10月に入り、いよいよ秋の訪れを感じる季節感になってきました。
しかし、今年の夏は本当に長く、9月いっぱいまで暑かったですね。
地球沸騰時代と呼ばれる昨今ですが、来年になったら今年以上の暑い日が続くのでしょうか?
それでは、今回は2023年9月分のリコール情報についてお伝えします。
- 2023年9月のリコール届出情報(国産車)
- 2023年9月のリコール届出情報(輸入車)
- ランドローバー レンジローバー 他 計5型式 計2車種を対象(5日)
- ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計7型式 計3車種を対象(5日)
- プジョー 3008 HYBRID4 他 計4型式 計4車種を対象(7日)
- ベントレー ベンテイガ V8 他 計3型式 計3車種を対象(14日)
- ドゥカティ パニガーレ V2 計2型式 計1車種を対象(19日)
- ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計10型式 計5車種を対象(20日)
- スカニア スカニア PGRTシリーズトラック 計19型式 計1車種を対象(22日)
- マクラーレン マクラーレン600LT クーペ 他 計1型式 計1車種を対象(27日)
- ボルボ XC60 他 計7型式 計7車種を対象(28日)
- メルセデス・ベンツ CLA200d 他 計8型式 計7車種を対象(28日)
- メルセデス・ベンツ C220d 他 計7型式 計6車種を対象(28日)
- メルセデス・ベンツ C200ステーションワゴン 他 計6型式 計4車種を対象(28日)
- メルセデス・ベンツ C200 他 計5型式 計5車種を対象(28日)
- メルセデス・ベンツ C200 4MATIC 他 計2型式 計2車種を対象(28日)
- メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 他 計8型式 計5車種を対象(28日)
- メルセデス・ベンツ E200 他 計20型式 計18車種を対象(28日)
- メルセデス・ベンツ E350de 他 計2型式 計2車種を対象(28日)
- キャタピラー 910 他 計3型式 計3車種を対象(29日)
- ジープ グランドチェロキーL 他 計3型式 計2車種を対象(29日)
- ジープ グランドチェロキーL 他 計6型式 計2車種を対象(29日)
- ジープ グランドチェロキーL 他 計2型式 計1車種を対象(29日)
- 2023年9月の改善対策届出情報(国産車)
- 2023年9月の改善対策届出情報(輸入車)
- さいごに
2023年9月のリコール届出情報(国産車)
ニイガタ ニイガタNR30Pロータリ除雪車 他 計2型式 計2車種を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
スタータスイッチ
・状況及びその原因
ロータリ除雪車において、電気回路の設計が不適切なため、キースイッチの接点容量より二次側に接続されているヒューズ容量の方が大きく、過電流が流れた場合に、ヒューズが溶断する前にキースイッチの接点が破損し、エンジンが始動出来ない恐れがある。
・改善措置の内容
キースイッチの接点容量をオーバーしないようリレーを追加し、キースイッチを介さずにリレーからヒューズに電流が供給される回路に変更する。
ニイガタ ニイガタNR30Pロータリ除雪車 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表
ニイガタ ニイガタNR30Pロータリ除雪車 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図
いすゞ エルフ 計7型式 計1車種を対象(19日)
・不具合の部位(部品名)
保温(加温)装置(冷凍機配管)
・状況及びその原因
冷蔵冷凍車の保温(加温)装置において、設計時の確認が不十分だったため、冷凍機配管とキャビン裏面の隙間が不足している。
そのため車両の経年変化によるキャブサスペンション等のへたりにより、冷凍機配管とキャビン裏面が繰り返し干渉し、冷却水が漏れ、そのままの状態で使用を続けると、車両側の冷却水量低下の警告メッセージ表示及びブザーが吹鳴する。
・改善措置の内容
全車両の冷凍機配管を点検し、形状を見直したブラケットに交換する。
なお、冷却水が漏れている場合には、冷凍機配管も併せて交換を行う。
ヤンマー YT225A 他 計20型式 計34車種を対象(19日)
・不具合の部位(部品名)
走行装置・車体装置(ボルト・ナット)
・状況及びその原因
農耕用トラクタの車軸及びトランスミッションにおいて、塗装方法が不適切な為、ホイールボルト・ナット及び塗装後のトランスミッションに組付したボルト・ナットが緩むことがある。
そのため、そのままの状態で作業を続けると、ボルト・ナットが外れ部品が落下、または最悪の場合、脱輪するおそれがある。
・改善措置の内容
ホイル及びデルタ仕様の該当型式の車軸及びスプロケットについて、再塗装の上、ボルト・ナットを規定トルクで締め直す。
また全車両、塗装後のトランスミッションに組付したボルト・ナットを増し締めする。
ヤンマー YT225A 他 計20型式 計34車種のリコール届出一覧表
ヤンマー YT225A 他 計20型式 計34車種の改善箇所説明図
ニッサン セレナ 他 計8型式 計2車種を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(発電機)
・状況及びその原因
アイドリングストップ機能無し車のオルタネータ(発電機)において、プーリーの内部機構(ワンウェイクラッチ)に封入されているグリスの耐熱性能が不足していたため、使用過程でグリスが熱劣化しプーリーのワンウェイクラッチが摩耗することで破損することがある。
そのため、異音の発生や充電警告灯が点灯し、そのまま使用を続けるとプーリーが空転して発電不良となりエンジンが停止するおそれがある。
また、空転したプーリーが摩擦熱により高温になった状態でシャフトから抜けて、エンジンルーム内に脱落し周辺部品の可燃物に接触すると、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、発電機を対策品に交換する。
