プジョー 508(PEUGEOT 508)は、2011年に初代モデルが登場し、2018年に現行型である2代目が登場した。
初代モデルでは一般的な4ドアセダンであったが、最大のターゲットである中国市場での不振を踏まえ、5ドアファストバックスタイルへと転換され、全高を40mm抑えたことから、流麗なプロポーションとなり全幅は同じだがワイド&ローな出で立ちへと変化した。
ラインアップは、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、プラグインハイブリッドの3種類から選択することができ、ユーザーの選択肢を広げていることも、魅力的な部分である。
今回は、プジョー 508について紹介します。
508の価格は
グレード | エンジン | 価格 |
508 GT Line Premium Leather Edition [特別仕様車] | 1.6L Puretechガソリンターボエンジン | 506万6,000円 |
508 GT BlueHDi Premium Leather Edition [特別仕様車] | 2.0L BlueHdiディーゼルターボエンジン | 540万6,000円 |
508 GT | 1.6L Puretechガソリンターボエンジン | 513万1,000円 |
508 BlueHDi | 2.0L BlueHdiディーゼルターボエンジン | 547万1,000円 |
508 GT HYBRID | プラグインハイブリッド | 607万8,000円 |
なめらかなカーブを描くルーフラインが上品に演出するエクステリアデザイン
プジョーは、508を「ファストバックスタイル」として呼称しており、セダンやクーペ、もちろんハッチバックとも違う新たなボディスタイルとして確立した。
冒頭でもお伝えしたとおり、ファストバックスタイルとなった508は、プジョーのフラッグシップらしい上品で高い質感を創造するデザインとなっている。
フルLEDヘッドライト
508のヘッドライトには、薄暮時や日中のトンネル走行時などにライトスイッチを操作すること無くON/OFFを切り替えてくれる、オートライト付きフルLEDヘッドライトをはじめ、昼間でも被視認性を確保する、LEDデイタイムランニングライトを装備し、ヘッドライトの両端から、フロントバンパーまで伸びるライオンの牙をイメージさせるデザインによって、主張する。
また、固定式コーナリングランプをフロントに設置し、夜間でのカーブの先を広域に照らし、視認性と被視認性を向上している。
フルLEDリアコンビネーションランプ
プジョーのアイデンティティである、ライオンの鉤爪をモチーフにデザインされたフルLEDリアコンビネーションランプは、ボディの幅一杯に広がるブラックアクセントとの相性もよく、シャープで存在感のあるデザインとなっている。
パノラミックサンルーフ[オプション設定(パッケージオプション)]
パッケージオプション設定による、パノラミックサンルーフは前半分がオープンタイプであるものの、後席からでも頭上の景色を覗くことができる開放感溢れるもので、全席の乗員が開放感を感じるものとなっている。
紫外線や熱線をカットする特殊ガラスを使用し、さらに電動メッシュシェードを装備することで陽射しが強い時でも室内を快適に保ち、四季を問わず爽快なドライビングが楽しめます。
フレームレスドア
ファストバックスタイルを持つ508の流麗なボディラインにマッチするフレームレスドアは、巧みなデザインで造形的な美しさと高い質感を持ちながら、十分な視界の確保を両立しており、実用性にも考えられて作られている。
ラゲッジルーム
開口部を広く取り、積み下ろしのしやすさにも貢献しているラゲッジスペースには、分割式のリアシートによって一部や全てを倒すことにより、様々なシュチュエーションで利便性を図っている。
ダッシュボードやスマートキーのボタンによって開けることが可能なテールゲートは、両手がふさがっている状態でも、リアバンパーの下でキックするように足を入れて出すことで、自動的に開くハンズフリー電動テールゲートも装備されており、スマートに開けることができるのも魅力的である。
HYBRIDエンブレム[508 GT HYBRID専用]
