ジープ コンパス(Jeep Compass)は2006年より初代モデルが登場し、現行型は2017年より2代目として生まれ変わった小型クロスオーバーSUVである。
その外観にはジープのフラッグシップモデルである、グランドチェロキーのDNAを継承した、力強くそして高級感の溢れるエクステリアデザインがこのクルマの第一印象だ。
ひと目で分かる、7スロットグリルがJeepのクルマを象徴しているアイコンをコンパスにももちろん採用している
コンパスに採用されているシャーシはレネゲード用の「スモールワイド4×4アーキテクチャー」のホイールベースを70mm引き延ばして2,640mmとした上で採用していることもあり、街中での扱いやすさも良いボディサイズとなっている。
それでは、今回はジープ コンパスについて紹介していきます
コンパスの価格は
グレード | 排気量 | 駆動方式 | トランスミッション | 価格 |
SPORT | 2.4L | FF | 6AT | 329万0,000円 |
LONGITUDE | 2.4L | FF | 6AT | 376万0,000円 |
LIMITED | 2.4L | 4WD | 9AT | 427万0,000円 |
オンロードでの滑らかなドライブと、オフロードを走破する4×4システムによる圧倒的な走行性能
2.4L マルチエア 直列4気筒エンジン
マルチエアテクノロジーと直噴方式を採用することで、牽引力を強化するトルクを発生させるとともに、低燃費と低排出ガスを実現している。
START&STOPシステム
デュアルバッテリーシステムを採用したコンパスのエンジンは、ブレーキ時に燃料流量を減らしエンジンを停止する高度な制御を用いることで、CO2排出量を低減しながらも、燃費効率を高めている。
またブレーキペダルから足を離すと、エンジンが滑らかに再始動しトランスミッションと接続されスムーズな発進が可能となっている。
電子制御式6速オートマチックトランスミッション(SPORT・LONGITUDEに標準装備)
優れたレスポンスで、スムーズかつ高精度のギアシフトを提供するコンパクトな軽量トランスミッションで、START&STOPシステムと新世代エレクトロニクスにより、燃費効率の向上に貢献します。
電子制御式9速オートマチックトランスミッション(LIMITEDに標準装備)
クロスレシオ化された9つのギアにより、低速から高速まで全ての速度域をカバーしている。
全てのギアを通じて、全速度域で常に洗練されたパフォーマンスと低燃費を約束します。
また4つのオーバードライブレシオを設ける独自の構成を採用することで、全体的なNHV(騒音、振動、ハーシュネス)を低減すると同時に、燃費効率の向上を実現しました。
START&STOPシステム搭載により燃費性能を最大限高めながら、常に最適なパフォーマンスを発揮する。
コンパスの燃費は
SPORT・LONGITUDE JC08モード 11.9km/L
LIMITED JC08モード 11.8km/L
LIMITEDグレードによる本格的な4WDシステム
コンパスの中で唯一の4×4グレードのLIMITEDは、雪や岩など路面状況に合わせて選べる走行モードやより過酷な大地を突破するためのJeep4×4システムを軸に、その走破性はクラスの中でも群を抜く高さを誇る。
セレクテレインシステム
セレクテレインシステムとは、スロットルコントロール、トランスミッションシフト、トランスファーケース、トラクションコントロールなど12種類の車両マネジメントシステムを連動させることで、あらゆる路面状況で走行安定性を実現するシステムとなっている。
「AUTO」「SNOW」「SAND」「MUD」の4つのモードを切り替えることで、あらゆる路面状況で優れた走行安定性を確保しながら、より深く進みたい好奇心に応える。
AUTO
セレクテレインシステムがすべてのオペレーションを自動制御し、車両の運動特性を路面に最も適した状態になるよう調整します。
また不要な場合にリアアクスルを分離して、燃費性能の向上など最大限の効率を確保します。
SNOW
車両の安定性を最大限高めながら、オーバーステアを最小限に抑えることで、雪道や凍結路で抜群のパフォーマンスを実現します。
このモードで自動的に選択・制御される主要システムには、ABS付4輪ディスクブレーキやオールスピードトラクションコントロールなどがあります。
SAND
反応のよいスロットル特性と適切なシフトアップポイントにより、柔らかい砂地を走れるよう特別なチューニングが施されたモードです。
MUD
ぬかるみを走破するため、特別にチューニングされたシャーシコントロール、ディファレンシャル、トランスミッション比を駆使し、ホイールを断続的に回転させることで低速走行でのトラクションを最大化する。
Jeep アクティブドライブ[LIMITEDに標準装備]
電子制御式パワートランスファーユニット(PTU)により、走行速度にかかわらず滑らかに4×2と4×4を切り替えます。
