こんにちは、SCPです。
早くも7月も終わり、夏本番の季節がやってきました。
今年の梅雨明けは遅い傾向にあり、ゲリラ豪雨などにも気をつけなければなりません。
今回は、毎月恒例のリコール情報(2020年7月分)をまとめましたので、是非チェックしてください。
- 2020年7月のリコール届出情報(国産車)
- 2020年7月のリコール届出情報(輸入車)
- フォルクスワーゲン ティグアンTDI/110kW 他 計5車種 計4型式を対象(2日)
- メルセデスベンツ S560 4MATIC 他 計7車種 計8型式を対象(16日)
- メルセデスベンツ E350 他 計65車種 計101型式を対象(16日)
- ヒュンダイ ヒュンダイPY 計1車種 計1型式を対象(17日)
- ポルシェ Cayenne(カイエン) 計1車種 計2型式を対象(20日)
- ポルシェ Cayenne Turbo(カイエンターボ) 他 計2車種 計2型式を対象(27日)
- DS DS3クロスバック 計1車種 計1型式を対象(28日)
- DS DS3クロスバック 計1車種 計1型式を対象(28日)
- クライスラー ジープ・チェロキー 他 計2車種 計2型式を対象(31日)
- ジープ ラングラーアンリミテッド 他 計2車種 計2型式を対象(31日)
- 2020年7月の改善対策届出情報
- さいごに
2020年7月のリコール届出情報(国産車)
日産 セレナ 他 計2車種 計3型式を対象(2日)
・不具合の部位(部品名)
動力伝達装置(無段変速機)
・状況及びその原因
無段変速機(CVT)において、制御プログラムが不適切なため、変速機構であるスチールベルトに傷がつくものがあり、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、スチールベルトが破損し走行不能に至るおそれがある。
トヨタ ダイナ 他 計2車種 計1型式を対象(8日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(電気配線)
・状況及びその原因
ヘッドランプ後方の電気配線において、配策指示が不適切なため、エアコン用ホース口金と接触し、走行時の振動により当該配線の被覆が損傷することがある。
そのため、最悪の場合、短絡してエンストするおそれがある。
日野 デュトロ 他 計7車種 計96型式を対象(8日)
・不具合の部位(部品名)
動力伝達装置(自動変速機制御プログラム)
・状況及びその原因
自動変速機において、変速制御プログラムが不適切なため、Dレンジで停車中にアイドルアップ制御が働くと前進用クラッチが半クラッチ状態となることがある。
そのため、当該クラッチが異常摩耗してオイル吸入口のストレーナー部に摩耗粉が詰まることで自動変速機内の油圧が低下し、警告灯が点灯するとともに走行できなくなるおそれがある。
日野 デュトロ 他 計7車種 計96型式のリコール届出一覧表
日野 プロフィア 他 計1車種 計24型式を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
車枠及び車体(ナンバーブラケットステー)
・状況及びその原因
車両後面のナンバーブラケットステーにおいて、シャシフレーム取付部の強度が不足しているため、走行振動等により当該取付部に亀裂が生じるものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると亀裂が進行し、ステーが脱落するおそれがある。
日野 プロフィア 他 計1車種 計24型式のリコール届出一覧表
クボタ M110G-AT 他 計3車種 計2型式を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
かじ取装置(パワーステアリングホース)
・状況及びその原因
農耕トラクタにおいて、パワーステアリングホースの組付け指示が不適切なため、パワーステアリングホースが前車軸フレームに干渉するものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、パワーステアリングホースが前車軸フレームに擦れて穴が開き、油が漏れるおそれがある。
クボタ M110G-AT 他 計3車種 計2型式のリコール届出一覧表
クボタ M110G-AT 他 計3車種 計2型式の改善箇所説明図
三菱 ふそうエアロエース 他 計2車種 計1型式を対象(30日)
・不具合の部位(部品名)
その他の装置(ヒーターホース)
・状況及びその原因
大型観光バスにおいて、ヒーターホースの耐久性が不足しているため、早期にヒーターホースが破損するものがある。
そのため、冷却水が漏れ、そのまま走行を続けるとオーバーヒートに至るおそれがある。
三菱 ふそうエアロエース 他 計2車種 計1型式のリコール届出一覧表
三菱 ふそうエアロエース 他 計2車種 計1型式の改善箇所説明図
コマツ WA40-8 他 計2車種 計2型式を対象(30日)
・不具合の部位(部品名)
動力伝達装置(油圧ポンプ)
・状況及びその原因
