスポーツ)
三菱自動車の代名詞であった、パジェロは1982年の初代登場から2021年の4代目で日本市場での販売が終了した。
歩行者保護法規に対応したフロント部分の構造変更を見送るためとの理由で、日本仕様の生産が終わってしまったが、実はオーストラリア市場では、「Pajero Sport」として現役でラインアップされているのだ。
フロントフェイスには、三菱自動車のアイコンとなるダイナミックシールドを採用し、現代の三菱自動車とすぐに分かるデザインが印象的だ。
現在の三菱自動車のSUVでは、アウトランダーやエクリプスクロスがラインアップされているが、やはり三菱自動車のSUVと言ったらパジェロでしょ?というユーザーの方も多くいらっしゃると思うので、是非このパジェロスポーツの日本導入を期待したい。
マツダ(MAZDA)
BT-50(ビーティーフィフティー)
これは中々お目にかかれないどころか、こんなクルマがあったんだと初めて知った方もいらっしゃると思うのが、マツダのピックアップトラックとなる「BT-50」だ。
マツダにもピックアップトラックのラインアップがあるんだと感心しながら、実はこのBT-50はいすゞ自動車が販売するピックアップトラックの「D-MAX」のOEM供給されるモデルである。
但し、マツダのデザインテーマである「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」を導入し、D-MAXとは異なるマツダらしいフロントフェイスが採用されている。
今現在、日本市場におけるピックアップトラックのラインアップはトヨタのハイラックスのみとなっていることから、BT-50を日本導入したら面白いのではないかと推測する。
搭載されるエンジンには、BT-50歴代最小排気量の1.9Lディーゼルエンジンを採用していることも、現代に順応しやすいパッケージングなので、ピックアップトラックを検討している方に刺激を与えられるのではないかと思う。
以前から、個人的にマツダのデザインはカッコいいと思っていましたが、ピックアップトラックのマツダ車も、やはりカッコいいと感じました。
オーストラリア製、ランドクルーザープラドに適合するバグガードになります。
さいごに
世界に目を向けてみると、同じメーカーでも国によってここまでラインアップが変わるのかと感心しました。
今回、紹介した中にも日本では消滅してしまった三菱のパジェロは、名前を継続して使われていたり、日産のパトロールはサファリの後継車として存続しているので、しっかりと系譜があるのもファンとしては嬉しいことですよね。
海外専売モデルでも、十分に日本市場でも支持されそうなラインアップが豊富なので、いつかは導入されると期待しましょう。
また、他の海外専売モデルも紹介していきますので、よろしくお願いいたします。
この記事の参考URL:https://www.toyota.com.au/kluger https://www.nissan.com.au/vehicles/browse-range/patrol.html https://www.mitsubishi-motors.com.au/vehicles/pajero-sport.html https://www.toyota.com.au/landcruiser-70 https://www.mazda.com.au/cars/bt-50/
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