ジープ チェロキー(Jeep Cherokee)は1974年に初代モデルが登場し、現行型である5代目は2013年より、販売開始されている。
2001年には、一度チェロキーから後継車のリバティとして販売されていたが、2013年に従来のヘビーデューティーなイメージから一転、都会派という言葉が相応しいクロスオーバーSUVとなって生まれ変わった。
しかも、現行型チェロキーはリバティの後継車という扱いにしておらず、全く新しい新規車種として、そしてこれを機に「チェロキー」の名称も復活した。
それでは、今回はジープ チェロキーについて紹介していきます。
チェロキーの価格は
グレード | エンジン | 駆動方式 | トランスミッション | 価格 |
LONGITUDE | 2.4L | 4WD | 9AT | 459万0,000円 |
LIMITED | 2.0L ターボ | 4WD | 9AT | 506万0,000円 |
TRAILHAWK | 2.0L ターボ | 4WD | 9AT | 509万0,000円 |
Jeepのデザインアイデンティを継承し洗練されたエクステリアデザイン
Jeep社のデザインアイコンの定番といえば、7スロットグリル。
もちろん、チェロキーにもこの7スロットグリルを採用しJeepらしい迫力があり、フロントフェイスの流麗なラインを強調する、デイタイムランニングライト搭載のLEDライトによって現代的で先進性を感じる。
さらに、ホイールアーチには伝統的な台形ホイールアーチを採用し、力強さとオフロード走破性の高さが伺える。
リアデザインには、SUVらしい頼もしさが見える一方、シンプルだが先進性を感じるリアビューになっている。
TRAILHAWK
Jeep社が誇る、オフロード走破性を秘めたTRAILHAWKには、特別な加飾が加えられる。
ボンネットデカールをはじめ、フロントグリル周り、フロントバンパー、ホイールなどをブラックにまとめ上げ、どのような道でも走破するんだ。というたくましさが強調されている。
上質な空間と多彩な機能によって、旅路をサポートするインテリアデザイン
全車、シートにはブラックレザーシートを採用し、TRAILHAWKには、シートやステアリング、ダッシュボードに赤色ステッチを加飾することによって、よりスポーティなイメージを出している。
ブラック基調となっているインテリアに、ドアノブやモニターまわりのリキッドチタニウムベゼル仕上げや、革巻きシフトノブなどの採用により、空間を上質に演出している。
また、エアベンチレーション、Bluetooth接続での音声操作によるハンズフリーコミュニケーション、そしてスマートフォンやタブレット端末の充電に便利な4箇所のUSBポートなどが、室内の居住性をより一層高めている。
ロングドライブでも、乗員全てが寛げる空間が素晴らしい。
LIMITEDの、フロントシートには、シートヒーター、ベンチレーション、8ウェイパワーシート、4ウェイパワーランバーサポートを標準装備しており快適装備の充実さに、驚きが隠せない。
さらにドアミラー、運転席側シート、エアコン、そしてラジオの設定を2通り記憶させることができる便利なメモリー機能も備えているので、毎回乗っても居心地の良さを感じることができるだろう。
Uconnect8.4インチVGAタッチパネルモニター
米国で数々の賞に輝いたUconnectシステムを、チェロキーに搭載し乗員を全く新しい世界へと繋げます。
タッチパネルモニターには、お手持ちのスマートフォンから、情報を集めたり、より簡単に連絡を取り合うことを可能にし、ドライブをいっそう楽しくする多彩なインフォテイメントシステムが、利便性を大きく感じるシステムとなっている。
Uconnect
運転中でもiPhoneをハンズフリーで操作できる「Siri Eyes Free」、電話の着信やテキストメッセージを仕分けする「自動応答機能」、よく使用する6つの機能やサービスを8.4インチタッチパネルモニターの最も使いやすい場所に配置できる「ドラッグ&ドロップメニュー」など、新しいカスタマイズおよびコネクティビティ機能が充実しています。
落ち着いて操作できるので、運転に集中しながら移動時間を最大限に活用できるのも大きいポイントだ。
Apple CarPlay
Appleのマップによる音声ナビゲーションをはじめ、ストリーミング再生に対応したミュージックの他、電話、メッセージなどお馴染みのアプリが車載のディスプレイで直接操作でき、さらにSiriを利用した音声コントロールも可能となっているので、ドライブをより華やかで、スマートに楽しむことができます。
Android Auto
Google マップによる音声ナビゲーションやリアルタイム交通情報、Google Play Musicのストリーミング再生、電話、メッセージの他、さまざまなAndroid Auto対応アプリが利用可能で、最新の音声技術を使って音声ですばやく簡単に操作することもできる。
