トヨタ カムリ(CAMRY)は、1980年に初代モデルのセリカ・カムリが前身モデルとなり40年の歴史を誇るロングセラーモデルとなっている。
ゆったりとした直進安定性と居住性を持ち、ロングクルージングを意識した前輪駆動のセダンをコンセプトに開発されたトヨタの高級セダンとなっている。
2017年のトヨタ車の中での世界販売台数はRAV4、ヤリスに次ぐ第5位となっており日本国内では圧倒的人気を誇るプリウスの4倍もの台数が売れている。
上述の通り、日本以外の海外市場での人気は絶大で特に北米市場では上昇車部門で16年連続で販売台数首位の実績を誇っており、2016年の北米での販売台数は39万台近くが販売され、これは毎日1,000台以上売れている計算になるほどの販売台数を誇っている。
北米市場をメインとしているだけあって、そのエクステリアデザインは国産車とかけ離れたデザインで筆者個人的には、好きなスタイリングである。
今回は、カムリについてお伝えする。
カムリの価格は
X | 345万6,000円 | 2WD |
G | 372万8,000円 | 2WD |
WS | 387万1,000円 | 2WD |
Gレザーパッケージ | 433万4,000円 | 2WD |
WSレザーパッケージ | 445万0,000円 | 2WD |
X(E-Four) | 365万4,000円 | 4WD |
G(E-Four) | 392万6,000円 | 4WD |
WS(E-Four) | 406万9,000円 | 4WD |
Gレザーパッケージ(E-Four) | 453万2,000円 | 4WD |
WSレザーパッケージ(E-Four) | 464万8,000円 | 4WD |
TNGA採用し全てが刷新したカムリの走行性能は安定性と低燃費を実現した
トヨタ カムリは2017年7月に現行型として発売開始されたが、目玉は何といっても「TNGA」が採用されたことだ。
2015年、プリウスにTNGAが採用されたモデルを発表したが、カムリに採用されたTNGAはパワートレイン等、全てに導入された言わばフルTNGAモデルとなっているのだ。
搭載されるエンジンは、2.5Lダイナミックフォースエンジンになり高い熱効率と高出力を両立したモノになっている。
このエンジンに、進化を続けるハイブリッドシステムの小型・軽量・高効率化技術を組み合わせることで優れた動力性能と低燃費を実現した。
4WDモデルでは、2WDモデルと同等の足元スペースを確保しながら、後輪駆動システムを車両後方にコンパクトに搭載させ、加速時や雪道などの滑りやすい路面で無駄なくスムーズに4WD状態へ切り替えることで、低燃費かつ発進性や走行安定性をアシストする。
TNGAプラットフォームがもたらす最適な重量バランスや車両安定性
重心高を下げることで、同乗者にも優しい横揺れの少ない乗り心地と安定した高速走行を実現するとともに、スポーティな走りを予感させるスタイリングを生み出した。
ドライビングポジションには、自然でストレスの少ない操作性を実現する為に、運転操作がしやすく疲れにくい運転席を造りだし、良好な視界にこだわった。
これも、全てTNGAがもたらすデザインとなっている。
フロント&リヤサスペンション
クルマを運転者の意のままに操り、上質セダンにふさわしい乗り心地を高めるフロント&リヤサスペンションを開発し長時間の運転でも疲れにくい走りを実現している。
軽量と高剛性を両立したボディ
ボディ開口部に環状骨格構造を採用したことで、さらに高度な結合技術により軽量化とともに優れた衝突安全性を確保した強靭なボディを実現した。
参考URL:https://toyota.jp/camry/feature/?padid=from_camry_top_navi-menu_feature
Toyota Safety Senseがもたらす予防安全装備の充実
プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
低速から高速まで幅広い速度域で、ミリ波レーダーと単眼カメラで歩行者を検知し、衝突の可能性があると判断した場合は、警報ブザーを発し回避操作を促す。
インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ[静止物])
車両側のソナーで周辺監視しながら、低速での取り回し時における衝突忌避、または衝突被害の軽減に寄与するシステムで障害物の接近を表示とブザーで知らせ、ブレーキ制御を行う。
リヤクロストラフィックオートブレーキ(パーキングサポートブレーキ[後方接近車両])
後退する際に、接近してくる車両をレーダーで検知し、ドライバーに注意を促し、ブレーキ制御を行うことで衝突被害軽減を支援する。
レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
ミリ波レーダーと単眼カメラで先行車を認識し、車速に応じた車間距離を保ちながら追従走行をサポートし運転者の運転負荷を大幅に軽減します。