508 GT HYBRIDには、プラグインハイブリッドである証に、CピラーにHYBRIDエンブレムが配置されます。
HYの文字が青く装飾されており、エコな雰囲気となっている。
直感的なドライビング体験をもたらすi-Cockpitとともに、先進性と上質感を兼ね備えたインテリアデザイン
自然な運転姿勢と俊敏なハンドリングを可能にする小径ステアリングホイールは、プジョーに共通するアイデンティティ。
さらには、高い位置のヘッドアップインストルメントパネルとさまざまな情報にアクセスできるセンターコンソールのタッチスクリーンは、視線の移動を最小限に抑えることに寄与している。
全ては、人間工学に基づきレイアウトされ、「見る」「触れる」「動かす」を最適化した、直感的なドライビング体験をもたらす。
PEUGEOTミラースクリーン
PEUGEOTミラースクリーンは、ここ近年当然のように装備されたスマートフォン接続機能であり、Apple carPlayとAndoroid Autoに対応するスマートフォンをUSBケーブルで接続するだけで、スマートフォン内のマップや通話、メッセージ、音楽などのアプリを車載のタッチスクリーンで利用することができる機能です。
さらには、音声認識機能を使ったボイスコントロール操作も可能です。
FOCALプレミアムHIFIシステム
フランスを代表するハイエンドオーディオブランドである、FOCAL社のサウンドシステムを採用しており、車内の10ヶ所に最適に配置されたスピーカーからは、臨場感あふれる、クリアで高精度なリスニング環境を提供する。
ナッパレザーシート
上質な仕上げを追求したナッパレザーシートを全モデルに標準装備しており、シート形状はドライバーを支えるサポート性能も高く、長時間乗っても疲れにくいシートになっています。
シートコンフォート
様々なシュチュエーションで、最大限の快適性をじつげんするために、各シート形状は最適化されており十分な調整幅を確保しています。
フロントシートには、シートヒーターをはじめ、パワーシート、ポジショニングメモリー(運転席のみ)や、マルチポイントランバーサポートを装備しており肩から腰部まで幅広い箇所を内蔵された8つのマルチポイントが空気圧により膨張・収縮しサポートします。
ストレージスペース
収納スペースはセンターコンソールや各ドアポケットと、使いやすさにこだわった配置によって効果的となっています。
メカニズムの異なる3つのパワートレインをラインアップ
508には、1.6L PureTechガソリンエンジン、2.0L BlueHDiディーゼルエンジン、そして1.6Lガソリンエンジンに電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドの3種類をラインアップ。
スタイリングやスペース効率もほぼ同一でありながら、好みの走りを選べるのはプジョーのユーザーに対する選択肢を広げている。
プラグインハイブリッドシステム
アクセルを踏んだ瞬間にトルクが立ち上がる電動モーターと、爽快に吹け上がるガソリンエンジンのシステム合計最高出力は225PS、システム合計最大トルクは360Nmを発揮するので、出足から高速域までストレスフリーな加速を実現している。
エレクトリックモードを選択すれば電動モーターだけでも駆動できるので、より静かに振動を少なく走らせることも可能となっており、EV走行換算距離はWLTCモードで56kmとなっており、日常の移動であれば100%EVとしても使うことができる。
508 GT HYBRIDの燃費は
モード | 数値 |
WLTCモード | 15.5km/L |
駆動用リチウムイオンバッテリー
508GT HYBRIDに搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は、11.8kWhとなっており、車両の後席下に配置され、電力モーターに電力を供給します。
1.6L PureTechガソリンターボエンジン
軽量コンパクトで、優れた燃費性能を持ちながら、自然吸気2.0Lクラスのエンジンを凌ぐパワーとトルクを誇る1.6Lガソリンターボエンジンは、燃料を直接シリンダー内に噴射し燃焼効率を高めるダイレクトインジェクション、すべての回転域で効率の良い過給を行うツインスクロールターボチャージャーなど、数々の先進テクノロジーを搭載しています。