ほとんどのスマートフォンが、この2つのOSによるものなので、嬉しい機能である。
ナビゲーション
進路変更が必要な場所での音声案内に加え、詳細な3Dマップを表示しながら、約束の時間に到着できるようガイドするナビゲーションは、進路変更案内は7インチマルチビュークラスターディスプレイに表示されるため、運転者は自身の正面で案内を確認できるので、利便性が高いです。
ボイスコマンドなら、正確な住所を音声入力することで迅速にルート検索を行うので、運転に集中しながら行き先を設定することができます。
7インチマルチビュークラスターディスプレイ
メーター内には、7インチマルチビュークラスターディスプレイを配置し、ステアリングスイッチによって操作することでクリアな画面で、豊富な車両データを表示することができます。
ナビゲーションを目的地設定していれば、進路変更の際の案内を運転者の正面に表示して、安全に確認できるよう表示したり、エンジン温度や各種液面レベルなど、車両性能にかかわる重要なデータをリアルタイムで表示したり、タイヤの空気圧や走行速度をデジタル表示し、他にも安全システムの警報や、燃費や燃料補給のタイミングをリアルタイムに表示する。
まさに、ドライバーが知り得たい情報が指先での操作ですぐに確認できるのは、安心感が生まれる。
コマンドビューデュアルペインパノラミックサンルーフ[LIMITEDにメーカーオプション設定]
フロントシートだけでなく、リアシートからも空を望めることのできる、格別の開放感が魅力のパノラミックサンルーフは、日中は太陽の明るさを車内へ取り込め、夜は星を眺めるのに良い空間になる。
アルパイン社製プレミアムサウンドシステム
キャビンの最適な位置に9基のスピーカーとサブウーハーをレイアウトすることで、ハイパワーな11チャンネル、506Wの性能を持つアルパイン製プレミアムサウンドシステムによって、豊かでダイナミックな音響空間を実現している。
日常使いから、ロングドライブの際でも良い音で過ごせる移動空間ほど贅沢なものはありません。
キャップレスフューエル
フューエルフィラードアを押すだけで開き、そのまま給油ノズルを差し込むだけの美しく機能的な給油口は、安全かつ素早く燃料を補給できる上に、手も汚れないので利便性が高いです。
いかなるコンデションでも走破性の高さを維持し続ける走行性能
チェロキーには、2種類のエンジンラインアップがある。
エントリーグレードの、LONGITUDEにはパワーと燃費効率を両立した2.4Lエンジンを設定し、LIMITED・TRAILHAWKには、燃費や環境に配慮しSTART&STOPシステムを搭載したJeep初の2.0Lターボエンジンを設定している。
2.0L 直列4気筒DOHCターボエンジン
V6エンジン並みのパワーを発揮しながら、直列4気筒ならではの低燃費を実現した2.0L直列4気筒ターボエンジンは、直噴方式により、出力の向上と排ガスの低減を両立しています。
そしてSTART&STOPシステムの採用により、燃費の改善に大きく寄与しており、さらに排気を再循環させ、燃費向上を図るC-EGRの働きとともに環境へも配慮している。
各メーカーにおいて、ダウンサイジングエンジン+ターボの流れをJeepも取り入れており、高効率のエンジンであると感じた。
2.4L タイガーシャークマルチエア2 直列4気筒SOHCエンジン(START&STOPシステム搭載)
クリーンなリーン燃焼を採用するとともに、静粛でNAエンジンらしい滑らかな走りを実現します。
さらに、ダイナミックなオフロード走行を行う場合も、最高出力177ps、最大トルク229N・mのパワーによって険しい道も難なく走破する頼もしさも忘れていません。
9速オートマチックトランスミッション
さまざまな改良により、パフォーマンスを大幅に向上させた9速オートマチックトランスミッションは、9つのギア比が適切なタイミングで切り替わることで、素早い加速と滑らかな高速走行を可能にしています。
4つのオーバートップギアレシオにより、燃費効率を高めると同時に、全体的なNVH(騒音、振動、ハーシュネス)を低減させ、クラス屈指の静かでスムーズな走りを実現している。
オンロード、オフロードに関わらず、ほぼすべての条件下でパフォーマンスを順応させ、どんな路面状況においても難なくギアチェンジを行うので、様々な路面状況でも安心感の高さが伺える。
チェロキーの燃費は
グレード | モード | 数値 |
LONGITUDE | WLTCモード | 10.5km/L |
LIMITED | WLTCモード | 10.0km/L |
TRAILHAWK | WLTCモード | 9.9km/L |
Jeep誕生以来一貫して追求し続けた、圧倒的な走破性を誇るJeep 4×4システム
Jeep アクティブドライブ
完全自動の1速パワートランスファーユニット(PTU)により、走行速度にかかわらず滑らかに4×2と4×4を切り替えルシステムで、またブレーキトラクションコントロールの搭載により、優れたバランスでトルク配分を維持することで、あらゆる天候下で走行性能を強化。
運転者は、難しい操作をすること無く普段どおりの運転で、車自体が制御してくれるので安心してどんな道でも進んでいく安心感が高い。
Jeep アクティブドライブロック
セレクテレインシステムの「AUTO」モードで必要に応じて4×2から4×4に自動で切り替わる他、乾燥した舗装路でも駆動系を傷つけずに4×4走行が可能となる。
また、2速パワートランスファーユニット(PTU)によりトルクマネジメントと4×4 Lowレンジ(減速比2.92:1)を実現しました。
4×4 Lowレンジでは、前後のプロペラシャフトをロックすることで、低速走行時のパワーや牽引能力を増強し、さらに、ロッキングリアディファレンシャルを搭載することで、険しいオフロードを前進する強さを向上させる「ROCK」モードも備えている。
セレクスピードコントロール(ヒルディセントコントロール/ヒルアセントコントロール)
岩を乗り越える時や、急な登り坂や下り坂を走行する時など、1~9km/hの目標速度を維持するシステムで、運転者はステアリング操作に集中しながら、ゆっくりと前進することができる。
セレクテレインシステム
セレクテレインシステムとは、スロットルコントロール、トランスミッションシフト、トランスファーケース、トラクションコントロールなど12種類の車両マネジメントシステムを連動させることで、あらゆる路面状況で走行安定性を実現するシステムとなっている。
「AUTO」「SNOW」「SPORT」「SAND/MUD」「ROCK(TRAILHAWKのみ設定)」の5つのモードをダイヤル操作により簡単に切り替えることで、あらゆる路面状況で優れた走行安定性を確保しながら、走りの愉しさを実感できる。
AUTO
セレクテレインシステムがすべてのオペレーションを自動制御し、車両の運動特性を路面に最も適した状態になるよう調整します。
また不要な場合にリアアクスルを分離して、燃費性能の向上など最大限の効率を確保する。
通常は、AUTOモードで走るのがベターだろう。
SNOW
車両の安定性を最大限高めながら、オーバーステアを最小限に抑えることで、雪道や凍結路で抜群のパフォーマンスを実現します。
このモードで自動的に選択・制御される主要システムには、ABS付4輪ディスクブレーキやオールスピードトラクションコントロールなどがあります。
雪国などでは重宝されるモードである。
SPORT(スポーツ)
郊外などのワインディングロードをより一層楽しむモードで、自動でよりアグレッシブな走り特性に変更します。
アクセルレスポンスや、エンジン回転数を上げ、キビキビとしたフィーリングが感じられます。
SAND/MUD
特別にチューニングされたシャーシコントロール、ディファレンシャル、トランスミッション比を駆使し、ホイールを断続的に回転させることで低速走行でのトラクションを最大化することで、柔らかい泥や砂地などの走破性を高めます。
ROCK(TRAILHAWKのみ設定)
ブレーキロッキングディファレンシャルにより、低速4×4走破性能を実現させることで、最も険しいオフロードを走破することができるモードです。
先進システムによる安心感を変え、事故を未然に防ぐ安全性能
走行中はもちろん、駐車時などあらゆる場面でリスクが潜んでいる。
そんな、ドライブ中や駐車時などの安心感を変える多彩なセーフティシステムによって、どんな場面でも落ち着いて対処できるゆとりをもたらす。
ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション
車線変更やパーキングスペースからバックで出る際など、側方や後方の死角に他の車両など物体が入ってきた時、ドアミラー上のアイコンが点灯し警告音で知らせます。
ミラーや目視などでカバーしずらい死角をモニターしてるので、安心感が増します。
LaneSense車線逸脱警報プラス
車両が車線の外側に出ている場合や運転者が一定時間ステアリングホイールから手を離している場合などに、警告ランプやハンドルに振動を与えることで運転者に注意を喚起します。
それでも、一定時間反応がない場合は、自動でステアリング補正を行うので、万が一の状況もサポートします。
前面衝突警報(クラッシュミティゲーション付)
急な割り込みや前方車両の急ブレーキなどによる事故を減らすため、他の車両に急接近しそうになった場合、センサーで検知し音と表示で警告します。
さらに運転者が一定時間内に対応しない場合はアドバンストブレーキアシストにより短く鋭くブレーキをかけて警告し、それでも減速しない場合は自動的にブレーキをかけ衝突被害を軽減するシステム。
