こんにちは、SCPです。
5月も終わり、緊急事態宣言が解除され徐々に通常を取り戻していく兆しがありますね。
ただ、緊急事態宣言解除後クラスターが発生している等、まだまだ油断はできない状態ではありますね。
今回は、毎月恒例のリコール情報(2020年5月分)をまとめましたので、是非チェックしてください。
- 2020年5月のリコール届出情報(国産車)
- キャタピラー 910M他 計3車種 計3型式を対象(1日)
- ヤマハ マジェスティS XC155 計1車種 計1型式を対象(12日)
- 三菱(ふそう) ふそうエアロスター 計1車種 計9型式を対象(14日)
- 三菱 パジェロ 計1車種 計4型式を対象(14日)
- 三菱 アウトランダーPHEV 他 計2車種 計3型式を対象(14日)
- UDトラックス クオン 他 計1車種 計30型式を対象(19日)
- トヨタ RAV4 計1車種 計4型式を対象(20日)
- トヨタ ヤリス 計1車種 計3型式を対象(20日)
- カワサキ Ninja ZX-10R 他 計3車種 計1型式を対象(27日)
- ホンダ CR-V 他 計4車種 計7型式を対象(28日)
- ホンダオブユーケー シビック 計1車種 計2型式を対象(28日)
- コマツ WA200-8 計1車種 計1型式を対象(29日)
- 2020年5月のリコール届出情報(輸入車)
- 2020年5月の改善対策届出情報
- さいごに
2020年5月のリコール届出情報(国産車)
キャタピラー 910M他 計3車種 計3型式を対象(1日)
ショベルローダの動力伝達装置において、原動機と油圧ポンプを接続するポンプカップリングの勘合部の構造が不適切なため、勘合が不十分なものがある。
そのため、走行振動等により、スプラインが損傷し、原動機の動力が油圧ポンプに伝達されなくなり、最悪の場合、走行できなくなるおそれがある。
キャタピラー 910M他 計3車種 計3型式のリコール届出一覧表
キャタピラー 910M他 計3車種 計3型式の改善箇所説明図
ヤマハ マジェスティS XC155 計1車種 計1型式を対象(12日)
原動機において、シリンダヘッドを締付けるナットの加工が不適切なため、ねじ山が潰れているものがある。
そのため、シリンダヘッドの締付け力が不足し、高速走行等の高負荷時にシリンダヘッドガスケットの気密性が損なわれ、冷却水が燃焼室内に浸入して点火プラグが濡れ、最悪の場合、エンストしたり、始動できなくなるおそれがある。
ヤマハ マジェスティS XC155 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表
ヤマハ マジェスティS XC155 計1車種 計1型式の改善箇所説明図
三菱(ふそう) ふそうエアロスター 計1車種 計9型式を対象(14日)
大型路線バスにおいて、エンジンECUの制御プログラムが不適切なため、最大燃焼圧力がコンロッドの許容限度を超える場合がある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、コンロッドに亀裂が生じ、最悪の場合、コンロッドが破損して走行不能及び火災に至るおそれがある。
三菱(ふそう) ふそうエアロスター 計1車種 計9型式のリコール届出一覧表
三菱(ふそう) ふそうエアロスター 計1車種 計9型式の改善箇所説明図
三菱 パジェロ 計1車種 計4型式を対象(14日)
前輪緩衝装置の右側ロアアームにおいて、溶接工程での部品の固定が不十分なため、溶接位置がずれ、溶接強度が不十分なものがある。
そのため、制動時の負荷により溶接部位がはがれ、走行が不安定になるおそれがある。
三菱 アウトランダーPHEV 他 計2車種 計3型式を対象(14日)
第二席用右側座席ベルトにおいて、製造工程内の部品管理が不適切なため、左側座席ベルト用の部品を組み込んだものがある。
そのため、衝突時に座席ベルトの引き出し性が悪化し、乗員の保護性能が低下するおそれがある。
三菱 アウトランダーPHEV 他 計2車種 計3型式のリコール届出一覧表
三菱 アウトランダーPHEV 他 計2車種 計3型式の改善箇所説明図
UDトラックス クオン 他 計1車種 計30型式を対象(19日)