ニッサン セレナ 他 計8型式 計2車種のリコール届出一覧表
ニッサン アリア 計2型式 計1車種を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(インバータ)
・状況及びその原因
駆動モータを制御しているインバータにおいて、駆動モータの異常判定プログラムが不適切なため、駆動モータの不要な異常判定を行うことがある。
そのため、コンビネーションメータにEVシステム警告メッセージを表示するとともに、駆動モータ出力を停止させることで、走行できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、インバータの制御プログラムを修正する。
ニッサン アリア 計1型式 計1車種を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(パワーネットワークセパレートリレー)
・状況及びその原因
12Vバッテリから12Vサブバッテリ間の回路接続制御を行っているパワーネットワークセパレート(PNS)リレーにおいて、開発時に電源電圧変動時の制御プログラムにおける評価が不十分であったため、12Vバッテリの電圧が低い状態でパワーオンすると、PNSリレーがオフとなり、12Vサブバッテリへの電源が供給されなくなることがある。
そのため、その状態で走行を継続すると12Vサブバッテリの電圧が低下する事によりコンビネーションメータ警告灯が点灯し、最終的には一度車両を停止させると再度READY ON出来なくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、パワーネットワークセパレートリレーの制御プログラムを修正する。
三菱 ふそうスーパーグレート 計30型式 計1車種を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
排出ガス発散防止装置(テールパイプ)
・状況及びその原因
大型トラックにおいて、消音器に結合されるテールパイプの材質が不適切なため、結合部に融雪剤等が残った状態で使用を続けると、結合部のテールパイプが腐食して破断し、消音器出口からの排気ガスによってエアチューブが溶損することがあり、最悪の場合、ブレーキ制動力の低下/失陥、突然の駐車ブレーキ作動、T/Mの変速不良が生じるおそれがある。
また、破断したテールパイプの固定用クランプが破損すると、テールパイプが落下して他の交通の安全に影響を及ぼすおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、テールパイプを対策品に交換すると共に、テールパイプ固定用クランプ一式を新品に交換する。
三菱 ふそうスーパーグレート 計30型式 計1車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうスーパーグレート 計30型式 計1車種の改善箇所説明図
2023年9月のリコール届出情報(輸入車)
ランドローバー レンジローバー 他 計5型式 計2車種を対象(5日)
・不具合の部位(部品名)
灯火器(後部ランプ)
・状況及びその原因
後部灯火器において、配線の組付位置にバラツキがあるため、振動防止用パッドによって配線が押しつけられ灯火器内部のケースと配線が干渉し損傷するおそれがある。
そのため、そのまま走行を続けると配線の断線に至り、警告灯が点灯し、尾灯、制動灯、方向指示器、非常点滅表示灯が作動しないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、当該配線の状況を確認し、振動防止用パッドを取り外し廃棄し、更に配線が損傷している場合は、後部灯火器を新品に交換する。
ランドローバー レンジローバー 他 計5型式 計2車種のリコール届出一覧表
ランドローバー レンジローバー 他 計5型式 計2車種の改善箇所説明図
ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計7型式 計3車種を対象(5日)
・不具合の部位(部品名)
前照灯(ヘッドライトコントロールモジュール)
・状況及びその原因
前部灯火器を制御するヘッドライトコントロールモジュールにおいて、不適切なプログラムがインストールされている為、車両起動時に実行される動作確認プログラムが完了できないことがある。
そのため、前照灯、昼間走行灯、車幅灯、方向指示器のスイッチを入れても動作しない恐れがある。
・改善措置の内容
全車両、ヘッドライトコントロールモジュールのプログラムを更新する。
ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計7型式 計3車種のリコール届出一覧表
ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計7型式 計3車種の改善箇所説明図
プジョー 3008 HYBRID4 他 計4型式 計4車種を対象(7日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(トラクションバッテリーECU)
・状況及びその原因
トラクションバッテリーECUにおいて、ソフトウエアが不適切なため、駆動用バッテリーの異常を早期に検知できないことがある。
このためバッテリーの異常が進行し、最悪の場合、車両火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、トラクションバッテリーECUのソフトウエアを対策プログラムに更新し、バッテリーの異常を早期に検知できるようにする。
プジョー 3008 HYBRID4 他 計4型式 計4車種のリコール届出一覧表
プジョー 3008 HYBRID4 他 計4型式 計4車種の改善箇所説明図
ベントレー ベンテイガ V8 他 計3型式 計3車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
座席(ベースフレーム)
・状況及びその原因
後席のスライド式シートレールにおいて、レールのアライメントが不整合な状態で取付けられ、座席固定溝の位置が僅かにずれているため、座席が確実に固定されていないものがある。
そのため、衝突時に座席が動き、最悪の場合、乗員が負傷するおそれがある。
また、当該レール後端にストッパーが取付けられていないものがあり、座席を最後位置に移動した場合、カーペットを傷付けることがある。
・改善措置の内容
全車両、後席シートレールの取付けを修正しアライメントを整え、座席固定溝を適切な位置に修正する。
また、当該レール後端のストッパーを点検し、取付けられていない場合は取付け、カーペットに傷が付いている場合は修理を行う。
ベントレー ベンテイガ V8 他 計3型式 計3車種のリコール届出一覧表
ベントレー ベンテイガ V8 他 計3型式 計3車種の改善箇所説明図
ドゥカティ パニガーレ V2 計2型式 計1車種を対象(19日)
・不具合の部位(部品名)
灯火装置(昼間走行灯)
・状況及びその原因
灯火装置において、前照灯の自動点灯(オートライト)機能のコントロールプログラムに不具合があるため、自動点灯機能を有効にした場合の夜間走行時に前照灯が消え、昼間走行灯に切り替わる場合がある。
その結果、保安基準第32条(前照灯の基準)を満たすことが出来なくなり、最悪の場合、衝突の危険性がある。
・改善措置の内容
全車両、不具合を解消するためのインストルメントパネルのソフトアップデートを行う。
ドゥカティ パニガーレ V2 計2型式 計1車種のリコール届出一覧表
ドゥカティ パニガーレ V2 計2型式 計1車種の改善箇所説明図
ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計10型式 計5車種を対象(20日)
・不具合の部位(部品名)
前照灯(ゲートウエイモジュール)
・状況及びその原因
前部灯火器の車両識別情報を制御するゲートウエイモジュールにおいて、国別の初期設定が不適切なため、イグニッションキーをオンにした際に、前照灯から法規に適合しない模様が一時的に照射される。
・改善措置の内容
全車両、ゲートウエイモジュールのプログラムを更新する。
ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計10型式 計5車種のリコール届出一覧表
ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計10型式 計5車種の改善箇所説明図
スカニア スカニア PGRTシリーズトラック 計19型式 計1車種を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
走行装置(ホイールナットキャップ)
・状況及びその原因
輸送時に防錆目的で使用していたホイールナットキャップにおいて、納車時作業の指示が不十分であったため、当該部品が取り外されないまま納車された。
そのため、前軸に装着している当該ホイールナットキャップが車体から突出する。
・改善措置の内容
全車両、装着状態を点検し、ホイールナットキャップが取付けられている場合は前後輪すべてのホイールから取外し回収する。
スカニア スカニア PGRTシリーズトラック 計19型式 計1車種のリコール届出一覧表
スカニア スカニア PGRTシリーズトラック 計19型式 計1車種の改善箇所説明図
マクラーレン マクラーレン600LT クーペ 他 計1型式 計1車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
冷却水ホース
・状況及びその原因
エンジンとラジエーター間の冷却水ホース接続部の設計が不適切であるため、高負荷運転時(サーキット走行など)に接続部から冷却水が漏れる可能性がある。
最悪の場合、冷却水がエンジン高温部分にかかり、火災になる可能性がある。
・改善措置の内容
全車両、対象ホースを対策品に交換する。
マクラーレン マクラーレン600LT クーペ 他 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
マクラーレン マクラーレン600LT クーペ 他 計1型式 計1車種の改善箇所説明図
ボルボ XC60 他 計7型式 計7車種を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
緩衝装置(リーフスプリング)
・状況及びその原因
リアサスペンションのリーフスプリングにおいて、製造機器の設定が不適切なため、強度が不足しているものがある。
そのため、悪路等を走行することによりリーフスプリングが折損し、リアの車高低下や走行中に異音が発生するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、リーフスプリングを点検し、該当する場合は良品と交換する。
ボルボ XC60 他 計7型式 計7車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ CLA200d 他 計8型式 計7車種を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(オイルセパレータ)
・状況及びその原因
エンジンのブローバイガス還元装置において、オイルセパレータの設計が不適切なため、ブローバイガスの中に含まれるオイル成分が吸気系に流入してエアマスメータに付着し堆積することがある。
そのため、正確な吸入空気量が測定できなくなることでエンジン警告灯(MIL)が点灯して出力が低下し、最悪の場合、エンジンがフェイルセーフモード(低速一定回転)になり、排出ガスが基準値を超えるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、オイルセパレータを対策品に、エアマスメータを新品にそれぞれ交換する。
メルセデス・ベンツ CLA200d 他 計8型式 計7車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ CLA200d 他 計8型式 計7車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ C220d 他 計7型式 計6車種を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジンコントロールユニットの制御プログラム)
・状況及びその原因
エンジンコントロールユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため駐車中にエンジンフードに当たる日射しの影響を受けて、温度センサが故障していると誤って自己診断することがある。
そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯し、最悪の場合、エンジンがフェイルセーフモード(低速一定回転)になり、排出ガスが基準値を超えるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
メルセデス・ベンツ C220d 他 計7型式 計6車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ C220d 他 計7型式 計6車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ C200ステーションワゴン 他 計6型式 計4車種を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(配線)
・状況及びその原因
エンジンルーム内の48Vアース配線において、製造時の組付けが不適切なため、ボディーアースのターミナルポイントにナットが規定トルクで締め付けられていないものがある。
そのため、走行時の振動等で当該ナットが緩み電気抵抗が増加して、発熱することで周囲の部品が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンルーム内の48Vアース配線のナットの緩みを点検する。緩みがある場合はアース配線やナットの接触面を点検し規定トルクで締め付けなおす。
なお、接触面に損傷がある場合や、周囲に溶損がある場合は、関連する部品を新品に交換する。
メルセデス・ベンツ C200ステーションワゴン 他 計6型式 計4車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ C200ステーションワゴン 他 計6型式 計4車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ C200 他 計5型式 計5車種を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(配線)
・状況及びその原因
エンジンルーム内や床下の12V,48Vアース配線において、製造時の組付けが不適切なため、ボディーアースのターミナルポイントにナットが規定トルクで締め付けられていないものがありる。
そのため、走行時の振動等で当該ナットが緩み電気抵抗が増加して、発熱することで周囲の部品が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンルーム内や床下の12V,48Vアース配線のナットの緩みを点検する。
緩みがある場合はアース配線やナットの接触面を点検し規定トルクで締め付けなおす。
なお、接触面に損傷がある場合や、周囲に溶損がある場合は、関連する部品を新品に交換する。
メルセデス・ベンツ C200 他 計5型式 計5車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ C200 他 計5型式 計5車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ C200 4MATIC 他 計2型式 計2車種を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(トランスミッションの配線)
・状況及びその原因
トランスミッションの配線において、配線の製造指示が不適切なため、設計上必要な長さ以上の長さがあり、配線が前輪のプロペラシャフトと干渉して被覆が摩滅し、短絡や断線が発生することがある。
そのため、トランスミッションに関する警告灯が点灯し、最悪の場合、走行不能に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、トランスミッションの配線を点検し、プロペラシャフトと干渉している場合は配索を修正する。
なお、配線に損傷がある場合は、修理する。
メルセデス・ベンツ C200 4MATIC 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ C200 4MATIC 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 他 計8型式 計5車種を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(配線)
・状況及びその原因
エンジンルームのメインフューズボックス内の配線において、製造時の組付けが不適切なため、ターミナルポイントのナットが規定トルクで締め付けられていないものがある。
そのため、走行時の振動等で当該ナットが緩み電源が遮断されることで走行不能になるほか、電気抵抗が増加して発熱することで周囲の部品が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、メインフューズボックス内のナットの緩みを点検する。
緩みがある場合はアース配線やナットの接触面を点検し規定トルクで締め付けなおす。
なお、接触面に損傷がある場合や、周囲に溶損がある場合は、関連する部品を新品に交換する。
メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 他 計8型式 計5車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 他 計8型式 計5車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ E200 他 計20型式 計18車種を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(マルチモードレーダーコントロールユニット)
・状況及びその原因
マルチモードレーダーコントロールユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、アクティブブラインドスポットアシストの機能の一部である降車時警告機能が作動しない。
