中古車事業Gulliver(ガリバー)が、所有するクルマを最大3か月間無償提供。ホンダ技研工業株式会社は感染者搬送車両の提供とフェイスシールドの生産へ

車の情報

中古車事業Gulliver(ガリバー)を運営する株式会社IDOMは、政府による緊急事態宣言の発令されたことを受け、医療従事者をはじめとした『移動を必要とするすべての方』の移動に関する不安を解消する為、全国1万名へ所有するクルマを最大3か月間、無償提供することを決めた。

本田技研工業株式会社は、新型コロナウイルス感染防止に向けた支援活動として、感染者搬送車両(仕立て車)の提供と、フェイスシールド生産を行うことを決めた。

ガリバーの所有しているクルマを無償提供に至った経緯

現在、猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で、2020年4月7日(火)に政府より緊急事態宣言が発令され、国民には不要不急の外出自粛が求められ「STAY HOME」のスローガンのもと、自宅待機が推奨されている。

ガリバースローガン

一方で、新型コロナウイルスと第一線で闘う医師や看護師などの医療従事者をはじめ、日用品等の生活必需品を提供している小売店や流通関係者、リモートワークできず現場・職場へ足を運ぶワーカー、通院を必要とする高齢者や妊婦、またその家族や介護士など、外出を必要とされる方が多くいるのが実情だ。

こちらに該当する方が、不安を抱きながら必要な移動に迫れている現状に対して、中古車事業「Gulliver(ガリバー)」やクルマのサブスクリプションサービス「NOREL(ノレル)」といった移動を提供している当社が何ができるかを考え、多くの方が少しでも安心して移動ができるようになることを願い、移動が必要なすべての方が対象とし、このような支援を実施することに決定した。

支援の対象となる方

医療従事者命を守るため最前線で闘う医療従事者が、現場へ足を運ぶための通勤車、検診車を3ヵ月間無償提供。
移動が必要なワーカーリモートワークができず、職場や現場に足を運ばざるを得ないワーカーのために企業、個人問わず、通勤車を3ヵ月無償提供。
配送が必要な飲食店および小売店開業することのできない飲食店や、配達業務の必要がありクルマがない業者のための配達車を3ヵ月間無償提供。
移動が必要な一般生活者【長期利用】通院や介護など、長期的な外出が必要な方のために、自家用車代わりにクルマを3ヵ月間無償提供。
【短期利用】一時的に外出が必要だが、公共機関が不安な方のために、最大3泊4日無償提供。

クルマの利用方法

申し込み方法は、LINE特設アカウント「ガリバークルマ支援」を友達登録の上、相談。

※QRコード(https://line.me/R/ti/p/%40358engzp)より友達登録が可能。

※お問合せ多数の場合、返事が遅くなる可能性があります。
クルマの受け渡し方法は、全国のガリバー店舗及びIDOM社関連店舗にて受け取り可能。

※一部店舗は対象外となっている為、特設サイトにて詳細の確認。

※最寄りのガリバー店舗に無償提供対象車がない場合、輸送コストをご負担いただく場合があり。

※対象者確認や車両管理のため、貸出時に、個人情報や勤務先情報等の提示およびクレジットカード登録が必要。

※その他、受け渡し方法については、相談可能となっている。

なお、駐車場代・ガソリン代などは利用者負担となっている。

特設webサイト:https://support.idom-inc.com ※4月15日(水)10時より公開

本田技研工業株式会社は、新型コロナの感染防止に向けた支援として感染者搬送車両の提供

ホンダは、新型コロナウイルス感染防止にむけた支援活動として、4月13日に港区・渋谷区へ「感染者を搬送するための車両(仕立て車)」を提供した。

今後は、都内などまずは感染者の多いエリアから納車を予定している。

使用する車両と仕立て状態

使用する車両は、オデッセイ(ODYSSEY)やステップワゴン(STEP WGN)等で、搬送時の感染リスクを削減するために運転席と後部座席に仕切りを設置する。

ホンダ 仕切り
運転席と後部座席の仕切り

前後席間の圧力差を利用して、飛沫感染を抑制する構造になっている。

ホンダ 飛沫対策
搬送車両の構造

フェイスシールドの生産について

医療現場のニーズが高いフェイスシールドを2020年5月末までに、ものづくりセンター栃木と鈴鹿などの国内事業所にて生産し、医療現場への無償提供を実施予定している。

さいごに

現在、コロナウイルスの感染がなかなか収まらない中、ガリバーやホンダの支援活動には本当に頭が上がらない。

ガリバーに関しては、対象者を1万名としていることから単純計算で1万台を貸し出すことになるので、それだけ大量の台数を提供するのだからガリバーにとっても少なからず損失を被ってまでの支援活動になる。

ただ、それ以上に今の状況を判断してからこその支援活動で利用する側としては、大変便利で助かる方が多く出てくるだろう。

決して、悪用などガリバーを悲しませる事にならなければと筆者は思う。

ホンダの支援についても、対策しているクルマの完成度は高いと思うし、患者も搬送する人もお互いが安心して使えるクルマになっている。

今後は、納車エリアへの導入の迅速さが求められる。

フェイスシールドの生産についても、医療従事者にとって大変必要となってくるので、支援策としてはかなり重要で実用性も高い。

一日も早く、この状況が終息することを祈る。

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