車両の傾きを制御するヨー修正も 自動で行われるため、常に安定性を確保し、さらに状況に応じてバランスよくトルク配分を行うブレーキトラクションコントロールも搭載することで、あらゆる路面状況において自動で走行性能を強化する。
強靭なボディを基本に、先進運転支援システムによって安全を与える
強度に優れるシャーシ
強靭なボディで、大きな安心感をもたらすコンパスは、高張力スチール使用率約70%の強固なモノコックボディ構造で乗る人を守ります。
アダプティブクルーズコントロール
速度を自動調節することで、前方車両との安全な車間距離を保持します。
前方車両が停止すると、車両を停止させるよう制御し、前方車両が動き出すと運転者の操作なしで直前の走行速度に復帰します。
LaneSense車線逸脱警報プラス
車両が車線の外側に出ている場合や運転者が一定時間ステアリングホイールから手を離している場合などに、警告ランプやハンドルに振動を与えることで運転者に注意を喚起します。
前面衝突警報(クラッシュミティゲーション付)
急な割り込みや前方車両の急ブレーキなどによる事故を減らすため、他の車両に急接近しそうになった場合、センサーで検知し音と表示で警告し、さらに運転者が一定時間内に対応しない場合はアドバンストブレーキアシストにより、短く鋭くブレーキをかけて警告します。
ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション
自車と他車との間隔を常に監視するセンサーシステムで、側方や後方の死角に他の車両などの物体が入ってきた時、ドアミラー上のアイコンが点灯し警告音で知らせます。
エレクトロニック・ロール・ミティゲーション
エレクトロニック・スタビリティ・コントロールの拡張機能で、センサーを利用して潜在的なリスクに備える。
危険な状態に陥るとコンピュータが判断した場合、ただちに起動し、車両を安定させ、コントロールを可能にします。
ヒルスタートアシスト
登り坂での発進の際、車両が後退するのを防機能で、ブレーキペダルから足を離した状態で約1秒間、車両を停止させることで、アクセルに踏みかえるまでの時間的余裕を確保します。
エレクトロニック・スタビリティ・コントロール
車両全体に配置されたセーフティセンサーにより、コース逸脱のおそれがあると判断すると、ただちに支援機能を起動し、エレクトロニック・ロール・ミティゲーション、ヒルスタートアシスト、アンチロックブレーキシステム、アドバンストブレーキアシスト、オールスピードトラクションコントロール、トレーラースウェイコントロール間の調整を行い、必要に応じてこれらを起動する。
Parkviewリアバックアップカメラ(アクティブグリッドライン表示機能付)
車両後方の死角に障害物がある場合、あらかじめ十分な時間的余裕をもって映像や音で警告するシステムです。
ParkSenseフロント/リアパークアシスト
駐車する際、車両前方の障害物を感知し物体に接近しすぎた場合、音声で警告します。
またリアバンパー内蔵超音波センサーにより、車両後方の死角にある障害物までの距離を検知しフルカラー7インチマルチビューディスプレイに表示して知らせる。
ParkSense縦列/並列パークアシスト
パーキングスペースに簡単に駐車できるよう、センサーが作動しステアリングを自動的にコントロールするアクティブガイダンスシステムを搭載。
壁や隣車両への衝突回避をサポートする側方距離警告機能の他、縦列駐車スペースから安全に車両を出せるようサポートする機能も備えています。
純正デイライト部分のLED化キットになります。
ドライブの楽しさと利便性を向上するコンパスのテクノロジー
音声認識システム、ナビゲーション、エアコンディショナーなど、さまざまな機能を直感的に操作できるUconnectを中心に、アドベンチャーを便利で楽しく進化させる先進テクノロジーが充実している。
オーディオナビゲーションシステム
地図の見栄えやレスポンス、ルートガイダンスや目的地設定などが進化した8.4インチメモリーナビオーディオナビゲーションシステムを搭載しています。
Apple Carplay
iPhoneを運転中でも安全に使用していただくためApple CarPlayに対応している。
AppleのマップおよびGoogleマップによる音声ナビゲーション、ストリーミング再生に対応したミュージックの他、電話、メッセージなどお馴染みのアプリが車載のディスプレイで直接操作できます。
Siriを利用した音声コントロールも可能となっている。
Android Auto
Android搭載スマートフォンを運転中でも安全に使用していただくためAndroid Autoに対応しています。
Googleマップによる音声ナビゲーションやリアルタイム交通情報、GooglePlayMusicのストリーミング再生、電話、メッセージの他、さまざまなAndroid Auto対応アプリが利用可能で、最新の音声技術を使って音声ですばやく簡単に操作することもできます。
Uconnect
Uconnectは、音声認識システム、ナビゲーション、エアコンディショナーなど、さまざまな機能を直感的に操作できる先進テクノロジーで、詳細な車両システムやドライビングの情報をフルカラー7インチマルチビューディスプレイにわかりやすく表示する。