ショベル・ローダの静油圧変速機の油圧ポンプにおいて、車両の前後進を切り替える駆動ピストンのロッドとカバーの部品精度が不適切なため、前後進の切り替え操作を頻繁に行うと、当該ロッドが折損するものがある。
そのため、駆動ピストンが後進の位置から切り替わらなくなり、操作レバーを中立または前進に操作しても車両が後進するおそれがある。
コマツ WA40-8 他 計2車種 計2型式のリコール届出一覧表
コマツ WA40-8 他 計2車種 計2型式の改善箇所説明図
三菱 ふそうスーパーグレート 計1車種 計4型式を対象(30日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料タンク)
・状況及びその原因
400リットルのアルミニウム製燃料タンクを搭載した大型トラクタにおいて、当該燃料タンクの強度が不足しているため、走行時の振動によりタンクの溶接部に亀裂が生じるものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、亀裂が進展して燃料が漏れるおそれがある。
三菱 ふそうスーパーグレート 計1車種 計4型式のリコール届出一覧表
三菱 ふそうスーパーグレート 計1車種 計4型式の改善箇所説明図
共立 共立スピードスプレーヤSSVH1085FS 計1車種 計1型式を対象(31日)
・不具合の部位(部品名)
かじ取装置(ステアリングシリンダ)
・状況及びその原因
四輪操舵の農業用薬剤散布車のかじ取装置において、かじ取装置の取付けボルトの締付トルクが不適切なため、操舵時にストッパに当てる操作を繰り返すと取付けボルトに緩みが発生するものがある。
そのため、取付けボルトが脱落し、操舵が出来なくなるおそれがある。
共立 共立スピードスプレーヤSSVH1085FS 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表
共立 共立スピードスプレーヤSSVH1085FS 計1車種 計1型式の改善箇所説明図
2020年7月のリコール届出情報(輸入車)
フォルクスワーゲン ティグアンTDI/110kW 他 計5車種 計4型式を対象(2日)
・不具合の部位(部品名)
燃料ホース
・状況及びその原因
燃料ホースにおいて、材料配分が不適切なため、耐久性が不足しているものがある。
そのため、燃料ホースが早期劣化し亀裂が生じて、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。
フォルクスワーゲン ティグアンTDI/110kW 他 計5車種 計4型式のリコール届出一覧表
フォルクスワーゲン ティグアンTDI/110kW 他 計5車種 計4型式の改善箇所説明図
メルセデスベンツ S560 4MATIC 他 計7車種 計8型式を対象(16日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(クロージャ―プラグ)
・状況及びその原因
エンジンのクロージャープラグにおいて、耐久性が不足しているため、エンジンオイルの油圧により破損することがある。
そのため、エンジンオイルが漏れ、最悪の場合、エンジンが損傷する、又は、エンジンオイルが路上に流出し後続車両の妨げになるおそれがある。
メルセデスベンツ S560 4MATIC 他 計7車種 計8型式のリコール届出一覧表
メルセデスベンツ S560 4MATIC 他 計7車種 計8型式の改善箇所説明図
メルセデスベンツ E350 他 計65車種 計101型式を対象(16日)
・不具合の部位(部品名)
車体(スライディングルーフ)
・状況及びその原因
スライディングルーフのガラスパネルにおいて、製造工程での下地処理が不適切なため、接着強度が不十分なものがある。
そのため、ガラスパネルに浮きが発生し、最悪の場合、走行風により脱落して、後続車両の妨げになるおそれがある。
メルセデスベンツ E350 他 計65車種 計101型式のリコール届出一覧表
メルセデスベンツ E350 他 計65車種 計101型式の改善箇所説明図
ヒュンダイ ヒュンダイPY 計1車種 計1型式を対象(17日)
・不具合の部位(部品名)
クラッチブースター(固定ボルト)
・状況及びその原因
大型バスのクラッチブースターにおいて、製造工程管理が不適切なため、正規より長い固定ボルトが取り付けられたものがある。
そのため、クラッチブースターの固定不良が生じ、走行振動等により変速機の固定プレートが破断して、最悪の場合、当該ブースターが脱落して走行不能となるおそれがある。
ヒュンダイ ヒュンダイPY 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表
ヒュンダイ ヒュンダイPY 計1車種 計1型式の改善箇所説明図
ポルシェ Cayenne(カイエン) 計1車種 計2型式を対象(20日)
・不具合の部位(部品名)
動力伝達装置(オートマチックトランスミッションオイルライン)
・状況及びその原因
オートマチックトランスミッションオイルラインにおいて、製造時の材料配合が不適切なため、適切に摩擦溶着されていないものがある。
そのため、当該ラインの接続部が外れ、トランスミッションオイルがもれて、最悪の場合、路面に流れたオイルにより後続車両に事故が発生するおそれがある。