①重ね板ばね式緩衝装置付大型トラックのVロッドにおいて、センタージョイント部ボールスリーブの表面加工が不適切なため、ボールスリーブとボールレース間の摩擦抵抗が大きくなるものがある。
そのため、段差乗り越えなどの大きな変動等を繰り返し受けると、ボールレースが摩耗し、センタージョイントのハウジングが破損して、最悪の場合、走行安定性が損なわれるおそれがある。
②原動機の冷間時に始動性を補助する吸入空気予熱装置において、プレヒータリレーの防水・防錆加工時の脱泡が不十分なため、希に気泡が回路基板上に残存し、温度上昇によって気泡内で微少なガスが発生することがある。
そのため、ガスによる化学変化により当該リレー回路が短絡し、常時通電状態となり、警告が表示され、最悪の場合、プレヒータリレーが過熱して焼損・火災に至るおそれがある。
③フロント及びインターアクスルプロペラシャフトにおいて、ユニバーサルジョイントの製造管理が不適切なため、ベアリングカップ内にスラストワッシャーが組付けられていないものがある。
そのため、ベアリングカップの遊動でシールが損傷し、潤滑不足でベアリングが焼付き、ユニバーサルジョイント部が破損して、最悪の場合、プロペラシャフトが脱落して走行不能となるおそれがある。
UDトラックス クオン 他 計1車種 計30型式のリコール届出一覧表
UDトラックス クオン 他 計1車種 計30型式の改善箇所説明図①
UDトラックス クオン 他 計1車種 計30型式の改善箇所説明図②
UDトラックス クオン 他 計1車種 計30型式の改善箇所説明図③
トヨタ RAV4 計1車種 計4型式を対象(20日)
前輪緩衝装置において、材料製造工程が不適切なため、ロアアームに亀裂が入っているものがある。
そのため、そのまま使用を続けると亀裂が進展し、最悪の場合、ロアアームが破断して、走行安定性を損なうおそれがある。
トヨタ RAV4 他 計1車種 計4型式のリコール届出一覧表
トヨタ ヤリス 計1車種 計3型式を対象(20日)
車両安定制御機能(ビークル・スタビリティ・コントロールシステム:VSC)において、制御プログラムが不適切なため、停車中のアイドリング時の振動を二輪駆動車用スピードセンサが車速と誤検出して、異常判定することがある。そのため、警告灯が点灯し、VSC等が作動しなくなるおそれがある。
カワサキ Ninja ZX-10R 他 計3車種 計1型式を対象(27日)
エレクトロニックコントロールユニット(ECU)において、燃料噴射制御プログラムが不適切なため、エンジン高負荷領域でクイックシフターを使用しシフトアップした場合、排気通路内で大きな燃焼が発生することがある。
そのため、二次エアバルブ(エアサクションバルブ)に高い圧力がかかり、当該バルブが変形・損傷し、当該バルブから逆流した高温の排気ガスにより周辺部品が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
カワサキ Ninja ZX-10R 他 計3車種 計1型式のリコール届出一覧表
カワサキ Ninja ZX-10R 他 計3車種 計1型式の改善箇所説明図
ホンダ CR-V 他 計4車種 計7型式を対象(28日)
低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。
そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。
ホンダ CR-V 他 計4車種 計7型式のリコール届出一覧表
ホンダオブユーケー シビック 計1車種 計2型式を対象(28日)
低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。
そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。
ホンダオブユーケー シビック 計1車種 計2型式のリコール届出一覧表
ホンダオブユーケー シビック 計1車種 計2型式の改善箇所説明図
コマツ WA200-8 計1車種 計1型式を対象(29日)
かじ取装置の一部のステアリングホース口金部分において、作動油圧の耐圧評価が不適切なため、ステアリングエンドまでの切り返し操作を繰り返す等の過度な操作を行うと発生した圧力により口金端部に亀裂が生じることがある。
