夏の季節に欠かせないファッションアイテムのサンダルですが、サンダルで運転することにより交通違反になってしまう可能性も？

暑い夏の季節には欠かせないアイテムと言えば「サンダル」ですよね。

ファッションアイテムとしてはもちろん、暑い夏を涼しげにしてくれるのもサンダルの良いところです。

しかし、サンダルでクルマの運転をすると、交通違反になる可能性があるのです。

夏場に快適で涼しさを演出するサンダルですが、サンダルで運転することの危険さや、違反や罰則についてお話します。

ずばり、サンダルでクルマを運転すると交通違反になります

サンダルではかかとが固定されていないため、運転中に脱げてしまう可能性があることから、クルマの運転に適していないと、教習所や運転免許センターなどで聞いたことはありませんか？

道路交通法第4章の第70条「安全運転の義務」車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキ他の装置を確実に操作し、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼすことのないような速度と方法で運転しなければならない。

とあることから、明確にサンダル着用が違反ということは書かれていないが、かかとが安定しないために運転に不適格とみなされた場合、「安全運転義務違反」として検挙されるということになります。

ただし、かかとに固定ベルトの付いているタイプのサンダルで運転した場合では、都道府県ごとに細かな規定は異なるが、かかとを固定するベルトが付いていることや、サイズが自分にピッタリ合っていること、足に密着して脱げないことが確認できれば違反にならない可能性がありますので、全てが違反であるとは限りません。

サンダル運転により検挙された時の罰則

サンダルで運転すると違反になる可能性がある事は分かりました。

では、サンダルで運転することにより検挙された場合、どのような罰則が下されてしまうのでしょうか？

安全運転義務違反が適応された場合、違反点数：2点、反則金：大型車(12,000円)、普通車(9,000円)、二輪車(7,000円)、小型特殊者・原動機付自転車(6,000円)という罰則となっています。

公安委員会遵守事項違反が適応された場合、反則金：大型車(7,000円)、普通車(6,000円)、二輪車(6,000円)、小型特殊者・原動機付自転車(5,000円)という罰則となっています。

公安委員会による罰則の場合には違反点数の加点はありません。

サンダルで運転することの危険性

サンダルで運転をすると、どんな危険性があるのでしょうか？

1つ目は、ソール部分のグリップ力が弱いものは、ペダル操作で滑る可能性があり、操作を誤ってしまう可能性が高くなってしまうことです。

2つ目は、かかとの部分が固定されていないサンダルでは、とっさの時のペダルの踏み変えに支障をきたす恐れがあります。

また、ペダルやフロアマットとサンダルのかかとが引っかかると、動きが取れなくなることもあり操作不能となり大変危険な状況になってしまいます。

他にも、指で支えるタイプのサンダルでは、踏力がうまくペダルに伝わらずに、万一の急ブレーキの動作が適切に行えないケースも考えられます。

サンダルのようなかかとのないタイプの履物では運転に百害あって一利なしと言えるだろう。

サンダル以外にも、運転に適さない靴とは

サンダル以外にも、運転に適さない靴があるので注意をしなければなりません。

サンダルと同等の危険性の考えられる靴についてご紹介します。

草履や下駄といった、かかとが固定できないものも、サンダルと同等の危険性がありおすすめすることはできません。

他にも、かかとの高いヒールでは、ペダル操作がしづらいため、運転中はスニーカーなどに履き替えるなどの工夫が必要です。

運転に適している靴とは

これまで、運転にNGなくつを紹介してきましたが、逆に運転に最適な靴とはどういった物があるのでしょうか？

1つ目は、つま先の細い、ソールに衝撃を吸収するラバーを使用したスニーカーで、ヒモの付いているタイプはしっかりヒモで固定して、柔軟性のあるタイプが良いでしょう。

2つ目は、マジックテープやヒモでかかとをしっかり固定できるサンダルで、これまで話していたことが覆ってしまうように見えるが、かかとのしっかり固定できる運転用サンダルというのがあるので、夏場でも快適で安心の操作性が実現できている。

3つ目は、ドライビングシューズになります。

ドライビングシューズとは、運転用に特化して機能性を持たせたタイプで、かかとまでソールが繋がっているのが特徴で、かかとを視点にペダルを踏み換える際に、足を動かしやすく、耐久性を持たせたデザインになっています。

最近では、ファッション性を高め、車を離れてからも履き替えることなく、そのままで差し支えないタイプが増えているのもメリットだ。

さいごに

サンダル着用での運転は非常に危険だということが分かりましたね。

夏場に活躍するサンダルですが、やはりクルマを運転するときはサンダル以外の靴で運転することを守りましょう。

サンダルで運転したことにより、一つ間違えれば取り返しのつかない事にもなりかねます。

サンダルは、履きやすく手軽ではありますが、クルマの運転には適さないことを覚えておきましょう。