ブラインドスポットモニター(BSM)
隣の車線を走る車両が死角に入るとドアミラー内にインジケーターを点灯し、またウインカーを出した場合にはインジケーターも点滅させて注意を促す。
レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付)
道路上の白線及び黄線をセンサーで認識し、車線をはみ出す可能性がある場合には警報ブザーとディスプレイ表示で注意喚起とステアリングを制御する。
オートマチックハイビーム
先行車の有無や対向車のライトを認識し、ヘッドランプの上下の向きを自動で切り替えをする。
切り替え忘れを防ぎ、手動操作の煩わしさもなくなります。
ヒルスタートアシストコントロール
坂道での発進時に、ブレーキからアクセルに踏み替える際に、ブレーキ油圧を保持し車両のずり落ちを緩和し、スムーズな発進をアシストする。
ドライブスタートコントロール
後退時に衝突し、慌ててアクセルを踏み込んだままシフトを「R」から「D」へ変更した際、表示で注意を促しハイブリッドシステム出力を抑制する。
参考URL:https://toyota.jp/camry/feature/?padid=from_camry_top_navi-menu_feature
コネクティッドサービスの搭載により運転者を遠隔でサポート
オペレーターによる、サービスやスマホとの連携によりカムリの状態を確認することができる。
オペレーターサービス/オペレーターサービスPlus
オペレーターサービス/オペレーターサービスPlusは、24時間365日専任のオペレーターによって、行先の名称が曖昧な時でも希望に沿った目的地を検索し、ナビに送信する。
さらに、オペレーターサービスPlusなら目的地を案内した後、予約が必要な場合もそのまま依頼ができる。
ホテルやレストラン、国内航空券にレンタカーの予約が行えるので、急な旅行や出張時にも便利である。
マイカーサーチPlus
ドアのこじ開け等でオートアラームの作動を検知すると、メール・電話やスマホアプリの「MyTOYOTA for T-Connect」にすみやかにお知らせする。
さらに所有者の要望により、車両の位置追跡や警備員の派遣も行う。
ヘルプネット(エアバッグ連動タイプ)
突然の事故や急病時に、専門オペレーターが警察や消防に取り次ぎ、迅速な緊急車両の手配を行う。
また、衝突などでエアバッグが作動した際は自動でオペレーターに接続し、ドクターヘリ等の早期出動判断を行うD-Call Netにも対応する。
参考URL:https://toyota.jp/camry/feature/?padid=from_camry_top_navi-menu_feature
FFベースの恩恵で広い車内空間と、広大なラゲージルーム
カムリは、FFベースの為その利点を生かした広い車内空間と、大容量のラゲージルームを生み出す。
後席空間
カムリは、大人3人が並んでゆったりと座れる広さを確保し、さらに十分な前後席間距離を有し後席乗員の膝まわりに心地よいゆとりを持たせている。
ラゲージルーム
大容量のラゲージルームは、ハイブリッドバッテリーを小型化し、リヤシート下へ移動することでゴルフバッグを4個(4WD車は3個)を収納できるゆとりを確保している。
ロック解錠後にばねの力でラゲージドアが自然に全開する機構の採用により、ドアを手で持ち上げることなく荷物を積むことができる。
収納スペース
使いやすさはもちろん、デザインにも配慮した収納スペースを各所に採り入れた。
参考URL:https://toyota.jp/camry/feature/?padid=from_camry_top_navi-menu_feature
世界戦略車としての存在感は抜群だが、日本市場で爆発的なヒットしないのはなぜか
ここまで、カムリについてお伝えしてきたが冒頭でもお話しした通り、北米市場での人気が高い理由も分かった。
まさにカムリとしてのパッケージングが北米メインとなっているからだ。
ボディサイズも全長4,910全幅1,840全高1,445と、全長と全幅が日本道路には少し大きい事だったり、エクステリアデザインなどのウケの違いも大きくあると思う。
このサイズだったら、北米市場ではよりベストな大きさだと思うし、明らかに北米でのウケを狙ったデザインで作られているところにあると感じる。
しかし、最近の現行型クラウンなんかは見た目は欧州車っぽいデザインもあり人気は上々といったところではあるが、日本市場で欧州車は人気でアメリカ車は不人気と言ったところに精通しているのではと考える。
筆者は、欧州車やアメリカ車隔たり無く好みではあるが、それぞれの好みがあるのでウケるウケないは難しいが、カムリはもっと爆発的に売れてもいい気がする。
価格面も影響はあると思うが、カムリは今後も確固たる地位を築いていくに違いない。
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