高速起動と高解像度の実現によって、大きく進化したUconnectは、新型タッチパネルモニターは高速レスポンスで、スマートフォンと同様に指先でスワイプやタップなどの直感的な操作が可能で、画像の拡大・縮小、ドラッグ、移動も思いのまま操作できる。
電話/テキスト
ハンズフリー通話やボイスコマンドによるテキストメッセージ発信が行える。
Bluetoothと互換性のある携帯電話を8台まで組み合わせることができ、端末の連絡先と同期するため、連絡先の名前を口にするだけでタッチパネルモニターにその名前を表示します。
運転に集中したい場合は自動応答機能をONに設定すれば着信通知は行わない設定も可能だ。
ボイスコマンド
運転者は、手にハンドルを握ったままラジオ放送局の選択、電話の発信、車内温度の設定など操作を声で行うことができます。
エンターテイメント
MP3、USBポート、AUX、Bluetoothオーディオなどのサウンド機能を装備している。
ナビゲーション
初めての目的地でも安心できるよう、UconnectがGPSナビゲーションによる音声案内によりサポートします。
ボイスコマンドにも対応しているため、正確な住所を音声入力するとルート検索を行います。
タッチパネル操作
車内温度の設定、フロントシートのヒーター起動など、多様な機能がタッチパネルモニターから操作できる。
ドラッグ&ドロップメニューを使えば、8.4インチUconnectタッチパネルモニター上でお気に入り機能を6個登録することが可能となっている。
ドラッグ&ドロップメニュー
Uconnect8.4インチVGAタッチパネルモニターでは、よく使用する6つの機能やサービスを最も使いやすい場所に配置できるのも便利だ。
どんなスタイルにも調和する、上質を追求して生まれた快適性の高いインテリア
プレミアム インストルメントパネル[LIMITEDに標準装備]
ピアノブラックやクロームの美しい輝きをアクセントに添えたエレガントなインストルメントパネルは、その中心に、車両やエンターテイメント情報を操作するボタン類を直感的に使えるよう整然と配置している。
オート エアコンディショナー(デュアルゾーン温度調整機能付)
デュアルゾーン温度調整機能付なので運転席と助手席それぞれに快適な環境を作り出すことができます。
キーレスEnter’N Go
キーフォブを財布やポケットに入れたまま、ドアハンドルに手をかけるだけでロックを解除して乗り込めます。
あとはブレーキペダルを踏みながらSTARTボタンを押せばエンジンが始動するので、鍵を出す手間を省けます。
Beats Audioプレミアムサウンドシステム(9基)[LIMITEDに標準装備]
人気オーディオブランドBeats by Dr. Dreが開発したBeats Audioを採用。
Beats独自の音響ソフトウェアのアルゴリズムをもとに車内音響を特別にチューニングし、大出力506Wの8チャンネルシステムにより、アーティストが意図するサウンドをそのまま再現することを目指した高音質オーディオシステムとなっている。
パワーリフトゲート
キーフォブのボタンを押すだけで、ゲートが開き、カーゴルームに荷物を収納することが可能なので、荷物を置く必要がなくなります。
高さ調整機能付カーゴフロア
大きさが様々な荷物を積み込むときなど、まずリアシートを倒してカーゴルームを拡大できます。
フロアを上昇させれば、荷物をスライドさせて簡単に積載でき、下降させれば高さのある荷物をスムーズに積み込めます。
助手席下収納
助手席のシート部分の下には、小物類を収納できるスペースを用意。
また助手席を前方に倒せば、長尺物などの積載に便利なフラットなスペースが生まれる。
センターコンソールポケット
サングラスや小型タブレットなどが収納できる奥行きのあるセンターコンソールは、スマートフォンや音楽プレーヤーにちょうどいいシフトレバー前方の小型トレイを設置し頻繁に出し入れするアイテムに便利なドア内側のドアポケット。さらに小物を取り出しやすく、しかも安全に収納するのに最適な大型グローブボックスも備えています。
さいごに
ジープ コンパスはいかがだったでしょうか。
そのエクステリアデザインは、ひと目でJeep社のクルマだと分かるデザインに、街中でも扱いやすいボディサイズなので、これから輸入車を考えている方でも丁度いいSUVといえる。
グレード構成的に、エントリーグレードがFFモデルなので、シティユースをメインに考えて作られているので街中メインのユーザーを主流にしているクルマである。
しかし、筆者がこのコンパスの狙い目は上級グレードのLIMITEDを推したい。
4WDシステムであることが選ぶ上での多くのウエイトを占めていると言っても過言ではない。
この記事の参考URL:https://www.jeep-japan.com/compass.html
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