ポルシェ Cayenne(カイエン) 計1車種 計2型式のリコール届出一覧表
ポルシェ Cayenne(カイエン) 計1車種 計2型式の改善箇所説明図
ポルシェ Cayenne Turbo(カイエンターボ) 他 計2車種 計2型式を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料ライン)
・状況及びその原因
燃料ラインにおいて、耐熱評価が不十分なため、耐熱性が不足している。
そのため、エンジンルーム内の高温に晒されると当該ラインに亀裂が生じ、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。
ポルシェ Cayenne Turbo(カイエンターボ) 他 計2車種 計2型式のリコール届出一覧表
ポルシェ Cayenne Turbo(カイエンターボ) 他 計2車種 計2型式の改善箇所説明図
DS DS3クロスバック 計1車種 計1型式を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料ライン)
・状況及びその原因
冷却装置のリザーバータンクにおいて、金型の確認が不十分なため、ブリーザーホース接続孔の内径が基準値より大きいものがある。
そのため、ホース接続部から冷却水が漏れ、最悪の場合、水温警告灯が点灯してエンジンオーバーヒートに至るおそれがある。
DS DS3クロスバック 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表
DS DS3クロスバック 計1車種 計1型式を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(アースケーブル)
・状況及びその原因
トランスミッションのアースケーブルにおいて、ケーブルの長さが不適切なため、車両振動等により引っ張りが発生することがある。
そのため、使用過程で当該ケーブルが破断し、エンジンスターターが作動せず、エンジンの始動ができなくなるおそれがある。
DS DS3クロスバック 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表
DS DS3クロスバック 計1車種 計1型式の改善箇所説明図
クライスラー ジープ・チェロキー 他 計2車種 計2型式を対象(31日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(パワートランスファーユニットに関わる制御モジュール)
・状況及びその原因
パワートランスファーユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、不整地における過負荷走行を行うなどにより当該ユニットが故障した際にセーフモードが機能せず、警告灯の点灯なく前輪に動力が伝達されず走行不能になるとともに、パーキングロックが効かなくなるおそれがある。
クライスラー ジープ・チェロキー 他 計2車種 計2型式のリコール届出一覧表
クライスラー ジープ・チェロキー 他 計2車種 計2型式の改善箇所説明図
ジープ ラングラーアンリミテッド 他 計2車種 計2型式を対象(31日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(トランスミッションハーネス)
・状況及びその原因
トランスミッションハーネスの配策が不適切なため、ハーネスと触媒との距離が十分に確保されていないものがある。
そのため、触媒の熱によりハーネスが溶損し、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがある。
ジープ ラングラーアンリミテッド 他 計2車種 計2型式のリコール届出一覧表
ジープ ラングラーアンリミテッド 他 計2車種 計2型式の改善箇所説明図
2020年7月の改善対策届出情報
三菱 ふそうキャンター 他 計7車種 計31型式を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
荷役昇降装置(垂直ゲート)
・状況及びその原因
バン型トラックの後部に取付られている貨物を積卸しする垂直ゲート(昇降装置)の安全装置スイッチにおいて、配索作業が不適切なため、庫内スイッチ等の操作による垂直ゲート上昇中に安全装置が作動せず車体と垂直ゲートの間に貨物等が挟まれるおそれがある。
三菱 ふそうキャンター 他 計7車種 計31型式の改善対策届出一覧表
三菱 ふそうキャンター 他 計7車種 計31型式の改善箇所説明図
さいごに
以上が、2020年7月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめました。
話が変わってしまいますが、コロナウイルスの新規感染者数が急激に上昇しております。
今は、非常事態宣言ではありませんが、引き続き感染対策をしっかりとしましょう。
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