近年のSUVブームは終わることなく、SUVに変貌して、新型車がリリースされるなど、SUV人気が留まるところを知りません。
世の中には、軽自動車のSUVタイプはもちろん、コンパクトSUV、ミドルサイズSUV、フルサイズSUVと様々な種類のSUVが存在しますが、これらとは一線を画す「究極のラグジュアリーSUV」というものが存在します。
単なる移動手段を超えて、ブランドの技術・デザイン・クラフトマンシップのすべてを注ぎ込んだ「最上級の象徴」、堂々たる存在感、圧倒的な静粛性、贅を尽くしたインテリア、先進テクノロジーを備えた、まさに「走るラグジュアリーホテル」のような存在です。
今回は、街中でも容易に見ることのない、究極のラグジュアリーSUV5選を紹介します。
ロリポップ究極のラグジュアリーSUV5選
フェラーリ プロサングエ

プロサングエ(Purosangue)は、フェラーリ史上初の4ドア・4シーターSUVで、フェラーリがついにSUVを作ったと、そのニュースは世界中のファンを震わせました。
しかし、実物を前にすれば誰もが悟るはずで、これは一般的なSUVの文脈におさまるクルマではない。
プロサングエは、あくまでフェラーリの思想から生まれた新しいグランドツアラーです。
巨大なSUVとは思えないほど流麗なシルエットは、フロントからリアへと一筆書きのように伸びるラインで、スポーツカーの血統を受け継ぐ「跳ね馬の姿」そのものです。
ボディ側面には空気を切り裂くためのエアダクトが巧妙に配置され、アグレッシブでありながら気品を失わないデザインに仕立てられています。
ボンネットの下に潜むのは、フェラーリの魂とも言える6.5L V12自然吸気エンジンで、ターボでもハイブリッドでもない、純粋な吸気音と咆哮を響かせる伝統のユニットです。
このユニットが約725psを解き放つ瞬間、プロサングエは2.5トン近いSUVであることを忘れさせます。
0-100km/h 3.3秒と、数値も驚異的だが、運転席で感じるフィーリングはもっと生々しく、もっと劇的です。
走りを支えるのは、革新的なアクティブサスペンション「True Active Suspension」や後輪操舵、前後駆動を緻密に制御する4WDシステム。
ワインディングに放り込んでも車体は驚くほど軽やかに身を翻し、ステアリング操作に対する応答はまるでフェラーリのミドシップと錯覚するほどで、SUVの常識を根底から覆す性能です。

インテリアは、ラグジュアリーブランドのサロンを思わせる上質さに満ちていて、4席すべてが独立した「キャプテンシート」構成で、乗る人それぞれが贅沢な空間を独占できます。
ダッシュボードはフェラーリらしいスポーティな造形でまとめられ、レザーやアルカンターラ、炭素素材を巧みに組み合わせることで、官能的な車内を演出します。
プロサングエは、フェラーリがSUV市場に参入したという単純な話では終わらなく、これは「フェラーリに家族と乗ってどこまでも行く」という新しいライフスタイルを提案するクルマです。
SUVの枠を超え、スポーツカーの魂を宿した4ドア・4シーター。
フェラーリの歴史に新たな1ページを刻む、唯一無二の跳ね馬です。
プロサングエの新車価格:47,600,000円~
プロサングエの中古価格:76,650,000~88,800,000円
ロールスロイス ブラックバッジ・カリナン

ロールスロイスの「ブラックバッジ」シリーズは、同ブランドのラグジュアリー哲学のなかでも異色の存在です。
「エレガンスの反逆者」とでも言うべきこのラインは、より強く、より大胆で、よりアグレッシブなキャラクターを追求しています。
そしてその精神が巨大SUV「カリナン」と融合したとき、誕生したのがブラックバッジ・カリナンです。
それはまさに、世界最高峰のSUVに「闇の力」を宿した一台です。
黒が支配する圧倒的存在感のエクステリアは、街灯の下でも闇の中でも、ブラックバッジ・カリナンはただならぬオーラを放ちます。