最高出力133kW(180PS)/5,500rpm、最大トルク250Nm/1,650rpmを引き出し、また、ガソリン専用微粒子フィルターGPFを採用しクリーン性能も向上している。
1.6L PureTechガソリンターボエンジン搭載車の燃費は
モード | 数値 |
JC08モード | 16.9km/L |
WLTCモード | 15.6km/L |
2.0L BlueHDi ディーゼルターボエンジン
コモンレール式高圧直噴システムを持つ2.0L 直列4気筒DOHCターボディーゼルエンジンは、16.7という高圧縮比のシリンダー内に、コモンレールを介して2,000バールの高圧燃料を直接噴射、可変ジオメトリーターボチャージャーの効果も併せて、最高出力130kW(177PS)/3,750rpm、最大トルク400Nm/2,000rpmを発揮する強力なパワースペックを誇る。
特に低回転域から立ち上がり、広い回転域で持続するそのトルク特性は、ダイナミックな加速性能を実現している。
2.0L BlueHDi ディーゼルターボエンジン搭載車の燃費は
モード | 数値 |
JC08モード | 19.3km/L |
WLTCモード | 16.2km/L |
EAT8/E-EAT8
2つの内燃機関エンジンに組み合わせられるのは、軽量コンパクト化とシフトバイワイヤ技術により、スムーズな変速と燃費の向上を実現した最新世代の8速オートマチックトランスミッションである、「EAT8」を採用しています。
電気制御化され向上したシフトクオリティに、ワイドでクロースしたギアレシオによって、全速度域でのエンジンのパフォーマンスを最大限に引き出します。
508 GT HYBRIDには、プラグインハイブリッド専用のe-EAT8を搭載しており、トルクコンバーターに代わる湿式多板クラッチがエンジンとモーターのスムーズな動力伝達や切り替えを行い、途切れのない加速をもたらす。
運転先進支援システムにより、あらゆる場面での危険を回避
ナイトビジョン
夜間を走行中、フロントグリルの赤外線カメラが前方の歩行者や動物を検知し、デジタルインストルメントパネルに前方の状況をグレースケールで表示しながら、進路上に進入するリスクのあるターゲットをハイライトして、運転者に知らせる。
ACC&レーンポジショニングアシスト
前方車両の速度と距離を検知し、一定の車間距離を保つアクティブクルーズコントロールは停止・発進機能を搭載しています。
前方車両が停止すると車間距離を保ちながら自動で停車し、その後前方車両が再発進した場合、停止後3秒以内であれば自動的に再発進、3秒以上経過した場合はワンタッチで設定速度まで回復することができる。
レーンポジショニングアシストは、アクティブクルーズコントロールの作動中ほぼ全速度域でステアリング補正を行い、車線内の一定の位置を保ったまま走行できるシステムで、ふらつきなどによる車線逸脱を防止します。
アクティブセーフティブレーキ
前方の車両や障害物を検知し、運転者が回避操作を行わない場合に自動的にブレーキを作動させる機能です。
検知するカメラの精度が引き上げられ、二輪車や夜間走行の検知能力を高めて進化させている。
フルパークアシスト
ボタンを押すだけで、システムが駐車スペースを検出し、縦列駐車や車庫入れを自動的に行います。
システム作動後は、ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジのいずれの操作も不要となっており、その名の通り全ての操作をアシストします。
様々なパターンから選べるオシャレなフロアマット
さいごに
プジョー 508はいかがだったでしょうか?
プジョーのフラッグシップモデルにふさわしいスタイリングで、高級感あふれ、さらにスポーティなエッセンスを加えることで、フランスらしいデザインが印象的である。
プジョーのアイデンティティも随所に見受けられ、フロントはもちろん、リアからでもひと目でプジョーのクルマであることが分かるデザインとなっている。
3つのパワートレインから選択できるのも素晴らしく、ユーザーを思って作られていることが魅力的である。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント