ダイハツタント(DAIHATSU Tanto)は、2003年に登場してから今日までリリースされるロングセラーモデル。ダイハツの軽自動車といえば、『ムーヴ』というイメージが強いが、そのムーヴよりも居住性の拡大を図ったモデルとして、タントが生まれた。結果として全高は1,700mmを超え「軽スーパーハイトワゴン」というジャンルを確立させたのである。
初代タントから続くタントのかわいらしさ、「カスタム」グレードの精悍なデザインの2極性で、これからもタントの進化は終わらない。
販売状況については、2019年7月にフルモデルチェンジを行った新型タントだが、それまでホンダの『N-BOX』が2104年9月以来販売台数1位だったが、『打倒N-BOX』として担われていたタントは2019年11月には、新型タントが5年2か月ぶりのトップとなった。
2018年累計販売台数:13万6,558台
2019年累計販売台数:17万5,292台
上記からわかるように2018年から2019年で約4万台も増えている。
どうりで街中でタントを見かけることが多いわけだ。
価格は124万3,0000円~176万5,500円
【GOM Mix】初心者でも簡単な動画編集ソフト【使い勝手にこだわった大開口ミラクルドア】
新型タントには、前席ドアは90度近くまで開くドアと、後席にはスライドドアを採用しており前席と後席のドアを開けると、大きな荷物を積み込んだり、低床のステップで高齢者から小さな子供でも楽に乗り込める形を採用している。
新型タントでは、「ミラクルウォークスルーパッケージ」となるグレードを追加し、自動オープン機能や予約ロック機能が備わり、あらゆるシーンで利便性が増すだろう。
新型タントは、軽スーパーハイトワゴンが持つ広大な居住性と高い全高(1,755mm)を持つので、車内移動が楽に行えることが特徴だろう。
運転席側が壁や柱などがあって、十分に開けられないときは助手席側から楽々乗り込むことが出来るし、小さな子供を乗せることも容易になるだろう。
オプションではあるが、ミラクルオートステップにより、サイドスカート部分から助手席ドアやスライドドアの開閉に連動してステップが出てくるオプションも用意。
【新プラットフォームをはじめエンジンやトランスミッションの刷新】
ダイハツは、2016年8月にトヨタの完全子会社になった。これによってダイハツが無くなったわけはなく、子会社になったことによりトヨタとダイハツの販売する車のジャンルに棲み分けを作ることがトヨタとダイハツの販売戦略だ。
ダイハツはトヨタと提携し、大きい恩恵を受けれることになった。2015年12月発表のプリウスに『TNGA』と言われるプラットフォームの刷新である。こちらの技術をダイハツにも注ぎ込み、ダイハツにも新たなプラットフォームが生まれた。
それが『DNGA』だ。DNGAとは、「ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」と言い、主な特徴は低重心+踏ん張り感あるスタイリングで、エモーショナルなデザインとハンドリングを両立できることだ。
アンダーボディは骨格の通し方を断点なく連続化することで高剛性を実現し、サスペンションは剛性を上げて車両の安定性を向上するとともに、スプリングは柔らかくすることで乗り心地を大幅に向上することができた。
これに加え、エンジンやトランスミッションも新開発のものを採用し、気持ちのいいスムーズな加速を実現した。
新型タントはNAエンジンとターボエンジンの2種類で構成される。
NAエンジンの燃費はWLTCモードで21.2km/L(2WD車)20.2km/L(4WD車)
ターボエンジンの燃費はWLTCモードで20.0km/L(2WD車)18.8km/L(4WD車)
と低燃費を実現。
【安全性能はクラストップレベル!?】
ダイハツは『スマアシ』と呼称している、次世代スマートアシストを新型タントに搭載し、あらゆるシーンでのヒヤリハットを抑制することができる。スマートアシストプラスを追加することで、15個の予防安全機能が搭載する。
アクセルの踏み間違いによる誤発進を抑制することをはじめ、車線逸脱警報機能やACC(アダプティブクルーズコントロール)作動時にはLKC(レーンキープコントロール)により、高速道路での走行時ステアリング操作を最低限にして、運転者の疲労度を軽減することと、同乗者の安心感を得られる。
【”軽初”が所々に追加され、高級車並みの機能を実現】
新型タントに触れてきたが、私が思わず舌を巻く機能を紹介する。
パワースライドドア ウェルカムオープン
両側のパワースライドドアはもちろんのこと、ウェルカムオープン機能ということで降車時にインパネにあるスイッチで予約をしておけば、乗車時に電子カードキーを持ちクルマに近づくだけで、パワースライドドアが自動で解除し開く。大きいものを買う予定の買い物時や、子供のお迎え時に威力を発揮する。
助手席イージークローザー
助手席のドアについては手動であるが、半ドアの位置までしか閉まらなかった場合、そのまま優しく全閉することが出来る。
個人的にこの機能は、今までいわゆる高級車(レクサス・メルセデスベンツ等)に装備されているものであったので、こちらが加わると高級感がものすごく出ると思ってます。
スマートパノラマ パーキングアシスト(駐車支援システム)
駐車時にカメラで駐車枠の白線を検知し、モニターガイドと音声によるステアリング操作をアシストする。運転者は周囲の安全確認に専念でき、簡単に駐車できます。しかも縦列駐車時でもサポートしてくれるのはありがたい。
ADB(アダプティブドライビングビーム)
ハイビームで走行中、対向車を検知し自動で部分的に遮光する。対向車にまぶしい思いをさせることなく、ハイビームの視認性を確保する。
世間的に、夜間走行時はハイビームを推奨される昨今、ただ単にハイビームすると、どうしても対向車にまぶしい思いをさせてしまうので、ADBは優秀な機能と言える。
【新型タントは渾身のハイテクマシーン】
新型タントには上記に記述してある通り、”軽初”がてんこ盛りである。そして、この機能は国産高級車、輸入高級車にも負けないモノであるから軽自動車の概念が覆された。
他にも、運転席のロングスライドシート・助手席ロングスライドシートを世界初採用し、前席に座っている状態でも、後ろにスライドさせることにより後席の荷物の出し入れや、小さい子供の世話も簡単に行える。
根底にあるのは、やはり『DNGA』を初採用し今後のダイハツが追及していく走行性能及び安全性能をより良いものにしていく為の第一弾となるクルマだから、ダイハツの本気度が垣間見れる。
安全装備や便利機能が多彩のスズキ スペーシアの記事はこちらから
コメント