象徴的なのは、ロールスロイスの聖域とも言えるスピリット・オブ・エクスタシーまで漆黒に染め上げたことです。
通常ではありえない「黒い翼の女神」が、すでにこのモデルの異端性を物語っています。
ボディ全体を包み込む深く光を吸い込むブラック、ダーククローム仕上げのフロントグリル・モール類、22インチブラック専用ホイール、圧倒的な威圧感を醸し出すスクエアフォルムは、優雅さを宿しながらも、存在自体がひとつの「力」として迫ってきます。
ブラックバッジはただのカラーバリエーションではなく、その心臓部である6.75L V12ツインターボは、標準カリナンより出力・トルクともに向上しています。
最高出力は600PS、最大トルクは900Nm。
出力の数字より驚くべきは、その「静けさ」で、アクセルを軽く踏むだけで、重量級の車体がスムーズに滑り出します。
加速は圧倒的だが、決して荒々しさを見せない。
力を誇示せず、静かにねじ伏せる黒い紳士の振る舞いそのものです。
ロールスロイス伝統の「マジックカーペットライド」は、ブラックバッジでも健在で、強化されたサスペンション、専用チューニングのステアリング、後輪操舵によって、3トン近い巨体とは思えない俊敏さをみせます。
「縦も横も揺れない巨大SUV」という体験は、ロールスならではの異次元です。
室内に足を踏み入れると、そこはラグジュアリーブランドのショールームではなく、ダークトーンで統一された威厳ある静寂の空間が広がります。
ブラックバッジ専用のカーボンコンポジット・トリム、深いブラックレザーに鮮烈なハイライトカラー、手作業で仕上げられる宝石のようなスイッチ類、星空を再現するスターライト・ヘッドライナー(オプション)など豪華装備が演出します。
後席はもはや「移動空間」ではなく「プライベートラウンジ」で、重厚でありながら妖艶さを秘めた、唯一無二の世界が広がります。
ブラックバッジ・カリナンは、単なる高級SUVの「ブラック仕様」でも、スポーツ路線の派生モデルでもない。
富でも名誉でも語れない、「闇をも優雅に操る者」のためのロールスロイスです。
その存在は圧倒的で、しかし決して大声を出さない。
世界の頂点に立つ者が選ぶ「静かな強さ」が、この一台には宿っています。
ブラックバッジ・カリナンの新車価格:54,154,040円~
ブラックバッジ・カリナンの中古価格:48,300,000~80,750,000円
トヨタ センチュリーSUV

