菅内閣が発足し、改革の中に行政の縦割りや既得権益、あしき前例主義を打破し、デジタル庁の創設など規制改革と行政改革を進めるべく動き出してから、閣僚の中で規制改革と行政改革を担当する、河野太郎行政改革担当相は、脱ハンコなどデジタル化への移行を加速させている。
こうした流れには、2019年暮れ頃から流行しているコロナウイルスの感染拡大を抑制するための措置と言っても過言ではないだろう。
そこで、今回はクルマを運転するためにほとんどの方が通う、自動車教習所でもオンライン化へ向ける焦点が当てられた。
今回は、自動車教習所における学科研修をオンライン化する検討がなされたので、そちらについてお伝えしていきます。
これまでの自動車教習所での流れ
既に、自動車の免許をお持ちの方なら、ご存知のかたが多いかもしれませんが、自動車免許を取得するのには多くの方が自動車教習所に入所し、クルマの運転操作を学ぶ「技能」と交通規則などを学ぶ「学科」のそれぞれを受け、技能の卒業検定に合格し、その後、運転免許試験場などによって学科試験を合格できれば、晴れて運転免許証の発行となり自動車免許の取得ができる。
今回の検討案では、教習所で受ける学科をオンライン化するという方向になった。
オンライン化による狙い
前述にあるとおり、現在教習所で行っている「学科教習」は、教習所内にある講義室などを使って、集団で講義を受ける方式がほとんどなっているが、新型コロナウイルス対策として多くの人が集まる機会を減らし、自宅などでパソコンやスマートフォンなどを使い、受講できるようにするとともに、国が進めているさまざまな手続きの効率化の1つとして取り組むということが最大の狙いだ。
オンライン化する項目
警察庁によると、各都道府県公安委員会が指定する「指定自動車教習所」で実施する学科教習が対象となり、普通免許を初めて取得する際は26時限(1コマ50分)を受けることとなる。
教習所ごとに経営状況が異なるため、一律のオンライン化は求めないとし、現在導入している教習所はないという。
警察庁は教習所への指導内容をまとめた通達を全国の警察に近く出し、関係団体とも調整を進め、通達の中には教習所からの相談に対応できるよう、受講者の本人確認や受講状況の管理の方法などが盛り込まれる見通しとなっている。
さいごに
教習所の学科研修のオンライン化について、いかがだったでしょうか?
個人的には、大賛成です。
政府が唱える、新型コロナウイルスの感染対策はもちろん、様々な事情で教習所に通えにくく免許取得に対し、躊躇している方も自宅や出先などの有効時間をうまく使えることとなり、自動車免許取得に向けて前向きになることが予想できる。
今後の流れとしては、警察庁と教習所の業界団体が協議して、講義を受ける際の本人確認の方法など具体的なシステムについて検討し、準備ができしだい、各教習所が順次導入する見通しとなっている。
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