こんにちは。SCPです。
今回の内容は、前回のTRD編に続きメーカー公式のチューニングカーとして日産の「NISMO(ニスモ)」について触れていきたいと思います。
日産にも、このようなメーカー公式の本気度の高いチューニングメーカーを展開しています。
NISMOの正式名称は、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社といい、日産自動車の連結子会社で、モータースポーツ向け自動車部品の設計・製造・販売、レースへの参画などを行っている会社になる。
NISMOは、 1984年に日産のワークスチームの一つでもある大森ワークスを母体に設立され、主に日産車をベースにチューニングを施し販売をするほか、独自のオーダーにも対処してくれる。
2013年1月をもって本社を東京都品川区から神奈川県横浜市鶴見区(日産横浜工場内)に移転した。
2017年11月24日には、日産のNISMOのラインアップを充実させるとともに、新たなるスポーティサブブランドとして「AUTECH(オーテック)」をラインナップとして展開することを発表した。これにより今後は、ピュアスポーツ志向のニスモ、プレミアムスポーティー志向のオーテックの二本立てで展開していくことになる。
オーテックは、日産のオーテック仕様を様々なボディ形状のクルマに採用し、通常モデルとは全く異なったテイストを持ち合わすチューニングを施す。
【GOM Mix】初心者でも簡単な動画編集ソフトNISMOが手掛ける車種は様々であり、ユーザー視点をしっかりと考えられたラインアップで構成される
NISMOバージョンの、ラインアップは日産のピュアスポーツとされている車種から、SUV、コンパクトカー、ミニバン、電気自動車などスポーツ枠の一線を画したラインアップで構成される。
まずは、日産が誇るピュアスポーツの「GT-R」。
GT-R NISMOはエンジン・足回りの専用チューニングはもちろん、ボディにも大量のカーボン素材を惜しみなく使われボディ剛性を強化するとともに、軽量化にも大きく貢献している。
内装にもNISMO専用のパーツを使うなど、もはやGT-Rのベースグレードとは全く異なるスペックで、走りに対する考え方を凌駕する。
GT-R NISMOの価格は、エントリーモデルのPure editionが1,082万8,400円に対し、2,420万0,000円と倍以上の価格。NISMOの本気度が分かる価格設定だ。
一度でいいから、GT-R NISMOに乗ってみたいですね。
日産の伝統的、スポーツカー「フェアレディZ」
日産フェアレディZも日産の代表するスポーツカーのひとつだ。前から後ろまでの美しい流線形の姿はとても美しい。
フェアレディZ NISMOにもエンジンから足回り、ボディ補強など走りに影響する部分を大幅に強化しているモデルである。
フェアレディZ NISMOの価格は、エントリーモデルの397万9,800円に対し、640万9,700円と250万高となっている。
日産の小型SUV「ジューク」
日産の小型SUVの代表格であるジュークにもNISMOグレードをラインアップされる。
こちらのジュークにも、専用チューニングされたエンジン・専用ブレーキ、専用サスペンションなどのチューニングを施し、さらにはメーカーでしかできないボディチューニングとして、①フロアクロスメンバーステー補強、②Cピラー内部補強、③リヤシートバックブラケット補強と細かな部分の補強が施され、コーナリングなどで剛性感を感じられる。
シートには、RECARO社製の専用チューニングスポーツシートを採用し、乗員のホールド性を高める。
シートを専用のものにすると見た目はもちろんのこと座った瞬間にスポーツマインドが掻き立てられます。
ジューク NISMO RSの価格は、エントリーモデルの15RX V selection パーソナライゼーションの215万1,600円に対し、353万3,200円と140万高となっている。
普通のジュークは嫌だという方にピッタリ。SUVなのに、本格的な走りが実現できるのは新ジャンルですね。
NISMOとAUTECHバージョンの2つから選べる、「ノート」
ノートにはNISMOモデルに加え、冒頭で書いたAUTECH(オーテック)バージョンもラインアップされる。
オーテックバージョンは、外装にはメタル調フィニッシュによりキラキラしたエクステリアになり、ボディ剛性の強化・専用サスペンション&アルミホイール・専用のチューニングコンピューターにより走りに対してもしっかりとチューニングが施されている。
NISMO S Black Limitedには、ステアリングにセンターマークが入ったものを採用し、前席にはRECARO社製のスポーツシートが設定されている。
ノートには、NISMOとAUTECHがあるのでそれぞれユーザーの好みで選択できるのはうれしい。