世界に数あるラグジュアリーSUV、その頂点は欧州勢が占めてきました。
だがその静かな構図に、いま風格の波紋を落としているのがセンチュリーSUVだ。
半世紀以上にわたり日本の象徴として君臨してきた「センチュリー」ブランドが、初めてSUVとして新たなステージへ踏み出したのです。
センチュリーの名を冠する以上、単なる高級SUVでは終わらない。
そこには「日本の匠が創る新たな威厳」という揺るぎない哲学が宿ります。
センチュリーSUVのフロントマスクは、まさに静かなる威風。
巨大な直線基調のグリルは装飾的ではなく、研ぎ澄まされた日本刀のように端正だ。
SUVでありながらも過剰に力強さを誇示しないその姿は、むしろ「佇むだけで空気が変わる」というセンチュリー固有の美学に満ちています。
量産車ではなく「工芸品」に近い佇まいこそ、センチュリーSUVの存在意義だ。
このクルマの主役は、ハンドルを握る者ではなく、後席に座り、移動そのものを楽しむ人である。
後席のドアを開けた瞬間、迎えてくれるのは極上の和の静けさ。
シートはゆったりとした身体の包まれ方を追求し、路面の荒れをほとんど感じさせないショーファーカーの乗り味を徹底した。
搭載されるのは3.5L V6ハイブリッドシステムで、数値で語るタイプのクルマではないが、滑らかで力強いトルクが巨体を上質に押し出します。
アクセルを踏んでもエンジン音は控えめで、あくまで静粛とスムーズな加速を優先する姿勢は、「センチュリーらしさ」そのものです。
内装はただ豪華なだけではなく、木目や金属の扱い、モノトーンの使い方、その一つひとつが日本旅館のような凛とした空気をまとっています。
細部まで手作業で仕上げる工芸的なパネル、後席専用ディスプレイと美しい間接照明、落ち着いた日本建築を思わせる水平基調のインテリアラインと、「華やかさではなく、静かなる贅沢」、それがセンチュリーSUVの空間哲学です。
センチュリーSUVは単にSUVの流行に乗ったわけではなく、この国の美意識を未来へつなぐための、「新たな器」を提示したのである。
豪華でも派手でもない。
しかし、触れた者は確かに気づく。
「これは、トヨタが世界に問う品格の答えである」と。
威風堂々。静謐優雅。
センチュリーSUVは、ショーファーカーという概念をSUVフィールドで再定義する唯一無二の存在です。
センチュリーSUVの新車価格:27,000,000円~
センチュリーSUVの中古価格:79,800,000円
ランボルギーニ ウルス

スーパースポーツの世界で名を轟かせてきたランボルギーニが、その情熱と狂気をSUVというステージに持ち込んだ。
それが「ウルス(Urus)」です。
「ランボルギーニがSUVを作ったら、どうなるのか?」その答えは想像をはるかに超えていた。
ウルスは、単に速いSUVでも、高級SUVでもない、スーパーカーの魂を持つ、唯一無二の「スーパーSUV」という新領域の支配者です。
ウルスのスタイルは、見る者の感情を一瞬で奪う、ランボルギーニ伝統のシザースカット風のシャープなライン、巨大なエアインテーク、張り出したフェンダー、そしてクーペのように落ちるルーフライン。
SUVでありながら、アヴェンタドールやウラカンと共通する「攻撃的な美」をそのまま受け継いでいます。
その存在感は、高級車というより「戦闘態勢に入ったハイパーマシン」と呼ぶべきだ。
ボンネットに収まるのは4.0L V8ツインターボで、強烈なパワーと太いトルクが巨体を文字通り「弾き飛ばすように」加速させます。
0-100km/hはわずか約3秒台と、これはもはやスーパーカーの領域です。
ドライブモードは「STRADA」「SPORT」「CORSA」、さらにオフロード系の「NEVE」「TERRA」「SABBIA」を選択することができ、「砂漠もサーキットも同じ顔で駆け抜ける」そんな狂気のような多才さこそ、ウルスの本質である。
ウルスのキャビンは、ランボルギーニらしい大胆な造形と航空機的レイアウトが特徴で、センターコンソールに並ぶスイッチ群はまるでコックピットです。
スーパーカーの緊張感と、SUVの快適性を絶妙にブレンドした室内は、まさに「走りへ誘うラグジュアリー空間」と呼べるものだ。
2トンを超える重量を持ちながら、ウルスのハンドリングは驚くほど軽快で、アクティブトルクベクタリング、4輪ステアリング、エアサスペンションが巨体を自在に操ります。
ワインディングではスポーツカーのようにノーズが入り、高速ではまるでジェットのように距離を飲み込み、街中では驚くほど扱いやすい。
SUVでここまでの「キレ」を持ち合わせているモデルは、今なお唯一と言っていい。
ウルスは、単なる派生モデルではなく、SUVというジャンルを押し広げ、「ハイパフォーマンスSUV」という新時代の起点となった存在です。
ラグジュアリーでも、ファミリーカーでも、オフローダーでもない。
ウルスは、ウルスである。
そして、こう思わずにはいられない。
「もしランボルギーニが宇宙船を作ったら、きっとこんな乗り物になる」
そんな想像を現実にしてしまう圧倒的な存在こそ、ランボルギーニ・ウルスなのだ。
ウルスの新車価格:31,500,000円~
ウルスの中古価格:23,000,000~68,800,000円
アストンマーティン DBX