Parkviewリアバックアップカメラ
後退時の安全支援機能で、自車のすぐ後方の様子を8.4インチVGAタッチパネルモニターに広角映像で表示します。
映像にはステアリング角度に応じて曲がるダイナミックグリッドラインが表示され、駐車スペースや狭い場所への後退操作をサポートします。
自車の幅のイメージが付きやすいので、後退による駐車時などに安心して操作することができます。
ParkSenseフロント/リアパークアシスト
駐車する際、車両前方の障害物を感知し物体に接近しすぎた場合、音声で警告します。
またリアバンパー内蔵超音波センサーにより、車両後方の死角にある障害物までの距離を検知しフルカラー7インチマルチビューディスプレイに表示して知らせる。
こちらは、目視で確認できなかった物体などを感知し、知らせてくれるので安心感が高まります。
ParkSense縦列/並列パークアシスト&アンパークアシスト
パーキングスペースに簡単に駐車できるよう、センサーが作動しステアリングを自動的にコントロールするアクティブガイダンスシステムです。
運転者の操作は、必要に応じて軽くブレーキを踏むこととシフトレバーを操作することだけで、ステアリングホイールに触れる必要はありません。
また、アンパークアシストは、パーキングスペースから簡単に車両を出せるよう支援するシステムで、ステアリングを自動でコントロールしながら、運転者にシフトレバーとブレーキ操作を指示することで、発進できます。
難しい操作をする場面の多い、縦列や並列駐車をクルマ自体が指示し、駐車するので運転に自信がない方でも安心のサポートシステムになっている。
側面距離警報
側面に障害物を検知すると、音と表示による警告を行うことで、狭いスペースへの駐車操作をサポートするシステムです。
7つのエアバッグ
チェロキーに搭載されるエアバッグは乗る人をしっかり保護する、次世代型フロントエアバッグ、フロントシートサイドエアバッグ、フロント補助サイドカーテンエアバッグ、運転席側ニーエアバッグのすべてが連動することで、乗員全員に安心感を与える全方位エアバッグシステムとなっています。
アダプティブクルーズコントロール(STOP&GO機能付)
速度を自動調節することで、前方車両との安全な車間距離を保持するシステムです。
前方車両が停止すると、自車を停止させるよう制御し、前方車両が動き出すと運転者の操作なしで直前の走行速度に復帰するので、高速道路での走行中はもちろん、渋滞時などでの煩わしいアクセル・ブレーキ操作を減らすことができるので疲労軽減に繋がります。
ドライブの楽しさと利便性を向上するチェロキーの収納機能
ハンズフリー パワーリフトゲート
Jeep社初となる、ハンズフリーパワーリフトゲートを採用し、利便性を高めています。
両手が荷物などでふさがっている場合でも、キーフォブを財布やポケットに入れたままの状態で、足をリアバンパーの下でさっと動かすだけで、ロックが解除され、自動で開閉することができます。
カーゴスペース
ゴルフバックが横積みできる他、日々のショッピングや週末のアウトドアなどに荷物を十分積める広大なスペースを確保しているので、趣味やレジャーはもちろん日常使いでも利便性を感じます。
多彩なリアシート
最大6度のリクライニング機能やレッグスペースの調整が可能な前後スライディング機能など、使い方の幅を広げる60:40分割可倒式リアシートを採用することで、人数や荷物の量に応じて片側だけあるいは両方一緒にシートを倒せるので、収納力を高めます。
小物などシートの隙間に落としてしまい、困ったときはありませんか?
そんな悩みを解消させるシートの隙間を埋めるクッションになります。
さいごに
ジープ チェロキーはいかがだったでしょうか。
冒頭でも、お話したとおり2代目のXJ型を最後に、チェロキーが一旦廃止されている状況から現行型で復活したことで、チェロキーファンにとっては朗報だったのではないでしょうか?
2代目チェロキーの印象が強い、筆者にとっては現行型のチェロキーは良くも悪くも、別のクルマというイメージが否めないです。
それは姿を消してから、復活までに10年以上の歳月が経ったということもありますよね。
エクステリアは現代的になり、シティ感が強めだが、走行性能においてはJeepらしい力強く頼もしい機能や、システムによって安心感のある走行が期待できる。
2013年から販売されており、2018年には大掛かりなマイナーチェンジを行ったが、モデルサイクル的にはフルモデルチェンジをしても良い時期に来てると思う。
次世代のチェロキーにも注目していきたい。
それでは、今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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