そのため、そのまま使用を続けると作動油が漏れ、容易にステアリング操作ができなくなるおそれがある。
コマツ WA200-8 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表
2020年5月のリコール届出情報(輸入車)
ランドローバー レンジローバースポーツ 計1車種 計2型式を対象(12日)
テールゲートに装着されているリヤスポイラーにおいて、接着工程の作業指示が不適切なため、当該リヤスポイラー上部と下部の密着性が低下しているものがある。
そのため、当該リヤスポイラー上部が剥がれ、最悪の場合、走行中に外れて落下するおそれがある。
ランドローバー レンジローバースポーツ 計1車種 計2型式のリコール届出一覧表
ランドローバー レンジローバースポーツ 計1車種 計2型式の改善箇所説明図
BMW C400GT 計2車種 計1型式を対象(13日)
スロットルケーブルにおいて、防水設計が不適切なため、当該ケーブルに雨水等が浸入することがある。
そのため、低温時に浸入した水が凍結し、最悪の場合、アクセルグリップが戻らず、原動機の回転が下がらなくなるおそれがある。
BMW C400GT 計2車種 計1型式のリコール届出一覧表
アプリリア TUONO 1100 他 計2車種 計2型式を対象(25日)
フロントブレーキにおいて、製造工程管理が不適切なため、ブレーキパッドのプレートへの接合が不十分なものがある。
そのため、雨等により腐食し、ブレーキパッドがプレートから剥離して、最悪の場合、フロントブレーキが効かなくなるおそれがある。
アプリリア TUONO 1100 他 計2車種 計2型式のリコール届出一覧表
アプリリア TUONO 1100 他 計2車種 計2型式の改善箇所説明図
トライアンフ スラクストンR 他 計3車種 計2型式を対象(27日)
サイドスタンドスプリングにおいて、形状が不適切なため、耐久性が不足している。
そのため、走行振動等によりスプリングが破損し、サイドスタンドが下がり、最悪の場合、フェールセイフシテムが作動して走行中にエンジンが停止するおそれがある。
トライアンフ スラクストンR 他 計3車種 計2型式のリコール届出一覧表
トライアンフ スラクストンR 他 計3車種 計2型式の改善箇所説明図
アウディ A1 1.4/90kw 他 計9車種 計9型式を対象(27日)
7速Sトロニック型自動変速機のメカトロニクスにおいて、アッパーハウジングのねじ切り加工が不適切なため、耐久性が不足しているものがある。
そのため、アキュムレーターの継続的な油圧変化による疲労の蓄積により、アッパーハウジングに亀裂が発生し、油圧が低下して、最悪の場合、駆動力が伝達されず走行できなくなるおそれがある。
アウディ A1 1.4/90kw 他 計9車種 計9型式のリコール届出一覧表
アウディ A1 1.4/90kw 他 計9車種 計9型式の改善箇所説明図
プジョー 308 他 計4車種 計4型式を対象(28日)
フロントサブフレームにおいて、製造機器のメンテナンスが不適切なため、防錆処理が不十分なものがある。
そのため、サブフレーム内部に腐食が発生し、当該サブフレームが破損して、最悪の場合、ロアアームが適切に保持できずに走行安定性が損なわれるおそれがある。
プジョー 308 他 計4車種 計4型式のリコール届出一覧表
2020年5月の改善対策届出情報
トヨタ カローラ 他 計4車種 計14型式を対象(20日)
協定規則第16号(後席シートベルト非装着時警報装置)認可車両において、制御プログラムが不適切なため、後席乗員が短時間にシートベルトを脱着すると、他の後席シートベルト警告灯が消灯する場合がある。
そのため、運転者が当該警告灯にてシートベルト装着状態を正しく確認できないおそれがある。
トヨタ カローラ 他 計4車種 計14型式の改善対策届出一覧表
さいごに
以上が、2020年5月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめました。
非常事態宣言が解除され、職場に出勤する機会が増えるかもしれませんが、リコール対象の車両は早めに改善し、安全な状態で使いましょう。
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