アストンマーティン。
その名を聞けば、多くのクルマ好きは「美しいGT」を思い浮かべるだろう。
流麗なシルエット、華麗な佇まい、そして上質な走り。
そんな伝統を持つ英国の名門が、初めてSUVジャンルに挑みました。
それがDBXだ。
結果は、ただのSUVでは終わらなかった。
DBXは「アストン流グランドツアラーの精神」を、高い車高と広いキャビンを持つSUVへ見事に再解釈してみせたのである。
多くのSUVは「力強さ」を前面に押し出すが、DBXは違う。
その第一印象は「エレガントでありながら、どこかしなやかな筋肉を秘めたプロポーション」となっています。
伝統のアストンマーティン・グリル、なめらかにふくらむボンネット、クーペのように落ちるルーフライン、DB11やヴァンテージに通じるブーメラン形リアランプなど、SUVでありながら、確かにアストンの血が流れている。
DBXを語るうえで欠かせないのが、AMGから供給される 4.0L V8ツインターボの存在だ。
静かに始まり、アクセルを踏めば深みのある重低音。
そのサウンドは決して騒がしくはないが、「余裕と力を秘めた紳士の咆哮」と呼ぶにふさわしい。
強烈な加速と高い安定性、そして豪華SUVらしい滑らかな乗り味。
アストンマーティンが考える「グランドツアラーSUV」の正解がここにある。
DBXのキャビンは、アストンマーティンらしい「手仕事の美」が詰め込まれている。
本物の金属や天然木を贅沢に使用、丁寧に縫い込まれたブロゲ―のレザー、曲線を多用した構造で優雅な空気を演出、ロングドライブにも対応する快適なシートと、ただ豪華なだけではなく、「クラフトマンシップを味わうための空間」という思想が全体を包んでいる。
SUVとは思えないほどDBXは俊敏だ。
ステアリングを切れば自然にノーズが入り、ボディの動きにはキレがある。
重心が高いはずなのに、ハンドリングはスポーツGTそのもので、さらにエアサスペンションが路面の表情を巧みに吸収し、都市でも高速でも、長距離でもストレスを感じません。
「スポーツカーの魂を持つSUV」この言葉が、これほど似合うクルマは少ない。
DBXが放つのは、「スポーティでありながら、どこか控えめで上品な英国の気配」である。
派手さよりも、研ぎ澄まされた美。
速さよりも、走りの優雅さ。
SUV市場の中で、この独自性こそがDBXを頂点に押し上げます。
DBXは、ブランド初のSUVでありながら、アストンマーティンという名を汚すどころか、その価値をさらに高めた。
美しさ、走り、クラフトマンシップ。
すべてを高度なバランスで融合させたDBXは、こう言わせるのに十分だ。
「このSUVに乗ることは、英国文化を身にまとうことに近い」
DBXは、アストンマーティンというブランドが世界に誇る「ジェントルマンの美学」を、SUVという新たな舞台で表現した傑作なのである。
DBXの新車価格:25,000,000~31,190,000円
DBXの中古価格:14,180,000~44,300,000円
さいごに
以上が、究極のラグジュアリーSUV5選になります。
フェラーリやランボルギーニ、アストンマーティンなどスーパーカーを得意とするメーカーからも、SUVがラインアップされ、それぞれのイズムが凝縮したクルマになっています。
究極のラグジュアリーSUVとは、単に「豪華」では終わらない、オーナーの価値観を体現し、最上の移動体験を提供する、ブランドの哲学そのものです。
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