ノートNISMO S Black LimitedとAUTECH SPORTS SPECの価格は、エントリーモデルの144万7,600円に対し、249万9,200円(AUTECH SPORTS SPEC)、281万2,700円(NISMO S Black Limited)と、NISMOバージョンはエントリーモデルの2倍近い価格になっている。
NISMOのかっこよさもありますが、オーテックの上品さも捨てがたいですね。
日産コンパクトの代名詞、「マーチ」にもNISMOにより本格的な走りを
日産の歴史があるクルマのひとつと言っていい、マーチにもNISMO Sがラインアップされる。
NISMO Sは、エクステリアに専用のエアロパーツや、ボディ各部の補強化、専用チューニングされたエンジン、5MT、205/45R16 87Vに16インチアルミホイールが装着されるなど、随所に本物であることの主張が込められている。
コンパクトボディに、専用チューニング。これは、筆者の好きなジャンルの一つです(笑)
マーチ NISMO Sの価格は、エントリーモデルの117万2,600円に対し、187万6,600円となっている。
筆者的には、マーチNISMO Sは価格帯も手が出しやすいので、とても気になる1台です。
ミニバンタイプのセレナにもオーテックバージョンを展開し精悍なエクステリアと、おしゃれな内装
日産の中でも、人気の高い車種セレナにもオーテックバージョンが存在する。セレナはミニバン売り上げ台数でもトップクラスに入る車種だからこそ、街中では被る機会が多いですよね。
そんな中、セレナが欲しいけどみんなと同じじゃ嫌だ!を実現してくれるのが、オーテックバージョンだ。
ボディ剛性を高めるための補強はもちろん、MICHELIN PILOT SPORT 4の205/50ZR17 93Yタイヤと専用デザインの17インチアルミホイール、さらに専用サスペンションを組むことで、高い静粛性と安定したハンドリングが行える。
インテリアには、シートやステアリングなどオーテックのイメージ色の青色が差し色になり、一味違ったセレナが体感できる。
セレナAUTECH Safety Packageの価格は、エントリーモデル257万6,200円に対し、392万7,000円となっている。
日産の電気自動車リーフにもNISMOとオーテックバージョンの2つのモデルをリリース
電気自動車のリーフにも、上質感とスポーティ感の異なる顔を見せる。
オーテックバージョンには上述であるセレナと同様、専用のエクステリアパーツに、インテリアに青を基調とした専用のパーツが装着される。
青色を基調としているオーテックのコンセプトだが、リーフのような環境性能が抜群のクルマには、エコ的な青色と同調してるところもグッドですね。
NISMOには、オーテックとガラリと変わったテイストが施されている。青色基調のオーテックとは違い、黒と赤を基調としたエクステリアとインテリアデザインを持ちコクピットに座った瞬間、走りをイメージさせる。
専用外装パーツや足回りなど走りを強化するとともに、リーフにはNISMO専用ドライブモードを設けており、コーナーからの立ち上がりの俊敏さや、普段の加速レスポンスに運転者の意のままの動きを実現させる。
ただでさえ、トルキーな動きをする電気自動車にドライブモードで強烈な加速レスポンスを体感してしまったら、NISMO以外乗れなくなっちゃうかも?(笑)
NISMOが携わる、モータースポーツでの数々の功績
NISMOは、設立以来あらゆるモータースポーツへの参戦を果たしてきた。
1986年には、ル・マン24時間レースに初出場し、16位を獲得した。1990年のル・マン24時間レースではポールポジション獲得し5位の入賞を果たした。
この様な過去の功績から、ニュルブルクリンク24時間レースやデイトナ24時間レース、SUPER GTなどにも参戦をし、様々なタイトルを獲得してきた。
筆者はモータースポーツの中でSUPER GTが好きだが、NISMOの手掛けるGT-Rは見た目もカッコよく、走りも凄いので感心する。
更には、フォーミュラE(電気自動車のフォーミュラカーによるレース)にも参戦し、2020年2月29日にモロッコのマケラシュで開催されたABB FIAフォーミュラE選手権シーズン6の第5戦マラケシュe-Prixの決勝では、4位と9位でゴールし2台揃ってトップ10フィニッシュを果たしている。
数々のモータースポーツで、功績を出しているNISMOの技術は信頼感のおけるチューニングメーカーなのではないだろうか。
SUPER GTやフォーミュラEで培ってきたレーシングスピリッツを、市販されているクルマに注ぎ込めるので、ユーザーもNISMOやオーテックが造り上げるクルマを体感してほしい。
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