【交通違反】これって違反になるの?「高速道路」における特有の交通違反6選【高速道路】

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帰省やレジャーはもちろん、ビジネスシーンでも利用することのある「高速道路」は、その名の通り高速域で走ることが可能な設計となっているため、長距離移動の際にはとても重宝する道路となっています。

そんな便利な高速道路ですが、やはり一般道とは異なった性質を持つため、高速道路における特有の交通ルールが存在します。

普段、何気なく行っている高速道路での運転が、実は道路交通法に違反している可能性があります。

今回、紹介する高速道路での交通違反は、実際に高速道路を走っていると、散見されがちな違反もありますので、この記事を参考にうっかり違反をなくすように心掛けて頂ければ幸いです。

それでは、高速道路における交通違反6選を紹介します。

高速道路における特有の交通違反6選

左車線からの追い越し

高速道路における交通違反6選 左車線からの追い越し

追い越しとは、車両が他の車両等に追い付いた場合において、その進路を変えてその追い付いた車両等の側方を通過し、かつ、当該車両等の前方に出ることを言います。

道路交通法第20条では、「高速道路では一番右側以外の左側の車線を走行する」また、「追い越しをする際は、一番右側の車線を走行する」と定められています。

よって、前方の車を追い越す際には、一番右側の追い越し車線に車線変更をし、追い越したら速やかに左側の走行車線に戻らなければいけません。

このような追い越し行為を、左車線から行うことは違反行為とされ、違反した場合、違反点数は2点、反則金は普通車の場合9,000円が科されます。

ただし、左車線から側方にいるクルマを通過するだけの行為は「追い抜き」となるため、違反行為にはあたりません。

あくまでも、左車線から右側方のクルマを通過し、追いついたクルマの前方に出ることは違反になりますので注意が必要です。

後続のクルマに追いつかれたのに、道を譲らない行為

高速道路における交通違反6選 道を譲らない

道路交通法第27条では、「後続車に追いつかれた場合は、左に寄せて道を譲る」また、「追い越されている間は加速しない」ということが定められています。

違反した場合は、違反点数は1点、反則金は普通車の場合6,000円が科されます。

例えば、追い越し車線を走行中に、さらに後続から追いついてくるクルマがいた場合は、左車線に入り道を譲らなければなりません。

また、後続のクルマが自車を追い越そうとしている時に、速度を上げて追い越しを妨害することも違反の対象になります。

高速道路では、高速域で走っているため、どうしても前方に意識が行きがちですが、高速道路でこそ余裕を持ち、ドアミラーやルームミラーなどで周囲のクルマの状況を確認できる広い視野を持つようにしましょう。

追い越し車線の長距離走行

高速道路における交通違反6選 追い越し車線を走り続ける

一番右車線の追い越し車線は、あくまでも追い越しに使う車線で、追い越しが済んでも走行車線に戻らず、長距離にわたって走行し続けると、「車両通行帯違反」で罰せられ、違反点数は1点、反則金は普通車の場合6,000円が科されます。

しかし、どの程度の距離を走行すれば違反となるかという具体的な規定はなく、走行車線が混雑していて安全に戻れない場合もあるため、追い越し車線上の長距離走行の取締りは、交通状況に応じて判断されます。

基本的には走行車線を走ることになっていますので、追い越しが終わったら速やかに走行車線に戻るようにしましょう。

トンネル内において無灯火走行

高速道路における交通違反6選 トンネル内の無灯火

道路交通法施行令第19条では、「第52条の政令で定める場合は、トンネルの中や濃霧がかかっている場所などでは、高速道路では200m、その他の道路では50m以下であるような暗い場所を通行する場合灯火する必要がある」といった規定があります。

そのため、高速道路のトンネル内においても、ヘッドライトを点灯する必要があります。

違反した場合は、違反点数は1点、反則金は普通車の場合6,000円が科されます。

高速道路では常に速い速度で走っていることから、トンネル進入時にライトをつけ忘れてしまうという場合もあるかもしれません。

しかし、トンネル内を無灯火で走行していると周囲のクルマから気づかれにくく、後続車から追突されたり、隣の車線を走るクルマが突然車線変更してきたりといった可能性が高くなり危険な状況を誘発することになります。

オートライト機能がついているクルマはオートポジションに設定しておくことで、操作することなくライトオンする事ができるので必ずオートにしましょう。

最低速度違反

高速道路における交通違反6選 最低速度

高速道路でついスピードを出しすぎてしまい最高速度違反で取り締まられたなんて話は、よく聞く話ですが、実は高速道路では「最低速度」も定められています。

道路交通法75条の4では、「自動車は、法令の規定によりその速度を減ずる場合及び危険を防止するためやむを得ない場合を除き、高速自動車国道の本線車道においては、道路標識等により自動車の最低速度が指定されている区間にあってはその最低速度に、その他の区間にあつては政令で定める最低速度に達しない速度で進行してはならない」と定められており、高速道路では最低速度以上で走行しなくてはなりません。

最低速度については、道路交通法施行令第27条の3によると、「第75条の4の政令で定める最低速度は、50キロメートル毎時とする」と定められているので、渋滞時や危険を防止するためにやむを得ない場合を除いて、50km/h未満で走行すると道路交通法違反に当たり、違反した場合には、違反点数は1点、反則金は普通車の場合6,000円が科されます。

燃料切れによる走行不能

高速道路における交通違反6選 燃料切れ

高速道路では一般道と比べ、ガソリンスタンドが限られたサービスエリアやパーキングエリアにしかありません。

そのため、意外にも高速道路上では燃料切れによる走行不能に陥るケースは多く、JAFによる2022年度のデータによると、出動理由も2位で、6,488件にものぼります。

高速道路で停止するのは大変危険なため、一般道以上にガソリンの残量に注意を払う必要があります。

道路交通法第75条の10では、「高速道路でガソリン、冷却水、エンジンオイルの不足により自動車が運転できなくなることを防止する」ことが求められています。

もし、高速道路で燃料切れになった場合、違反点数は2点、反則金は普通車の場合9000円が科される立派な違反になるので、注意しましょう。

さいごに

今回紹介した違反行為は、高速道路を走っていると意外に散見される案件だと思います。

高速道路は、一般道と比べ、通常で走っているスピードも2倍近くになりシビアなコンディションになっていることは確かです。

高速域で走り続けているからこそ、違反行為は事故や故障が、一事が万事になりかねませんので、よりいっそう交通ルールを遵守しなければなりません。

交通違反の取り締まりを避けるというだけでなく、安全なカーライフを送るためにも交通ルールをしっかり理解し、行動しましょう。

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