そのため、後方から接近する自動車等の障害物に対してドアを開けた際に警報できず、衝突の危険性が高まる可能性がある。
・改善措置の内容
全車両、マルチモードレーダーコントロールユニットの制御プログラムを正規のプログラムに書き換える。
メルセデス・ベンツ E200 他 計20型式 計18車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ E200 他 計20型式 計18車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ E350de 他 計2型式 計2車種を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(パワーエレクトロニクス配線)
・状況及びその原因
プラグインハイブリッド車のパワーエレクトロニクスにおいて、作業指示が不適切なため保護材が装着されておらず、配線がアンダーボディーパネルと干渉して被覆が摩滅し、断線することがある。
そのため、高電圧システムに関する警告メッセージが表示され高電圧システムが停止することで排出ガス量の増加等の不具合が発生し、最悪の場合、エンジンが始動できなくなり走行不能に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、パワーエレクトロニクスの配線を点検し、配線に保護材を装着する。なお、配線に損傷がある場合は、修理する。
メルセデス・ベンツ E350de 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ E350de 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図
キャタピラー 910 他 計3型式 計3車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
トランスミッション(分配機)マウント
・状況及びその原因
ショベルローダのトランスミッションにおいて、トランスミッションと車体フレームを締結するマウントボルトのトルクが不足しているものがある。
そのままの状態で使用を続けると、ナットが緩み脱落し、トランスミッションが車体フレームに保持されなくなり異常振動し、最悪の場合はハーネスや構造体が損傷するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、トランスミッションのマウントボルトのトルクを点検する。不足していた場合、適切なトルクで締め付ける。
また、マウント部品の脱落が確認された場合は、それらを新たに取り付ける。
キャタピラー 910 他 計3型式 計3車種のリコール届出一覧表
キャタピラー 910 他 計3型式 計3車種の改善箇所説明図
ジープ グランドチェロキーL 他 計3型式 計2車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
緩衝装置(リヤコイルスプリング)
・状況及びその原因
緩衝装置において、製造管理が不適切なため、リヤコイルスプリングの組付けが不十分なものがある。
そのため、そのまま使用を続けるとコイルスプリングが脱落して車高が低下し、走行安定性が損なわれ、脱落した部品によって、他の交通の安全が損なわれるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、リヤコイルスプリングの組付けを点検し、不適切な場合は、リヤコイルスプリングの上下台座を交換する。
ジープ グランドチェロキーL 他 計3型式 計2車種のリコール届出一覧表
ジープ グランドチェロキーL 他 計3型式 計2車種の改善箇所説明図
ジープ グランドチェロキーL 他 計6型式 計2車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
かじ取り装置(ステアリングシャフトとステアリングギヤボックスの接続部)
・状況及びその原因
かじ取り装置において、製造管理が不適切なため、ステアリングシャフトがギヤボックス接続部の所定位置まで挿入されない状態で組立てられたものがある。
そのため、接続部の固定が不十分となり、そのままの状態で使用を続けるとステアリングシャフトが外れ、操舵不能になるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ステアリングシャフトとステアリングギヤボックスの接続部を点検し、不適切な場合は、ステアリングシャフト接続に関わる部品を交換する。
ジープ グランドチェロキーL 他 計6型式 計2車種のリコール届出一覧表
ジープ グランドチェロキーL 他 計6型式 計2車種の改善箇所説明図
ジープ グランドチェロキーL 他 計2型式 計1車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
尾灯(リアコンビネーションランプ)
・状況及びその原因
リアコンビネーションランプにおいて、製造工程で尾灯のLEDが損傷したものがあり、車両使用過程で損傷個所が断線し、尾灯が点灯しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、リアコンビネーションランプの尾灯の照度を点検し、照度が低下している場合はリアコンビネーションランプを良品に交換する。
ジープ グランドチェロキーL 他 計2型式 計1車種のリコール届出一覧表
ジープ グランドチェロキーL 他 計2型式 計1車種の改善箇所説明図
2023年9月の改善対策届出情報(国産車)
対象車両なし
2023年9月の改善対策届出情報(輸入車)
対象車両なし
さいごに
以上が、2023年9月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。
対象となる車両をお持ちの方は、早めの対応をおすすめします。
季節の変わり目ですので、体調にもお気をつけください。
リコール対象に限らず、日常の点検を怠らずに安全な状態で運行できるようにしましょう。
この記事の参照URL:https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/top.html
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